とんでもスキルでダンジョン放浪メシをするのは間違っているだろうか? 作:有頂天皇帝
今回地上で活動しているロキの様子を少しと18階層の戦闘の続きになります。またオリジナルモンスター及び種族も登場します。それとハーメルンで行っているベルの魔法は投影魔術になりそうですがその後にも票の多いウィースやアイズのエアリアルの雷版も何らかの形で登場させたいなと考えていますのでどうかよろしくお願いします。
時は少し遡りベルがアーディたちと共にレヴィスと戦闘を行う少し前。地上にてロキがベートと共に地上を歩きある調査を行っていた。
先日の怪物祭にてオラリオで暴れ回った謎のモンスターである食人花。その情報を調べるために下水路に潜ってみた結果、食人花を旧貯水槽で発見。殲滅したのち地上に戻る。
そして食人花から回収した魔石は前回のロキファミリアの遠征にて50階層で【ロキ・ファミリア】が撤退する一因となった芋虫型からティオネが手に入れた魔石と同じく紫紺の中に極彩色が混ざっていた。
「んん?ディオニュソスか」
ロキが考え事をしながら歩いていると見知った顔と出会う。別段話すことはないが、無視するような間柄でもない。よう、と軽く挨拶しようとして・・・
「待て。そいつらだ」
「・・・どゆこと?」
「あの地下水路に残っていた残り香・・・
ベートのその言葉を聞いた瞬間、糸のように細められていたロキの目が開きディオニュソスを見据える。それに気づいた付き人のエルフが直ぐ様ディオニュソスの前に出た。
「よせ、アウラ」
「しかし、ディオニュソス様!」
「後ろの彼はLv.6。お前では勝てない」
主神の言葉におとなしく引き下がるエルフ。アウラというらしい・・・ベートは勿論、ロキも聞き覚えがない。となると、良くてLv.2か。
「逃げも隠れもしない。だからロキ、話を聞いてくれないか? できれば神々われわれだけで」
「・・・ま、ええやろ」
ディオニュソスの提案に、ロキが乗る。ベートは良いのか、と尋ねれば何かあれば呼ぶと軽口を吐かれた。
「よし、おら話せ」
「ああ・・・」
とあるホテルの
彼等もまた、食人花を追っていたらしい。その理由は一ヶ月前、彼の眷属が殺された事件。正面から近づき首をへし折られた。Lv.2もいた事から下手人は最低でもLv.4の上級冒険者。ディオニュソスは独自に調査を始め、何かを見てしまったがために殺されたのではないかと言う推理材料を見つけた。
そう言いながら、机に置かれたのは極彩色の魔石。
怪物祭当日倒された食人花の一匹の死骸からギルドより先に抜き取ったものらしい。一ヶ月前に見つけたのはこれより小さな欠片だったそうだが。
「子供達の遺体とこの魔石があったのは都市東の寂れた街路。今丁度私達がいるこの周辺だ」
そしてこのあたりでは怪物祭が開催される。その当日になにか起きるのではないかと網を張っていた結果、都市全体に現れたが。
「私達はその食人花を追ってあの下水道を見つけた。まあ、モンスターの数を見て断念したが、匂いはその時のものだろう」
ロキの場合は実は祭の日に自身の
「しかしLv.3以上の冒険者がおる【ファミリア】なら一気に候補は絞れるなあ。まあ
「いや、ヘルメスのように
ヘルメスそんなこともしてたのか。本当、色々信用ならない神だ。
「
神は曲者が多い。例外的なのはよほどのバカか、お
「私にとって都市にいる神は全て容疑者、
その決意に嘘はないように見える。少々思うところはあるが、本気に見えた。
「で、うちのことは?」
「・・・限りなく白になった、かな。少なくとも都市の神々の中では2番目に信用してるよ」
どうだかなー、と胸の中で呟くロキ。そして1番闇派閥や今回の一件に絡んでないとディオニュソスが確信を持っている神にロキはある程度予想がついていた。
────五大派閥と呼ばれている自分たちよりも長くオラリオに君臨しあのゼウスとヘラのストッパーとしてだけでなく多くの冒険者や一般人から信仰を向けられている善神にして世界でも5人しかいないLv.10の冒険者を2人も持つヘスティア。
