魔術の名家に生まれたが、人権意識がカス過ぎる(旧題:実家を継ぎたくない魔術師がなんだかんだで飛ぶ話) 作:夏川ぼーしん
この登場人物紹介には『歌臼大学連続吸血事件編』のネタバレが含まれます。まだお読みでない方は1話からどうぞ楽しんでいってください。
─主人公周辺─
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もう流石にお馴染みの本作主人公。実家で覚えた魔術で影法師を撃破。霊翔環を用いてDMCの二人組と交戦、これも撃破と大活躍したが、今回は対応が後手に回る事が多く後悔も多い事件となった。遠城家との婚姻の最大の壁として、この男が婚約届に判を押してくれないというものがあり。それが今回解決を見たのは両家にとって大きな前進と思われる。結婚は大変めでたいが、この男の場合は喜んでばかりもいられない。鷹峰家次期当主としての役割を受け入れるのか、それとも…………?
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合コンへの誘いを受けた自分を引き留めない婚約者に腹を立てた事から始まった今回のエピソード。彼女は様々な困難を乗り越え、その果てにようやくシリーズ始まって以来の本懐を成し遂げた。彼女という人物の始まりは、あの日の雨のパーゴラにて見せた空理の姿だった。その憧れと理想に殉じようとした、少し危なっかしい女の子だが……自由のないこの魔術社会で、彼女はなりたい自分になれたのだ。ただ一つ不満があるとすると、空理のプロポーズが割と最低寄りだった事だろうか。
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本章の実質ヒロインにして、本事件に霧花を巻き込んだ張本人。霧花とは大学入学以来の仲で、親友という程でもないが、長い付き合いである。恋愛願望が強く、常に彼氏募集中を公言する程。霧花と付き合うようになってからは謎にモテるようになったが、自分の事を好きな異性が嫌いという困った性癖のため、上手く行った試しがない。顔付きに角が無く、可愛い系のため空理の好みのタイプではないが、そのせいでお互いに気軽に話せるという謎の状態を維持している。事務所を訪ねた時は、霧花の恋人だからどんな王子様が出てくるのだろうと実は期待していたが、実物を見るとかなりガッカリしたし、友人の事がとても心配になった。
─警察関係者─
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空理とは旧知のベテラン刑事。ハンターとして活動する彼とは現場で顔を合わせる事も多く、事件解決に彼の手を借りる事もある。お互いに仕事上の仲間として信頼し合っているが、余りに世代も立場も違いすぎるために基本意見が合わない。娘の理沙は養子で、犯罪組織に囚われの身になっていたところを救出、身寄りがないため引き取った。自分よりも空理に懐く娘に色々と思う事があり、最近は思春期特有の素っ気ない態度も重なってハートがボロボロだったりする。DMCの危穂警察署襲撃で負傷した一人だが、幸いと怪我は浅く、これまで通りの生活を続けている。
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黒い髪をツインテールにした生意気そうな顔付きの少女、性格はその印象そのままで、空理のペットのインコにメスガキワードを仕込んだ悪戯中学生。理沙の母は未婚で彼女を生むと、両親に彼女を預けてそのまま姿を暗ましてしまうような困った親だった。祖父母に育てられた理沙が小学校入学を控えた頃になると、実家の周囲を怪しい男たちが嗅ぎまわるようになった。そして、程なくして迎えが来た。彼女の父親の部下だという、如何にもな風貌の男たちに連れられ、肝心の父とも会う事なく豪華な邸宅で、護衛と言う名の監視に囲まれて四年ほどを過ごした。邸宅には入ってはいけないと言われた部屋が幾つかあった。その一つには、嘗て理沙の母親が囚われていた荒れ果てた居室もあった。やがて、彼女は警察の立ち入り捜査によって救出される。母も、その代わりに捕らえられた理沙も、彼女の父親を働かせるための人質だった。父は理沙を救うために組織に反抗して、殺された後だった。
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『鏑矢高校魔術部同窓会編』以来の登場、空理の高校時代の後輩で、魔導警察の魔導テロ対策チームの若手のエース。元々髪はショートだったが、今回男装しても誰にも何にも言われない系女子である事が判明した26歳。影島幸馬と死に別れてから全く浮いた話が無いが、ついには仕事で潜入した合コン会場で現役女子大生に猛アピールされるにまで至った。本人にそっちの
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霧花の兄にして、遠城家屈指の武闘派後継候補。魔導警察での実績もあり、家を継がなくても官僚としての道があると本人はその気ではないが、長男の人望の薄さのせいで担ぎ上げられてしまっている。霧花にコープス・スライムを渡す決断を下した人物で、その事で兄からは酷く叱責されたが父親からはむしろ褒められた。妹の身を貶める事が、鷹峰との婚姻を進める結果になる事を見抜いていた節があり、鷹峰壮語の助言があったという噂もあったり……なかったり。
─歌臼大学・事件関係者─
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霧花の参加した合コンメンバー男子その1。口が達者で、明るく場を回すムードメーカー。霧花と同じ魔術師志望で、高校時代に魔術部で県大会準優勝という実績は普通の合コンなら掴みとしては十分だったが、霧花の反応が薄すぎて他の女子からの食いつきもイマイチだった。卒業後の進路としては大手ハンター事務所を考えているようだが、最近、大手ではないが気になる事務所ができたらしい。
