マッド(ドS?)な主人公のちょっと過激な原作救済   作:くうねるところの音楼

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12月13日までには上げるといったな。アレはウソ――――ってごめんなさいごめんなさい! ジョーク! ちょっとした冗談ですよ!
まぁ、急遽暇が出来てしまい、あと感想がもらえたのが嬉しくて書き上げました。
前回も言いましたが、酷評ください! 酷評じゃなくてもここはこうした方がいいなどのアドバイスでもいいです! なんでもいいのでください!


家族として最高に最低だな、オマエ等。1.高町桃子

 公園から出てなのはの家に向かう途中、オレとなのはは少しだけ話しをした。話し、なんて言ってもなのはの家族の話しなんだけどな。

 なんでも、なのはの父、兄、姉は剣術をやっており、それなりに強いらしい。何れ程強いのかは自分で戦ってみないことにはわからないけど、一応目安としておこうと思う。

 そして母は料理が上手で、今経営してる店――――翠屋のものは殆ど母が作ったものらしい。

 あぁ……今笑ってるその表情。鈍く酷く醜く歪ませてぇな……。

 ま、今は我慢だ。コイツの親に会って、ちょっと話をして仲良くなって、それからだな。まったくもって面倒くさい。そのあとに楽しみがあるから苦じゃねぇんだけどな。

 

 っと? 誰だあれ。銀髪に……虹彩異色? へぇ、今時珍しい奴もいるもんなんだな。アイツは虐めても楽しそうな雰囲気じゃねぇから構うことはしねぇんだけど。

 ……いや、違うな。アレは構うとうざいタイプだ。蛇も蛇で構うとウザかったが、アレはただの自慢というか、自分の憧れてる、惚れてる相手がどれだけ凄いのかというのを力説しているだけなのでまだ耐えられるんだ。たまにその中からあのアーパー吸血鬼を弄る種が見つかるしな。

 けど、アレはダメだ。よく言う俺様タイプ……何もかもが自分の思い通りになると過信して周りの話を聞かずただただ我が道を行くってだけのタイプだ。オレは、ハッキリ言うとそういうタイプの人間は嫌いだ。嫌悪してるといってもいい。だから構わないようにしよう。日本の諺にもあるが、触らぬ神に祟りなし。触れなければ害はないんだ。

 

「どうしたの……?」

「別に、何でもないよ。ただ、あぁいうタイプの人間は近寄らないほうがいいなって思っていただけだ」

「あぁいうタイプって……あの見た目がかっこいい男の子のこと?」

「かっこいい……? あぁ、まあ容姿だけ見ればかっこいいと言えなくもないか。七夜を知ってるだけに、どうも見劣りするんだよな……」

 

 言われて気が付いた。アイツ、世間一般では整ってる顔の奴だ。殺人鬼の片割れの方はかなり顔が整っていたし、周りに美男美女ぞろいだったから少し感覚がマヒしてたな。

 ……そうだな。王様系の奴が屈辱に震えながら立ち向かってくるさまは……さぞかし楽しそうだ。気が変わった。後でなのはの件が終わったらあいつに話しかけてみよう。

 なんてことを考えていたからか、随分と早く着いたな、翠屋。

 

「えっと……ここがわたしのおうちなの。でも……だいじょうぶかな……迷惑じゃないかな……」

「あぁーもう。ウダウダ言ってねぇではいるぞ。迷惑か迷惑じゃないかなんてやったあとに考えればいいだろ」

「いや、それはさすがにダメだと思う」

「いいから、さっさと入りやがれ。オマエが入らないとオレが入れねぇだろうが」

「う、うん……わかった……」

 

 ここに来る途中、話してる合間に何やらいろいろ考えてるなと思ったら、そんなこと考えて嫌がったのか。それで、打ち明ける覚悟が揺らいでしまったと……ガキか? いや、ガキか。

 ま、それはいいとして……外から見ると古っぽそうで結構厳かな雰囲気を発してるが、中々どうして、中は綺麗じゃないか。この店の窓際に座ってコーヒーと甘味のものをさぞ美味しいんだろうなとオレにも思わせるだけの雰囲気があるな。なのはが言っていた繁盛している、っていうのも案外間違いじゃないのかもな。

 っと、奥から人が出てきたな。あれは……あぁ、母親の方か。私服に着替えて片腕に手提げ鞄を持ってるところを見ると……今から帰りか。ちょうどいい、気配からして中には他に誰もいないだろうし、家に帰るのについて言って全員の前で話させるか。

 

「あら、なのはじゃない。どうしたの? それと、そこの女の子は友達?」

 

 ……OK。どうやら死にたいようだ。予定変更、徹底的に精神を痛めつけてやる。覚悟してろよ……?

