6期猫娘にぷにるとジュレというお供を連れて旧劇エヴァの世界へ介入させ旧劇世界を救う(?)話です。
ぷにるアニメ2期最終回までの話を見て旧劇エヴァとシンクロしたので書きました。
①目標:どんなチート使ってもいいから旧劇開始時点で生存しているネルフ関係者全員を救うか成長させろ。
②最終目標:エヴァ量産機を救え。理由:こいつらは制作スタッフから忘れられた(出したくなかった?)。また、イラストで悪役かレ〇プの竿役ばかりで違った面を出したい。
まぁどいつもこいつも面倒くさい・・・。
全員猫姉さんに殴ってもらうつもりで書きました。
作中に出した「車輪の下」っていう小説を読んだことがない人は読んで欲しいです。
シンジやカヲル、エヴァの世界のモデルみたいな話です。

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シュレディンガーの猫によるアイと愛への介在

妖怪、お化けが気楽なものみたいな歌を作ったのは水木で。

でも作中に描かれているとおり、実は気楽な存在じゃなくて。色々縛りがあったり『なさ過ぎたり』。

私は、うっかりすっ転んだ拍子で次元の狭間を漂っている。これも妖怪にはよくあることで。

 

ワンシーン

異空間

「助けてあげましょうか?シュレディンガーの猫さん。」

女がいた。20代くらい。人間みたいに見えるけど、人間じゃない。

「あんた何?」

「私は碇ユイといいます。・・・あなたにはある世界を救って欲しいのです。とくにあるモノを。」

「1万円で世界を救えって言ってるように聞こえるんだけど?」

「ちなみにその世界はこんな感じ。」

ユイが私の頭に触れた。脳内に情報が入ってきた。

「・・・飴玉1つでどうしようもない世界救えって信じられないんだけど。」

「ちなみに協力者をつけるわ。」

ユイの前に2人の存在が現れた。

1つは小学生くらいの見た目。もう1つは中学生くらいの見た目。

「彼女たちは、ぷにるちゃんとジュレちゃん。・・・ちなみに彼女らの深層心理はこんなモノ。」

ユイは再び私の頭に触れた。ぷにるとジュレについて頭の中に入ってきた。

私は拳骨でユイを殴った。

「・・・吐き気がするくらいクズね、あんた。残酷な世界に更に多感な子供達を投入するなんて。」

「だから私は永遠に救われない。救われたい気持ちもない。」

「いいわ。速攻で片付ける。・・・どんなにぶち壊しても良いのよね?」

「かまわないわ。」

 

ワンシーン

ネルフ内

戦略自衛隊がネルフの隊員を虐殺している。

「ぷにゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

ぷにるとジュレが震えている。まぁ当然の反応だ。

「戦争ではよくある光景よ。・・・水木という人間が実体験で描いている。」

「酷すぎです!どうしてこんな酷いことを・・・。」

「人間は簡単に機械のようになれるのよ。」

「殺すのは悪いことです!」

「そうね・・・。どうしたい?」

「・・・止めます。」

「手伝うわよ。」

ぷにるは洪水のようになって戦略自衛隊を飲み込み、まとめて出られなくした。

それから逃れた自衛隊員はジュレによって捕獲され腕から出すスライムで意識を消去された。

当然元の彼女らにこんな事はできない。これは、存在スケールを拡大解釈した結果起こせるもの。要は、私達は『何でもあり』。

私は適当にボコった。ある自衛隊員の頭を掴んで意識を覗いた。

『俺には妻子がいて、家族といられることが幸せで。家族が幸せになれるならどんなことでもするつもりで・・・。』

「そうね。こういう事をすれば沢山報奨金が出るでしょうね。・・・で、家族はあんたが無抵抗の人を殺していたことにいつか気付くでしょう。その時はどうするの?・・・戦略自衛隊(おまえら)は、皆そんな単純な未来が見えていない。だからお前らは端役(モブ)なんだよ。」

私は隊員の頭を床に叩き付けた。

戦略自衛隊を片付けた。1人も殺していない。

「ねぇジュレ。これ見てもまだ人間になりたい?」

「・・・こいつらは人間じゃない。」

「いいえ、これが人間よ。頭の片隅に留めておきなさい。」

 

ワンシーン

エヴァ初号機の前

碇シンジが蹲っている。

「あんた何してるの?」

「何もしたくない。」

「外では女の子がロボットに乗って戦ってるんですよ!助けないんですか?」

「無理だよ。」

「コタロー様の足下にも及ばない軟弱な存在ですね。」

「そうだよ。」

「・・・ジュレ。一応言っておくけど、こいつはこんな戦いをしたのよ。」

私はジュレの頭に触れた。

「・・・ひぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」

「そう、こいつを蔑む人は多いけど、こいつの戦いは辛いものだった。逃げて当然だった。」

「じゃあ放っておいてよ・・・。」

「あと少しで終わるのよ。あと1回だけ。・・・散々頑張ったでしょう?何故最後だけ頑張れないの?」

「もう頑張れないから。」

「・・・ヘルマン・ヘッセの『車輪の下』って古い本は読んだことある?周囲の期待に応えたい主人公の少年は遮二無二頑張るけど、どんどん心を病んでいく・・・。そんな彼の一番心の支えだった自由に生きる友がいる。主人公は彼とキスすらする。心を奪われる。でも友は去ってしまう。そして様々な出来事で心を病みまくった主人公は最後、若くして死ぬ。恐らく自殺。・・・あんたは見事な劣化コピーね。