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霧花の参加した合コンメンバー男子その2。章タイトルから、吸血鬼の登場を読者が予想すると踏んだ作者によって吸血鬼っぽい髪と目の色を授けられたヤンキー風オタク。歌臼大学のコミックサークルに所属しており、今回合コンに参加した男性陣の中では最年長、年齢的には霧花や摩耶と同じで22歳の大学四年生。こう見えて今回参加したメンバーの中で一番絵が上手い。悪役令嬢ものが好き。
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霧花の参加した合コンメンバー男子その3。被害者。
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霧花の参加した合コンの女子メンバー。摩耶の後輩だが、短期バイトで一緒になった事がある程度の仲で、霧花とは面識が無いものの、存在自体は噂に聞いていた。元々好印象では無かったが、今回の合コンで更に嫌いになった。基本的にお高く留まっている女は自分の天敵だと考えている。合コンで出会った
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摩耶の大学の先輩、霧花とは面識はあるもののほぼ付き合いはない。浮気男を家から叩き出して、その代わりに誰でも良いから後輩を住まわせるという、家に自分しか居ないのが耐えられないタイプ。魔物被害で猫になる呪いをかけられてしまったがれっきとした大学院生。
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歌臼大学で教鞭をとる文化人類学の准教授。空理とは、妹の竹本叶が鏑矢高校魔術部に所属していた頃からの付き合いで、空理と再開した妹の葬儀以来、途切れることなく連絡を取り合っている。空理が大学を卒業した時に、東京のハンター事務所を紹介したのはこの男(?)で、独立して事務所を構えるという時に歌臼大学の近くを勧めたのもこの男(?)である。
─鷹峰家─
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空理の父で、鷹峰家当主代理。真面目な男で自らの父である点睛の言う事には一切逆らわない優等生。空理の野球好きの原因とも言える人物で、コレも家風に従い虎党である。
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クソジジイ。
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空理の同い年の妹。分家本家を問わず鷹峰家には同年代の子供が多く居たが、その中でも特に空理と親しかった少女。元はアブノーマル寄りのブラコンだったが、色々あり過ぎて恋とか愛とか何だったっけ状態。片目を失った事と、下手に魔術の素養が高かったせいでどこにも居場所が無かった哀れな女。世の”目立ちたくない系主人公”みたいに凡庸なフリができたら、比較的穏やかに生きられたかもしれないが、そんなに器用な性格でも無い。それもこれも全部鷹峰家が悪いと思う。
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鷹峰の分家にあたる烏丸家出身の少女。空理の初恋の相手で、そのせいで本家によって排除された。空理の恋愛的不感症の原因。空理の事は、流石に年下過ぎて異性として意識していた訳ではないが、自分に懐いてくれる年下の男の子が彼女の不安定な心の支えにはなっていた。それも、死んでしまっては意味も無いが。
─形而上資産保全総局─
【セリーナ・クランツ】
形而上資産保全総局(通称D.M.C.)の特務騎士。まだ30代前半と年若いが、キャリアで言えばもうベテランと言っても差し支えない熟練魔術師。DMCの過激な運営方針に従い、様々な超法規的任務に参加した経験から、とにかく暴力で物事を解決しようとする困った上司。部下からは魔術ゴリラ、マフィアとテロリストの悪いとこ取り、チンピラと散々な評価を受けている。若いを通り越して幼い風貌をしているが、チビで童顔なだけで、何か特別な体質だったり事情がある訳ではない。ゲルマン系の血が濃いブランボルグ人にしては珍しい事で、故郷では妖精に背を取られた女の子が居るらしいと噂が立つほどだった。任務のために世界中を飛び回っており、村雨織部とはその最中に知り合った。そのせいで、日本の魔術師という人種全体に深い偏見と敵愾心を抱いている。アイツが何をやらかしたのか、それは作者も知らない。きっとロクな事ではない。
【マティアス・アムスベルグ】
形而上資産保全総局の捜査官。北欧の大貴族アムスベルグ家の三男坊で生粋のゴーレムマニア。魔術趣味が高じて今の仕事に就く事になったが、実家は彼が魔術師になる事には大反対で、任務で世界中を飛び回るのを良い事にもう五年は家に帰っていない。DMCには珍しくハト派の捜査官で、使命のためとはいえ国際問題になるような手荒な行動は控えるべきだというのが信条。とはいえ、上司が上司なため、その信条を貫ける事は殆どない。空理の義肢にかなりの関心を寄せており、技師を紹介してくれとしつこく連絡しているが、「お前のような不穏当な組織の人間に親友の妹を紹介する訳ないだろ」という言葉で毎回断られている。
─???─
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今回の事件の裏で何やら暗躍していたらしい男。空理とは従兄弟同士で、付き合いも長い筈だが、年々関係は悪化している。主に空理がこの陰険メガネの事を毛嫌いしている事が理由である。ヒヒイロカネを扱える鍛冶師を探しているという空理に、鍛冶師を紹介する事を条件にセリーナ退治を依頼したは良いが、その目的である騒ぎを起こさせないというのは恐ろしいぐらいに失敗している。そのせいでとある襲撃計画を前倒しにせざるを得なかったというが、いったい何を企んでたのかは不明。空理の仕事ぶりに思うところが無い訳ではないが、鍛冶師の紹介を盾に細々とした依頼をこなさせる事で不問に処した。寛大なように見えるが、空理の嫌がる顔を堪能できたので良しとしただけである。