ソードアート・オンライン the death's scythe 作:時計固定
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「やっと、終わったな……」
「時間とらせて本当にごめんな」
「気にすんなって言っただろー、アイテムも結構ドロップしたし、いいんだよ」
無事花付きを倒した俺とキリトは、ホルンカの町に戻っていた。
1時間前までは、アルゴとNPCの姿しか見えなかったこの町も、今は数人のプレイヤーの姿が見える。きっと、彼らはベータテスターなのだろう、お互いに情報を交換し合ったり、アルゴから情報を買ったりしている姿が見える。
「随分人が増えたな」
「確かにそうだな、俺が来た時にはアルゴとディアベル、キリトしかいないって言ってたからなぁ、それに比べれば随分と多くなったもんだ」
「それはそうと、クロック。これからどうするんだ?」
「ん~……、とりあえず農家NPCの家に行って泊まる場所の確保かなぁ。その後はアルゴに頼み事されているから、それを終わらせるかな……、キリトは?」
「俺もとりあえず泊まる場所を探そうかな。その後は……、とりあえず休むよ。今日は。」
そう言うキリトの顔には疲れが見えていた。かく言う俺も結構疲労はたまっていると思う。集中力が先ほどよりない気がする。
「ん、じゃあとりあえずフレンドだけ交換しようぜ。今度時間があったら一緒に狩りでも行こうぜ」
「おう、わかったよ。俺は片手剣スキルを当分あげる為にここら辺で狩りをするよ」
そう言うと、俺はキリトにフレンド申請を送り、キリトとフレンド交換をした。
「んじゃ、また今度なキリト」
「おう!」
コツンとお互いに拳をぶつけ合い、その場から離れる。
先ほど言ったとおりに、俺は農家NPCの家に向かう。
町に一つは絶対あるINNと書かれた宿があるが、そちらの宿は値段の割に高いし、設備も良くない。普通の宿に比べれば、少し値は張るが、NPCの家に宿泊するようにすると、風呂付きでしかも場所によっては飲み食い自由という場所もあり、そちらに泊まった方が絶対にいい事を、俺は知っていた。
ベータテストの時、徹夜で潜りっぱなしの時がありその時に見つけたのが、このNPCの家だった。
特に装飾などない普通の一軒家が目の前に見えている。
ノックをし中に入ると、若い夫婦が出てくる。
「夜分遅くにどうされました?旅の方」
「悪いんだけど、当分ここで寝泊りをさせてくれないか?」
「……、すいません。流石に見知らぬ方をタダで泊めるというのは……」
「お金なら出しますので、お願いします」
そう言うと、俺の目の前に、〈農家の夫婦宿 85コル支払いますか〉という画面が表示され、俺は○ボタンをタッチする。
「それでは、二階の部屋を使ってください。部屋にはお風呂もありますのでご自由にどうぞ」
NPCはそう言うと、俺に鍵を渡してくる。これがその部屋の鍵だ
この鍵は、別の場所に宿泊する際にこの夫婦のどっちかに返せば大丈夫。又は、宿泊費を払わないと自動的に鍵がなくなる
「ありがとうございます、っと。」
鍵をしまうと、俺はその農家から出てアルゴに連絡を入れる
『キリトのクエスト終わったから手伝えるぞ』
そうホロキーボードで打ち込み、送信すると
「ヨシ、じゃあ付き合ってもらうゾ」
真後ろから声が聞こえてきた。
「のはっ!?」
反射的に数メートル離れた俺を見て、ケラケラとアルゴは笑っている。
「アハハ、そんなに驚かなくなっていいじゃないカ。」
「隠蔽スキル高すぎるだろ……、サービス開始初日でそこまで上げるなよ……」
「まあまあ、それは置いといテ。とりあえず場所を移動しようカ」
言い放つと、アルゴは町の東南方向に向かって歩いていく、その数歩後ろを俺はついていく。
約束をしちまった限り、果たさないといけないからな
歩くこと数分、町に見える大きな木の下にひとりの男性NPCが佇んていた
「このNPCのクエストなんだケドナ、クエストをクリアするためにゴブリンリーダーっていうモンスターを狩らないといけないンダ、それを手伝って欲しイ」
「なんだってそんなクエストを?アルゴ一人だけでもいけるんじゃないのか?」
そう言うと、少しアルゴは呆れたような口調で
「わかってないナァ、クー君は。オレッチが戦っていたらモンスターの行動を一からわからないダロ?」
まぁ、たしかにそうか、と俺は思った。アルゴの言うとおり、戦闘しながら相手の行動をまとめるのは、流石に難しいからな。しかもデス・ゲームであるこのSAOならば、尚更だ。
「分かった、んで?場所はどこなんだ?」
「ベータの時にはなかったんだケドナ、町の北東方面に洞窟ができているみたいなんダ。そこにゴブリンリーダーがポップするらしい」
「成程な……、オッケーとりあえず向かうとするか」
「ヨシ、いくゾー!」
アルゴは腕を上げながら元気よく言う。
そんな姿に呆れつつ、俺はアイテムなどを揃えアルゴのあとを続く。