これは ある国に 伝わる 物語

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現在執筆中の小説の息抜きに書いた物。
なので短いです。
昔話みたいな感じだと思ってくれれば。
国名とかは適当です。
好評だったら続くかも


名もなき 剣聖

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある 所に 一人の 剣士がいた。

 

その 剣士は 誰も勝てないほど 強い剣士だ。

 

それでも その剣士の名を知るものは いない。

 

剣士には 友がいた。

 

ある国の 騎士だ。

 

彼らは 戦場で出会い 命を預け合った仲だ。

 

剣士は 過去を 思い返す。ある 戦場での 記憶だ。

 

剣士は 森にいた。 戦場は 森だった。

 

剣士は 一人の男に 出会う。

 

剣士は 言った。 『お前は 敵か? 敵なら 斬る』

 

騎士は 言った。 『私は 敵では無い。 私は ※%#¥と言う国の 騎士だ この鎧の紋章が その証拠だ。』

 

剣士は 言った。 『ならば 周りにいるものは 何だ? お前の 仲間か?』

 

騎士は 言った。 『今の 私に 仲間は いない。皆 やられてしまった。だから 周りは 皆 敵だ。』

 

騎士が そう言うと同時に 周りの 茂みや 木から 騎士とは 違う鎧を着けた 兵士が 出てきた。

 

騎士が 言った。 『背中を 任せても いいかい?』

 

剣士が 言った。 『全て 倒しても 構わないな?』

 

剣士と 騎士は 同時に 動き始める。

 

斬る 斬る 斬る 斬る

 

いくら斬っても 虫のように出てくる 敵兵。

 

しかし 剣士と 騎士は 笑っていた。

 

剣士と 騎士は 嬉しかったのだ。 今 互いに 背中を預けることのできる 『仲間』 がいることが。

 

地面の 緑が 見えなくなるくらい 敵を 斬った。

 

剣士と 騎士は 何も言わず 互いの拳を 打ち合わせた。

 

戦場で 友情が 生まれた。

 

それから 剣士と 騎士は 一緒に 酒を飲んだり 剣を 打ち合ったり 冗談を言い合ったり した。

 

たくさん 友と 思い出を作った。

 

剣士は その騎士と 一つ 約束をした。

 

騎士が言った。『この剣を お前に 預ける。この剣は お前と 私が 初めて会った時に 使っていた剣だ。』と

 

剣士が言った。 『何故 これを?』

 

騎士が言った。 『私は 明日 戦場へ行く だから お前には 国を守って 欲しいんだ。これは お互いが 無事に帰ると言う 約束だ。』

        『この剣は その証だ。私が 戻ってきた時に 返して欲しい。』

 

剣士が言った。 『ならば お前には 俺の剣を 預けよう。 俺からも 約束だ。』

 

剣士と 騎士は 互いの剣を 交換した。

 

また 会おうと言う 約束。

 

しかし 現実は 無情である。

 

剣士は 自国に攻めてくる 敵を 全て殺した。

 

だから 断りを入れ 前線に 向かった。

 

しかし そこで見たものは 

 

無二の友の 骸だった。

 

剣士は 泣きながら 言った。『約束 したではないか。お前は 強かった。なのに 何故 死んでいる。』

 

剣士の 悲しみは 憎しみに 変わり その矛先は 敵国へ 向いた。

 

剣士は 友の亡骸から 鎧と 剣を取り その 鎧を着て 剣を佩いた。

 

友と交わした 約束の剣を

果たせなかった 約束の剣を

 

剣士は敵を斬る

 

目に映る敵を 全て 斬る。

 

体が 限界を 迎えても 口から 血を吐いても なお動き 敵を斬る。

 

その顔は 笑っているのに 泣いている

 

いつしか 白かった 鎧は 黒く 染まり 剣士の 剣も 赤黒く 変色していた。

 

剣士は 彷徨う 敵国を探し

剣士は彷徨う 友を探し

 

今もなお この世界を

 

 

 


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