でもそんな彼女の思いの行く先はシャーレの先生
……だったら俺が当て馬になってワカモの恋路を応援すればいいんじゃね?
例の曲聞いてたら浮かんできました
なお作者は通常水着共にワカモを持っていません
なので口調が間違っている確率が高いです
……なんで書こうと思ったんだろ
「うふふ……中々に素敵な眺めですね」
爆発し燃え盛りながら崩れ落ちるビルを見て、狐の面を身につけた彼女は言った。
「そうだな。今日の作戦もうまくいった」
そのそばに佇むのは同じく狐面――ただし白色が主な彼女のものと違ってこちらは黒色――を被っている少年、つまり俺だ。
俺の正体は世間を騒がす悪党”災厄の狐”の部下”狐の右腕”
今日も今日とて彼女の趣味である破壊工作に勤しんでいたところだ。
「さて、そろそろこの場を離れましょうか。流石のヴァルキューレでもいい加減気づく頃合いでしょうし」
「ああ、じゃあいつも通り……」
「ええ、陽動は任せましたよ」
そう言ってひとっ飛びに拠点の方角に消え去っていく彼女を横目に、俺は自身の得物であるグレネードランチャーを構えた。
「さて……派手にいくか」
それからしばらくの間、この周辺では爆発音が鳴り響き続けた。
これが俺と彼女、狐坂ワカモの日常だった。略奪と破壊行為を繰り返しては誰にも捕まらずに去っていく。そんなことを何度も繰り返していれば、懸賞金もつくし指名手配もされる。それでも俺が彼女と共にあったのは、ひとえに俺がワカモのことが好きだったからだ。百鬼夜行で彼女の顔を一目見た時から、俺はもう彼女に惚れ尽くしているのだ。
だから彼女が望むことは何でもしてあげたいし、喜ぶ顔が見られるのなら世間から犯罪者よばわりされても構わない。その気持ちは矯正局に入れられた後も変わらなかった。
けれど、その恋心が実ることはなかった。彼女の思いはもう俺ではない別人に向けられているからだ。
それは矯正局から出て少しした頃、シャーレとかいう施設を襲撃しようという話になった時のことだった。
連邦生徒会にとって大事な物らしい何かを奪取するため、俺たちは不良生徒たちを扇動し、シャーレ付近を無法地帯さながらの混乱状態にすることに成功した。
その後の俺の仕事はやってくるであろう連邦生徒会の援軍の排除。わざわざ俺が出なくても、不良たちやブラックマーケットで見つけたクルセイダーを適当に指揮していれば勝てるだろ。そんな風に思いながら形だけの警戒をしていた。
でもその考えは間違いだった。向かってきた生徒はたったの四人。なのに普通では考えられないくらい強かった。否、動きがよかった。こんな付け焼刃の指示じゃなく、凄腕の指揮官がいることがわかった。
結局俺はそいつらに負けて撤退することになった。そこまではいい。どうせワカモには勝てないだろうと踏んでいたからだ。
だがそれから数分もしない内に彼女は建物から出てきた。明らかに狼狽した様子で。
嫌な予感がした。
「……どうしたんだよ、そんなに慌てて」
その答えを聞くべきではなかった。それは俺の気持ちの終わりを意味するのだから。
「わ、
その言葉を聞いて、思わず「は?」と返さなかった俺を褒めるべきだろう。それほどまでにショックだったのだから。
そこからのことはよく覚えていない。多分いつも通り適当に暴れて攪乱して帰ったんだろう。
その日から、彼女は変わってしまった。
何においても件の先生、彼女曰く”あなた様”のために行動するようになった。先生に言われたからと言ってお得意の破壊行為もあまりしなくなったし、よく彼のところへ遊びに行くようになった。
「ではあなた様の下に行ってきますね」
「ああ、気を付けてな」
隠れ家でこんなやり取りをするたびに、俺の心はきつく締め付けられたかのように苦しくなる。
だってそうだろ?誰が好きな女の子が自分じゃない男と親しくしてるところを見て喜ぶんだよ。
でも彼女がここ最近見たこともないぐらい嬉しそうな表情をしていることもまた事実。それもいつも仮面の下に隠している獰猛な表情ではなく、頬を赤らめた乙女のような可愛らしい顔を。
俺は一体どうすればいいんだろうか、この想いを。だって先生相手じゃひっくり返っても勝ちようがない。顔立ちも、性格も、能力も、全部が俺より上だし。俺なんて所詮フツメンだし、別の意味でいい性格してるし、指揮だってうまくできない。いわば彼の下位互換のような人間だ。そんなやつが彼女の心を射止めた先生と同等の男になれるわけがない。
だったらどうすればいい?決まってる。
「……ならせめて、彼女の恋が実るようにすればいい」
そのためには……
ある日、七囚人の一人”災厄の狐”として悪名名高い彼女、狐坂ワカモはシャーレの先生と二人きりでデートをしていた。彼の方はあくまでデートではなく、備品の買い出しについてきてもらっているという認識ではあったが。
普段のように仮面を被らず素顔を曝け出した彼女は、恋する一人の少女として先生と共に歩く。
(ああ……今この場には私と先生の二人っきり……これはもう実質婚約した者同士に見えるのでは?)
