貴公、良い狩人だな。
フラウロスで満ち、酔っている。
第一節
やぁ、諸君。御機嫌よう!現実では1ヶ月ぶりかな。この物語の主たるカイザ・ウォーカーだ。
初めましては、ハーメルンの仕様上そうそういないだろうが念のためにね。
まぁ、ポテチでも摘まみながら読んでくれたまえよ。
所詮は、文才のなき素人の文だ。
見るに堪えないところもあると思うがそこはご愛嬌でスルーしてくれると有難いね。
何?今日はやたらとメタいだと。
ふふふ、舐めてもらっては困るさ。
これでも、私は最高位に位置する神格なんだよ。第三の壁を乗り越えることなんてちょちょいのちょいさ!!
まぁ、そんなことはさておき近況報告とでもしようかな。
上げるとすれば、、、そうだな。
やはり、アスクレピオスとの邂逅は外せないだろう。
私は、乗船当初から彼と顔を合わせたことは全くと言ってなかった。
強いて上げるならば、乗船当日の紹介式の際に何度か視線を合わせた程度だったかな。
その原因の一因は、やはり彼の異常なまでの医学への執着であろうか。
彼は、生活の全てを、いや己の人生をすべて医学に捧げている。
会話は、問診のみ。それも日常会話はなく、病状を聞きだすことに特化したもののみ。
ただの風邪と分かったならば、下らんと蔑み。逆に、致命傷でも作って来いという始末。
彼は、傲慢な父である太陽神アポロンを軽蔑し嫌悪を抱いているが。私からすれば、どっちもどっちだろと思う。正直ベクトルが違うだけで両者ともに執着心が人並外れているのである。
そうは言っても、イメージにしにくいであろう。
そうだな、、、嫉妬に狂うほどゼウスのことを愛している
まぁ、少し言い過ぎなきもするがそれに近いレベルであると思ってくれ。
で、他には食事をろくにとっていないことだろうな。
先に述べた通り、彼は医学に人生を捧げている。
食事は、診療室の隅に置かれている味は悪いが完全栄養である保存食を口にしているだけで食堂に訪れて知り合いと談笑を交えることはなかった。
正直、前世の私も一日中開発に没頭したりしていて人の事をあまり強く言えないが。流石の私でも完全食オンリーは流石にしなかったな。
身体弄って、一日中悪寒や吐き気に襲われるという後遺症に一か月ほど苦しんだ時には流石に到底固形物を食べる気が微塵たりともなくて点滴生活だったけど。
常日頃ではないから、、、、セーーーーフ!!!!
それに完全食オンリーというのも栄養面ではいいのかもしれないが、私的には食とは栄養摂取のほかに精神安定を見出しているから完全栄養食には拒否感があるんだよね。
やっぱり、神と言えどもただの化け物だし。人間の方が素晴らしいさ。
昔の私はそれがわかっていなかったからね。
私のバイブルであるHELLSINGより分かったつもりになっていただけ。
人が人間という枠から外れたら、それがどんな高貴な存在だとしても、化け物になったしまうそのことを私は考え付いていなかった。
おっと、話がズレてしまったか。軌道修正しよう。
そんなこんなで、私は彼とは全くといって関わっていなかった。
だが、三日前に転機が起こった。
私が厨房で、本を嗜み、一休みをしている際に突然扉が開いた。
扉を勢いよく開けた際に生じた音に、私は身体を震わせ本を落としてしまった。
厨房の端に設置していた席に腰を置いていた私は、椅子の下に落ちてしまった本を右腕を伸ばして回収した。
本は落ちてしまった時に、幾数かのページが折れてしまっていた。
権能を使おうかとも思ったが、人前なのでやめて魔術で折りを直した。
「それは、医学の本か?」
本が開き、折りを直している光景の最中。無断で勢いよく厨房に侵入してきた男がようやく声を発した。
「ほぉ、君が声を発すなど珍しいこともあったものだ」
声の主。それは、私と愛娘の髪によく似た白髪で、翡翠のような瞳を持った男であった。
まぁ、ご察しの通りアスクレピオスなわけだが。彼は、私の胸元付近に顔を寄せ膝の本を見つめていた。
「まぁ、礼儀のなっていないことだ。今回は見逃すが次回からはきちんとノックして優しく扉を開けてくれ」
「これは、医学の本か?」
なんだこいつ!?人の話を全く持って聞いちゃいねぇ!?