今は小規模にまで人数が減ってしまっているがそれでも今いる団員たちの実力は高く五大派閥と真正面からも戦える数少ないファミリアだ。さらにいざと言う時はオラリオ外で活動しているゼウス・ヘラを始めとしたかつてオラリオで名を馳せた強豪ファミリアたちの力を借りられる唯一の存在。
その善性から他の神のファミリアに所属していても信仰を向けられることもあるしオラリオの住人の3分の2以上がヘスティアを信仰している。それによってただでさえ元から高かった神性が高まり今ではあの
闇派閥によって多くの
そしてヘスティアのことを一旦頭から外したロキはどのファミリアが怪しいかを考え直す。モンスターを地上に持ってくるとなると、【ガネーシャ】が怪しく思えてしまうが・・・。
まあ、普段の言動はあれだがガネーシャはガチで人類を想う数少ない人格神。部下の独断か、第三者が横から掻っ攫ったか・・・
「違うぞ、ロキ。前提を違えている。ガネーシャにモンスターの捕獲を命じたのは誰だ?それ以前に『怪物祭』という催しを企画したのは?」
「・・・
ディオニュソスの推測に対してロキはあり得ない、とは思うがここ数年のギルドの動向がおかしいのは確か。『怪物祭』という催しをあの管理組織ギルドが発案するなど誰が思ったか。
「怪物祭モンスターフィリアはギルドが催した企画だ。あのギルドが、だ」
そして神々が『面白そう!』という理由で深く考えず認めた。怪物を地上に運ぶ、それは間違いなくギルドが始めた事だ。
「・・・・・・・・・」
ディオニュソスの言葉には確証も証拠もない。だが、ギルドが、否ウラノスが何かを隠してるのは確かだろうし。
「というわけでロキ、探りを入れてきてくれ」
「はあ?」
「ギルドがもしLv.3以上の駒・・・ウラノスが私兵を隠し持っているとしたら私の眷属では危険に晒すだけ。その点ロキのところは第一級もいるじゃないか」
と、悪びれる様子もないディオニュソスによる提案にロキは顔を歪める。
「ロキとてここで引き下がるつもりはないだろう?」
そこはまあ、否定しない。しかたないとロキが折れる。そのままお互いの眷属と合流し解散しようとした時だ・・・
「「っ!?」」
地震。否、ダンジョンが揺れた。
「ロキ、今のは・・・」
「ああ・・・チッ、ベート。ちょいとダンジョンに向かってくれ」
「ああ?何階層だよ・・・」
「んなもん、
そんなロキの曖昧な返答にベートが眉根を寄せる。
「アウラ、君も行ってくれ。時期が時期だ、関わりがあるかもしれない」
「し、しかしそれでは貴方の護衛が・・・」
「アウラ、頼む」
「ベート、自分もや」
困ったように微笑むディオニュソスと有無を言わせぬロキ。二人の眷属は仕方なくダンジョンに向けて走り出した。
それと同じ頃、ダンジョンの異変に気づいた地上にいる数名の冒険者たちがベートたちと同じようにダンジョンの異変が発生したと思われる階層に向けて走り出していた。
ベートたちが18階層に向かっている頃、ウダイオス煉獄種と退治しているベルは襲い来る
「次・・・!!」
そしてベルはそのまま追撃を仕掛けるべくアイテムボックスから取り出した鎖を投げ、ウダイオス煉獄種の左中腕に結びつけるとそのまま勢いよく引いて接近する。その間にも放たれるウダイオス煉獄種のパンチを壁やウダイオス煉獄種の腕を使って回避しながらウダイオス煉獄種の左中腕に接近するとアイテムボックスから新たな武器としてオラリオに来る時の餞別としてゼウスファミリアの先達の1人であるとある鳥の覆面を被った半裸の男性から貰ったとある蠍のモンスターと
深層クラスのモンスターと古代のモンスターの素材を使用しているため並の第一級武器以上の性能を誇るギルタブリル二世を用いたラッシュはウダイオス煉獄種の骨にヒビをいていくが、流石にそのまま受け止め続けるほど愚かでないのかウダイオス煉獄種は腕についている蚊を払うように他の腕を使ってベルを攻撃し、ベルは攻撃を中断して回避に専念し一度ウダイオスから距離を取り地面に着地する。
「強い・・・」