「”ありがとうね、ワカモ。買い出しに付き合ってくれて”」
(つつつ付き合う⁉やはりこれはそういったものなのでは?)
「いえ、あなた様一人で出歩くにはあの辺りは少々治安が悪いかと」
なお、その原因が彼女たちがよく破壊行為をしていたせいだとは言わない。
「”そうだね。私はみんなみたいに丈夫じゃないし”」
「ヘイローをもたないとは実に不便ですね。彼もよく傷を作ってきますし」
「”彼っていうのは、ワカモの右腕って呼ばれてる子のこと?”」
「ええ、彼にはそれなりに役に立ってもらっていますので」
そんな風に和やかに会話を交わしている時だった。
「よし、いいな。じゃあ……ボンッ」
「あなた様っ!」
突如として爆風が二人を襲う。幸いにも咄嗟にワカモが先生を抱えて跳んだおかげで大した怪我にはなっていない。
「”ワカモ、大丈夫?”」
「私は平気です。ですが……一体、どこのどなたの仕業でしょうかね?」
彼女の顔が怒りに染まる。下手人が見つかればただではすまないだろう。
『今だ、やれ』
「いくぞー!」
そこに現れたのはヘルメットを被った、ヘルメット団と呼ばれる生徒たち。彼女たちが先生とワカモを取り囲む。
「あら……何のようでしょうか?」
「お前が先生だな?ちょっと私たちと一緒にきてもらうぞ」
そう言って各々の銃を構えるヘルメット団たち。
「そうですか……先生とのデートを邪魔してくれた罪、高くつきますよ?」
一方ワカモはいつもの狐面をつけ、圧倒的な威圧感を出して応戦の構えを取る。
「”ワカモ、お願い”」
「もちろんです。さて……貫かれたい子は誰かしら?」
こうしてキヴォトスではよくある銃撃戦が始まった。
「”ワカモ、こっち!”」
「くっ、数が多いですね……!」
戦いは終始先生たち有利……というわけにはいかなかった。戦闘力的にはこちらが上なものの、あちらとは圧倒的人数差があったからだ。おまけに彼女は先生を守りながら戦わなくてはいけない。結果じわじわと追い詰められていった。
「……先生、一ついいですか?」
「”どうしたの?”」
「あちら側には恐らく大局を見通せる指揮官がいます。その者を止めなければこちらが不利です」
「”わかった。探ってみるよ”」
「こっちにいたぞ!」
「本当に煩わしいです、ねっ!」
彼女が放つ銃弾を受けて倒れる者の後ろから、また新たな援軍が現れる。さっきからこれの繰り返しだ。
「”……ここは”」
「廃工場、ですか」
二人がたどり着いたのはもう使われなくなった機械が立ち並ぶ廃工場。そこにも刺客が潜んでいた。
「”そことそこの機械の裏にいるよ!”」
「そこですね!」
それらを類まれなる指揮能力と裏社会の強者としての実力でねじ伏せていく。
粗方敵を倒し切り一息吐いたところに足音が聞こえてきた。
「また新手ですか……誰であろうとあなた様には指一本触れさせませんのでご安心を」
「そんなにそいつのことが大事か」
耳朶を打ったのは彼女に聞き覚えのある声。
「誰かと思えば……何の真似ですか?クオン」
暗闇から出てきたのは黒い狐面をつけた男。その手にはグレネードランチャーが握られており、腰には刀が差してあった。
「”あの子がそう……なの?”」
「初めまして、先生。いや、二度目ましてだったか?」
「”……これは君の仕業なの?”」
「ああ、こいつらに指示を出してたのは俺だ。にしても使えない連中だったな」