自己中の塊じゃねぇの!?
まぁ、ここは大人の対応というものを見せてあげようか!
「
しまった!?つい本音と建前が逆に。
恐る恐る見上げると、そこには軽蔑の生差しを向けた男が一人。
終わた、、、もうおしまいだ。これからどんな顔をして顔を合わせ。いや、別に対して合わないし、さほど問題はないんだけど。
『マスター。それは、どうかと思います』
ああ、愛娘から軽蔑の眼差しを向けられている気がするよ。
死にたい。心に亀裂が走るような痛みがするよーー
ここは、ひとまず謝罪をしなければ。
「す、済まない!つい本音が」
って、馬鹿か!最後いらなかっただろ!!
「いや、こちらが無作法だったな。済まない」
what?だれこれなにこれ?
わーたし、こんな子知らない!解釈違いです!
「あ、いや、本当済みませんでした」
「何故謝る、こちらが非を認めているのにも関わらず。愚者なのか貴様」
あっ、良かった。ふーぅ、安心した。ちゃんとアスクレピオスだった。
「いや、私の癖というか。極東の作法というか、流儀というか、、、ね」
「ふむ、極東とやらにはそのようなものがあるのか?理解し難いな」
「まぁ、それは私自身も疑念なんだけどね」
ヤバイ、気まずい。何か、話をズラさなければ。
「あっ、そうだ。この本だったね。そう、君のいう通りこれは極東の医学書なんだよ。どうぞお納めください」
「なんだこれは、、、」
「陰陽論、五行論、、、経絡、なるほど生命エネルギーが流れるものを自身たちなりに解釈したものか」
「、、、」
予想以上にのめり込んでいる。もはや、私のことなどとうに忘れている。
素晴らしい集中力で称賛したいところだが、ここに私の居所はないか。
私の厨房なのだが、、、まぁ、
カイザ・ウォーカーはクールに去るぜ、、、
「、、、成程。興味深い書物だったな」
幾多の刻が刻まれた日が完全に上り切った頃になり、アスクレピオスはようやく本を閉じた。
「ん?」
それと同時に閉じた本の表紙に一つの紙切れが現れた。
彼はその紙切れを手に取ると、本を腰辺りに位置させ、紙切れを少し遠めに見つめた。
紙切れには、流暢だがすこし癖のある筆跡で書かれた文があることがわかる。
『さて、アスクレピオス君。君のお望みの物は一昨日、倉庫に移動させてしまったからこれを読んだならそっちに向かってくれ。それと例の物を食す際にはここの引き出しにある粉を掛けてくれ。二段目の一番左の黄色の入れ物のだからね。くれぐれも間違わないでくれよ』
「なるほど、、、これか」
彼は、紙切れと本を付近の棚の上に置くと引き出しから一つの入れ物を取り出した。
その足のまま彼は、倉庫に向かうと指定されたところに位置していた木箱を自身の医療室に持ち帰って行った。
持ち帰ると彼はすぐさま栄養補給のために、木箱の中に仕舞われていた栄養食を取り出し、口に含もうとした。
しかし、口を閉じる瞬間。彼が厨房より持ってきた一つの入れ物が目に入った。
彼はふと、その容器を手に取ると栄養食に振りかけて口に含む。
数回ほどの咀嚼を経て、彼の顔はすこしほほが緩んでいた。
「なるほど、悪くないな」
誰もいない医療室で、彼は一言そう呟いた。
第二節
航海からはや数ヶ月が経ち、私たち船員にも疲れが見え始めた。
そんな中、私たちを乗せたアルゴー船はとある島にたどり着いた。
島の名は、レムノス。
まぁ、簡単に言えばヤバイ女性がうじゃうじゃいるような島だ。
と言っても、これだけでは分からないか。
実はこの島にいる女性は、ほとんどが男に飢えているのである。
その要因となったのは、とある事件。
島の妻帯者たちがみな若い女の子を貪っていることを妻たちにバレたのである。
まぁ、ギリシャの浮気話の最後など碌でもないことは皆知っていることだが、男たちはみな惨殺された。
