無限舞闘シリーズ #5 アーカードVSオールマイト 作:HBK
原作:僕のヒーローアカデミア
タグ:R-15 残酷な描写 クロスオーバー 戦闘 チート インフレ アーカード HELLSING オールマイト 僕のヒーローアカデミア セラス・ヴィクトリア
ヒロアカ最終章1話のオールマイトを見て旦那を思い出しました。彼が求める理想の人間が今のオールマイトだと個人的に解釈しました。よって対決。オールマイトの狂気どこまで表現できますかねぇ?
・本件では、二次創作者の「キャラクター元設定を生かした上で、二次創作者が想像できる上で魅せられる戦闘範囲で最強のキャラクターに変えて」戦わせる話です。ただし全能同士の戦いはつまらないと二次創作者は思っております。
・本件は『あえて何の関連性もない相手と戦わせる』というコンセプトです。海外のYoutube番組にデスバトルというものがあり、似たキャラクターを死ぬまで戦わせるというのがあるので、あえて似ないキャラを選択します。
・キャラクターは死にます。死んでも生き返ります。受け入れられない方は戻るボタンを。
・基本的には魔人ブウレベルの攻撃性不死性にするつもりです。受け入れられない方は戻るボタンを。
・キャラの姿を変えます。二次創作者が考える最強の姿に。変えない場合もあります。
・ストーリーを入れます。感情を入れます。そうしないと面白くないから。
・基本的には「何だか知らないけどこの相手と戦わなければいけない」という本能で戦いを進めます。戦いを拒むキャラクターも。人質は取りません。
・戦闘ルールはありません。どちらかが死ぬまで。降参するまでです。
・能力設定入れます。中二病的表現あります。受け入れられない方は戻るボタンを。
私の主、インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシングが天寿を全うした。
後継は当然いない。遺言によって、財産は全て分割か寄付され、邸宅も無くなり、ヘルシング家は墓のみが残された。
私は、いつ頃からか喜怒哀楽をあまり見せなくなった。感情的な女だったのに。
吸血鬼の血がそうさせたのだろう。そして、私の中に住んでいたベルナドット隊長の魂が冥府へ還っていったのも大きい。
「もう、お守りはいらない様だから。」だそうだ。・・・相変わらず無責任な人だ。おかげで私は、こんな感じになりましたよ。
アーカード・・・私はもうマスターと呼んでいない。彼に『対等な存在』とその呼び方を拒否されたから。
そのアーカードは、私にこう言った。
「旅に出るか。」
世界中で犯罪組織を潰し、武装集団を潰した。私も組織の構成員達を無力化した。しかし殺しはアーカードによって禁じられた。止めを刺したのはアーカードだった。アーカードは全組織の構成員全員を殺し、血を吸い続けた。私は吸わなかった。私は飢えていないから。
世界に行く場所がなくなった。物語等でよくある異世界に行くことにした。シュレディンガーの能力を持っているアーカードには造作も無いことだった。
私達が来た世界は、人々の大半が特殊能力を持っている世界だった。しかし、やっていることは私達の世界と変わらなかった。持っている武器や信条で悪事をする。持っている能力で悪事をする。変わらなかった。
この世界では悪事をするものをヴィランと呼んでいるらしい。本当にコミックの世界みたいだ。アーカードはヴィランのたまり場を見つけ、全員殺した。
「人間とは、どこの世界でもこんなモノか?・・・失望させる。」
アーカードは吐き捨てるように言った。
何カ所目かのヴィランのアジトを皆殺しにして、アーカードがその血を吸っていたときに彼が現れた。枯れ木のような人間だった。
「ヴィラン殺しをしているのは君たちか。」
「・・・違う。殺しているのは私だけだ。そこの女・・・、セラスは何もしていない。」
男は機械を、正確に言えば機械のようなスーツを装着した。ヒーローの映画でこんなヒーローを見たことがある。
「ご同行願おうか。」
「断る。」
男は左腕を私の方へ向けた。
「では彼女も一緒に来て貰うが?多少傷ついてしまうだろうが。」
「そうすれば、この世界の全人類を皆殺しにするぞ、ひょろ長の老木。」
アーカードと男はしばらく睨み合っていました。
「ぐっ!」
「口で語るより、血を味わった方が早い。貴様を知るのにはな。脇腹の肉を少しいただいた。」