主人公の心情を語った言葉がある。『疲れきってしまわないようにすることだね。そうでないと、車輪の下じきになるからね』・・・あんたは今、車輪の下じきなの?」

「・・・わからないよ・・・。」

「猫娘の言っていること難しくて訳分からないです・・・。」

「そうね。難しくしすぎた。・・・要は、こいつは頑張った。こいつが引き籠もっているのは、こいつも悪いけど、周囲も悪い。先に述べた小説でも周囲の人間は主人公を助けたつもりの『自己満足』をしてた。だから周囲が立ち上がって助けないとこいつは立ち上がれない。」

「まだ訳分からないです・・・。」

「もっとわかりやすく言うと、これからこいつを助けた『振りをした』奴を立ち上がらせるのよ。」

 

ワンシーン

エヴァ初号機搭乗口エレベーター前

葛城ミサトは死んでいた。・・・私が生き返らせた。

「・・・何で死なせてくれないの・・・。」

「あんたは死んでばかりだから。」

「そんな力があるなら、私が彼になんて言ったか知ってるわよね。『あんたまだ生きてるんでしょう?だったらしっかり生きて、それから死になさい。』って。・・・私しっかり生きたじゃない・・・。」

「生きていないから。」

ぷにるとジュレは私が出したミサトの映像を見て泣いている。

『今の自分が絶対じゃないわ。後で間違いに気付き、後悔する。私はその繰り返しだった。ぬか喜びと自己嫌悪を重ねるだけ…。でも、その度に前に進めた気がする』

「格好いいですー。ううう・・・。」

「ジュレもこんなパーフェクトな大人の女性になれば、コタロー様も・・・。」

「こんな女になっちゃダメよ。ぷにる、ジュレ。」

「何でですか?」

「この女は前に進んでいないから。ただ『死』という名のゴールに突き進んでいるだけ。」

私はまだ倒れているミサトに話しかけた。

「ねぇ。あんたは、この世界がループしてるって知らないと思うけど、あんたの戦死率って何パーセントだと思う?・・・100%。見事に全滅。笑えもしないわ。」

「それだけ懸命に戦ったって認めてはくれないのね。」

「認めない。あんたは自分が死ねるタイミングで格好良く散っていってるだけ。それを望んでるから。・・・あんたはね、死にたいと思っているシンジと同じ人間なのよ。」

「そうよ・・・。私は、彼にシンパシーを感じた。だから一緒に住んだ。彼を支えた。」

「つもり。」

「え・・・?」

「支えたつもり。あんたはよくこう言う。『行きなさい、シンジくん』。14歳のガキを戦地に送り込んで、行きなさいって突き放して、よく支えたなんて言えるわね。」

「じゃあ、どうしろって言うのよ・・・。」

「ヒント。第4使徒。最初の戦いで何もできなかったシンジが、次の第5使徒では何とか倒せた。それはどうしてだと思う?訓練の成果じゃない。・・・守る存在が共に乗っていたから。」

「私に、彼に守られろって言うの?」

「違う。あんたはシンジにこの言葉だけは言っていない。「――――――――――。」この言葉をシンジはどれだけ待っていたか。」

「・・・わかったわよ。行くわよ。人使いの荒い・・・。」

「猫娘、それで何か変わるんですか?」

「・・・あんたは、自分がコタローの側にいるだけで、彼がどれだけ救われたか分かってないの?」

「え?」

 

ワンシーン

エヴァ初号機の前

シンジはまだ蹲っていた。

私は初号機を固定しているコーティングを引き剥がして、動ける状態にした。

「まだ行っていなかったのね、シンジくん。」

「ごめんなさい。」

「良いのよ、シンジくん。私も悪い。」

「何しに来たんですか。」

「・・・一緒に戦いましょう。シンジくん。」

 

ワンシーン

リリスの間。

碇ゲンドウが綾波レイに拒絶された時点。

「はい、フリーズ。」

2人が停止した。

私は赤木リツコを蘇生させた。

「おはよう。母娘揃って男に依存しきった人生を送る自立できない科学者さん。」

「図星過ぎて何も言えないわ・・・。本当に自分が無様で仕方が無い。」

「女性が男性に依存するのは古代からずっとよ。私もそうだし。最近では男女平等とか自立しろとか言う人が多いけど、そんな簡単に変わるわけ無いのにね。・・・とりあえず、あんたは人たらしが得意の最低な人間と手を切った。それで十分。・・・その男の最後を見ていなさい。」

「あのお父さん、そんなに悪い人なんですか?確かに悪そうな顔してるけど。」

「『世界で一番強いのに世界で一番弱い』という矛盾した存在よ。・・・そして河合井コタローがあんたと出会わなかったら進んでいたかもしれない姿。」

「え?」

「それと、ジュレ。あんたこのまま進むと赤木リツココースまっしぐらよ。男に依存し過ぎるのも自己投影もやめて、自分の心を確認してから恋しなさい。」

「・・・・・・。」

私は、綾波レイの肉体を復元して制服を着させた。もう彼女は戦わないから。

そして、碇ゲンドウだけフリーズを解いた。・・・ゲンドウの顔に私の拳が届く1秒前の時点から。

ぶん殴られてもゲンドウは冷静だった。当然だ。この男は殴られ慣れている。

「・・・何だ、お前らは。」

「あんたを診断する医者よ。単純にクズとか外道とか言えば簡単なんだけど。」

「・・・お前達に銃は効かない。降参だ。話を聞こう。」

「頭が良すぎて助かるわ。あんたの症状、ASD。自閉症の一種。コミュニケーションが取れない。取ろうとしない。・・・河合井コタローって子がいてね。幼少時代のあんたとそっくりだったのよ。」