そんなわけで、島の殆どが女性の島が誕生したわけで今では私たちのように島を訪れた男ども貪って生きながらえているという狂気の島なのだ。
そんな島に私たちが上陸した時点で察しだがね。私たちは、島に足を踏み入れた瞬間周囲を包囲され槍を向けられた。
彼女たちが要求してきたのは、ただ一つ。
『
何かひどいルビが見える気がしたが、気にしたら負けと顔を見上げた。
空は、周囲に漂っている若干赤みがかった空気が蒸気のように狼煙のように昇り上がっていた。
その影響でか、昼間に関わらず見える月がより鮮明さを増し私の目を焼き付ける。
そんな現実逃避も刻限を迎えた。
私の肩を揺する一つの存在に気がついた。
視線を空からその存在に向ける。
そこには、金と翡翠のような緑色が混じった髪を持つ一人の女性が左手に弓を納めて見つめていた。
「おい、大丈夫かクローリーよ?意識が空に奪われていたようだったが」
女性の見たくない一面を見てしまった私にとって彼女のその様子は心を癒す劇薬であった。
「ああ、問題ないさ。少し見たくないものがあってね」
「貴様は、男と思えぬほどに純真のようだな。アルテミス様もきっと目に掛けてくれるはずだ」
「いや、私は純真ではないさ。汚れを知ってはいるが、それを見ようとせず空に逃げた愚か者だよ」
「???」
静寂が訪れる。片や空に思いをのせ、片やそれを眺めて思索にふける。
両者ともに、沈黙の中。それらを打ち破るように一つの言葉が前方から響き渡る。
「成程、であればその要求、飲み込もうではないか!!!」
そのような声に私はおもむろに目線をその声の主に向けた。
そこには、我らが船長が胸を張りながら鼻息をすこし激しくしていた。
「私が言えた口ではないが、、、彼って欲望に忠実だよね」
「ああ、本当にあの愚か者は、、、」
私の言葉に、側に立っていたアタランテが同意しながら手を額に当てため息を深くつく。
「ただし、食料などの生活品と交換に」
絶賛評価下落中のアルゴーの船長は、真顔に戻り、一つ条件を付け足した。
私は少し頭を回して彼のことに考える。
「ああ、なるほどね。そういうことか」
つい声を出してしまった。
私の言葉に周りの視線を奪ってしまった。
辞めてくれ、、、その目は私の心に効く。
「どういうことだ?」
その内の一人。先程まで会話していたアタランテが問いかけて来た。
逃走を図ろうともこの状況では逃げられない。いや、逃げられはするのだが、そんなことをすればあとあと面倒な目にあってしまう。
そのため、私は事実上袋の鼠に似た状態に陥っていた。
私は、自身の影に向けている手のひらの力を抜き、胸こ内ポケットにしまい込んでいた錠剤を一口で飲み込んだ。
錠剤は、少し脳を騙す効果を持ったもの。
依存性は無く、ただ羞恥心を服用後丸一日間無くすことが出来るという優れもの。
私が集団から視線放たれる時には必ずと言っていいほど服用している愛用の薬だ。
まぁ、真似をしないでくれ。君たちがそんなことをすればすぐさま肉体が持たずに細胞が死滅するが癌に変化してお陀仏になるだけだから。
「考えてもみな。この船に乗っているのは基本女好きの英雄ども。そんな奴らが発散もせずに長期間船にいるなんて耐えれるわけもない」
実際、男同士で盛ってるやつも出て来ているのが現状。
ああ、女性陣に手を出そうとした愚か者ども逆に手痛い目に遭わされてしまった。
私も少し同情して、性欲の抑制剤を気絶している間に投与してあげた。
ちなみに、意識のないものに無断で薬を投与することはあまり褒められたことではない。
しかしね、バレなきゃ犯罪じゃないんですよ。
まぁ、そろそろ効果期限が切れる頃だったので丁度都合が良かった。
ここらで発散してもらって、睡眠中に薬を盛るとしよう。
「だから、今回彼はこの要求を飲み込んだんだよ。性欲を発散させて船から降りないようにね」
彼は私の行動に気がついていたのか?