アーカードはひとつまみの肉を咀嚼していました。そして、
「フフフフフ。ハハハハハハハハハ!!!!良い人生を歩んでいるじゃないか!オールマイト!面白い!貴様は私が戯れるに値する!私はな、人間が好きだ。貴様のような人間がな!」
「では戦うのか?」
「ここは狭い。移動するとしよう。」
次の瞬間には、私達は海の真ん中に来ていました。
「ここは太平洋の真ん中だ。海の形も名前も同じとは、神は模造品しか作れんらしい・・・。それにしても綺麗な月夜だ。セラス、影で大陸を形成しろ。」
私は影で太平洋数百キロの表面を包んだ。邪魔なタンカーなどは押し出した。
そして私達は着陸した。
「この影・・・黒い炎とも言うな。ここが我々の戦いの舞台だ。踏んでも問題は無い。セラスには手出しさせない。・・・お前のおもちゃも持ってきてやったぞ。感謝しろ。」
装甲車のようなものが10台ほどありました。衛星砲のようなモノも数台。オールマイトの武器なのだろう。
「これが君の能力か。」
「の、内の1つ。私は、どこにでもいて、どこにもいない。認識する限りどこにでもあらゆる所にいられる。故にどこにでもあらゆるものを持ってこれる。シュレディンガーという私が消化するまで30年かかったクソガキの能力だ。」
「『認識する限り?』随分喋るねぇ。さも絶対攻略できないと言いたげじゃないか。」
「できんぞ。貴様は私に傷一つつけられない。」
「それはどうかな?・・・その前に君の名前を聞いておこうか。」
「アーカード。黄泉への手向けだ、オールマイト。」
「HAHAHA!やってやろうじゃないか!アーカード!その鼻っ柱をへし折ってやるよ!そのために『私が来た!』」
こうして2人の戦いが始まりました。
意地を張り続ける子供同士の戦いが始まりました。
アーカードは二丁の銃を撃ち続けました。
(エルクレス!解析!)
(銃弾は炸裂徹鋼弾。これ自体は既存の弾丸と違いはありません。ただし、アーカードはこれを無尽蔵に撃っている。彼の能力と思われます。)
(まるで砲弾じゃないか。厄介だねぇ。)
いつの間にかアーカードのいた場所には2丁の銃しかありませんでした。・・・オールマイトの隣にアーカードがいました。
「オールマイト。ビリヤードやろうぜ。」
アーカードがオールマイトを蹴り飛ばしました。それだけで数キロは吹き飛ぶ。その先にアーカード。また吹き飛ばされる。繰り返し。
「おいおい、ワンサイドゲームだぞ。」
「無重力(ゼログラビティ)!」
オールマイトが急停止した。
アーカードがオールマイトの頭を掴みそのまま地面にこすりつけて飛んでいく。
「このまますり下ろしてやろう。」
「帯電!」
アーカードは黒焦げになり跳ね飛んでいった・・・。
次の瞬間にはすり下ろしを続けていた。
「はい、残念。どこにでもいてどこにもいないとはこういう事。何のダメージを与えようが全て無駄。」
「心音壁(ハートビートウォール)!」
爆音が轟き、アーカードとオールマイトの距離が離れました。
次の瞬間にはアーカードはオールマイトに密着していました。口を怪物のように開け、口の中から銃口を出して。
「小手先の技ばかりだな。つまらんぞ。死ね。」
オールマイトが口から紫色の物体をアーカードの顔にぶつけました。
「ぐっ!」
「もぎもぎ。離れないだろう?チューインガム顔面にかけられた気分はどうだ?」
今度はオールマイトがアーカードに密着しました。
「新秩序(ニューオーダー)!『アーカードからシュレディンガーを分離する』!」
「は?」
シュレディンガーが出現しました。
オールマイトのアーマーから首輪が放出。シュレディンガーの首につけられました。
「洗脳!そしてハイスペック!認識出来なきゃ良いんだろ?脳みそ洗脳でかき混ぜて、許容量超えるまで増量したらどうなるのかなぁ!」
シュレディンガーは白目をむき、塵になっていきました。
アーカードが珍しく動揺していました。
「待て。新秩序って何だ?私はこの世界もある程度見た。私の世界と文明は同じレベル。明らかにオーバーテクノロジーだろ、それ。」
「そうだよ。これは私の死んだ後輩の能力。彼女は自分の能力をデータ化して残していた。それを参考に能力を再現した。これで、人類科学は一気に500年は進むだろうね。もちろん秘密だ。」
アーカードは空中の物体を指さしました。
