情報屋に憧れて   作:作猫

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本編下


夜桜ノ下ニテ

 

五十階層。アグネスが死亡した後日、の夜

 

「うぅ、、精神的疲れが全く取れない…」

 

疲れている。といいながらもひたすらモブを倒しているリリル。

 

「そろそろクエスト出てもおかしくないと思うんだよなぁ」

 

リリルが持っている実質ユニーククエスト「桜の樹の下でまた会いましょう」。

 

「いでよ!クエスト!」

 

タイミングよくクエストが更新された。

「夜桜ノ下ニテ」と書かれいる。今回はきちんと位置まで示してくれているそうで、すぐ近くなので行ってみることに。

 

 

ーーー

 

地図に示されたポイントへやってきたリリル。するとゲートが出現しており、その中へ進む。

 

「あらまぁ綺麗な夜桜ですこと」

 

ゲートをくぐると別の空間へとテレポートされた。

大きな満月の光に輝いている数十本の桜。

天の川も見える。

少し歩いていると、二十五層の時のようにリルルが立って待っていた。

すぐそばにはタネをいれる穴がある。

 

「やぁ少年。待っていたよ。」

 

「ここに植えればいいんですよね。」

 

タネを植える。

今回は特に変化などなかった。

 

「ありがとう少年、これはお礼の品だ。では七十五階層でまた会おう」

 

リルルから渡されたのはオーバーコート。

その色は短剣アマテラスと対になるような感じ。

青に桜の花びら。まさに夜桜。

 

「月詠の夜桜、、外套?なにこの厨二病心くすぐられる名前」

 

装備の耐久値などを確認していると、突如後ろに箱のような物体が出現する。

透き通って見える物体。

 

〈イツカノ・マボロシ〉

 

そう名付けれてたその箱は、ボスだった。

 

「は?」

 

リリルは短剣で一撃を与える。だが、当たり判定がなかった。

その箱にHPはない。

桜が風に揺られ花びらが散る。

不自然な飛び方でリリルの周りを。

 

「あ、まじか」

 

何かを感じ取ったリリルは上へ高くジャンプする。

下を見ると、リリルがいた中心へ向かって桜の花びらが槍や曲刀へ見た目を変えてはソードスキルを発動し放たれていた。

 

「SAOって魔法とかの要素あったっけなマジで」

 

桜の花びらは続々と姿形を変えてはリリルを襲う。

休む暇などない。連続して襲い掛かる。

ひたすらよけ続ける。箱に当たり判定がないため、どのように攻撃すればいいかわからない。

ひたすら考えるリリルに襲い掛かる一本の槍。

とっさにそのやりを受け止めては流して箱へ放つ。

 

すると、その箱の穴は空き、攻撃が止んだ。

 

「や、やったか?」

 

相当消耗させられた。だがこれで終わるはずがない。

箱から煙が出てきては人のような形をとる。

背中にしょってるかごの中には様々な武器がある。

そしてようやくHPバーが出現した。

 

「よし、」

 

息を整え、ボスへ攻撃を始める。

しかし、また桜の花びらによって妨害される。

 

「まじかよ厄介攻撃まだ続くの~」

 

桜の木本体は破壊不能オブジェクトに指定されているため、壊すことはできない。

なら、桜の花びらが武器化する前に切るだけ。

 

リリルは小さな花びらを真っ二つに斬る。予想通り先に斬れば武器化はしない。

最低限の花びらを斬る。

そしてようやく本体へ攻撃する余裕が生まれる。

 

「HP低いのは助かったわーほんと」

 

HP自体は。キツネノタイマツより低い。

キリトとかなら余裕で倒せるだろう。

 

リリルの攻撃は防がれた。

イツカノマボロシがかごの中から両手剣を取り出してはリリルの攻撃をはじいたのである。

 

「両手剣なら余裕ー」

 

一気にボスの背中へ回り込む。

だがこんどはかごの中から斧を取り出し、リリルを吹き飛ばす。

 

「まさかかごの中にある武器全部使うつもりかなこのボス」

 

かごの中にあるのはさっきの両手剣、斧以外に片手剣や曲刀、槍や短剣など、プレイヤーが入手できる武器ばかりである。どれも見覚えがある。

 

「確か四十五階層で買えたっけな」

 

桜の花びらの攻撃を避けてはボスへ攻撃を。

だが一向に当たる気配がない。

 

攻防を続けていくうちにとあることに気づいた。

それが確信へ変わったのはイツカノマボロシがレイピアを使用した時である。

構え、攻撃、立ち回りが血盟騎士団副団長アスナに似ていた。

 

「記憶がキーワードかな。」

 

それならば話が早い。

なぜならリリルは時々攻略組の一人一人の立ち回りを見てはメモをとっている。

自身の立ち回りの参考のために。

 

イツカノマボロシは片手剣を構える。

その構えはアグネスの独特な構えを真似ていた。

 

「下から来るんだよねアグネスは」

 

ようやくボスへダメージを入れることができた。

このままボスをレッドまで持っていく。

仕掛けがとければあとは簡単だ。

次第に桜の花びらによる攻撃もなくなった。

 

すると、ボスは片手剣を二本構えた。

 

「は?」

 

なぜなら、現在SAOで二刀流スキルは発見されていない。

発見されていたとしても記憶に二刀流スキルを持つものはいない。

 

「いや…もしかして、」

 

イツカノマボロシはリリルの懐に入り込んではソードスキルを発動する。

見たことのない構えに、リリルは好奇心で受け止めてみることに。

右の剣の一撃を受け止める。

そこから左の剣の攻撃が来る。

 

「どー受け止めよっかなぁ」

 

リリルは右の剣が当たらないように体を動かして、短剣アマテラスを左の剣のほうへと移動させ、攻撃を受け止めた。

 

「残念ながらノーダメージだよイツカノマボロシ君」

 

そう言い放ち、最後の一撃を与えた。

そうして、イツカノマボロシはHPがすべてなくなり消えていった。

 

 

イツカノマボロシが消え去るとき、エリアから強制テレポートされ、五十階層の転移門前にいた。

 

「二刀流スキル。なんとなく誰が持ってるか分かった気がするな」




リリルって体柔らかいんですよねぇ。それがSAOに適用されるかわからないけど。
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