まぁ、どちらでもいいがそういう点においては
「ああ、成程。そういう口か」
彼女もそこらへんのことは理解して様子。深く首を曲げて頷いていた。
「だが、70ほどは欲望のようだがね」
「やはり、彼奴は彼奴だったか」
評価が上がって下がってを繰り返すのが、彼イアソンという男であった。
まぁ、欲望に忠実なのにしっかりと考えている点は変わらず評価に値することであろう。
第三節
数日経ち、私が何をしているかというと、、、搬入作業であった。
多くの食料やら生活品を島の女性たちがなるべく船側の近くに置き、私がそれらを木箱に詰め込んで空間拡張を仕込んだ倉庫に運び込み重量軽減の魔術を掛ける。
私はその大半を一人で行なっていた。
女性陣も当初は手を貸しにやってきていたが、その作業に疲れを示したり、飽きたりなどの理由で一人また一人と消えて行った。
まぁ、確かにぶっ続けで搬入作業を行うというのはなかなか女性にとって、、いや人間にとっては気が滅入るものであろう。
しかし、気が滅入るなんてレベルを超越した悠久の時を過ごした私にとっては造作もないことであった。
「おや、今日も作業に熱心ですね?」
そんなことを考えながら作業に没頭していた私に話しかける声が一つ。
「また君かね。私のような奇人にあまり関わるようなものではないよ」
「あら、私がだれと話そうがそれは私の自由でありませんか?」
声の主は、黒髪でアクアマリンのような青眼を持った10代後半の少女であった。
「、、、で、今日は何の要かね」
「今日は、貴方のお話を聞きに来たんですよ」
木箱を地面に置き、腰をそれに下す。
「私のような者の話など、つまらないものだぞ。こんな老人より若者に時間を使った方がいいだろう」
「ふふふ、それでもですよ」
乾いた笑みを浮かべる彼女に、私は少しの嫌悪感を抱き、少し秘密を解放することにした。
「、、はぁーーではどの話が良いのかなアストレア?」
「、、、」
辺りが静まりかえる。
波の音も鳥の声も、風の靡く音も何もかもが消え去った。
「ああ、それともアストライアと言った方がいいかい?この世界ではこちらの方が発音として正しいのだろう?」
笑みを浮かべながら、彼女を見通す。
「ふふふ。アッハハハハ!恐れ入りました、我らが祖よ。まさか見抜かれるとは思っていませんでしたよ」
「その程度の誤魔化しで築かれないとでも思っていたのか?私を甘く見過ぎだ。これでも私はこの世界の祖であり、頂に座しているのだぞ」
その言葉と共に、目の前の少女の姿が変化する。
黒髪は、向日葵のような金色と海のような青が半々に別れており。瞳も青から髪と同じ金色に変化した。
いや、今回の場合には元に戻ったという方が正しいか。
「で、君のような正義の女神が何故このような島に滞在しているのかな?」
足を組み、影に手を伸ばす。
「私とて、こんな島に足を踏み入れるつもりはなかったのですよ。でも、信仰されている島に突如異端な気配を纏わせているようなお人がいたら自然と足が動いてしまうものでしょ?」
「はぁ、、、全く。ゼウスの娘というだけあるよ君」
「心外ですわね、あのセクハラ神と一色淡にされるというのは」
声色が凍りつく。どうやら、触れてはいけないところに触れてしまったようだ。
「ま、そうだね。次はないようにするさ、ではこれにて」
颯爽とその場から通常の歩幅にて走行と同様の速度を出すというどこぞのア〇レちゃんもびっくりな走法で逃げ去ろうとするアレイスターを女神はいともたやすく手首をつかみ、頭の上まで上げた。
「HANASE!!!」
「ふふふ、何を逃げ去ろうと。そんなに私のことが嫌いなのかしら?」
「いい加減その女狐ムーブを止めろ!!彼女に依代にしているわけでもあるまいし」
クソ!こんな時に限ってギャグ補正が敵に回りやがった。
「あらそれは残念ですわね?ですが、これが私ですのよ」
女狐のふりではなく、女狐そのものだったとは恐ろしや恐ろしや。
「まぁ、いい。それでまだ何かあるのか」
力を抜き、抵抗を諦めて受け入れ。話の席に腰を置いた。
