初音ミクと始めるシェアハウス!   作:難聴系以下略

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今回は大量に他作品ネタが紛れてます。何個見つけられるかな?

…所で、皆さんはカップヌードルはお湯を入れて何分置いておきます?暇な方は感想で教えてください(?)


7.これがホントの「おこちゃま戦争」?

 

「……行っちゃったね。」

「そうだな。…とりあえず、ご飯でも作る?」

 

マスターとミクが仕事に向かい、家に残された2人。この1日、2人はどう過ごすのだろうか?

 

「え、でもお鍋は昨日ミクが作った暗黒物質の匂いが染み付いてて使えな……ち、ちょっと怖気が…」

「奇遇だねリン…僕も舌がヒリヒリするよ…」

 

鍋が使えないとなると出来る物は限られる。棚を漁っていたレンが見つけたのは_

 

「あっ、カップラーメンがあるよ!それも2つ!」

「え、本当!?丁度良いじゃん、それ食べようよ!」

「だな!」

 

そうして二人は、お湯を用意して3分を待っていたのだが…事件はその時起こった。

 

「やっぱカップラーメンで一番美味しいのは、シーフードだよねぇ…」

「えっ、何言ってるのリン!カップラーメンはカレー味が一番だよ!」

 

「いやいや!シーフードが一番だよ!」

「いやだからカレーだって!」

 

「シーフード!!」「カレー!!」

 

二人は睨み合い、その場の空気が熱くなる。最早お湯は要らないのでは?と思う位には。

 

「じゃあさ、シーフードの何が良いのさ!」

「言ったな〜?シーフードはね、あっさりとしたスープ、飽きない味、そして美味しいんだよ!」

 

リンは誇らしげに語った後、レンに問い返す。

「そんなカレーは何が良いんですか〜?」

「ん…スパイスの効いた濃厚なスープ、計算された麺の太さ、そして美味しい!…どれもシーフードにはないものだよね?」

 

「はぁ!?そんな事言ったらカレーにはあっさりさがないじゃん!やっぱりシーフードが一番だよ!」

 

「「ぐぬぬ〜…」」両者は睨み合う。お互い、引く気は一歩もないようだ…

 

 

 

(このままじゃ埒が明かないよ…ん?あれは_)

リンの目に映ったもの。それは卓球台だ。これならば、勝負で決着をつけられるのでは?

 

「よし、レン!こうなったら卓球で勝負だよ!!」

「え、なんで?」

「卓球で勝った方が正しいって事にしようよ!これなら公平でしょ?」

 

レンは少し考えた後…にやりとしてから頷く。

「いいよ。…後で泣いても知らないからね?」

「それはこっちのセリフ!…そうと決まれば、早速準備しよっ!」

 

 

こうして、カップヌードル界の頂点を決める戦いが、始まった_

 

 

 

 

 

 

 

男がバイト代を貯めて買ったばかりの新品の卓球台だったのはまた別の話。

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

「ネット張った?」

「勿論。リンこそ、ラケット用意できた?」

 

庭にテントを張り、シートを敷き、台を出し、道具をわざわざ用意する。カップヌードルのいざかいにしては随分手が込んでいる辺り2人とも本気なのだろう。

 

「じゃあ、リン。」

「始めよっか!」「始めよう!」

 

「Go…シュート!」

決戦の火蓋は切られた。まずはレンのサーブ。

「ふふっ、甘いよレン!こんなの打ち返しちゃう…よっ!」

「げっ…」

 

早速シーフ…リンに1点。

「あれれ?どうしたの?」

「うっわ…結構悔しいなこれ。」

 

「じゃあ次はリンがやっちゃうもんね〜、えいっ!」

「落ち着け…落ち着くんだ。」

暫くラリーが続く。卓球の実力も鏡写しなのかもしれない。

「(リンの球が鋭い…長期戦は怖いかも。)…僕の球で思い出させてあげるよ…カレーヌードルの美味しさをっ!!」

「ぎゃっ!?」

 

レ…カレーヌードルに1点。勝負は拮抗していた。

 