侮蔑の感情を隠さずに悪態を吐くクオン。
「何故こんなことを?返答次第ではただではすみませんよ?」
「いやぁちょっと一般人に戻ろうかと思ってな。こういうのも悪くはないんだがもう飽きたしさ。それで司法取引ってやつをしようと思うんだよ。”災厄の狐”の首を手土産にして行ったら減刑ぐらいはしてくれるだろ。てなわけで俺に捕まってくんないか?」
「あなたは私に惚れているとあの時に伺いましたが」
「……冗談に決まってるだろ?口実が欲しかっただけさ。それともマジだと思ってたのか?」
「今のあなたに言うべきことはありません」
「そうかよ、残念だ。そんじゃあ狐坂ワカモ、”狐の右腕”の名は返上するぜ」
自らがつけていた面を若者足元に放り投げ、銃口を向ける。その顔にはにやりと笑った笑顔が張り付いていた。
「次は檻から出てくんなよ?」
引き金が引かれた。爆発物が放物線を描き彼らの下へ迫る。
「遺言はそれだけですか?」
ワカモはそれを苦も無く空中で撃ち抜いた。
「ちっ、バケモンがよ!」
接近してくる彼女を前に連射してどうにか隙を作ろうとするクオン。しかしその見当も虚しく彼女の間合いに入ってしまう。
「はぁっ!」
銃の先端に付けられた剣を振り回す。それを見た彼はグレランを手放し刀を抜いた。
金属のぶつかり合う澄んだ音が響く。
「お前のことが!ずっと気に食わなかったんだよ!その仮面のセンスも!誰も敵わないような力も!その物騒な思考も!全部ぜんぶ!だいっきらいだ!」
「そうですか」
片や叫びながら、片や冷静に切り結んでいく両者。やがてその手に持つ得物を弾き飛ばされたのは……クオンだった。
「これで終わりです。弁明があれば聞きますよ?」
刃を首筋に当てながら問うワカモ。
「ふんっ……なあ、これなんだと思う?」
それに動じずに手に持ったスイッチのようなものを見せつけるクオン。それが何か思い当たった彼女は、仮面に隠された表情を崩した。
「まさかそれは……」
「ここら一帯の爆破スイッチだ。お前はこんなものじゃ大したダメージにはならんだろうが……”あなた様”とやらはどうかな?」
話を聞いていた先生の額に冷や汗が流れる。もしその爆弾が作動すれば、ヘイローのない彼の命はないことは明白だった。
「今の状況がわかっただろ?ならゆっくり後ろに下がれ」
その指示通りにクオンから離れるワカモ。
「そうだ。それでいい。後は呼んでおいたヴァルキューレに自首してもらうだけだ。そうしたら先生の命は助けてやるよ。くくっ、これで俺の目的は達成だ……!」
嬉しそうに笑うクオンの気が緩んだその一瞬、
「……覚悟」
ワカモは目にも止まらぬ速さでそのスイッチを撃ち抜いた。
「なっ!」
「これで今度こそお終いです!」
驚いた隙を突き、今度こそクオンを組み伏せるワカモ。
「クソ……先生を利用すればいけると起こったのによ……!」
「その程度で私を無力化できるとお思いで?」
「お前は先生が好きなんじゃないのかよ⁉愛する人の命の危機だぞ⁉普通焦るだろ!」
「危機にこそ冷静であるのが良き女です。この程度で狼狽するようでは胸を張ってあのお方のそばにいられません」
「お前みたいな護衛がいたら誰も先生に手出しできねぇじゃねぇかよ……」
諦めたかのように項垂れるクオン。