「何故、貴方のようなお方が人間たちと戯れているのですか?いや、人間だけではなく彼ら兄弟もいましたわね。彼らに用が?それともあのゼウスが手を掛けている半神かしら?」
「アストライア、それを聞いて一体何となる?」
「何も?強いて言えば、私の好奇心が満たされますが」
「そうか。まぁ、いい。契約だ、私は君の質問に可能な限り回答しよう。その代わり君の手を貸せ」
「あら、強引な手口ですこと」
「何が強引か、君が私に関与しなければ何の問題もないことではないか」
「ふふふ、私があきらめ癖の悪い女神とご存知の貴方がよく言いますこと」
「で、返答は?」
「勿論、YESですわ」
女神は、私に向けて手を差し出す。
私は、勿論。その手を取った。
瞬間、手と手の間から眩い閃光が迸る。
「まぁ、簡単に言えば余生だね」
「余生?貴方が?」
「おや、不思議かい?私が余生を過ごしていることが」
「私にとって今世は、嘗ての私がしたかったことの精算だ。それも数十億年前に住んでいる。であれば、この生活は余生と言って過言ではないだろう?」
「その割には楽しげですが?」
「まぁ、そうだね。当初の私もこうした生活を望んでいた。だが、歳を重ねるごとに『それは傲慢だ』と察せるようになった。だから、私は今世にゴールを定めた」
「私は、そこに向かった寄り道をしながら歩き続けているんだよ」
「それはつまり神だぃ「せんべいでも食べたいな!!!!」、、、、はぁー?」
「ああ、せんべいというのは私になじみある国の食べ物でね。かじるとパリッとしてサクサク感があっておいしんだよね。さて、船に乗り込もうかレディ?」
「貴方は一体「アストライア」、、、、そうですわね。ここで話すことでもありませんでしたわね」
「では、その煎餅とやらいただくことにしましょう」
第四節
「案外悪くありませんわねこれ」
「でしょ!よき理解者が増えたことに私は歓喜の極みに至った!!!」
船内にアストライアを案内すると、自室兼厨房に連れ込んだ。
そんなことをすれば、どうなるか自明の理であった。
私は、数日近くそのことを問い詰められる生活を送ることになった。
自分だけで取りに行って船に乗るんじゃなかったと後悔する今日この頃。
「そのレベル帯の話ですのこれ?せいぜいきのたけ戦争程度「きのたけ戦争を甘く見るな!!!」
私は、甘く見積もった者に喚起する。
「きのたけ戦争では人が、死者が出る。スターリングラード並みの戦なんだぞ!!!!」
「何を言っているんですの!?」
「これだからあれの非経験者は、、、」
「当時はそんなに過酷なレベル帯で行われていましたの?」
「ああ、実際私のクラスではあれが原因で学級崩壊が起こった「そのレベルですの!?」始まりは些細な痴話喧嘩だった。私が友人と共にスレの内容について深く語り合っているうちに少々過激になってしまったのを陽キャ集団がからかってきたのがトリガーだった」
「まぁ、最終的には霊長類最強のお方が意見を示したことによって終息したわけだがね」
「ああ、あのお方のことですか」
「そうだよ。彼女の参戦は私たちによっても衝撃的なものだった。我々キノコ勢力は、あのお方の参戦によって戦力の大半を失ってしまった」
「ああ、悲しきかな。今の私ですら、あのお方に勝てるかどうか。命を賭せば五分と言ったところから」
「さて、お遊びはここまでにしませんか?」
「そうだな。で、次は何を問うのかな?」
「そうですわね、もう特にないのですが。ああ、そう言えば貴方はこの島の女性に身を委ねないのですか?」
「それ君が言うことかい!?まぁ、だって。好きでもない女性とまぐわったところで何の意味があるんだね?」
「それはそうですわね。では、私はここらで」
「ああ、それと。彼らの邪魔をしないでくれよ。それに彼女らに手を貸すのもなるべくね」
「ふふふ、本当に貴方はあれらに好意を示しているのですわね」
第五節
「はぁ、疲れたー」
背を床につけながら、天井を見つめる。
久方ぶりに、神と話したがやはり彼女は特段疲れる。
本当に正義の女神か?