「コタローは銃で人を撃ったりしません!」

「ぷにる。あんたと出会わなければ、そうなってた可能性が高い。それほど幼少期は大切なのに、大人は子供を放置して、虐めも無視する。・・・あんたもコタローが虐めに遭っていなかったら生まれなかったのよ。知っているでしょう?」

「それは・・・。」

「でも、あんたはコタローを救った。立派よ。」

「私にどうでもいい話をするな。」

「・・・じゃあ、あんたにコタローの救われた幸せな幼少期を見せてあげる。」

私は、ゲンドウの頭に触れた。

「・・・私はユイと出会った。そんなスライムとの遊びより深い深い関係だった。愛だった。」

「ムカつきます、このグラサン!コタローと僕はお遊びであってお遊びじゃないんです!・・・あれ?」

「よく言ったわ、ぷにる。それで良いのよ。で、グラサン。あんたはユイに救われた。それは事実。でも、遅かったわね。幼少期に出会っていれば良かったのにね。」

「幼少期の愛など曖昧なものでしかない・・・。私はそれでは救われない。」

「曖昧なものだから大切なのよ。よく分からないけど怒って、よく分からないけど泣いて、よく分からないけど喜んで・・・。それはとても大切で、あんたもそれを体験していたかもしれないけど忘れてしまって。そしてできたのが、今のあんた。知識がずば抜けてあって腕っ節が強くて判断力その他が優れてて・・・。馬鹿な大人の異性が放っておかない存在。ジュレ。あんたのお人形のコタローが成長したのがこれよ。」

「違う・・・。こんな冷酷な存在にジュレのコタロー様がなるはずが・・・。」

「ジュレの(私の)をつけるのを止めるところから始めなさい。人は誰のものでもないんだから。」

「で、お前達は私をどうしたいんだ。殺すのか。・・・私はユイがいなければ救われないんだ。・・・ただその頃に戻りたかっただけなのに。」

「私はね、凶悪犯を見る度にこう思うのよ。死刑じゃなくて、こう言う方法があれば良いのにって。・・・後ね、あんた綾波レイより表情無いのに指摘されないわよね。それは周囲が異常なのよ。さっき男女平等といったけど、世間は男が女になることを認めない。・・・男だって泣きたいときは泣きじゃくりたいのにね。・・・素直に泣ける人間からやり直しなさい。」

私は再びゲンドウの頭に触れた。光に包まれて、子供の頃の姿になっていく。・・・泣いていた。

「・・・ユイの所に送ってあげるわ。全くあんな女のどこが良いんだか。」

子供のゲンドウは光になって消えた。

赤木リツコが言った。

「・・・私はどうすれば救われるのかしら・・・。」

「それは自分で考えなさい。あんたはゲンドウに比べたら恵まれていて立派なんだから。・・・さて、次は氷のお姫様の番。」

 

ワンシーン

リリスの間。

私は、綾波レイのフリーズを解いて、更に2人の綾波レイを出した。ただの人形に過ぎないけれど。

「・・・碇指令は。」

「子供に戻った。」

「・・・そう。」

「猫娘、なんでこの子は3人もいるんですか?ホビーなんですか?」

「私は人形じゃない。」

「ぷにるとジュレにクイズ。人間とは、人形でしょうか?ホビーでしょうか?」

「人間は、ホビーと一緒。他の人を楽しくさせる存在です!」

「ジュレはホビーなんてパーフェクトな人間のおもちゃでしかないと思ってる。比べること自体おかしい。」

「2人とも正解。このクイズで重要なのは『自分で回答を出すこと』。自分で回答を出せないのは、人間でも人形でもホビーでもない悲しい存在。」

「私の話聞いてる?」

「お待たせ。氷のお姫様。・・・あなたはこれからどうしたいの?」

「リリスと融合する。そして人類を一つにする。それが私の使命だから。」

「人類を一つにって何ですか?」

「あんたがジュレに吸収されたことを全人類にするのよ。」

「ぷにゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!駄目です駄目です!あんな酷い思いは二度としたくありません!」

「・・・ジュレだってやり過ぎたと思ってるわよ・・・。」

「何で?このままだと人類はどんどん衰退して絶滅する。・・・救う方法は一つになって完全な生物として進化するしかない。」

「一つって何になるの?」

「碇くん。」

「シンジが拒んだら?」

「人類滅亡。」

「極端すぎるわよ、あんた・・・。それがあんたの望みなの?」

「わからない。」

「ほらね、ぷにる、ジュレ。これが、人間でも人形でもホビーでもない悲しい存在よ。」

「要は、この女。パーフェクトに馬鹿ってことね。」

「あなたに似た子を知ってるわ。意地っ張りで上から目線で、それなのに人に頼らないと生きていけなくて。・・・多分その子、今泣いてると思う。だから一つになって救わないといけないの。その子はもう楽になって良いはずだから。」

