リリルが手に入れた「短剣アマテラス」実はあののち、熟練度が足りずしばらく使えないことが判明し、発狂していた。
そして時は進み五十階層
「よっしゃー!短剣アマテラス使用確認!」
フィールド。あの後頑張ってめっちゃモブボコボコにした。
改めて短剣を装備してみると、やはりシンプル。けどどこか突如炎をまとってきそうな雰囲気を出している。まぁそんなことはないが。
「50階層...遺書でも書いておこうかな」
50階層。予測では自身のクエストが進行する階層。そしてアグネスとHP全損のPVPをする約束をした階層。
クエストを進めて勝率を上げようと考えたリリル。しかし時すでに遅かった。
「よぉリリル」
場所を知っていたかのようなオーラだしているアグネス。
なんかかっこいい片手剣を身に着けている。
「あともう少し時間をくれないかい?」
「もちろんだめだよ」
「デスヨネー」
そして場面は圏内の広い場所に移る。
HP全損PVPを行うとどこから聞いたのか人がたくさん集まる。
止めに入ろうとしている人も多くいる。
そんなのは無視だ。
「これでアルゴ姉さんは殺さないでくれるかい?アグネス」
「あれは単なる脅しであって、殺しはしないよ。」
「なら別にいらなかったんじゃないの?例え脅しがなくても好奇心で僕は君に挑んていたさ」
コミックに出て来る主人公とそのライバルのような会話をして楽しむ二人。
周りでは「いかれている」だの「あいつら馬鹿なのか!?」だのある意味にぎわっている。
「本気でやるつもりなのかあの二人ハ」
「ねぇ止めに行こうよキリト君、」
噂を聞きつけやってきたアルゴ、キリト、アスナ。
「そろそろ行きますかねアグネスさんや」
「だな」
ウィンドウからpvpの要請を確認するリリル。
「死んでも恨みっこなしだからな」
「最高の罰ゲームじゃないか」
「全く、アグネスは毎度の罰ゲーム度が過ぎてるんだよ!」
確認ボタンを押す。
もう後には戻れない。
馬鹿げた好奇心から始まる命をかけたPVP
「俺の命を賭けてお前に挑む!」
「いいたかっただけでしょ」
「へっ」
カウントダウンが始まる。
双方、武器を構える。
「キリト君?」
人混みから去るキリト。それにつられ、アスナも闘技場から去った。
ーそして、開始の合図がなる。
「ハハハ!」
狂ったかのように突撃してくるアグネス。
リリルは攻撃を短剣で受け止める。だが、アグネスは足でリリルを蹴飛ばす。
「ははっ、いってぇ」
と言っても痛みは感じない。
ー数分経った。どちらともまだグリーンゲージ。
「どうなってるんだ?」「やらせかよ」と周りでざわつき始める。
「手を抜いてるんか?リリル」
「いいや?これでも全力」
駆け引きが続く。
現実ではゲームセンターで300を超える対戦をしてきた二人。
二人ともお互いの癖は熟知している。だからこそダメージを与えることができない。
「異次元のような戦いだナ…」
「そりゃそうさ。私の予測じゃ、この戦いは絶対に終わらない」
アルゴの隣にやってきたミル。
「なぜ言い切れるんダ?」
「だって私のかわいい生徒ちゃんだからね」
決め台詞を言えてすっきりした表情をするミル
そんな表情を見たアルゴは再び彼らの戦いを見る
ーもうすぐ十分が経過する
「なぁー全然終わらんなリリルさんや」
「そうですねアグネスさんや」
お互い全くHPが減っていない。
見ている人たちは驚愕している。ヤラセだと思っていた人たちもだ。
誰にでもよく伝わる、彼らの攻撃一つ一つが本気だということを。
「あれぇ、僕の短剣結構高性能だから武器破壊できると思ったんだけどなぁ」
「へっへー、五十階層でドロップしたかなり性能のいい剣だぜ」
耐久戦に持ち込まれている。
新たな攻撃方法でも完全に読まれる。
「おいおい決着つかないんだし引き分けでいいんじゃないかー?」
見ている人の中から声が聞こえる。
「うっせぇ」
元気な声で返事をするアグネス。
「えぇ」となる見ている人一同。
さらに十分。間もなく30分が経とうとする。
ようやくお互いHPがイエローゲージになった。
それと同時に緊張が高まる。
「こっからレッドゲージまでの距離が短いんだよねぇ」
アグネスに攻撃を与える瞬間、ようやくこの戦いに大きな進展が起きた。
「うっそ…」
アグネスがあり得ない体型を保ちながらリリルの右腕を切り落とした。
バランスとテンポ、全てが崩れるリリル。
「リリル!」
アグネスの攻撃に驚くミルととても心配になり、そばに行こうとするアルゴ。しかし人混みのせいで中にいけない。
このままアグネスのテンポで、リリルは左腕も切り落とされついに短剣を持てなくなった。
もうすぐレットゲージになるリリル。
「勝負ありだなーリリル」
「負けたよ負け負け、あーそうばとうが見えるー」
「
余裕を持ったのか歩いて近づくアグネス。
だがまだリリルは諦めない短剣を口でくわえる
出血表現なのか、地道にHPが減る。
「ハハ!そう来なくっちゃ」
アグネスが攻撃を与える。
避けるしか方法がないリリル。
攻撃については蹴りでどうにかする。
両腕切断された以上リタイアができない。てかリタイアしたらダメだと感じた。
「リリル!」
人混みをかき分けてきたアルゴ
「ごめん、姉さん。」
「遺言ならもう少し時間与えるぜ?」
「いやいいかな、まだ死ぬのが確定じゃないし。」
「は?」と表情をするアグネス。
その隙をみて足でアグネスの剣を蹴飛ばす。
「結局殴り合い、、蹴りあいで決着をつけるつもりかなリリル君。」
「リタイアしろよリリル!」
リリルのことを止めようとしているアルゴを見たアグネス。
一瞬我を取り戻したかのような表情をする。
「このゲームは結句奥引き分けなんだよねぇ。」
それを眺めているミルなのである。
アグネスとリリルって好奇心旺盛すぎるんですよね。
決してアグネスがリリルに恨みを持っていたり殺意を沸かせていたりはしておりません。