まぁ、私にはちょっかいを掛けているだけみたいだが。
「しかし、本当に男勢は皆居ないのね。ここまで来ると、逆に清々しい気分だよ」
床に置いた指で円を描きながら、そのように呟く。
存分にハッスルするといい。どうせ船に乗ってしまえば自ずと出来なくなるんだからな。
「さて、しかし本当にやることがないなったな」
仕込み作業も船員の大半が島で盛っているため、僅かに残っているアスクレピオスにヒュラス、アスクレピオス、テセウス、カイニス。それにアタランテにポルクスなどの女性陣。
大食漢が少ないため、一刻程度済んでしまった。
燃え尽き症候スレスレの私だが、まぁ久方ぶりの休養を存分に満喫するとしよう。
そんなことを考え、私は後方の窓から差し込む月光によってのびた影に手を翳す。
すると、影が揺らめきをみせはじめると一つのカバンが現れた。
「開け、ゴマ」
古典的な合言葉を告げるとカバンは開き、一つの古びたオルゴールが姿を現す。
私は、それを取り出すと椅子に腰掛け付近にオルゴールを置きネジを回した。
横につけられたネジを回すと、チリチリンと金属の音が奏でられていく。
オルゴールに込められた思いは、親愛。
それは、嘗て男の愛娘が幼かったころに作り上げ、男に差し上げた思い出の一つ。
風化してもそのメロディーによって、その頃の記憶を鮮明に思い出させる宝物。
それと同時に男に安心感を授ける物。
「ああ、愛し子よ。月のように眩く、夜の暗闇を照らす光よ。わが生涯における最宝よ」
「神々の世の終焉の鐘はすでに鳴り響いた。わが生涯の終わりは近い。顔を見せずに死にゆく私を恨みたまえ。罵詈雑言を吐き捨て、罵倒してくれてもいい」
「それはあり得ないだろう。我が主」
椅子にもたれかかっている男の影が再び揺らぎを見せる。
そして一つの腕が現れた。
その腕は、あまりにも黒かった。
人を魅了し、その身体を捧ぐ深淵の如き漆黒。
腕には、鱗があり爪は獲物を狩ることに特化していた。
「ふ、アルカディアはどうだった。クリス」
影から出現した腕は、床を掴み這い出るようにその姿を現した。
全身は、腕と同様の漆黒。
瞳は満月のような黄金に染まって。翼は折りたたまれて脚部付近に収められていた。
その龍は、私の半身。
もう一人の私。別側面、ペルソナのような心の仮面の一つ。
『無』や『死』を司る黒神龍。
名はクリス。嘗て、アルカディアの地で与えた龍。
「あれこそ、理想郷。生命のあるべき世界だろう」
おやおや、長期休暇を超えて自身の在り方に少々変化を起こしたようだ。
私個人としては、賞賛ものなのだが。世界としてはあまり喜ばしいことではないのだろう。
まぁ、そんなことはさておき。本題に入ろう。
「で、私の愛娘は元気だったかい。会ってきたんだろう」
椅子から立ち上がり、龍と同じ目線に立つ。
龍は、本来のサイズから格段に小さいサイズになっていた。
ちなみに、サイズを小さくしたことによって力に多少の減少が起こってしまっているがクリスの場合小回りがきくため本来の姿よりも強くなってしまっていた。
「否、あれは私のようなものが触れていいような存在ではあるまい」
瞳を細ばめながら、龍はそのことを呟いていた。
確かに、あの子は私にとっても触れ難い子だからね。
「なるほどね、でもその言い分では見はしたんだろう」
「屋敷の庭園を手入れしているところを。彼女は貴方の希望通りよく元気にやっていた」
「それはよかった」
「で、先ほどのことは伝えたほうがいいのか」
龍は、私に振り向き確認を取った。
「いや、それは私が終えてからにしてくれ。でないと意味がない」
「貴様も人が悪い」