 

「ち、違うよお母さん。この子は男の子だよ……?」

「あら、男の子? そうは見えないくらい綺麗な子ねぇ……。っと、そういえばなのははどうしたの?」

「あ、えっと……うーん……」

 

 ……それは今はいいとして、コイツ、話しがコロコロ変わりやがる。面倒くせえタイプのやつだな。いや、疲れてるからそういう感じになってるだけか? よく見ればうっすらと目の下にクマが出来てる。それほど疲れがたまってんだろうなぁ……ま、容赦してやる気には毛頭なんないけど。

 それにしても、まだなのはに話題を切り出させるのは早い。帰ってからにしないと全員に聞かせられなくなるかもしれないからな。仕様がない。ここは、少しオレが助け舟出してやるか……。

 

「こんにちは、なのはのお母さん。あぁー……」

「あら、こんにちは。私は高町桃子よ。貴方は――――」

「あぁ、桃子さん。今回オレがついて来たのは、アンタ達に少し重要な話があるからなんだ。ま、別に聞かなくてもいい。ただし――――」

 

 ――――なのはがどうなってもいいのなら、な?

 桃子が何か言う前に、オレのペースを維持させながら近づいて桃子にだけ聞こえるような声音でいうと、桃子は一瞬だけ体をこわばらせた。ま、本当に一瞬だけで見てるこっちとしては本当につまらないのだが。

 ついでに目も合わせている。魅了の魔眼だ。ホント、これにはいつも助けられている。なにせ、オレの魅了はあのORTや全盛期のアーパー吸血鬼に荒耶などにも効いたのだから。まぁ、荒耶は兎も角ORTとアーパー吸血鬼には数分しか効果が無かったが。人の身でこの身に届いたこと、賞賛に値するとかどっちかに言われたっけ。だから大抵の修羅神仏悪鬼羅刹には聞く自信はある。現に、今オレの目の前にいるコイツはもうかかってる。

 といっても、ちゃんと制御してるから意識を乗っ取るかそう思わせるか程度に使い分けることができる。今回のなのはやコイツに使ったのはそう思わせる程度の効果だ。だから今頃、コイツの頭の中ではオレに惨殺されるなのはの姿でも写ってんだろうなぁ……っ! いいね。実に良い。親しくない奴でも、ここまでわかりやすく顔に出されると愉悦を感じるよ。

 

「……わかった……わ。家には、恭也と美由希も、いるでしょうし……」

「ん、了解。というわけだよなのは、早速家に向かおうか」

「え、え? ふぇ……? えっと、何がなんだかわかんないよぅ……」

「クハハッ、わかんなくていいよ。ほら、行くぞ。オレは場所知らないから案内してくれよ、なのは」

「うぅー……うん、わかったの……」

 

 ……む。やっぱりなのはは勘が鋭いみたいだな。どことなくオレが何かしてるってのを本能で察知してやがる。いいね、ますます楽しくなってきた。あぁ、早くなのはの家につかないかな。楽しみだなぁ……なのはの家族の顔が歪んで、そして更にそれを見てなのはの顔が歪む様がみてみたい。っと、それはまだまだ後だった。

 楽しみだなぁ……。

 

 

 

 

 初めてその子供を見た時は、あぁ、またなのはが友達を連れてきたのかな。っと、それだけだった。

 元々なのはは元気が良く活発で、友達がすぐ出来るような子だった。最近は何故か友達と遊んでるところを見ていなかったから、こうして友達を連れてきてくれたことに少しだけ安堵していた。

 だが、それは間違いだった。この子はなのはの友達ではなく、なのはを害す毒だったのだ。

 

 気付いた時にはもう遅かったのだと思う。その子が話しかけて言葉に詰まったとき、好奇と思って名前などを聞こうと思ったが、聞けなかった。更には、主導権を完全に握られ、手のひらの上で踊らされていた。

 そして、その子が言った、なのはがどうなってもいいのなら。という言葉に、頭が真っ白になったような気がした。そして次の瞬間には、頭の中でなのはが惨殺されてる姿や、女性としての尊厳をめちゃくちゃにされてる光景が浮かんでいた。

 そんなことを考えたあとでは、頷くしかなくて。自分でもわからないまま私はその子の言葉に了承をしてしまっていた。




 二話目……むぅ。やっぱり想像だけが先走りしてるような……。
 でもまぁ、はい。楽しんでいただければ幸いです。
 あ、やっぱり酷評くださいなっ! あ、予約投稿ってのをしてみました。なんか楽しいですね、こう……読み専だった作者がこうしていろんな機能を使って小説を書いたり投稿したりするの!(ふんすっ

追記:次の投稿は来週の土曜日か水曜日にします。

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