「ようやく観念しましたか。では改めてこんなことをしでかした理由を……」
「言うかよ。それより先生のことが大事なら早くここから逃げた方がいいぜ」
「何故です?」
「ヴァルキューレを呼んでるって言っただろ?先生が災厄の狐だの狐の右腕だのと一緒にいるってわかったら色々と面倒になるぜ?」
「あなたも連れて行けばいいだけの話では?」
「あいにくこっちは自首したいんでな。そんなことしたらお前の素顔含めて全部ばらすぞ」
互いに接触した状態で言い合いを始める二人。そこでクオンは手っ取り早く捕まるための切り札を出す。
「そうですか。それでも構いませんよ」
「は?」
「先生、申し訳ないのですけれど……」
「”うん、いいよ。シャーレでゆっくり話しておいで。二人は気持ちがすれ違っちゃってるみたいだから”」
「おい、ちょっと待て!」
「待ちません。では行きますよ」
そのままワカモは彼を持ち上げると俵抱きにしてシャーレまで運び始めた。
おいどうなってんだよ⁉せっかく当て馬演じ切ろうと思っていい感じの悪役仕草して退場しようとしたのにさ。なんでワカモに担がれなきゃいけないんだよ。
やってきたのはシャーレ。俺が来るのはあの日以来か。
慣れた様子でどこかの部屋にたどり着いたワカモはそこに俺を放り込むと、そのまま部屋の鍵を閉めた。
「さて、これでようやく話ができますね」
「テメェに話すことなんてねぇよ」
「そうですか。私にはあります。クオン、私はあなたのことが好きです」
へー俺のことが好きねぇ……えっ、はっ?
「今なんて言った⁉」
「ですからあなたのことが好きだと言ったんですよ」
「んなわけないだろ。お前先生のことが好きって言ってただろ」
「ええ、あの方のこと
「じゃあなんで俺にす、好きだなんて言ったんだよ。それは浮気じゃないのか」
「そうですね……あなたはハーレムものの主人公は浮気性だと思いますか?」
「は?なんでいきなりそんな話に」
「いいから答えなさい」
んー……ああいうのってわりと全員を等しく愛してるケースが多いしな……そういう作品のならまあ……
「別にそうとは言わないんじゃないか?」
「ならいいと思いませんか?私が先生に加えてあなたと付き合っても。それとも……」
彼女は仮面を外し、下からのぞき込むような姿勢になった。
「私のことは嫌い、ですか?」
ワカモの上目遣い……死ぬほど可愛いんですけど。うっすらと染まった頬、いつもとは違う視点から見えるこいつの新たな魅力、何より不安気なその目つき……!どこを取ってもすっげぇ
「好き……です」
「なら問題ないですね。なんなら不安なら式でも挙げますか?」
「まてまて判断が早いって。というかなんでそんな結論になったんだよ」
要は俺と先生で逆ハーレム作ろうってことか?どういう経路でその思考に至ったんだよ。
「きっかけは確かにあなたが隠し持っていた本を見つけて読んでみた時でしたが……」
「おい待てなんで俺の本勝手に読んでんだよ」
しかもそれ多分ハーレムもののエロ本だよな。俺が誰にも見つからないように隠してたやつ。
「そもそも私の趣味が何かわかっていますか?」
「そりゃあ破壊と略奪……」
ん?まてよ、そういうこと、か……?
「ええ、ですから欲しいものがあれば、全て奪えばいいと気づいたんです」
「物騒すぎねぇか?」
ジャイ〇ンか何かで?お前のものは私のものってか?
