NTR系同人エロゲのサレ夫に転生した俺、幼馴染で婚約者のステータスをオープンしてみたら既に寝取られてたんだが   作:ぜんはいざ

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ウェディングドレスと取り巻きA。

「そのー……国境まで往復したから、すっかり汚れちゃいましたねー……」

 

 兄上を見送った後、何故かエマが上目遣いでそんなことを言った。

 あれかな? 美少女な彼女としては、まずは身だしなみを整えたいってことでOK?

 

「そうだな。じゃあ今日のところはお互い家に帰って休んで、明日学院に……」

「あー! わたし、こんな格好でお家まで帰るなんて恥ずかしいですー! 知らない男の人なんかに、見られたくないですー!」

 

 俺の言葉を(さえぎ)り、エマがわざとらしく大声で(のたま)う。

 ふむ、つまりうちの家で着替えたりしたい、と。

 

「なら、うちの家でゆっくりしていってくれ。ヤコブに言って、必要な物は全部用意させるから」

「! は、はい!」

 

 そう言うと、エマは藍色の瞳をメッチャキラキラさせた。どうやら正解のようだ。

 

 (そば)に控えていたヤコブにエマの世話をお願いすると、自室に向かう。

 俺だって|埃《ほこりっぽい身体のままっていうのは嫌だからな。

 

 というか。

 

(前回と同じ(てつ)を踏んでたまるか……っ!)

 

 いやもちろんエマと一緒にお風呂に入ってしまったというトラブルは最高だったし何ならもう一度ご一緒したいしピンク色の陥没乳首は今も脳裏に焼き付いてはいるがそれでも付き合っているわけでもないヒロインに匹敵する美少女な同級生女子と同じお風呂に入るっていうのはあるまじき行為だし学院内の特にフーゴあたりに知られた日にはきっと変態呼ばわりされて次の日から居場所を失うし最悪ヨゼフィーネが親の権力使って息の根を止めにくるかもしれないのでそうことはしちゃ駄目だと思いつつもそれでも十六歳の男子なら夢とおっぱいを求めるのは当然なわけで。

 

 ……早口で言ったがつまりそういうことだから、紳士(ただしエロゲ紳士)な俺は、そんなエロコメラノベみたいなラッキースケベ展開を、一度ならず二度までもしてしまったりはしないのだよ。

 

 俺はいそいそと着替えを済ませ、ほんのちょっとのそわそわと後悔をしつつ、応接室でエマが身支度を整えるのを待っていると。

 

「うふふ。ニコ、お疲れ様」

 

 やって来たのは、ふにゅん、とした微笑みを浮かべる母上。

 相変わらずバブみ(あふ)れる圧倒的な質感である。どこがとは言わないが。

 

 それに関しては、何気にエマも負けてないんだけど。もちろん、どこがとは言わないが。

 

「聞いたわよー? ヴァイデンフェラー家のご令嬢のために、カロリング王国と対峙したって」

「あ、あははー……」

 

 悪戯っぽく微笑みながらそう問いかける母上に、俺は頭を掻いて苦笑するしかない。

 だって母上、表情とは正反対に目が一切笑ってないし。

 

「相変わらず優しいのはいいことだけど、無茶だけはしないでね? もうアレクシスに怒られてるだろうから、これ以上は言わないけど」

 

 母上曰く、常に冷静沈着な兄上があんなに焦った姿は、幼い頃以来だとのこと。

 俺が赤ちゃんくらいの時らしいので知らないけど、それくらい取り乱していたのだとか。

 

「……兄上にもすごく叱られましたよ」

「そうよー。もしあの人までいたら、きっとそれどころじゃ済まなかったかもしれないわね」

 

 確かに父上が領地に帰っているタイミングで本当によかった。

 もしここにいたら、俺は二十四時間耐久で、無言の父上からゲンドウポーズで睨まれ続けていたに違いない。どんな拷問だよ。

 

「まあでも、無傷で何よりだわ」

「はは……エマが一人で蹴散らしてしまいましたからね……」

 

 正確には一合も刃を交えることなく、カロリングの兵達はエマの殺気にあてられて勝手に全滅したんだけど。

 せっかく魔獣討伐で鍛えた俺の剣が炸裂すると思ったのに。(大嘘)

 

 などとそんなやり取りをしていると。

 

「は、はわわ……」

 

 ヤコブに連れられ、恥ずかしそうに応接室に入ってきたエマ。

 よく見ると、着ていた甲冑や制服でもなく、純白のドレスを身に(まと)っていた。

 

 しかも、だ。

 Hカップの谷間がクッソ強調され、タイトなスカート部分にはスリットが入ってむっちむちの太ももが露わになった、バチクソエロいやつだぞ。

 

(というか、なんであの(・・)ドレスが家にあるんだよ!?)

 

 などと心の中で驚いてしまうのも無理はない。

 だってあれ、『ルミナスの壊れた日々Ⅶ』に登場する寝取られヒロインが、間男の一人との寝取られエンドで、その間男と結婚式の控室でセ○クスしていた時に着ていたウェディングドレスだし。

 

 ちなみにその間男っていうのが、俺のクラスメイトであり友人のテオ=ハインケスである。

 

「あらあら、すごく似合っているわ」

「は、はいい……」

 

 いつになく緊張しっぱなしのエマ。

 俺にお風呂で陥没乳首を見られた時と比べても、今のほうが間違いなく顔も真っ赤だ。

 

「……ニコを助けてくれたんだし、これくらいは仕方ないわよね」

「お、お母様……」

 

 エマの肩を叩いて何かを呟いた母上は、ヤコブを連れて応接室を出て行ってしまった。

 

「そ、その……どうですか……?」

「どうって、バチクソ似合ってますが? むしろ大好物ですけど?」

「はわわわわ!?」

 

 おそるおそる尋ねるエマに、目のやり場に困っていた俺はつい条件反射で答えてしまった。

 しかもどういうわけか、Hカップのおっぱいを凝視しながら。

 

 目のやり場、別に困ってなかったわ。

 

 そうして俺達は、この日は母上の計らいもあり、一晩ゆっくり過ごすのだった。

 

 ……言っておくが、別に期待するようなことは何もなかったぞ。

 ここ最近仕入れたエマのイベントシーンを回想して、ちょっとお世話になったくらいで。

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