ベルは素直にそうウダイオス煉獄種の強さを判断しながらまた新しい武器として双剣を構えながらこちらを見下ろしながら拳を振り下ろそうとしてくるウダイオス煉獄種を見上げながら笑みを浮かべていた。
ムコーダたちとともにダンジョンを攻略した時やアルフィアやザルドたちゼウス・ヘラファミリアを中心としたファミリア連合による古代のモンスター討伐にサポーターとして同行したことが何度もありウダイオス煉獄種並否、それ以上の強さを持つモンスターたちとは何度か退治したことがある。しかし、何れもそばには自分よりも強い人達がいたし自身はあまり積極的に戦いに参加することができないでいた。故に今が異常事態だと頭では理解しつつも強敵と一人で戦っているという事実を前にベルは滾る気持ちを抑えきれずウダイオスを睨む。
「さぁ、やりましょうか・・・!!」
「すごい・・・」
ウダイオスが生み出し続けるスパルトイ強化種たちを薙ぎ払いながらもアイズはベルとウダイオス煉獄種の戦いに魅入っていた。最初はベルが一人でウダイオス煉獄種と戦うのを不安に思っていたが、リヴィラの住人たちでは推定Lv.4を超えるスパルトイ強化種たちの相手ができないと考え、上級冒険者であるアイズたちがスパルトイ強化種たちの処理を優先することとなったがアイズたちの予想に反してベルはウダイオス煉獄種と互角以上に戦えていた。
多種多様な武器を取り替えて戦うベルは既にウダイオス煉獄種の6本あった腕を既に3本砕くことに成功しもう一本もあと少しで砕けそうだった。
(フィンたちの方も問題なさそうだしスパルトイたちの数も減ってるから私もベルの援護に向かった方がいいかな・・・?)
再生力を自慢としていたのか何度も再生しては猛威をふるっていたゴライアス漆黒種であったが、フィンたち第一級冒険者4人とリヴィラの冒険者たち総動員による攻撃を前にして再生が追いつかずボロボロとなり体内の魔石も露出仕掛けていることから討伐は目前だろう。そしてアイズが相手をしていた数十を軽く超える数がいたスパルトイ強化種たちも一桁にまで数を減らしていることからあとはアーディとリヴェリアに任せてアイズは先にベルの援護に回った方がいいのではないかと考え、リヴェリアに確認を取ろうとしたタイミングでそれはアイズを襲った。
「────っ!?」
「今の一撃を耐えるか。どうやらお前はあの小娘よりは強いようだな」
どこからともなく現れたかのようなレヴィスによる血肉を鋳型に押し込めたかのような不気味な赤い長剣の形をした【
レヴィスの一撃を受けたアイズは技術なら自身が上だと確信を持つが、膂力、速度、大凡全ての
「っ!【
人間相手だとか、そんな事を言っている余裕はない。アイズは自身の魔法である最大出力の風を体と剣に纏わせレヴィスに斬りかかるが・・・
「────!!」
アイズの考えを正面から叩き伏せるかのような叩きつけ。剛腕から放たれる一撃は最大出力になる前の【エアリアル】を掻き消しアイズの体を吹き飛ばす。剣は健在。彼女の剣もまた、第一級に匹敵する。
「っ!」
「その『風』」
風の鎧を纏うアイズを女は気怠げに見つめ、無造作に血管を束ねたかのような不気味な赤い剣を構える。
「お前が『アリア』か・・・」
──・・・え?
と、一瞬の硬直。その致命的な刹那に振るわれた剛剣が風の鎧を消し飛ばした。
「かっ!?」
「アイズ!?」
それでも勢いは衰えず、ギリギリ斬られることはなかったアイズの身体は台風の中の木の葉のように舞い水晶に叩きつけられる。
第一級、その中でも白兵戦においてはLv.6にも迫るであろう、ランクアップ間近なのは疑う余地のないアイズを一方的に吹き飛ばすという光景に、スパルトイ強化種たちの相手をしていたリヴェリアとアーディは己の目を疑ってしまう。そんなふたりの様子にも気づいていないアイズはレヴィスを揺れる瞳で睨みながら声を荒らげる。
「っ・・・その、名前を・・・何処で!?」
とうのアイズは焦りなど吹き飛び・・・否、異なる焦燥を持って女に向かって叫ぶ。それは、その名前と己を関連付けさせる者は限られているはずだ!
