※ZAのゲーム主人公がヒスイゾロアだったらな…みたいな妄想
※深夜に突然思いついて投下した駄文
※タグよく分かってないので助言ください

参考にさせていただいたあにまんスレ
https://bbs.animanch.com/board/5798338/

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毎日が聖杯戦争なこの街に、元レジェアル主人公の手持ちだったヒスイゾロア(キョウヤのすがた)を投入してみるぜ!


みんながちょっとずつアレな街、略してミアレシティ

「当列車はまもなくミアレ駅に到着します」

 

アナウンスと共に、車内がざわつき始めた。

ガタン、ゴトンと小気味よい音を立てながら、列車が緩やかに減速していく。窓枠に両肘をついた自分の視界に広がるのは、緑の濃淡だ。深い森ではなく、柔らかい丘陵地帯。その向こうに目的地が見えた。

 

「きゅ……ぬん、んんっ。あれがミアレシティかぁ…」

 

ようやくここまで来れた、という達成感で思わず声が出てしまった。

ここからは人がたくさんいるのだから気をつけねば。

 

 

 

電車は少しずつ速度を落としてホームへと近づいていく。


数秒経ち、車輪の軋む音がして、車体が静かに止まった。

 

停車を確認した乗客たちは、ほぼ同時に立ち上がる準備を始めた。
バッグを肩に掛け直す人、スマホをポケットにしまう人、扉の前に移動する人。

 

数秒後、ドアが「プシッ」という音とともに開き、ホームの空気が流れ込んでくる。
人々は慣れた足取りで外へと降りていき、次の目的地へ向かっていった。

 

大体の乗客が出終わったのを確認してから大きな旅行鞄を手に持ち、電車の外に出る。

飛行機で来るわけにもいかないので仕方なく使ったが、やはりあの金属の軋む音は苦手だ。当分聞きたくはない。

駅にはなるべく近寄るまい、と決意を固めて小走りで改札を越えた向こうには、近代的な高層ビル群が威圧的にそびえ立っていた。

 

 

 

 

 

 

「——駅から出てきたそこのあなた!」

 

街の景色に見とれていると、明るい声が横からかけられた。

多分…いや十中八九自分に向けられた声。

 

そちらを向くと、淡いピンク色の髪をひとつにまとめた少女がいた。心なしか興奮しているようで、その表情は明るい。

側には手持ちらしき三匹のポケモンがいる。

 

初心者トレーナー向けにおすすめされている『御三家』のポケモンたちだ。

ポカブはイッシュ地方で…ワニノコとチコリータはジョウト地方で合っていたっけ?

 

そう言えばジョウト地方の残りの御三家は——

 

「その大きな旅行カバン、旅行客でしょ」

「そ…そう!うん、正解!」

 

近づいてきた少女に慌てて肯定を返す。

 

いけない、今は話しかけられていたんだった。

昔に思いを馳せている場合ではない。

 

「よかった!違ったらメンタルブレイクしてたよ」

 

めんたるぶれいくとはなんぞや…?

何を言っているのか全く分からずに面食らってしまったが、相手には気付かれていないようで少し安心。

 

「身長もあたしと同じくらい…」

 

まだまだ知らないことがいっぱいだ。

でも人間は言葉の移り変わりが激しすぎると思う。もう少し停滞しててもいい。

 

「この方が並んだ時の見栄えもいいし」 

 

人間社会で生活するんだから、そのくらい覚えておかなければいけないのは分かっている。

分かってはいるが、それにしたって数が多すぎるのだ。自分の頭では現在進行形で増え続ける単語に到底追いつけそうもなかった。

 

「観光客のあなたにちょっと協力して欲しいことがあるんだけど…」

「うん」

「あたしが撮影するから『ホテルZ最高!』って言ってみて」

 

なるほど。

えすえぬえすだっけか…その宣伝に使いたいのだろう。

最近はみんなそれをやるようになったと聞いたし。

 

まぁ、ここで顔が全世界に知られることになってもまた()()()()()()

 

 

この小娘に人間社会で鍛えた演技、しかと魅せてやろうではないか。

 

「ホテルZさいこー!」

「そうそう、そんな感じ!!」

 

賞賛の声を貰った。嬉しい。

ないはずの尻尾が揺れそうになる。

褒められるというのは良いものだ。

 

「じゃあ早速撮影…あっ」

 

特徴的なメロディを奏で、大画面で「クエーサー社」のCMが始まった。

音が入らないように終わってから撮影するとのことで、見てみることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「時間取らせちゃってごめんね。予定もあっただろうし」

「特になかったからいいよ」

「え、まさかノープラン!?」

「そう。旅する時は見切り発車で行くと楽しいんだって教えてもらったから」

「マジか…」

 

 

会話のBGMにしつつも真剣にCMを見ていく。

最後に「クエーサー社はミアレシティをメガシンカさせます」と〆てCMは終わった。

 

「あたしらの撮影の邪魔されたけど、あの社長結構良いこと言ってるよね」

 

ポケモンと人が共に暮らす、だっけか。

昔はそんなもの、ただの夢物語としか捉えていなかったのに。

今はそれが当たり前のように言われている。

 

 

 

 

 

「あなたもきっと、この街とポケモンが好きになるよ」

 

好きになれるかな、ポケモンが

好きになれるかな、人間が

 

…好きになれるかな、この街が

 

「……うん、そうだといいな。」

 

にっこり笑ってそう言った。

恨みがほんの少しだけ、なくなったような気がした。

 

 

 




なおこの後ヤンチャムにカバン盗まれたり態度最悪のウエートレスに勝負仕掛けられたりリンチ未遂くらったりして、人間不信時代に逆戻りする模様。



ヤンチャムネキはサイドミッションで一応謝罪貰ったから俺は許すぜ

だが無駄骨扱いしやがったウエートレスは正直まだ許してない!
でも賞金ちゃんとくれるのはありがとう(豹変)

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