戦隊終わったら異世界でゴジュウウルフになりました   作:仮面大佐

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第8話 2人の戦隊レッドと太陽の森

 狼真は白真達と再会して、再び魔力の種を回収する旅に出る……………筈だった。

 

「断る!」

「そんな事言うなって…………」

「相変わらずだな…………」

「そうね…………」

 

 白真はそんな風に嫌がり、狼真がそう言う中、光輝と莉菜は呆れていた。

 その理由は……………。

 

「行き先は太陽の森ってとこなんだろ?」

「ええ。太古のエルフが住まう土地なんだけど……………最近、そのエルフが近隣の街の人間と衝突してるみたいなのよ」

「太古のエルフ⁉︎って事は!」

「1000年前の情報が手に入るかもね。どうやら、そのエルフの中に奇怪な力を使った奴らが居たらしいのよ」

「奇怪な力って…………まさか、特権魔法⁉︎」

「それを調べにいくのよ」

 

 灯悟がそう聞くと、イドラがそう答える。

 シャウハからの依頼で、謎の力を使うエルフの調査に赴く事になったのだ。

 特権魔法の可能性があるからだ。

 それで、そのエルフは砂漠に住んでいるのだが……………。

 

「それにしても、白真さんが暑いのが苦手なのは意外ですね」

「まあ、こいつ、暑いのは嫌いだからな」

「貴様…………!テルティナ様の手を煩わせるな!」

「砂漠という灼熱地獄の中を歩くなど、正気の沙汰じゃない!断る!」

「はぁ…………しょうがねぇな…………。街の外に向かうぞ。考えがある」

 

 テルティナはそんなふうに言うと、狼真はそう言う。

 白真は暑い環境が苦手なのだ。

 ロゥジーが青筋を浮かべながらそう言うと、白真はそう言う。

 そんな態度の白真を見て、狼真はため息を吐くと、そう言う。

 そうして、一度、帝都の外に向かった。

 

「着いたな」

「それで、どうしようって言うのよ」

「こうするんだよ」

 

 帝都の外に着くと、イドラは狼真にそう聞く。

 狼真はそう言うと、ある二つのセンタイリングを取り出す。

 

「それって…………センタイリングだよな?」

「ジュウレンジャーとゴーカイジャー……………なるほどね」

「確かに、それなら問題ないな」

「その指輪でどうするつもりですか?」

「ふざけているのか?遠山狼真」

「ふざけてねぇよ。復元(リゲイン)!ゴーカイガレオン!」

 

 狼真が二つのセンタイリングを取り出したのを見て、灯悟はそう反応する。

 狼真が取り出したのは、恐竜戦隊ジュウレンジャーと海賊戦隊ゴーカイジャーのセンタイリングだった。

 その二つのセンタイリングを見て、狼真のやろうとしている事を察したのか、莉菜と光輝は納得する。

 テルティナが首を傾げる中、ロゥジーが見下す様にそう言うと、狼真はそう突っ込みつつ、ジュウレンジャーのセンタイリングを回転させる。

 ジュウレンジャーのセンタイリングからゴーカイジャーのセンタイリングに光が注がれる。

 すると。

 

「えぇぇぇぇ⁉︎」

「船が現れたぜ⁉︎」

「これは一体……………⁉︎」

「ジュウレンジャーのセンタイリングの能力は復元(リゲイン)って言ってな。壊れた物を復元する事が出来るんだ。それで、ゴーカイガレオンを復元したんだ」

 

 それを見て、イドラと灯悟が驚く中、テルティナがそう言うと、狼真はそう答える。

 ジュウレンジャーのセンタイリングの能力は、復元(リゲイン)と言い、壊れた物を復元出来るのだ。

 そして、テン・ゴーカイジャーの時にゴーカイガレオンは沈んでおり、それを復元したのだ。

 すると。

 

「何を考えているんだ。これから向かうのは砂漠なんだぞ?船を出してどうする」

「何の考えもなく、ゴーカイガレオンを出したんじゃねぇよ。とにかく、乗れって」

「これなら問題ないな!行くぞ、お前ら!」

「貴様が指図するな!」

 