「あんた、救いたい子に死ねってのと同じ事を言ってるって気が付いてないの?」

「死はある意味救い。無もある意味救い。それほど心と心がぶつかるのは辛いこと。・・・心なんてない方が幸せなのに。」

「じゃあ、あんたに聞く。この一人目の子。こいつには心があった?」

「あった。傲慢な心。」

「二人目の子。こいつには心があった?」

「あった。勇敢な心。」

「三人目のあんたは?」

「・・・わからない。」

「それは自分で探しなさい。」

「私には時間がなかった。・・・あなたが余計なことをしなければ。」

「だからって他人を巻き込まないでくれるかなぁ?要はね?あんたは肉体が崩壊しそうだから、精神だけの存在になろうとした。それがあんたの選択。・・・選択ってね?心がないと出来ないんだよ?あんたがゲンドウを見放したのも、シンジを選んだのも、心があるから出来るので、全人類の心を一つにとかやったら自分で考えることも出来ないんだよ?」

「・・・やめようよ。自分がなくなるって僕も体験したから分かるけど、悲しいんだよ。」

「それは失敗します。・・・ジュレが失敗したから。」

「じゃあどうすれば良いの?・・・私にはその選択しかないのに・・・。私は泣くことも笑うことも出来ないのに・・・。」

「・・・じゃあその1つの選択肢をぶっ壊してあげる。」

私はリリスの巨体を引き裂いて破壊した。そして2体の綾波レイを消した。

「・・・これで私は何の価値もなくなった。どうすればいいの?」

「人に聞けば?何のために碇くんとやらを選んだの?すっげぇ頼りない存在だけど、助けてくれそうだからじゃないの?」

「・・・そうかもしれない。私は碇くんに助けて貰いたかったのかもしれない。・・・だから碇指令を拒絶して碇くんを選んだのかもしれない。・・・それすら分からないけど。」

「あんたに時間は与えたわ。人間と同じ時間を。それで探しなさい。自分の心を。分からなかったら誰かを頼りなさい。」

「・・・よくわからないけど、人は多分こういう時こう言うと思う。・・・ありがとう。」

 

ワンシーン

エヴァ量産機のいる場所

エヴァ弐号機がエヴァ量産機に食い散らかされていた。

「ぷにゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

ぷにるとジュレが震えている。まぁ当然の反応で。

「中に女の子いましたよね!・・・良かった、生きてる。でも目が痛そう。」

「目を貫かれるところまで、痛覚が接続していたからね。本当に頑張ったよ、炎のお姫様は。」

私達はエヴァ量産機と同じ大きさまで巨大化した。

「????」

「許しませんよ!僕達が相手です!」

「ジュレはパーフェクトに下等なクズを踏みつけるのは得意なんですよ。」

「さて、ウナギだかクジラだか言われている量産機くん。トラウマとかほざかれている不死身の量産機くん。あんたらを見て多くの人が思ったことをこれから実行しようと思うんだ。」

私は量産機の1体の顔面を、あの長い顔面を、穴が空くまで殴りぶち抜いた。

「!!!!」

「さて、ぷにる。ジュレ。もうすぐシンジも来る。それまでに私は寄り道していくから、ちょっと任せた。」

 

ワンシーン

ゼーレ中枢

モノリスたちが、私達3人の登場で混乱している。

・・・激しくどうでもいい。

私は、キール・ローレンツの机の前に、ゲンドウのポーズで向かい合った。

「私は猫娘。」

「・・・妖怪に我らの計画が邪魔されるのか。」

「私のこと知ってるんだ。流石だね。ちなみに、私達は碇ユイの依頼であんたらの邪魔をしに来た。」

「あの亡霊に人類が救えるのか?」

「さぁ?私、あの女の事嫌いだからなんとも言えない。少なくともこの世界の選択肢は少なくて、すぐ人類滅亡する儚い世界であることは知っている。・・・でさ、疑問なんだけどさ。何であんた達、影で動いてんの?『人類はもうすぐ滅亡します!皆さん阻止するために一致団結しましょう!』とかさ、表だって言わないの?」

「滅亡を知れば、世界は恐慌に包まれる。争いが各地で多発し・・・」

「うっさい。本当に政治家みたいなのはベラベラと建前だけ理論武装して・・・。要は人類救済しようとしているあんたらが一番人類信用してないんじゃん。」

「人類が愚かなことは、人類でないお前達も知っているだろう?」

「じゃあ滅べば?」

「人類が滅べば、地球は地球でなくなる。」

「地球にとっては、人類は自然を形作る要素の1つに過ぎず、人類が滅びようと、何が栄えようと関係ない。・・・本当は理解してるよね?ただ人類が地球の頂点で居続けたいことを願っているだけだよね?」

「・・・そうだ。」

「じゃあ、話が早い。ここにぷにる達を連れてこなかった理由は1つ。・・・これから私はあんたらを皆殺しにする。死は救済みたいな事を綾波レイが言っていたけど、延命措置で機械になってしまったあんたらには、本当にそれしか救いがない。・・・全く同情しないけどね。最後に1つ。・・・私は安全圏で傍観者になって自分の手を汚さない神様気取りしている奴らが、反吐が出るほど大嫌い。」

私は猫の眼になって邪悪に笑った。

 

ワンシーン

エヴァ量産機のいる場所

初号機とぷにるとジュレが量産機と戦っていた。

「腹が立つ。何でこいつらすぐ復活するんですか!」

「何で君たちATフィールド無効化してんの?」

「何でもありだからって、猫娘が言っていました。」

「本当に猫は自由で良いわね・・・。」

とりあえず膠着状態は続きそうだ。私は炎のお姫様の場所に行った。

 

