光と歌のステラノート   作:ミヤイ

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お久しぶりです
最近、中古のウルトラマンゲームを買い直して再びやり直してるのですが、FERのウルトラモードが苦戦してます(汗)

色んな怪獣を出したいなと思ったのは、ゲームを買ったからってのが一つありますが、楽しく呼んでもらえれば良いなって思います
では、本編どうぞ


第11話 暴君襲来

 レッドキングの咆哮が島を揺らし、地面が波のようにうねる。

 かのん、可可、すみれ、そしてヒロトはその場を離れ、一斉に走り出した。

 

「と、とにかく逃げるデス!!」

 

「わかってるわよ!」

 

 すみれが叫び、可可の腕を掴んで走る。

 かのんも息を切らしながら必死にその後ろを追いかけた。

 

 ──だが、走りながら

 かのんはふとヒロトの横顔を見た。

 

 彼だけが、明らかに表情が違っていた。

 

 恐怖でも混乱でもない。

 もっと深い、もっと苦しい……

 焦りと、怒りと、決意が入り混じったような顔。

 

(ヒロトくん……どうしたの……? 

 逃げてるのに……なんでそんな顔をするの……?)

 

 レッドキングが背後で木々を薙ぎ倒す音が響く。

 岩弾が地面を爆ぜ、土煙が空高く舞い上がる。

 

 ヒロトの喉がきゅっと締まった。

 

(……早く、止めなきゃ……! 

 これ以上島が壊されたら……

 かのん達まで……!)

 

 焦りと使命が心臓を押しつぶす。

 

 だが、彼は歯を食いしばり、三人と同じ速度で走り続けた。

 やがて、森の奥にぽっかりと口を開けた洞穴が見えてきた。

 

「ここ、入れるデス!」

 

「助かる……!」

 

 洞穴の中はひんやりしており、外の騒音も少しだけ遠のく。

 かのん達は壁に背を預け、荒い息を整えた。

 

 外では、今もレッドキングの咆吼が響いている。

 

「ヒロトくん……大丈夫……?」

 

 かのんが声をかけたその時、

 ヒロトはひとり立ち上がった。

 

「……かのん、可可、すみれ。

 ここから絶対に出ちゃダメだ」

 

「え? ヒロトくん?」

 

 ヒロトは振り返らない。

 視線は洞穴の外の方向──レッドキングの方角だけを見据えている。

 

「俺……少し周りを見てくる。

 避難が遅れてる人がいないか……確認しないと」

 

 その言葉が嘘だと、すぐにわかったのはかのんだった。

 

 声が震えている。

 踏み出す一歩に、覚悟が滲んでいる。

 

「……ヒロトくん……行っちゃだめ……」

 

 伸ばした手は、届かなかった。

 

「大丈夫。すぐ戻る。

 だから、ここで待っててくれ」

 

 ヒロトはやっと振り返り、小さく微笑んだ。

 その笑顔は、あまりにも優しく──

 どこか“別れ”を感じさせた。

 

 かのんの胸が激しく騒ぎ出す。

 

「ヒロトくん!!」

 

 呼び止める声が洞穴に響く。

 だがヒロトはただ一言だけ残した。

 

「……守るよ。必ず」

 

 そして、走り去った。

 

 ───

 

 洞穴から離れ、誰の姿もない森の奥へ入ったヒロトは

 大きく息を吐いた。

 

 心臓が爆発しそうなくらい脈打っている。

 

「……もう、時間がない……!」

 

 木々の向こうでレッドキングの太い腕が振り下ろされ、

 大地が揺れる。

 ヒロトは、上着の内ポケットへと手を伸ばした。

 そこに収められた黄褐色の道具──スパークレンスをしっかりと握りしめた。

 島のあちらこちから聞こえてくる断末魔の様な悲鳴。

 

 

(これ以上、好き勝手にはさせない!)

 

 

 ヒロトはスパークレンスを空へ掲げる。

 黄褐色の器具が彼の心に反応して、まるで“光を呼ぶ灯火”のように輝いた。

 

「──力を貸してくれ!」

 

 叫びとともに、

 スパークレンスが閃光を放つ。

 

 眩い光がヒロトの身体を包み、

 森全体が白く染まる。

 

 その光の中で彼の輪郭が伸び、広がり、

 巨大な影へと変わっていく。

 

「──ッァァァァァァ!!」

 

 光の柱が天へ伸び、

 その中心から現れたのは──ウルトラマンティガ

 

 

 レッドキングはティガの登場に気づき、

 低く重い咆哮を響かせた。

 

「グォオオオオオ!!」

 

 その声は山を震わせ、海を切り裂くような“暴君の吠え声”。

 

(……行くぞ……!)