 ロゥジーはそう指摘する。

 普通に考えれば、砂漠に船の形をしているゴーカイガレオンを出しても意味がないのだと。

 狼真はそう言いながら、乗る様に促す。

 すると、白真はそんなふうに言い、ロゥジーはそう叫んだ。

 そして、全員がゴーカイガレオンに乗ると。

 

「よし、乗ったな」

「ええ」

「それじゃあ…………ゴーカイガレオン、発進!」

 

 狼真がそう言うと、莉菜はそう答える。

 そして、狼真は舵輪を握りながらそう叫ぶと、ゴーカイガレオンが浮かび出す。

 

「おわっ!見ろよ!浮いてるぜ!」

「本当です!船が浮かぶなんて…………!」

「これも、ゴーカイジャーってチームのメカって事?」

「そうだな」

「まあ、これでゴージャスに太陽の森とやらに行けるだろう」

 

 ゴーカイガレオンが浮かぶと、灯悟とテルティナは窓から覗いていた。

 イドラがそう聞くと、狼真と光輝はそう答える。

 そうして、ゴーカイガレオンは太陽の森へと向かっていく。

 


 

 ゴーカイガレオンが帝都から飛び立って、しばらくが経過した。

 すると。

 

「ねぇ、光輝と莉菜」

「どうしたの?」

「この光輝様に質問か?」

「様って……………まあいいわ。あなた達が変身する仮面ライダー…………?とプリキュア…………?って言うのかしら。それらについて教えてもらえないかしら」

「なるほどね…………」

「いいだろう。ゴージャスに教えてやろう!仮面ライダーについてを!」

 

 イドラは光輝と莉菜の二人に話しかける。

 二人がそう反応する中、イドラはそう問いかける。

 スーパー戦隊とは違うヒーローである仮面ライダーとプリキュアが気になったのだ。

 それを聞いて、光輝はそう言い、莉菜も了承した。

 光輝と莉菜は、テーブルにレジェンドライダーのライドケミーカードとプリキュアのリングを置く。

 そして、狼真もセンタイリングをテーブルに置いた。

 

「これが…………仮面ライダーとプリキュアのカードと指輪…………」

「沢山いますね!」

「こんなにいるのか…………」

「すげぇぜ!スーパー戦隊ってのとは違うんだな!」

 

 それを見て、イドラ達はそんなふうに言う。

 スーパー戦隊とも違うヒーローである仮面ライダーとプリキュアを見て。

 そこから、光輝と莉菜を中心として語っていった。

 仮面ライダーや、プリキュアが何なのかを。

 

「…………凄いぜ!戦隊とは違うけど、本当にヒーローなんだな!」

「まぁね」

「その通りだ!」

「テンション高ぇな…………」

 

 それを聞いた灯悟は、そんなふうに言うと、莉菜と光輝はそう言う。

 それを見て、狼真がそうつぶやく中。

 

「これは…………リュウソウジャーとやらだったな」

「これは、キュアアイドルと言うのですね!」

「キュアミラクル…………マジレンジャー以外にも、魔法使いのプリキュアが居たのね………」

「ちなみに、魔法使いの仮面ライダーである仮面ライダーウィザードもいるぞ」

 

 ロゥジーはリュウソウジャー、テルティナはキュアアイドル、イドラはキュアミラクルの指輪を手に取っていた。

 すると。

 

「なっ⁉︎何だこれは⁉︎」

「これって…………莉菜さんのユニバースパクトとやらに似てますが……………」

「まさか…………この指輪達に認められたって事?」

 

 ロゥジーには銀のテガソード、テルティナとイドラには銀色のユニバースパクトが現れた。

 

「……………どうやら、その指輪達に認められたみたいだな」

「おお!ロゥジー達も変身できる様になったのか!」

「なっ⁉︎浅垣灯悟と一緒だと…………⁉︎」

「すげぇ嫌がるな」

 

 それを見て、狼真はそう呟く。

 灯悟がそう言うと、ロゥジーは凄く嫌そうな表情を浮かべてそんな風に言い、白真はそう呟く。

 そうして、ロゥジーはリュウソウレッド、テルティナはキュアアイドル、イドラはキュアミラクルに変身が可能となった。

 そんな中。

 