「あれ。撮影してるんだろ?何の意味があるのか知らないが、目立ちたがりも良いところ。問題はだ、今のでオーバーテクノロジーが世間にバレた。確実に兵器に使う。それが人類だ。」
「我々ヒーローが阻止するさ。」
「頭おかしいぞ、お前!お前らが取り締まれないから、私がヴィランとかいうクズ共を抹殺してやったのになぁ!」
「捕まえるつもりだったよ!それに、ヴィランだって人間だ。更生の余地があったのに殺しやがって!さっき『人間が好き』とか言ってなかったっけ?で、人類は愚かだと?選民思想の独裁者の戯言ほざいてんじゃないよ、吸血鬼!」
戦いは次のステージに進みます。
「まぁいい。シュレディンガー攻略おめでとう。久しぶりに私も自分の力を使うとしよう。」
アーカードの身体が黒く不定型になりました。中から黒い犬、巨大な黒い百足、巨大な黒い犬が放出されました。
「バスカヴィルの犬。昔、これを我が友に破られた。お前を見ていると、その友を思い出す。老いた姿がそっくりだ。」
「そりゃあ、さぞ良い友人だったんだろうね。」
「ところがだ、その友は私と戦いたい。そのためだけに、詐欺業者と結託して偽物の高級ブランド価値を持った存在になり果てて、私に殺し合いを挑んだ。阿呆極まれりだ。戦いたいならいつでも挑んでくれば応じてやったのにな。」
「そりゃあお前が悪いぜアーカード!内気な友人にはな、『遊ぼうぜ!』って優しく声かけてやるのが基本なんだよ!滑走!さらにねじれる波動(グリングウェイヴ)!」
様々な衝撃波がアーカードの使い魔を蹴散らしました。バスカヴィルを除いて。
「んん?どうした?複数能力の重ね合わせは行わないのか?お前の宿敵のように。」
「2つくらいが限度だよ。それに絵の具と同じさ。多数掛け合わせたら黒になる。塗りつぶされて何を描いたか分からなくなる。それに最後まで気が付かなかったんだよ、私の親友は。」
「ふははは!難儀な友を持つと互いに苦労するな!で、犬はどうする?」
バスカヴィルがオールマイトに食らいつきました。
「安無嶺過武瑠!」
バスカヴィルの歯が砕け散りました。そのままオールマイトが殴り、バスカヴィルは消滅しました。
アーカードは更に使い魔を出現させました。
「小型犬、中型犬を持つと、大型犬も欲しくなる。これはベタな存在だがな。ケルベロス。」
三つ首の巨大な魔物が出現しました。
「さぁどうする平和の象徴!」
オールマイトはケルベロスに向かって駆け出しました。
「ツインインパクト!pinky!ガンヘッド・マーシャル・アーツ(G・M・A)!HAHAHA!ワンちゃんがどんどん削れてきてるなぁ!止めは巻き戻し!」
ケルベロスが小さくなって消滅しました。
(駆動限界です。)
(パージ。次のアーマー装着。)
オールマイトはアーマーを変えました。・・・胸の装甲の一部はそのままでした。
アーカードが拍手しました。
「素晴らしい。素晴らしい。これは私が本気を出すに値する。これはな?わが妻の承認が無ければ解放できなかったものだが、没する間際に権限を私に任されたのだ。・・・そう私に。人間の敵になるかもしれぬ私に。」
アーカードは主、インテグラ様を『妻』と呼びました。
「・・・奥さんは君が人間の敵にならないと思ったんだよ。」
「それでは私の存在価値がなくなる。私は鬼だ。人間の壁だ。脅威だ。・・・いつか倒されるまで人間を殺さなければならない絶対悪だ。
・・・そこのカメラで動画だかなんだか見ている人類の諸君。私はアーカードという。人類の敵だ。我が眼前の『元』平和の象徴を殺した後に、私は全人類の抹殺を決行する。理由は簡単。この『元』平和の象徴が力を失ったとき、貴様らは1年足らずで見捨てたな?我が友を愚弄した。万死に値する。ヒーローもヴィランも関係無い。等しく死ね。」
「何でそんな悲しい存在になってしまったんだよ、アーカード。」
「こぼれたミルクを嘆いても無駄なんだよ・・・。拘束制御術式第零号開放・・・。The bird of Hermes is my name,eating my wings to make me tame.」
私がアーカードと共に旅をし、殺してきた武装集団達が復活しました。
数は14,754人。かつてアーカードの保有していた命に比べれば遙かに少ない命の数。だが・・・。
「これらは全て私の命。これらを全て滅ぼさないと、私は滅びない。やって見せろオールマイト!」
(エルクレス!アーカードの命を定義して数を計測してくれ!)