 

 ティガは一歩踏み出す。

 その瞬間──レッドキングが地面を蹴り、獣のような速さで突進した。

 レッドキングの腕が唸りを上げて振り下ろされる。

 

 ドガァァンッ! 

 

 ティガは腕で受け止めたが、その衝撃は岩石のように重く、

 体が半歩押し戻される。

 

「……ッ!!」

 

 ティガが反撃に拳を叩き込む──

 だがレッドキングの皮膚は分厚く、

 まるで石壁を殴っているかのようだった。

 

 レッドキングはティガの腕を掴むと、

 その巨体のまま持ち上げ、地面へ叩きつけた。

 

 ドゴォォォォッ!! 

 

 地面が陥没し、土煙が天へ舞う。

 背筋から凄まじい衝撃を受け悶えながらもティガの視線は、レッドキングの次の行動を見つめていた。

 レッドキングが腹をふくらませるように息を吸い込む。

 

(何か、来る──!!)

 

 ティガはすぐに身を翻した。

 

 レッドキングの口から、

 岩石弾が次々と放たれる。

 

 ゴォォォッ! バゴォォン! 

 

 初撃を躱したティガ。

 しかし、諦めることを知らないレッドキングは、第二射を放つと岩石弾がティガに命中と同時に爆ぜる。

 

 次々と火花を散らしたティガは、ふらついた後にその場に伏せてしまう。

 その隙にレッドキングが接近し、ティガの頭を掴みながら片手で巨体を持ち上げると腹部へめがけて拳をぶつける。

 

 ドンッ!と言う音が響く中、凄まじい怪力に島民も思わず絶句してしまう。

 

「グガァァッ!!」

 

 ティガは大きく投げ飛ばされ、崖の岩肌に叩きつけられた。

 倒れたティガの胸で、

 カラータイマーが青から赤へ

 ──警告の点滅が始まる。

 

 かすかに響く電子音が、

 “時間がない”ことを告げていた。

 

(……まだ……やれる!)

 

 ティガは、腕を組んからその姿を赤く輝かせる。

 重厚で屈強な体格──パワータイプへと変化したティガは、

 レッドキングの突進を正面から受け止め──今度は押し返した! 

 

「グオッ!?」

 

 初めて怪獣が驚いたように後ずさる。

 

(このまま──!)

 

 ティガはパワー型の強烈なパンチを叩き込む。

 レッドキングの顎が跳ね上がった。

 

 さらに両腕を掴むと、

 その巨体を持ち上げ、投げ飛ばした! 

 

 ドゴォンッ!! 

 

 地面に落ちたレッドキングが僅かに身をよじる。

 しかし──

 

 怪獣はゆっくりと立ち上がり、

 再び腕を広げて挑発するように吠えた。

 

「グォォォォオオ!!」

 

 レッドキングが突進してきた。

 パワータイプでも押されるほどの怪力。

 

 胸で赤く点滅するカラータイマーが

 さらに速く、さらに切迫した音を立てる。

 

(まだ……倒せない……! 

 もっと、力を──)

 

 ティガが集中しようとした瞬間、

 レッドキングがティガの両脇を掴んだ。

 

 そして──

 人間には到底真似できない怪力で、

 ティガの身体を持ち上げた。

 

「……ッ!」

 

 ティガは必死にもがくが、

 レッドキングの握力は岩をも砕く怪力。

 

 そのまま地面へ叩きつけ、

 さらに腕で圧し潰すように殴りかかる。

 

 ティガの身体から火花が散る。

 ティガは立ち上がろうとする。

 

 しかし──

 胸のカラータイマーが、

 赤く、早く……限界が来てること警告する様に点滅した。

 

 レッドキングの前で膝を落とすティガ。

 

「グォオオオオ──!」

 

 レッドキングが最後の一撃とばかりに

 巨大な腕を振り上げる。

 

(……まだ……みんなが……! 

 かのん……!)

 

 ティガは手を伸ばした。

 

 だが──

 その指先から光が霧のように消えていく。

 

 次の瞬間──ティガの身体は、

 ふっと光が途切れたように輪郭を失い、

 そのまま白い粒子となって消えていった。

 

「…………ッ」

 

 残されたのは静寂と、

 怪獣レッドキングの咆哮だけ。

 

「グォオオオオオ!!」

 

 暴君は勝利を告げるように吠えると再び破壊活動を開始した。

 




如何でしたか?
口から岩を吐くのは、ウルトラマンマックスに出てきたレッドキングになります。
気になる人は、ツブイマで見れますので是非!

次回も楽しみに
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