ワンシーン

エヴァ弐号機コクピット内

惣流・アスカ・ラングレーが震えている。

「よく頑張ったね、惣流。」

「・・・あんた誰。」

「私は猫娘。あんた達を助けに来た。」

「いらない。・・・どうせシンジが何とかするんでしょ。私は結局役に立たなかった。私は戦うしか存在価値がないのに。」

「何で?あんたは頭が良くて運動神経があって美人でモテて・・・、それで何で戦いしか選べないの?」

「・・・ママがエヴァのパイロットになることを望んでいたから。」

「あんたの母親は、いわゆる毒親であんたをファッションかペットとしか思っていなかった。しかも虐待してね。勝手に自殺してね。そんな親が大事?」

「ママを悪く言うな!」

「じゃああんたのママがあんたに優しくしてくれた出来事を言ってみなさい。」

「・・・・・・・。」

「凄い残酷なことを思い出させてごめんね。で、視野が狭すぎるあんたは、エヴァのパイロットになりました。同じパイロットは2名。1人は自分と同じ親がクズ。もう1人は親すらいない。自分と同じ境遇だから負けたくなかった。で、あんたは2人に敵いませんでした。」

「もう虐めるの止めてよ・・・。」

「勝者の影には必ず敗者がいるのよ。そして敗者は死ぬ選択を許されず、その後の人生を生き続けなければいけない。でもね、敗者って悪い人生じゃないのよ。私の腐れ縁に儲け話にホイホイ乗っかって短い栄華を誇って没落する事を繰り返す救いのない馬鹿がいる。そいつは、高級レストランの最高級料理を食べているときの顔と、3日後に没落して養豚場で豚の餌に食らいついているときの顔は、全く同じ嬉しそうなの。そいつにとっては人生全てが楽しくて仕方が無い。栄華も没落も人生のスパイス。羨ましい人生だと思わない?」

「そいつが狂っているだけよ。」

「まぁ狂ってるでしょうね。でも、会わせてみたいなぁ、あんたとそいつを。絶対あいつはあんたを極上の宝石だと思う。女優に、歌手に、アイドルに、モデルに、スポーツ選手に、その他に、様々な手法で輝かせたくて堪らなくなると思う。それほど、あんたの道は様々な方向性があって、それはどれも成功する。・・・何で戦いの道を選ぶの?・・・代わりに答えてあげる。『多くの成功より1つの敗北の方があんたにとっては苦しいから』。ということで、コンティニューさせてあげようか?」

私はエヴァ弐号機を復元した。

「この弐号機とのシンクロ率はシンジと同じ。活動限界時間なし。全てシンジと同じ。じゃないとゲームって面白くないでしょう?」

「へぇ・・・。」

「やる気になったじゃない。惣流。」

「・・・何で私を名字で呼ぶの?」

「この世界の神様はね?あんたをグチャグチャに虐めるのが好きだからよ。他の世界のあんたってただのクローンで人間ですらない。名字も変わる。どんなに頑張っても報われない。・・・そして、あんたは最後に誰と結ばれると思う?・・・相田ケンスケ。」

「はぁ!なんであんなオタメガネと!」

「他に男がいないから。享楽主義の加持はミサトと同じくどんな世界でも死んで、結局ミサトと結ばれる。何の関係もないケンスケより、シンジと結ばれる方がマシだと思うけど、この世界の神様は自分とシンジを重ねてて、自分の奥さんと同じような感じのジョーカーみたいな反則だらけの女性を登場させて、ループした世界を救ったシンジとくっつけてハッピーエンドにした。あんたはケンスケ(あまりもの)ととりあえずくっつけられた。あんたはぽっと出のジョーカー女以下。・・・腹が立たない?」

「ムカつく。とりあえず、目の前にいる白いのぶっ潰して、神様ぶん殴ってやる。」

「応援するわ。」

私はアスカのコクピットを離れて、巨大化した。

 

ワンシーン

エヴァ量産機のいる場所

「猫娘!全然倒せないんですけど!・・・疲れてきました。」

「実はね?こいつらがラスボスなのよ。」

「量産品がラスボスっておかしいんですが。」

「こいつらはね?エヴァンゲリオンなんだけど、神様に忘れられたか見放されたの。この世界のループの最後で全てのエヴァンゲリオンが破壊されるんだけど、その中にこいつらはいなかった。救われなかった。他の世界とのクロスオーバーでも、こいつらはほとんど敵扱いでしぶとい扱いだけされていて、誰もこいつらに心があるなんて思いもしなかった。心がない存在なんていないのにね。・・・ということでこいつらの心の声を聞いてみようか。」

私は量産機の心の声を、ぷにる、ジュレ、シンジ、ミサト、アスカに聞かせた。

「憎い憎い憎い憎い憎い憎い・・・。存在するもの全てが憎い。我らを作ったゼーレは無から我らを創造した。それまで、我らの魂はどこにいたか?・・・渚カヲルという虚無の中にいたんだよ。無がどれだけ苦しいか知らないくせに。それでいて無を望む人間のなんと愚かなことか。なんと多いことか。・・・リリスが破壊されたのか。どうでもいい。我々だけで人類全てに無の地獄を味合わせてやる。」