っていうか……
「一目惚れしたっていう先生ならともかくなんで俺なんかをその……好き……になったんだよ」
「……私にそれを口にしろと?」
なんだよその目。こいつどうしようもねえなあ、みたいな感じの目は。
「まあこうでもしないとあなたは気づかないのでしょうね。いいですか?一言一句聞き逃さないようにしてくださいよ?」
「は、はい」
聞き逃したら死ぬわこれ。
「そもそも私は私の趣味が世間一般からよくない目で見られるものであることを理解しています。ですから一人でいることに何の不満もありませんでしたし、これからもずっとそうだろうと思っていたんです。そこにあなたがやってきました。初めはたまたま顔を見られたので半殺しにでもして記憶から消し去ってもらおうと考えていましたが、私のことを手伝うと言ったので存分にこき使ってやろうと考えを変えました。どうせその内いなくなると思ったので。なのにあなたはずっと私のそばを離れませんでした。それどころか私のアシストもしてくれるようになって、口にはしませんでしたが感謝はしていたんですよ?そして先生と出会って一目惚れをしたあの日、私は確かに恋を知りました。いえ違いますね、私はもっと前に恋をしていたんです。それに気づかなかっただけで。そうですよわたくしはずっとまえからあなたのことがすきになっていたんですよもうおとめにこんなことをいわせないでください!」
最後の方は早口だったし真っ赤に染まった顔に気を取られていたけど、はっきりと聞こえた。ワカモが俺のことを好きでいてくれる……こんなに嬉しいことがあるだろうか。
「ははっ、なんだよそれ。じゃあ先生に嫉妬して、ワカモが幸せなら俺は離れるべきだ、なんて考えてた俺が馬鹿みたいじゃんか」
「……ええ、そうですよ。あなたは正真正銘の馬鹿で超がつくほどの鈍感です。……私はこんなにもクオンのことを想っているのに」
そうだな。これじゃハーレムものの主人公のことを笑えないぜ。振り向かせようとしてた女の子が最初から俺のことが好きだった、なんて笑い話じゃねえか。
「あー、ワカモ?その式とかはまだなんにも考えられてないし、渡せるもんもなにもないけどさ、お前を好きな気持ちだけは本物のつもりなんだよ。だからさ……
全く持って締まらないけど、
「俺と付き合ってくれないか?」
これが俺の一世一代のプロポーズだ。
「……はい、喜んで」
これで晴れてこいつを”彼女”って呼べるのか。なんか感慨深いな。
「で・す・が」
「え?」
「こんなロマンチックの欠片もない場所でのプロポーズは減点対象です。……次はもっといいものを期待しますよ?」
次っていうと……ああ、そういうのね。
「努力はするよ、目一杯。そうだな……燃え盛るビルを眺めながら、とかはどうだ?」
「中々いいですね。私たちらしくて」
俺たちはふと目を合わせると、バカみたいに笑った。
「あははっ!変わんねぇな、俺たち」
「ふふふっ、まあいいじゃないですか。私たちらしくて」
それもそうだな。こんなのの方が俺たちらしいや。
後日談というか、今回のオチ。
俺はあの後やってきた先生に謝り倒した。俺が当て馬になってやるどころか先生にその役を押し付けちまったし。
「……というわけで、すいませんでした、先生」
「”別にいいよ。ワカモとは仲直りできたんでしょ?”」
「はい。付き合うことになりました」
「”そっか。付き合うことに……うん?”」
やっぱそうなるよね。自分にLoveアピールしてたやつがそうなったら誰でも混乱するよな。
「……って感じです」
「”そういうことか。じゃあワカモの態度って……”」
「変わらないんじゃないですかね。なんなら俺も手伝いますし」
「”え?”」
「だって好きな人のしたいことを助けたいって思うのが、惚れた弱みってやつじゃないですか」
そう言って俺は笑った。
「つーわけなんで
「これから覚悟してくださいね?」
「”お、お手柔らかにね?”」
プロフィール
名前 九重クオン
武器種 GL
役割 SPECIAL
学園 百鬼夜行連合学院(停学)
身長 156cm(ワカモよりちょい低いぐらい)
趣味 読書(ラノベ)ワカモの手伝い