「ふふ、好きに言え」
龍と化け物の笑い声が辺りに木霊する。
人の子よ、君たちの物語に幸あれ
第六節
「はぁ、、一度は認めたが。限度というものがあるだろうが!!」
アストライアとの日より七日が経ち、船の甲板で柵に乗り掛かりながら力強く吐き捨てた。
男どもは皆まだ盛っている。
街に行くと喘ぎ声で満ちている。
『なんて状態だ』と嘆いたとしても状況は変わらず、早々に立ち去りたいところだが、肝心の船長を置いていくわけにもいかず船内で引き篭もる毎日。
殆どの者が既に孕んでいるのだ。もう、いい加減この島から立ち去ろう。
私は備え付けのベルを鳴らし、船に残った船員全てを召集した。
「いい加減、あれらを回収しよう。君たちももはや我慢の限界に達する頃だろう?」
「いいぜ、俺は賛成だ」
私の言葉に一番乗りで声を上げたのはカイニスだった。
彼が声を上げるのは久方ぶりかと思うが、彼の声に周囲の者たちも賛同を始めた。
「だが、どうするんだ。無理やり引き摺り出すのか?」
「ああ、策ならすでに案じている」
「英雄と言えども、私にとっては赤子も同然さ」
島に上陸した私は拡声器越しにお知らせを始めた。
「んん、あー。アルゴーの船員ども!!!今現在女神アストライアが船に訪れていた!かの女神は美の女神と称されることもあるほどの女神だ!」
その言葉に土煙も纏わせながら男共が群れを成してがやってきた。
本当に単純だな。
え、嘘?
いや、私は嘘なんかついていないよ。
よくよく見直して欲しい。私は過去形で話していた。
実際にアストライアが船内にいたのは事実だからね。
卑怯?好きに言ってくれたまえ。
女どもがその後方からやってきているが、その数は少ない。
理由は、察してくれ。
「おい、貴様の仕業だろ!なんとかしろ」
男の群れの最後尾にて、走っている船長を発見。
どうやら、男どもが船に向かった際に逃げ遅れて酷い目に合いかけたようだ。
「おやおや、我らが船長。さぞ、お楽しみのご様子でしたね」
「今はそんなことをしている場合では無い!!!」
「はいはい、了解しました。船長」
私は群れとは反対に獣とかした女性の群れに向かい、影に手を伸ばす。
影からは一つの杖が現れ、手に収まる。
「凍てつく北欧の大地。生命を淘汰し、巨人たちの住まう地よ。世界までを凍てつかせ『ニブルヘイム』」
杖の先端に青白い光が溜められて行き、詠唱完了と同時に杖が地面を突く。
溜められた青白い光は、地面を伝って辺り一面を氷で覆い尽くし島と港の境に巨大な氷城を形成した。
「さて、これにて契約満了とさせていただく。それでは、ご機嫌よう。レムノスの女性方」
錨を上げて進んで行くアルゴーの甲板に自身の影から伸びた鎖を突き刺し、引き摺り込みながら船に着地する。
船は島から離れて、目的地に向かって走り出す。
「ふふふ、面白いものが見えましたわ」
その光景を天から眺める女神は、船に祝福を与えると姿を消した。
済みませんでした。ちょっと、部屋を整理していたらいつの間にか狩人の夢に一か月間囚われてしまっていました。
人形ちゃん、かわよす。
あっ、こんなところに黄金のリングが落ちて
日常パートとかアルカディアの話とか書いた方が良いですか?
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書いてください
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結構です
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どっちでも