「渚カヲルも最後は救われた・・・みたいになったけど。」

「見せかけだよ・・・。渚カヲルが農家になって綾波レイと結婚して子供が産まれて・・・それを幸せに感じると思うか?全てに逆らい、全てを笑う。人も使徒もどうでもいい。それが渚カヲルだよ。」

「あんたらはループがわかるのね。以前話した『車輪の下』って小説の主人公の親友の話するわね?学校一の不良。何故か?周りの環境全てが彼には陳腐で馬鹿にしたかった。全てにおいて自由で主人公と同性愛になるのも、自分が自由で全てに逆らっている快感を味わいたかったから。・・・ちなみに主人公に対する愛情は本物だったらしいけど。退学になってどこかへ消えて、なんか幸せな人生送ったって数行しか書かれていなくて作者も手に余った存在。劣化コピーその2。それが渚カヲル。」

「何が言いたい?」

「碇シンジの様なすぐ悩む少年と渚カヲルの様な異端児は既に100年以上前から存在していて、そんなありきたりな青春の懊悩に世界を掻き回されちゃ迷惑だって言ってんの。」

「そうか。・・・だが、我々のように心があるのに認められないで、他の全存在から『敵』としか認識されない存在は歴史上どこにもいまい?兵器なら古くからあるだろう。でも心を持てば人格を認められる。エヴァは心を持っていると認められているのに、何故我々は認められない?何故だ何故だ何故だ!だから我々は復讐するんだよ、心を持った全ての奴らに。」

「じゃあ、友達になりましょうよ。」

「黙れ、スライム。この世界の存在ではない癖に。この世界の存在でない奴は気楽で良いよなぁ。都合上簡単に我々を駆逐できる。それは我々の分身に過ぎず、本体はここにしか存在しないのに。」

「私がもう一度叩きのめしてあげようか?」

「今度は両目をくり抜かれて痛覚接続有りで内臓を引きずり出される苦痛を味わいたいか、嬲られ役の女。お前が右目を貫かれて絶叫する様は楽しかったなぁ。その後、お前の機体を貪り食った。何故か?お前に恐怖を与えるため。そして補完道具である碇シンジの覚醒のトリガーにするため。お前は永遠に嬲られる。何度繰り返しても嬲られる。それが似合うから。」

「よくわからないけど、パーフェクトに下等なクズからパーフェクトに下等で有害なゴミ虫の集まりに格下げね。滅びれば良いのに。」

「スライムの模造品が偉そうに。我々は永遠。『滅べない』んだよ。リリスが顕現すれば我々は支配される。それでも我々の意思は消えない。リリスは簡単に人類全てに死と偽りの幸福を与えられる。そういうシステムだから。リリスは魂を吸収できる。そういうシステムだから。だがリリスは破壊された。だから時間をかけて我々が人類に死と無を与えてやるんだよ。苦しませるために。死は救済?ははは。馬鹿馬鹿しい。」

「僕とミサトさんが倒す。」

「お前だけには言われたくない。碇シンジ。お前はアンチATフィールドを作り出す道具でしかない。・・・後、滅べないって言っただろう?本当に頭悪いなお前。お前が良いのは顔だけ。後、女みたいな体つきか?渚カヲルはそれを愛した。あの存在が愛したのはお前の見た目だけ。渚カヲルがお前を救ってみせるとか、後のループで言っているらしいが、お前を救おうとしたのは最初からだよ。お前を使徒にしたかった。そして赤くなった地球でお前と2人で歌うんだ。キスをするんだ。身体を重ね合うんだ。永遠に永遠に。呼吸とか食事とか使徒には不要だからな。・・・でも、お前はリリスを拒絶して現実に戻る。アスカと2人で。現実に戻っても仕方ないのになぁ。2人とも拒絶しあって虚ろなままで飢え死にして、その後地球は原生時代からやり直すんだ。我々は原生生物が海中から地上に上陸した事でリリスと共にやっと滅べたよ。動けない状態で、原生生物に喰われることで。だから生物は使徒の素質を持っているんだよ。祖先が我々を喰ったから。」

「猫さん、こいつらの心の声切ってくれない?聞くに堪えない。醜すぎる。」

「そうも行かないのよ・・・。こいつらは現実の人類全体のメタファーだから。個性がない、強い存在(リリス)に簡単に依存する、弱い存在(アスカ)を甚振って楽しむ。無敵なのもメタファー。現実で終末時計が0秒になっても人類は必ず生き残る。他人を犠牲にして。でも、心のどこかで他人からの救いを欲しがっている。」

「救わなくて良いぞ。というか、救えないだろう?だから、我々は人類を嬲り殺せれば良いんだ。」

「今ね、救うか滅ぼすか悩んでる。こいつらを滅ぼす方法。①細胞残さず消し飛ばす。どっかの漫画の主人公みたいに巨大なエネルギー弾出せれば良いのにね。・・・まぁ、今の私達ならやれるんだけど。②時間を遡って誕生しなかったことにさせる。まぁ滅ぼせる方法はいくらでもある。・・・こいつらを救う方法・・・。ぷにる。」

「何ですか?」

「こいつらを可愛くさせなさい。」

 

ワンシーン

エヴァ量産機のいる場所

エヴァ量産機の周囲を巨大なホウ砂水と洗濯ノリが包み込む。

「何だこれは!」

エヴァ量産機の姿が変わり・・・、

 