(了解。)
「プロミネンスバーン!」
巨大な炎を放出。
(アーカードの命、残り7,988体。)
「赫灼熱拳・燐!放出版!」
炎と凍結波を放出。
(アーカードの命、残り3,517体。)
「ハウザーインパクトクラスター!」
突進し大爆発。
(アーカードの命、残り1体。)
(パージ!次のアーマー装着。)
オールマイトはアーマーを変えました。
(アーカードの命、残り14,754体。)
(なんだ・・・と・・・。)
ワイヤーが煌めきました。オールマイトの四肢が切断されました。
アーカードの周囲に、複数の存在が現れました。人狼が、ゾーリン・ブリッツが、リップヴァーン・ウィンクルが、トバルカイン・アルハンブラが、そしてウォルター・C・ドルネーズが。更に倒された武装集団も。
「こいつらは、我が友ウォルターの置き土産だ。我が友は裏切り者だが、詐欺集団で馬鹿をやっていた科学者から血液サンプルを貰っていた。命はない。ただの手足。そして私が30年虚数の世界にいて存在を構築し直した結果がこれだ。我が手足、我が命は1つだけ残っていた場合、すぐに最大現存数まで復活する。」
「ははは・・・。糞ゲーって奴だな。・・・何故シュレディンガーは復活しない?後、お前が殺したヴィランの命は?」
「クソガキは定義が難しいのだろうな。ハンデだよ、これは。後、私が殺したヴィランの命は解き放った。これもハンデ。」
「そうやって舐めプレイばっかしていると、負け癖がつくぞ。そして、今回も負ける。」
リップヴァーンの魔弾がオールマイトの口を横一文字に砕きました。
「無様だぞ。ダルマ。」
「ふぁーふぁ!ふぁ!ふぁ!ふぁ!」『そんなに私の歯が眩しかったのかな?潰したいほどに!』
「人工音声使ってんのか。そこまでして喋りたいのか。」
『エルクレス!義手義足用アーマー装着!』
『了解。』
オールマイトがアーマーを装着して立ち上がりました。ほとんど機械。ですが、私には同じように全身機械にした少佐のようには見えませんでした。
「まだ立つか・・・。まだ戦うのか。オールマイト!」
『戦うねぇ!人類の命運背負わされたんだ!心臓が動く限り、脳が動く限り戦い続けるよ私は!』
「その人類はお前を役立たずだと見捨てた。」
『たしかにねぇ。私にワン・フォー・オールの力があった頃は1日千通以上のファンレターが来たもんだ。全部読み通すのに精一杯で返事を全く書けなかったよ。』
「お前はいつ寝てるんだ?」
『1日3時間あれば良い方だよ?寝不足になるとねぇ、脳内麻薬がドバドバ出て気持ち良くなるんだ。』
「お前は狂っている。」
『おいおい!ビビっちまったのか?吸血鬼の王様!・・・ファンレターの続きだよ。力を失ってからは月に10通来るか来ないかだ。でも私は嬉しかったよ。返事が書けるんだ。そして世界60億人の中で私のファンで居続けてくれている人が確実に数人いる!命を賭けるのに十分すぎる理由だろうがよ!』
戦いは終局に差し掛かりました。
『エルクレス!アーマーのモード、コピー!コピーする個性は、剛翼、ファイバーマスター、紙肢、巨大化、ジェット!後、衛星砲掃射!武装集団等を駆逐しろ!出すものはCan't stop twinkling.(キラキラが止められないよ☆)!およびねじれる洪水(グリングフロッド)!最大出力!』
自動アーマーが出現しました。翼の生えたアーマーがトバルカイン・アルハンブラと戦い、多数の布を纏ったアーマーがウォルター・C・ドルネーズと戦い、忍者のようなアーマーがリップヴァーン・ウィンクルと戦い、巨大なアーマーが人狼と戦い、超スピードのアーマーがゾーリン・ブリッツと戦いました。
オールマイトは、一直線にアーカード目掛けて高速で進んでいきました。衛星砲を避けながら。アーカードは二丁拳銃を撃ち続けました。オールマイトは勢いが落ちましたが前進はやめませんでした。