リンは頬を膨らませた後、球をレンに渡す。

「ぐぬぬ〜…」

「ふふ、煽った割には弱いね、リン?」

「何だと〜!?」

 

再びラリーが始まる。心無しか先ほどより両者の球速は速かった。

「第一…シーフードヌードルだなんて贅沢な名前だよね。僕が勝ったら日◯本社に『今日からこのヌードルの名前はカイセンヌードルだ!』って言いに行かない?」

「はぁ〜?シーフードヌードルがこの麺の名前で何が悪いのよ!これはシーフードヌードル!」

 

また一点、一点と両者は積み重ねていく。しかし勝負は口論が主体になっていっているような…

わ・た・し・は!!相棒が間違った道に進んでるから、この関係を壊してでもレンを正気にしないといけないの!それが真の私達の友情だから!」

「間違ってるだって…?僕はリンを否定しに来たんじゃないけど…どうやらその認識、へし折らないといけないみたいだね。」

 

リンのサーブ。間違いなく力が籠っていて破壊力が凄まじい。

「リンはさっき理解した_私がこの勝負に勝つにはレンを負かさなきゃいけない。それはつまり_レンの夢を終わらせる事だってね!!」

レンも平静を装っているが何だか力が強くなっている。

「…ッ!?今のリンは僕に生かされてる!リンがもっとカレーヌードルの美味さに気づいて…僕の隣に並び立てる位になるまでね!それが分からない!?」

「はぁ〜!?」

「何だと〜…!」

 

おこちゃま戦争とは当にこの事か。ミクが見たら大爆笑してそうだ。

 

「それにっ!私はシーフードのファンだったからって傷つくことがあったりしたら、それは絶対に許せない!だからこれは単なる戦いじゃない、代理戦争だよっ!分かってる?」

打ち返す。レンに取っては不意打ちだ。

「っ、しまっ_」

 

弱すぎた球がネットの内側に当たる。

「えへへ、また1点!」

「ネットの中だからって何でもやって良いって大間違いだっ…!」

 

再びサーブ。互いにもう11点を超えている。

「僕だって、カレーヌードル好きが泣かない世界!それを作るために僕はここに立ってる!」

「なら!レンは私を倒してみてよ?倒したいって思ってるなら!!」

「倒したいじゃない、倒すんだっ!」

 

「リンが負ければリンが悪、リンが勝てばリンが正義!だ・か・ら・早く点を明け渡してよっ、分からず屋のバカレン!!」

「言ったな〜…!?ここまでやって手ぶらで帰ったら日◯食品とカレーヌードルに合わせる顔がないでしょっ、それが分かんないリンこそ分からず屋だ!」

「「このぉ〜…!!」」

 

「負けちゃダメだ負けちゃダメだ負けちゃダメだっ!!」

「死んでも勝つ!!早く球投げてよレン!!」

「当たり前だ!!」

 

そしてサーブをしようとした時_突如強風が吹いた。

「きゃっ…!?」身体が揺らぐ。

「リンっ!」咄嗟にラケットを放り出し、リンの腕を掴み引き止める。その速度は、ラリーしていた球より速かったかもしれない。

 

「………」「………」

暫く、気まずい沈黙と共に互いの顔を見る。そして2人は…

「「ぷっ…あはははっ…」」笑い出した。

「あーおかしい、リン達なんであんなに戦ってんだろ。」

「僕、リンの顔見たら急にどうでもよくなっちゃった。」

「ふふっ、私もだよ!そっくりだね♪」

 

「…案外シーフードもカレーも、変わらないのかもね。どっちも美味しいのは間違いないし。」

気づけば時刻は正午。そんなに長い時間、2人は卓球をしていたのだ。

 

「…あ、見てリン。」

「え?どうかし…わっ、虹だ!しかもいつの間にか晴れてる!」

青空には綺麗な虹の架け橋が。ようやく終わった抗争(?)を祝うかのように。

 

