まのさばED曲のBloomを聴いていると浮かんできた。
ネタバレ注意。まのさばクリア推奨。

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ネタバレ注意!
魔法少女ノ魔女裁判をクリア後に読むことを推奨します。
まだプレイしていない方は共犯者としてプレイしましょう。
筆者はクラファンに参加する事なくプレイしたので設定集を所持していません。



大魔女様ノ再開花

 彼女は死んだ筈だった。

 二人の親友と、彼女達の友だちをこの復讐から解放して彼女達に掛けられた呪いをこの世から消し去るために。

 大魔女である彼女が使った最後の大魔法、

 魔女を───【殺さない】魔法を使って。

 長い年月を復讐心に囚われた悪い魔女である自分が彼女達に出来る最大限の恩返し。

 

 

 でも…こんな結末は正しくない。

 

 みんなが生きて迎えるハッピーエンドが本当に正しい結末であるはずだ。

 

 だって、そうだろう?

 

 彼女の中に存在した魔女因子が、死の直前に魔法を行使する。

 

 私も、彼女も、こんな結末は正しくないと思っている。

 

 大魔女たる彼女の魔力を使い、その意識は過去に飛ばされていく。

 

 また3人で、いや、みんなで会おう、ユキ。

 

 

───────

 

「あのー、すみません、大丈夫でしょうか?」

 

 日差しが眩しい、草木の匂いがする。

 

「あれ、聴こえてらっしゃらない?」

 

「え…?」

 

「おや、意識が戻りましたか、ユキ様が林の中で倒れているのに無視して帰ったら私が他の魔女様に叱られて仕事が増えてしまいますからねぇ。」

 

「ユキ様に何やら用事があったご様子ですし、早めに屋敷に戻って話を聞いて頂くと助かりますね。私は残業は勘弁していただきたいので。」

 

「それでは私はこれで。」

 

 フードを被り、首を傾げたフクロウが飛び去って行く。

 私はそれを眺めながら思考をハッキリとさせる。

 

「私は…どうしてここに…?」

 

「それに先程の話では私の他に魔女がいるような…」

 

「それに、エマやヒロは…?」

 

 思考をしながら林の中を歩いていると声が聞こえて来る。

……私はなんでここに?それに大魔女様は…

 その声を聴いた瞬間、私は駆け出していた。

 ドレスが汚れる事なんて気にせず、一直線に。

 

 「だ、大魔女、様…?」

 

 「えぇ、そうです。」

 

 「ほんとうに…?」

 

 「ずいぶんと長い間待たせてしまいましたね、それでもまた私を家族として受け入れてくれますか…?」

 

 その目に涙を浮かべながら、知った姿より幾分か若返った目の前の少女に手を伸ばす。

 

「あ、当たり前です!私なんかが大魔女様の家族としてまた過ごせるのなら、この命だって…」

 

「私はもう家族を手放すつもりはありませんよ?」

 

 握った手を離さないようにしながら微笑んで見せる。

 一度自ら離した手を今度は間違えないように。

 

「だ、大魔女様に会えたのはとても、とても嬉しいのですがここは何処なのでしょうか…?」

 

「つい先程私も目覚めて考えていたのですが、メルル、貴方に会って確信しました。」

 

「ここは過去の監獄島、いえ、この言い方は正しくはありませんね。」

 

「今日は私と貴方が初めて会った日、そしてここは魔女島、貴方と共に過ごし、これから悲劇が起こる孤島です。」

 

「ですが…この日に戻ったことは偶然ではないでしょう。」

 

「私が最後の魔法を使う直前、私の中から声が聞こえてきたんです。こんな結末は正しくない、認めないと。」

 

「因子として私に戻って来てもなお強く残るほどの意思で私達が死ぬ直前に魔法を発動させたのでしょう。」

 

 死に戻りの魔法を

 

「それは…ヒロさんの…?」

 

「えぇ、彼女は正しくないものは認めませんでしたので…私達にやり直せということでしょう。」

 

「メルルも私と共に死んだからこそ魔法に巻き込まれたのだと思います。」

 

「彼女がくれた時間と私達が経験した記憶、それを使って彼女が言う正しい結末を掴む、なんて、私らしくないと言ったら笑うのでしょうか。」

 

「いいえ、大魔女様なら望む未来を掴み取れる筈です!私だって精一杯お供します!」

 

「ありがとうございますメルル、ひとまず屋敷に行きましょうか、情報を集めなければなりませんからね。」

 

「はい!大魔女様!」

 

 二人は林の中を歩いて行く、互いに汚れていることも気にせず、繋いだ手を握りしめたまま。

 

 

 

──────

 

 まのさばのEDを聴いていると思いついたこんな話を誰か書いて欲しいな、という気持ちで書きました。

 他のEDの絵は本編後の話なのにユキとメルルだけ過去なのもおかしいと思い、最大限こうだったらいいなと考えたのがこの小説です。

 この後は屋敷に戻って大魔女や魔女と交流しながら人間に殺される筈だった彼女達を救って、なんやかんや時間が経った後エマやヒロも含めたみんなと過ごす。みたいな話を考えたのですが、私は普段読む専なので誰か続きを書いてくれることを願います。

 

以下書けなかったけど思いついたシーン

 

「ゴクチョーさん…?」

 

「氷上メルルさんでしたか、私はゴクチョーではなく、カンチョーと申します。魔女様達の使い魔としてこの屋敷の管理を任されております。以後、お見知り置きを」

 

 そのフクロウは可愛らしい少女にセクハラをしていた。

 

 




《二階堂ヒロ》
正しい。筆者の推し。

《桜羽エマ》
キルリーダー。推理はとりあえず片っ端から指摘するタイプ。

《氷上メルル》
精神が強い。処刑を何回かされても痛いんですよーで済むヤンデレ。

《月代ユキ》
大魔女様。優しいJCに挟まれる事を最上の喜びとしている。

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