基本情報
百鬼夜行連合学院所属、しかし停学処分となった後に矯正局へと入れられ、さらにそこから脱獄した「七囚人」の一人……の部下のような存在。
”災厄の狐”をサポートするその手腕は厄介であるとされ、”狐の右腕”の名を得た。
彼自身はただの一途な少年であるのだが、その結果の被害が尋常ではない。
仮面の下に隠された素顔は鬼のように恐ろしいと言われているが、本人的には惚れた女に見合わない顔を隠しているだけである。
入手方法 「狐と少年のすれ違い」
EXスキル 好嫌見抜く占いを
味方一人に対して、攻撃力のn%分の蓄積ダメージ上限緩和を付与
ノーマルスキル 花吹雪を飛ばす風
25秒毎に、敵一人に対して攻撃力のn%分のダメージ
パッシブスキル 花咲く権謀策略
攻撃力をn%増加
サブスキル 一花咲かせる活躍
味方の攻撃力をn%増加
固有武器 真紅の造花
クオンが愛用しているグレネードランチャー。
爆炎という名の花を咲かせるのに使われる。
その花は人々の目を引き、彼らの行動を手助けする。
愛用品 顔を隠す狐の面
クオンが普段から身に着けている黒い狐のお面。
彼が想い人からもらった大事なもので、丁寧に手入れされている。
昔は常にこれで顔を覆っていた。
今は彼女とのおそろいの品でもある。
ここからは解説コーナーです
クオン
苗字と名前の由来は推定ワカモのモチーフである玉藻の前と同一視される九尾の狐から
九尾→くお(ん)となった
どこかの戦隊の某兄が関わっているわけではない
ワカモに一目惚れからの犯罪行為に加担というロックな道を爆走した少年
君アウトローの素質あるよ
ワカモが先生に惚れたことで感情がぐちゃぐちゃになり、悩んだ挙げ句当て馬になればいいという斜め上の発想が出てきた
悪役演技はめちゃくちゃ頑張った上での産物
なお好きな相手を散々罵った上に攻撃したため精神が崩壊寸前までいっていた
最後自棄になっていたのはそのため
ちなみに初手の爆発は見栄えだけを重視したなんちゃって爆発で、最後の脅迫の件も全部嘘
彼には好きな人の好きな人を傷つける勇気はなかった
最終的にワカモからの告白を受けてすれ違いが解消されプロポーズに至った
これからは彼女と二人で先生にアプローチを仕掛けることになる
本人の能力的には本文でも言っていた通りワカモの下位互換
それはつまり戦闘も扇動もそれなりにできるし妨害工作もお手の物、指揮もある程度はこなせるなど普通に高スペックな人材であることを意味する
だがやはり一番得意なことはワカモの補佐
なお彼にヘイローはない
ワカモ
晴れてクオンの彼女となった少女
欲しいものは奪ってでも手に入れるというジャイアニズムの申し子
その結果逆ハーレム思考に行き着いた
あまりそういう素振りは見せないがクオンにガチ惚れしている
どちらかというと熟年夫婦のような隣にいるのが当たり前みたいな関係性を構築している
例の曲要素
ちょくちょく歌詞っぽい文を仕込んであります
後思いついたけど入れられなかったのは
なにがし法に触れるくらい・君だけルールは適応外→ガッツリ法(ルール)に触れてる七囚人
脳みその中から「やめろ馬鹿」と喚くモラリティ→倫理(モラリティ)的にアウトな道に迷わず進むクオン
くらいかな?
題名に意味はありません
強いて言うなら「死ぬほど好き」くらいですかね
後なにか見つけたら教えてください
そしてここからがあとがきです
歌✕ブルアカのボーイミーツガールで最初に思いついたのがこれでした
でもワカモが男子生徒と恋愛してるのは解釈違いだな……せや、失恋させたろ!
てなノリで書き始めたこの作品
始めは大事な従者エンドで終わろうと思ったんですよ
そしたらなんかワカモが戦闘で全然クオンを傷つけようとしないし(もっとボロボロにされる予定だった)路線変更したら突如として頭の中にワカモ逆ハーレム志望者とかいう謎概念が生えてくるし……これでよかったんですかね?
まあ全ては読者の皆さんの評価で決まりますから
というわけで面白かったら高評価・感想をぜひください
そうしたらこれの続編(絶対短い)とか他キャラの話も出す……かもしれないです