英雄症候群に治す治崎君っ!   作:シュガーマン

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すみませーん!更新遅れちゃって!
前回の話忘れちゃってますよね……すみません。
本当はもっと書くつもりだったんですが1500でバテちゃって。久々に書くと疲れますね。


記憶歩行 1

…………

 

 

夢を見ていた。

 

 

なんだか暗くて辛い夢。

 

 

ずっとあると思ってたものが、ある日プツッとなくなるような。

 

 

温かみのあったものが、冷たくなっていくような。

 

 

明るいものが、暗くなっていくような。

 

________________

 

「…どりや……緑谷!」

 

この声は……切島君?僕は……あれ?なんで寝て。

 

「んん……」

 

起きあがろうとしたけど腕と脚の痛みで全身の力が抜けて起き上がれない。

なんでこんなに痛いんだ…って、そうだ。肝試しの時、敵が僕達に襲いかかってきて。

そして洸汰君をマスキュラーから守る時にOFA100%を何度も使ったんだ。

洸汰君は今無事なんだろうか。早く顔が見たい。

 

 

身体を動かすことはできないけど、目なら開けれる。

 

知らない天井だ。これは……病院?頭が寝ぼけていて何も思い出せない。

頭に霧がかかっているみたいだ。

 

目を開けて切島君に目で訴えかける。

 

 

「ッ!緑谷?!お前、目がッ!おいみんな!緑谷が目ェ覚ましたぜ!」

 

切島君の声でみんなが寄ってきてくれた。ん?みんな?

なにか、忘れているような。

 

「緑谷君!……よかった。本当に……!」

「緑谷ちゃん…!」

 

やっぱりそうだ。何人か足りない。

 

「ゲホッ!んん、みん、な。ここにいない人達は、どこに?」

 

「……」

 

ん?なんでみんなそんな辛そうな顔をするんだろう。

 

「忘れちまったのか?……八百万と耳郎、葉隠はこの病院にいる。」

 

切島君がお腹じゃなく喉奥から無理やり出すような声で話し始めた。

 

「3人とも怪我はしてるが、命に別状はねェ。」

 

なんだ?これ。

 

声が頭に入らない。

 

ただ、声が頭の中に反響している。

 

なんだ、頭が痛い。

 

「爆豪と治崎は……」

 

痛い。

 

痛い。

 

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

 

内側から食い破られるような゛い゛だみ゛が

 

 

「ッ!は、はぁッ!はぁぁッ!」

 

痛い、痛いッ!

 

 

「敵に連れ去られた。特に治崎は。自分から敵のゲートに」

 

 

「カハッッ!」

 

 

痛い

 

 

 

________________

 

 

 

思い出そう。あの晩、何があったのか。

 

 

 

________________

 

"肝試しの僕のペアは治崎君だった。"

 

「よろしく、治崎君!」

「あぁ、よろしく」

 

"この時、治崎君とペアになれたことがすごく嬉しかった、という事は覚えている。この時の治崎君は、ステインの時の飯田君のような、思い詰めた表情をしていたからだ。何か、僕と話す事で気晴らしをさせられると思ったんだ。"

 

順番は大体真ん中程度。1組、また1組と暗い森に入っていく。

 

"僕達の番が来るまでの間、怖いものは得意?訓練辛いよね。なんて、他愛無い会話をしていた。治崎君は僕の話をあまり聞いてない様子で相槌を打っていたけれど。"

 

「なんか煙が上がってない?」

「山火事か?」

 

みんなの注意が黒煙に集まった。その瞬間。

 

「決行か」

 

"治崎君がそう呟いたはずだ。確証がないのは、僕自身も黒煙や他の要因に注意を集められていたからだ。"

 

「きゃっ?!」

「ピクシーボブ?!」

 

ピクシーボブが急に浮かび上がり、見知らぬ男の方に引きつけられた。

その時まで、誰も男達に気づかなかった。

 

それと同時に治崎君は巨大な石柱で体を押し出し、別の方向に移動しようとしていた。

 

 

「治崎君?!治崎君!!」

 

治崎君を呼び止めようと必死に声を張り上げる。

 

「…悪い。一緒に肝試しできなくて」

 

大きな音が響いた。おそらく燃えていた木が倒れた音だ。

同時に火の粉と煙がこちらに来て視界が一瞬奪われた。

 

 

「ちさ…ッ!」

石柱の上には治崎君の姿はなかった。

 

"一手、いやもっとだ。僕達は遅すぎた。"

 

マンダレイが引き付けられた方を見ると、異形個性の男が一歩前に出てきた。

 

 

「ご機嫌よろしゅう雄英高校。我ら敵連合開闢行動隊」

 

(ヴィラン)

 

耳鳴りがする。

"耳鳴りがした。"

 

「俺はステインの意志を受け継ぐ者だ」

 

事態は、急速に悪化していた。

 

 

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