「ふははははははははははははは!!!!!!!!」
『HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!』
オールマイトはやがてアーカードの目前まで差し掛かりました。
拳を振り上げてジャンプしました。
・・・人狼がアーカードの胸を背後から貫きました。
『がぁぁぁぁ!!!』
「そいつの戦闘力は群を抜いている。そして物理攻撃無視。巨大ロボで止められるはずがないだろう。」
『・・・物理じゃなきゃいいんだろ?Can't stop twinkling.(キラキラが止められないよ☆)!』
レーザーが人狼を捕らえました。
『エルクレス!パーツ重ね掛け!ドラグーンヒーロー!そしてワイヤー放出し、全衛星砲に固定しろ!』
アーマーが飛んできてオールマイトがドラゴンの姿になりました。更に背中からワイヤーを放出して衛星砲と繋ぎました。
無数の武装集団がオールマイトに組み付きました。アーカードが飛んできて、オールマイトの胸部アーマーを砕いていきました。
「胸を貫かれた。もうすぐお前は死ぬ。・・・最後に止めは私自ら刺してやろう。」
アーカードは、オールマイトの胸部パーツまで辿り着きました。最初の戦いから外していなかった胸部パーツ。
『・・・最初から胸部は外すつもりだったんだ。最後の切り札として。』
「何?」
『創造(クリエティ)放出。スペースヒーローとの個性掛け合わせ。』
ブラックホールが出現しました。
「ぐぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
『HAHAHA!これに耐えられるとは流石王様だねぇ!だけど武装集団は?』
(アーカードの命、残り1体。)
オールマイトがドラゴンのアーマーから飛び出して、アーカードに組み付きました。
『新秩序(ニューオーダー)!『アーカードからアーカードの命を分離する』!』
アーカードの心臓が分離しました。オールマイトは、今度は、そっちに飛びかかりました。
『久しぶりにこれを最後の攻撃に使うよ!UNITED STATES OF SMASH!』
アーカードの心臓が破壊されました。
オールマイトは拳を振り下ろした勢いで、そのまま地面に叩き付けられ、動かなくなりました。
「・・・セラス。オールマイトを治療しろ。」
私はオールマイトに駆け寄って、パーツ全てを破壊しました。・・・もう勝負は終わったから。そして炎で彼の全身を包み治療していきました。
ブラックホールはいつの間にか消えました。アーカードの手足も、命も。
「・・・セラス、オールマイトを私の方に向けろ。」
私は手足のないオールマイトを抱きしめてアーカードの方に向きました。
「口を最優先で治せ。・・・語り合いたい。」
オールマイトの口を超高速で構築し直しました。
「素晴らしかったよ。オールマイト。・・・私は常々こう言っていた。『化物を殺すのは人間でなければならない』と。・・・悔いが残るなぁ。願いが叶ったのに。・・・遊び足りないよ。」
「・・・私にはお前は人間に見えるよ、アーカード。」
「私は人間だった・・・。そして人間でいるのが怖くなり、化物になった。今度は化物でいるのが怖くなった・・・。ははは、逃げてばっかりだよ私の生涯は。」
「自嘲しないでくれ。悲しくなるから。」
「そうだな、自嘲はやめよう。虚勢をはろう。見事私を打倒した。・・・しかも無個性で。本当にお前が羨ましい。」
「私の人生は散々だよ?ボロボロの身体。ワーカーホリックのように働いて。そして恋すらしたことがない。」
「お前はまだ若い。自分の人生を生きれば良い。・・・お前の生徒とやらが何人か恋愛しているそうじゃないか。師が弟子に教えられるのはよくあること。」
「そうだな。自慢の生徒だよ。」