ロキとフィン、ガレス、リヴェリア、そしてまだ幼かった頃によく甘えていたヘスティアなどの限られた人しか知らないアイズの秘密。目の前の女は何故知っている?
「あなたは、誰!?」
水晶の瓦礫から這い出し叫ぶアイズの言葉を煩わしいと言わんばかりに女が目を細めた、まさにその時だった。
「──ァァァァァァアアアアアアアアアアアッ!!」
背後から響く甲高い声が響く。発生源は後方で治療を受けていたリヴィラの冒険者の1人が持つウエストポーチ。その隙間からズルリと這い出す胎児に似た何か。ギョロリとした大きな2つの瞳に、緑の皮膚。頭に生えた触手はまるで己を
「っ!!」
咄嗟に回避し、目標を失った胎児は勢いそのまま転がっていたベルが破壊したウダイオスの腕にへばりつき──
「オオオオオオオオ!!」
「ええい、全てが台無しだ!」
苛立つような女の言葉からして、これはあの女にとって想定外であっても異常事態ではないのだろう。寄生されたウダイオスの腕だったものは周囲にある同族だけでなくゴライアス漆黒種とウダイオス煉獄種が暴れまわったことにより暴走していることで森から出てきた近隣のモンスターも襲い、生死に関わらず取り込んでいき、その身の体積を増やしていく。
その見た目は本来のウダイオスと酷似しているが所々にモンスターを取り込んだ際の血肉がこびりついており、それは腐食液を垂らしながらアイズたちを睨んでいた。
仮称【ウダイオス寄生種】が咆哮を上げると地面を砕きながら
「ここに来て厄介な・・・!!」
レヴィスという謎の女だけでなく階層主クラスのモンスターと極彩色のモンスターたちの登場にリヴェリアは思わず顔を歪める。3体の階層主クラスのモンスターに大量のモンスターたちを相手取るには冒険者の質も数も圧倒的に不足している。このまま長引けば少なくない犠牲が出るのは目に見えているし下手すれば上級冒険者である自分たちも危ういと判断していると彼らは姿を現した。
「────【
超短文詠唱が聞こえたかと思えば大地から複数の紅い炎の柱が噴き出しスパルトイや食人花たちを魔石ごと焼き尽くしていく。その火力もだがその魔法を使用する存在を知っているからこそリヴェリアは驚きのあまり目を見開く。
「お前は────!?」
「────ボケっと突っ立ているなリヴェリア。まだ敵は腐るほどいるぞ」
いつの間にかリヴェリアの近くに立っていたその男はリヴェリアに声をかけながらその龍の鱗に覆われた右腕でスパルトイの頭蓋を砕く。
その男は2mを軽く超える長身に細みながらも引き締まった肉体は鍛えられていることがはっきりと分かり少なくない数の傷が体の至る所に刻まれていた。何よりも特徴的なのは側頭部から生えている2本の角と両腕を始めとした体の一部が龍の鱗で覆われていることだろう。
【
────彼と出会ったのはまだリヴェリアたちロキファミリアがオラリオで活動を初めたばかりの頃、初めて参加したゴライアスの討伐で多くの冒険者たちが参加していたが、その中で特にも暴れまわっていたヘスティアファミリアの当時の注目株の一人としてその時ゴライアスにトドメの一撃をくらわせた、リヴェリアの数少ない対等に話せる友人にして6年前の闇派閥との騒動をきっかけに行方不明になっていたヘスティアファミリアのメンバー。
Lv.7の特級冒険者【
ティランの登場をきっかけに冒険者たちの援軍が到着し参戦するのだが、それとほぼ同じタイミングで美神による悪意がウダイオス立ちに向けて放たれ、ベルたちを窮地に追い詰めることをこの時誰も気がつくことはなかった・・・。
あとがき
今回ベルが使用した武器の1つはシャングリラ・フロンティアにてサンラクが重宝している武器の一つである
本当なら今回でイシュタルの悪意による嫌がらせをしようと思ってたのですが区切りがいいので今回は一旦ここで終わります。次回はオリジナルに追加されたヘスティアファミリアメンバー含め18階層に色々と戦力が追加される予定ですがどうか今後もよろしくお願いします。
ベルの魔法リクエスト
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ウィストリアのウィルの魔剣(ウィース)
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原作のファイヤボルト
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完全オリジナル
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アイズのエアリアルの雷版
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Fateの投影魔術