NTR系同人エロゲのサレ夫に転生した俺、幼馴染で婚約者のステータスをオープンしてみたら既に寝取られてたんだが 作:ぜんはいざ
■ダミアン=ルネ=ド=カロリング視点
――神に愛されている僕は、最初から王となる宿命だった。
そう思ったのは、三番目の兄が何者かに毒を盛られ、口から血を吐いて苦しみながら死ぬ姿を目の当たりにした時、かな。
実は僕、本当は五番目の末っ子王子なんだ。
一番上の兄は優秀すぎたために、父である国王に謀反を疑われ、罪を着せられて処刑された。
二番目の兄は母親の第二王妃が騎士団長と不貞を働いたことがバレてしまい、連座して処刑された。
三番目……はさっき言ったから省くとして、四番目の兄は流行り病であっけなく死んだ。
そうして
まあ、一言で言ってしまえば、四人の兄は全員馬鹿なんだよ。
目立たず、逆らわず、ひっそりと生きていれば、死ぬことなんてなかったのに。
とはいえ、残されたたった一人の王子の僕も、兄が全員死んでしまったせいで、それから色々と大変だったけど。
いつ殺されるのかと二十四時間警戒し続け、父親も信用ならない。
母親? ……ああ、あの人はとっくに死んだよ。
棺桶に入っている母親を見た時は、さすがの僕も吐いてしまったなあ。
そりゃそうだよね。全身に精液がこびりついていて、穴という穴には瓶や木の棒なんかが突き刺さっていたりしたんだし。
だけど不思議なんだよ。
気持ち悪くて、見ていられなくて、涙まで
気づけば僕は、都合のよさそうな使用人を監禁して、母と同じように
あ、もちろん誰にも気づかれないように、その辺は上手くやったとも。
目立たず、隠れて悪いことをするのは昔から得意なんだ。
だから、ね。
「国王陛下、お加減はいかがですか?」
「…………………………」
僕の問いかけに何も答えることなく、ただ天井を見上げ続ける国王。
もう二年も前から、彼は息をするだけの肉の塊になり果てていた。
「あなたには感謝していますよ。差出人も分からない手紙の内容を真に受けて、兄上の謀反や第二王妃の浮気とか、ありもしないことを本気で疑ってくれたんですから」
そう……一番上の兄の謀反も第二王妃の浮気も、全部でっち上げ。
手紙の送り主? それは自分で考えてよ。
「さて……それじゃ僕は、行きますね。来月から、ルミナス帝国の皇立学院に入学するんですから」
そう告げると、僕は王の寝室を後にした。
「ダミアン殿下……」
「残念だけど、今日も駄目だったよ」
待ち構えていた不安げな表情の宰相に、僕は唇を
いちいち演技をするのも疲れるけど、この国の王になるための通過儀礼だと思って我慢しよう。
「これからルミナス帝国へ向かう。……僕が留守の間、この国と父上のこと、頼んだよ」
「お任せください。殿下がお戻りになるまで、必ずや守り通してみせます」
「うん。僕の味方は、もうあなただけだ」
国王陛下の容体を知っているのは、王太子であるこの僕と宰相、そして身の回りの世話をする数人の侍従のみ。
この事実が知れ渡ってしまえば、周辺諸国に狙われるか、内乱が起きるのは目に見えているしね。
宰相もそれが分かっているから、大人しく僕に従うしかない。
それに……彼としても、都合がいい。
「それじゃ、行ってくる」
「殿下のお戻りを、心よりお待ちしております」
深々と頭を下げ、見送る宰相。
一方で。
「さあて……次は、どんな女を壊そうかな」
せっかく帝国まで行って、誰からも狙われることなく羽を伸ばせるんだ。
これまでは大っぴらにできなかったことを含め、好き放題させてもらうとしよう。
これからの学院生活に胸を弾ませ、僕は帝都へと向かった。
◇◆◇◆◇
「……そんな僕が、まさかたった一人の女に入れあげるなんて、ね」
「殿下……?」
僕を守る騎士団長が、呟きを聞いて
今回の戦は、帝国内での諜報の結果、大国ルミナス帝国に
もちろん、本当の目的はヨゼフィーネ=ヴァイデンフェラーを手に入れること。
最初は第二皇子ランベルトの婚約者ということで監視していたわけだが、その気高い姿に気づけば魅了されていた。
あの女が壊れたら、どんな表情を見せてくれるのか、と。
そのためにランベルト皇子に正体を明かしつつ交渉を持ちかけ、彼女を融通してもらうことになった。
皇位継承争いが不利だったこともあってか、あの男は
あれほどの女を手放すなんて馬鹿な男だと思いつつも、僕としては都合がいい。
とはいえ、どうするのかと見ていれば、なんてことはない。ただ彼女を
本当にそんな方法で上手くいくのか半信半疑だったけど、案の定失敗して、それどころか僕の正体まで露呈してしまい、帝国から追い出されてしまった。
(やっぱり最初からあの男を信用しないで、僕のやり方で手に入れるべきだった)
などと後悔したところで、もう遅い。
こうなった以上、実力行使しかないのだから。
「それで、帝国から連絡は?」
「はっ……まだありません」
「そうか……」
なかなか悠長なことをしていると思うけど、それでも、我が国との戦争とヨゼフィーネを天秤にかければ、彼女を差し出してくることは目に見えている。
なので僕は、期限の到来までのんびり構えるとしよう。
ヨゼフィーネを手に入れたら、それこそ忙しくなるのだから。
そう思い、侍従が淹れた紅茶に口をつけた、その時。
「ダ、ダミアン殿下!」
伝令兵が、血相を変えて陣幕に飛び込んできた。
「? どうした」
「はっ! 我が軍の前に鉄の馬車が現れました!」
「鉄の馬車……? つまり、帝国は我々と戦争をすることを選んだってことか」
なるほど……帝国は、ヴァイデンフェラー公爵を選んだということか。
だとしたら、それが悪手だってことを、これからの戦いで思い知らせてやる。
邪魔をされ、はらわたが煮えくり返る思いを必死に堪え、僕は伝令兵の次の言葉を待つ……のだけれど。
「そ、その……」
「どうした」
「は、はっ。それが、鉄の馬車から姿を見せたのは、甲冑を身に