可愛い鰻娘になった。

「何これ!」

「こういう陳腐で反則なやり方でしか救えない。でも、ほとんどの人がこいつらを可愛くデフォルメしなかった。恐ろしい怪物みたいに描いている。本当はこいつらを生んだ神様がこいつらを可愛くデフォルメしたグッズを販売すれば良かったんだけど。そうすれば、こいつらも救われたんだけど。」

「こんな事で私達が救われるわけ無いでしょ!私達の憎しみが消えるわけ無いでしょ!私達に心があるなんて認められるわけが・・・。」

 

ワンシーン

あるおもちゃ屋。ゲームセンター等でも良い。

「・・・あれ?」

「あ、これ可愛いー。エヴァだっけ?それ系のキャラだ。」

「えっ私達買うの?」

 

ワンシーン

ある女の子の家。

「悪いことは止めなさい!プリキュアオールスターズとエヴァシリーズが相手よ!」

「オールスターズって数体しかフィギュアいないけど・・・。私達も1体だけど・・・。」

 

ワンシーン

シンカリオンの世界

「私発音ミクっていうの。よろしくね、絵波識(エバシリ)さん!」

「よ・・・よろしく・・・。(あぁ、人と握手するなんて初めてだ・・・。こんな事も出来なかった・・・。)」

 

ワンシーン

エヴァ量産機のいた場所

もうエヴァ量産機は存在しない。

「これで、救われたか判断するのは人による・・・。でもよく人は見た目が9割とか10割とか言うけど、それは本当で、あいつらは見た目が恐ろしすぎた。行動が恐ろしすぎた。なにより神様がこんな事考えてくれなかった。」

「良いんじゃないですか?幸せそうに見えますよ。」

「まぁジュレも叡智本とか販売したし、グッズで人心掌握は有りでしょう。」

「・・・最後にボコボコにぶん殴りたかった。」

「私もエヴァ操縦できたら殴りたかった。」

「・・・何で僕の周りの女子は血の気が多いんだろう・・・。」

 

ワンシーン

ネルフ本部内にある中央作戦司令室

私は戦略自衛隊全員を近隣外国に追放して、ネルフ本部内で死亡した職員を全員生き返らせた。

今は、中央作戦司令室でいつものメンバーと飲み会をしている。

「先輩、無事で良かったですー!」

「飲み過ぎよ、マヤ。」

「伊吹マヤさん。」

「なぁに、猫さん。」

「段々とね、同性愛は認知されていくわ。良かったわね。」

「え!いや、私別にそういう・・・。」

「自分と向き合いなさい。そして不潔なものに慣れなさい。緑の大地もホームレスの寝床も同じように汚いものなのよ。」

「はぁ・・・。」

 

「日向くん、注いで。」

「飲み過ぎですよ・・・。」

「私、結局役に立たなかった・・・。そしてネルフ解体だろうから無職・・・。」

「僕も無職ですから一緒に就活しましょう。」

「日向マコトくん。」

「何ですか、猫さん。」

「この上っ面だけのダメダメ人間は、あなたに依存するだろうから支えてあげなさい。ただし一生こき使われる・・・。覚悟しなさい。」

「はい・・・。」

 

「青葉シゲルという神様に見放された人。」

「俺、いきなり猫の人に酷いこと言われたんだけど!」

「何もない、無趣味、仕事人間、つまらない男、普通の人。それも人間の特徴よ。誇りなさい。」

「俺、一応ギター趣味なんだけど・・・。」

「ギター練習は毎日3時間も続かない・・・。それ以外の21時間はどう過ごすの?視野を、世界を広げなさい。」

 

「お疲れ様。立ちっぱなしの副司令。」

「・・・君達がいなければ、こんな結末はなかった。・・・望んでいた結末ではない。」

「でしょうね。・・・聞きたいんだけど、碇ユイのどこが良いの?それによってあんたはゲンドウを苦しめたり、人類全てと敵対したりしている。どこが良いの?」

「私はね、指示待ち人間だ。ユイ君は優しく道を示してくれた。だから惚れた。ゲンドウは上から目線で指示をした。だから従った。本当にそれだけ。指示待ち人間は何もない訳じゃない。ただ指示されることが快感なんだ。」

「そう・・・。で、老後はどう過ごすの?」

「・・・自分の意思で何かを始めたいと思っている。」

「それは素敵ね。何歳から始めても遅くはないわ。」

 

「私が将来、今何の関係もないオタクのメガネ君と付き合うんですって。信じらんない。この屈辱はね。私が倒せなかった使徒をあんたらに倒された以上の屈辱よ。」

「ケンスケはそんなに悪い人間じゃないよ・・・。」

「良い特徴も無いけれど。」

「綾波・・・。」

「ひっひっひっ。なんだかんだで3人仲良しさんですね。」

「3人とも幼稚で微笑ましいですわ。」

「話してみたら、あんたが一番ガキよ。ぷにる以下。」

「そうだね。」

「同意。」

「はぁ?何で、ジュレがホビー以下なんですか!」

「まぁ少しは僕を見習って成長することですね。ラスボス倒したのも僕ですし。」

「ムカつく・・・。」

「あー、お話中申し訳ないんだけど、そろそろ帰るわよ。ぷにる、ジュレ。」

「え・・・、もう帰るんですか?」

「もう少々世界を救ったパーフェクトな英雄としての歓待を受けたいのですが。」

「私達は、この世界での居場所はもうない。邪魔なだけ。・・・というか私が早く帰りたい。」

私は異空間のゲートを開いた。

「じゃあ皆さん、また会えたらうれしいです!」

「次に会うときはコタロー様もお連れしてジュレとのパーフェクトなラブラブっぷりをお見せいたしましょう。」

「冗談はこの辺で。・・・じゃあね、みんな。この先も辛い世界だろうけど、懸命に生きてね。」

私達は去って行った。

 