ふと虹を見るのを止めて。

「…ねぇレン、これからどうしよっか。カップヌードル、食べる?」

「良いね!…でも、その前に…テントとか台、片付けないと…」

「あっ…」

 

「やだよもう、リン疲れちゃった。なんで二人揃ってあの時はすぐに準備出来たんだろ…」

「さ、さぁ…でもリン、手伝ってくれないと困るなー…」

「…ダメ?」上目遣いで

「アッウッ………っ、分かったよ、でもテントだけは手伝って、ね?」

「はーい…」

 

 

 

そうして二人は協力して(レン8割)片付けを始めた。遠くからカラスの鳴き声が聴こえてくる。

「…ん?げっ、レン!これ新品って書いてある!」

「えっ…んーまぁいいや、誤魔化そう!」

「うん!」

 

そうして何やかんや片付け、偽装(?)するため拭き上げたりし…

「「終わった〜…」」

 

「疲れた…レン、肩揉んで〜」

「僕も疲れたよ〜…」

 

リンは畳に大の字で、レンは机に突っ伏している。しかしまだ食事をしていない。話の元であるヌードルがそこには。

 

「…ねぇリン。入れ替えっこしない?」

「なになに…?」

「リンがカレーヌードルを食べて、僕がシーフードヌードルを食べるの。和解の印としてさ。」

「何それ…凄く良いじゃん!そうしよそうしよー!」

するとリンはぴょんと飛び起きてお湯とタイマーを持ってくる。

 

「なんだ、リン元気じゃん…」

「むしろレンが疲れすぎだよ〜?」

「じゃあもっと手伝ってくれても良かったんじゃ…」

 

…そんな他愛もない会話をしていると、すぐに時間は過ぎていく。

「…あ、2分30秒。」

「レンはこのぐらいの時間が好み?」

「うん。3分は伸びすぎかな…いただきます。」

「リンは3分ぴったりが好きかなー…まだかなまだかな…」

 

そして、二人はそれぞれのカップヌードルを食べていく。二人の顔はどちらも笑顔だった。

「ん、シーフード美味し。このあっさり感凄く良いな…」

「カレーも美味しいね!でもそっか、カレーとラーメンを足したら美味し…あ、レンほっぺ。」

「え?」リンの指がレンの頬を伝う。

 

「お汁飛んでたよ、頂くね?」

「あ…ふふ、ありがとう。」

 

そんな平和な時間が続き…気づけば二人とも完食し…

「ふわぁぁ…なんだか僕眠くなってきたかも…」

「リンも…カップ片付けたらお昼寝しよ…」

「良いね…日向ぼっこかな…」

 

二人は縁側で、互いに寄りかかるように眠りについた。その寝顔は心無しか微笑んで見えたという…

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

玄関の扉が開く。もう夜だ。

「…ん、よく寝た…マスターとミクかなぁ?」

「多分そうだよね…もうそんな時間かぁ…」

 

二人の予想通り、玄関から二人がやってきた。

「よ、ただいま……あれ?卓球台の位置変わってね?気のせい?」

「「き、気のせい気のせい!」」

「そっか…」

 

するとミクはポケットからとけのこの里を取り出した。

「じゃじゃーん!とけのこの里!二人の為に買ってきたよ♪」

「わ、ありがとうミク!でも私はかずのこの山の方が好きかなー。」

「え、僕はとけのこ派かなー。」

「俺はかずのこの派だな。」

 

「「「「………は?」」」」

 

 

 

今夜は全員、眠れなさそうだ…

 





リン:可愛い。この後深夜まで論争をする羽目になった原因その二。レンが可愛くて仕方がない反面、譲れないものは譲れない模様。強風が吹かなかったら後1時間は戦ってた。

レン:可愛い。正直卓球中に叫んだ記憶はあるが何を言ったかは覚えていない。リンを泣かせてしまったら2日は寝込む程リンの事が大好き。一種の相思相愛。

ミク:可愛い。今回出番が無かったが爆弾を落としたので原因その一。前回スパイシー味を買っていれば論争を回避出来た。

マスターくん:被害者。
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