「私も唯一自慢できる娘をこの世に残せた。・・・本当にお前に出会って良かったよ、セラス。」
「・・・私を娘と見て、女とは見てくれないんですね。」
「女としても見ていたぞ?だがな、こんな残骸よりお前には相応しい男がいる筈なんだ。」
「・・・また自嘲しているぞ、アーカード。」
「悪いな、癖なんだ。」
・・・アーカードが青い炎に包まれ始めました。
「私はヘルシングの開祖に倒されたときも穏やかな笑みを浮かべた。詐欺集団に毒殺されかけたときも穏やかな笑みで。・・・違うんだよ。鬼はな、魔王はな、絶対悪はな。夜の月に照らされて不敵に大声で笑わなければいけないんだ。」
・・・アーカードの全身が青い炎に包まれました。
「フフフフフ。アーハッハッハッハッハッハッハ!!!!!全く最高の生涯だった!アーハッハッハッハッハ!!!!!」
アーカードは塵になっていきました。その塵はどこまでも天高く登っていきました。
あとがき
補足設定
アーカード:能力名・なし。
能力説明
・摂取した血液の持ち主の能力を半永久的に使うことが出来る。
・血液と共に魂を取り込み、自分の身代わりに出来る。それはアーカードの命ある限り、すぐに復元される。魂を取り込める量に上限はない。
・存在確率の改変。※本当はシュレディンガーも上記のように復元できるがしなかった。
・二丁拳銃の弾丸を無制限で撃てる。引き金を引かなくても撃てる。
・弱点:本体そのものの魂を消滅させられること。魂を取り込む限りその可能性はどんどん低くなる。
身体能力説明:命を取り込む量により比例して上がり、上限はない。
オールマイト:能力名・アーマードオールマイト&エルクレス
能力説明
・個性の模倣。データがあり技術力があれば、どんな個性でも再現可能。
・弱点・オールマイト自身が虚弱であること。ただし精神力でオールマイトを上回れる人物はあまりいないと思われる。アーマー数に上限があること。
身体能力説明・アーマーの性能向上によりどこまでも強くなれる。
私は、オールマイトの胸の傷を修復しました。
手足も再生させました。
何故、こんな能力があるか?インテグラ様永眠前の屋敷邸宅は、私の炎の力で構成していたから。モノを作るのも人を治すのも同じ事。
ついでに、オールマイトの古傷も全て治しました。
「何故ここまでしてくれる?私は君にとって、父の、彼氏の敵なのに。」
「アーカードならこうしたからです。後、私もヒーローコミック読みますよ。Tボーンステーキも食べられないヒーローは、ヒーローではありません。」
「そうか・・・久しぶりに食べられるのか、ステーキが。」
「楽しい老後を過ごしてください。それにしても馬鹿な戦いでした。まぁ良くあそこまで子供の喧嘩が出来るモノだと。」
「男って言うのは何年たっても子供みたいな馬鹿なんだよ。・・・君はこれからどうするんだ?」
「ウォルターさんが手に入れた血液サンプルにシュレディンガーもありました。それは私が服用しました。それを使って色々な世界に行きますよ。もう私は自由だから。・・・ただ元の世界には母の墓参りくらいしか、もう行きませんね。宗派が違うだけで殺そうとする輩とか相手をするのが面倒なのですよ。」
そう言いながら、私はアーカードとオールマイトが出会った場所に戻りました。
「正直に言うよ。君はヒーロー、いやヒロインというのかな、人々を守る仕事に就くべきだ。君の目を見ると、向いている気がする。」
「・・・面倒なのでお断りします。」
「残念だ・・・。」
「でも、またこの世界に来ますよ。暇つぶしに。ヴィランがいたら叩きのめして、引き渡します。私は父から人間の殺しを禁じられているので。」
「・・・そうか、じゃあまた会おう。」
私は月に向かって飛び去っていった。
・・・正直ヒーローになるのも悪くないかもな、と思いながらこの世界から姿を消しました。