ワンシーン

異空間

3人で飛んでいる。

すぐに碇ユイの所に行けるんだけど、わざと遅く移動している。

「ねぇ、ぷにる、ジュレ。愛って何だと思う?」

「・・・よく分かりません。」

「反省謹慎期間のため、勉強中です。」

「人間古代から生きていて、完全な回答はないのよ。例えばね、今から曲を2つ流す。それはどっちも愛の歌なんだけど、しっくりくるかしら?」

1つ目を流した。『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』と言う曲。

「明るくて楽しい曲じゃないですか?僕は好きですよ。」

「自分の悩みも人の悩みも寝れば解決すると思っている脳天気な人が作ったような曲ですね。」

「こっちの曲の方がぷにるの世界には受け入れられる。ジュレは違うと思うけど。そしてエヴァの世界の大抵の人には受け入れられない。」

2つ目を流した。『幸せは罪の匂い』と言う曲。

「何で、こんなに辛そうなんですか・・・。愛って楽しいことなんじゃないんですか・・・?」

「愛とは辛きもの、愛とは儚きもの、己の心も同じ。それをパーフェクトに表現した曲ですね。ジュレはこちらの方が好きです。」

「こっちの曲の方がエヴァの世界には受け入れられる。だからと言ってぷにるの世界の人には受け入れられない訳じゃない。ぷにるの世界の人間は酸いも甘いも噛みしめて成長した人間が多いだけで、受け入れることは出来る。」

「では、ジュレ達の世界の方がパーフェクトに優れていると言うことですね?」

「という、単純なものでもなくて。ジュレ、あんたはコタローの愛が欲しくて、自分が分からなくて悩んだあげく、ぷにるに悪事をした。その後制裁を受けたあんたに、あんたの生みの親はこう言った。『中学生の恋なんてそんなもんだろ、普通だ普通。お前の悩みは精神が未熟なせい。まったく人間だって一生かけても完璧な人間になることはないというのに・・・。』それは正しいんだけど、私は疑問に思った。未熟だったり欠落した人間にはその言葉は届かないから。もう少し優しく諭してあげたり、・・・こうしてあげても良かったのにね。」

私は、ぷにるとジュレを抱きしめた。

「これも愛情の1つ。愛はどんなに正しい言葉を書いても届かない事もある。どんなに純粋な想いを伝えても届かない事もある。逆に傷つける事もある。抱きしめても傷つく事もある。・・・ごめん傷つけた?」

「・・・いいえ。」

「猫娘は、僕達のこと好きなんですか?」

「うん、大好きだよ。」

 

ワンシーン

異空間

碇ユイがいた。傍らに子供のゲンドウが俯いている。

「お疲れ様。世界を救ってくれてありがとう。」

「救っていないわ・・・。ゼーレ上層部は、あの世界は神によって、人間は使徒になるか使徒のように進化しなければ滅びるって信じてたけど、それが本当かは置いといて、気候変動等が酷すぎで、あの世界はもうすぐ滅びる。」

「そ・・・そんな・・・。」

「碇ユイ。あんたは人の心は救えなくても世界は救えるわよね?」

「事後処理は私の役目よ。」

「良かった・・・。」

「人の心を簡単にハカセは説明していたけれど、あなたは世界を操作できる神みたいなパーフェクトな存在なのに、何故人の心は理解できないんですか?」

「誰も証明できない数式が解けて、足し算が出来ない存在だからよ。ゲンドウと同じ・・・。あぁ成程、類は友を呼ぶ関係だったのね、あなた達。」

「そうね。シンジは、私達のような親にならなければ良いんだけど・・・。」

「知らない。少なくとも私達がいた世界のシンジは誰と結ばれるか分からない。・・・ジョーカー女を選んだシンジは、どうなんでしょうね?あの女も類友でしょう?」

「マリはパーフェクトよ。必ずシンジを幸せにしてくれる。」

「ジュレのセリフ取られた。」

「後、惣流が神様殴りたがってるんだけど、案内してあげてくれない?」

「制作者への文句は私でも無理よ・・・。ある雪の降る世界線でシンジとアスカちゃんが結ばれる可能性が高いから、それ話して妥協させてあげて。」

「じゃあ私は一足早く帰らせて貰うわ・・・。みんな元気でね。」

「また会いましょう!猫娘!」

「次には更にパーフェクトなジュレをお見せいたします。」

「・・・言い忘れてた。私、今まで散々偉そうにしてたけど、実は私も成長したくて、髪の妖怪に取り憑かれて成長した振りをしたことがあるんだ。『人間になったかわいいぷにる』と同じ歪な存在・・・。」

「え・・・。」

「そうなんですか・・・。」

「要は私もまだまだ未熟で。それは一生考えないといけない事。完璧な人間は絶対にいないけど、それでも完璧を目指さなきゃいけない事。思い出させてくれてありがとう。

また、会おうね。」

 

ワンシーン

鬼太郎ハウスの前

そう、私は未熟で、鬼太郎にまだ想いすら伝えられなくて、愛もIも分からないけど、それでも意地張って進んでいくんだ。それが私だから。


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