転生少女たちとゆるキャンパー   作:MT75B

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46話です。今回は短めです。


#46 旅行前夜

前回のあらすじ

 

なでしこの感情が爆発。

 

↑No Side

☆☆☆ーーー☆☆☆

↓晶 Side

 

出雲「晶ちゃん、おつかれ!」

晶「出雲さん!お疲れ様です!」

 

三陸に出る前日、ウチは閉店時間までのコマにシフトを入れていたのだが、この時間はお客さんがまばらなので楽で助かっている。

ちなみに出雲さんは店長なのだが、どういうわけかウチと姉御だけは「出雲さんでいいよ」と言われている。なんでやろ?と思ったのだが、こればかりは気にしても仕方ないので放置している。

 

出雲「バイトは慣れたかい?」

晶「はい、これも出雲さんの指導のおかげです。」

出雲「ははっ、それなら良かったよ。明日から三陸の方行くんだっけ?」

晶「そうですね。」

出雲「そっかぁ。あのあたりは海の幸、特にウニやアワビがオススメだよ!」

 

やっぱそうよね。あの辺の名物を調べたらウニとか貝類が検索に引っかかったし。

 

出雲「う~!いいな~旅行!うらやましいよ。」

晶「あなただってお休みあるでしょう?」

出雲「そうなんだけど、他に仕事抱えているからあんまり休みがないんだよねー。」

 

はぇ~、出雲さんってレストランの店長以外にも仕事持ってんのね。何やってる人なんだろ?

 

出雲「っと、もうこんな時間だ。あとはボクがやっておくから、晶ちゃんはもう上がって明日に備えてね!お友達もそろそろ来るんでしょ?」

晶「あ、でも...」

出雲「でもじゃないよ。いつも頑張ってもらっているわけだし、明日は始発で行くって言ってるんだから早く寝ないと。」

晶「......わかりました。お願いします!」

 

ウチは更衣室でササっと着替え、荷物を持って従業員口から店をあとにする。

 

出雲「おみやげ待ってるよ~。」

晶「......はーい。」

 

ホント、こういうとこ以外はいい人なんやけどなぁ。

 

ーーーーーー

 

晶「___もうそろそろやな。」

 

18時40分、冬の山間(やまあい)らしく冷えた空気が身延を覆っている。ここへ来てからだいぶ経ったので慣れたが、カイロが無いと厳しい寒さなのには変わりない。

 

『ご乗車ありがとうございましたー。身延ぅ~、身延です。只今到着した甲府行の発車は19時30分です。』

 

駅員からのアナウンスがかかると同時に、学生やサラリーマンが次々と有人改札を通り抜けていく。やがて改札を通る人がまばらになると、白とライトグレーのファーコートに黒のズボン、首元に琥珀色のネックウォーマーを付けた女の子___綾乃がスーツケースを引いてやってきた。彼女はウチを見つけると、疲れたような表情が一瞬で満面の笑みに変わった。

 

晶(......ってあれ?あんなとこで止まってどないしたんやろ。)

 

彼女は改札の少し手前で立ち止まり、辺りをキョロキョロと見回している。

 

晶(あ、もしかして!)

 

晶{そのまま通れば駅員さんがきっぷ回収してくれるで

 

ウチがメッセージを送ると、綾乃はこっちを見てうなずき、ラッチ内にいる駅員にきっぷを渡して出場する。

 

綾乃「晶~久しぶr」

 

ドサァ!!!

 

晶「は?」

 

綾乃は慣れない列車旅で疲労がたまったのか、膝の力が抜けるようにして前に倒れてしまう。その姿は「満身創痍」という言葉が似合うだろう。

 

晶「え、ちょ大丈夫!?」

綾乃「....................」

晶「......肩組もか?」

綾乃「お願いします...」

 

しゃーないなと思いつつ、ウチは綾乃を起こして彼女の左腕を肩にかける。彼女のスーツケースは空いた手の方で引くことにした。

 

綾乃「ありがとね~。」

晶「いえいえ。長距離でお疲れやろ?」

綾乃「ううん、電車に乗るのはそんなに苦じゃないんだよねー。」

晶「というと?」

綾乃「さっきまでなでしこの家にいたんだけどさ......」

晶「......なんかあったん?」

綾乃「晶ん家着いたら話す。マ―――ジでやばかった。」

晶「えぇ......」

 

そんな会話を挟みながら15分かけて自宅に向かう。母さんが玄関扉を開けると「綾乃ちゃん!?大丈夫!?」と少し焦っている様子だった。

 

ーーー(おまけ)ーーー

 

晶「え!?なでしこが嫉妬!?」

綾乃「そーなんだよ!しかも理由が「杏子お姉ちゃんの頭を撫でられてないの私だけ!!」でさー。」

晶「あー他の家族に対してか......杏子お姉ちゃん?」

綾乃「あ、ごめん。なでしこは家族の中では杏子ちゃんのことをそう言ってて。」

晶「はぇ~......」

綾乃「んで、杏子ちゃんのおかげでなんとか落ち着いたんだけど、2人とも顔が赤くなっててね。」

晶「おっとぉ?」

綾乃「まぁ......うん、なんかイイ雰囲気だった。」

晶「......こりゃいじりがいあるな。」

綾乃「ねー。」

晴香「なになに?恋の話!?」

晶「母さん......」

綾乃(......晴香おばさんって、こういう話敏感なのかな。)




46話でした。次回からは三陸編です。よろしくおねがいします。

番外編を書こうかな~って考えてます!どのお題がいいか選んでください!!

  • ほむらの断髪式
  • 少女の突発弾丸旅
  • 球技大会 in 3月
  • その他(感想欄に記載をお願いします)
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