「そういや、ゴジュウレオンとかのセンタイリングはどうしたんだ?テガソード」

 

 狼真はそんなふうに思い出したかの様に問いかける。

 実際、狼真は他のゴジュウジャーのセンタイリングを持っていないのだから。

 すると。

 

「……………その件についてだが、他のゴジュウジャーの指輪はこの世界に散らばっている」

「……………は⁉︎何でだよ⁉︎」

 

 テガソードはそう答える。

 ゴジュウレオンなどのセンタイリングは、この世界に散らばっているのだと。

 それを聞いて、狼真がそう聞くと。

 

「厄災に対抗する為だ。厄災はこの世界の魔王軍と手を組んだ。ならば、この世界の者達の力も必要だと判断したのだ」

「……………なるほどな。ま、いいけどよ」

 

 テガソードはそう答える。

 それを聞いて、狼真も納得したのか、それ以上の追求は行わなかった。

 


 

 そんな中、ゴーカイガレオンが飛んでいる砂漠。

 そこには…………。

 

「ふ〜んふんふんふ〜ん♪」

 

 鼻歌を歌いながら歩いている女性がいた。

 見た目は、茶髪のショートヘアに緑色の目をして、ヘソ出しの黒いタンクトップにデニムショートの服を着ていた。

 すると。

 

「うん?あれって…………船が浮いてる?」

 

 その女性はゴーカイガレオンが目に入る。

 ゴーカイガレオンを見たその女性は。

 

「船が浮いてるなんて凄すぎでしょ!もっと近くで見てみようっと!」

 

 ゴーカイガレオンを見て、興味を持ったのか、そんな風に言いながら、ゴーカイガレオンへと向かう。

 その女性の右手には、鷲の頭の形をした指輪が付いていた……………。

 


 

 その頃、ゴーカイガレオンでは。

 

「よし!上がりだ!」

「すげぇな、狼真!」

「本当、昔からババ抜き、強いからね」

 

 狼真達はトランプに興じていた。

 狼真がババ抜きでかなり勝ちまくっていたのだ。

 すると。

 

「うわっ⁉︎」

「どうしましたか⁉︎」

「テルティナ様!」

「敵の攻撃か⁉︎」

「どういう事⁉︎」

「見てみるぞ!」

 

 ゴーカイガレオンが突如として揺れ出して、それぞれが近くの物に掴まる。

 イドラ達が慌てる中、狼真はモニターを映し出す。

 すると。

 

「あれは…………⁉︎」

「クダイテストに巨大ゾーリ魔、巨大化したスゴーミンにドゴーミン、カンブリ魔⁉︎」

「厄災だ!」

「攻めてきやがった!」

 

 モニターに映ったのは、怪物がゴーカイガレオンに攻撃を仕掛けている映像だった。

 現れたのは、クダイテスト、巨大ゾーリ魔、巨大化したスゴーミン、ドゴーミン、カンブリ魔だった。

 つまりは、モリス。

 厄災の勢力が攻めてきた事を察して、そんな風に叫ぶと。

 

「おい!船の中にも入ってきているぞ!」

「マジか⁉︎」

 

 ロゥジーがそう言うと、灯悟もそう言う。

 止めようとすると他のモリス兵達が船内に侵入して攻め込んで来たのだ。

 それを見ていた白真は。

 

「あのデカブツどもは俺様がやる!出番だ!グーデバーン!」

 

アウェイキング!

 

 白真はそう叫ぶと、グーデバーンを取り出して、上下に分離させる。

 白真はバトルドレスに身を包むと、ゴジュウポーラーの指輪の中に入り、それぞれのロボへと向かう。

 指輪が頭部に付くと。

 

「リングイン!人神一体!」

 

 白真はコックピットに入ると、グーデバーンをパネルと融合させる。

 

「グーデバーン!」

 

グーデバーン!

 

 白真はグーデバーンに登場して、巨大な敵と戦っていく。

 そんな中、狼真たちはというと。

 

「おらっ!ハァァァァァ!」

「はっ!よっと!」

「ふっ!はっ!」

「はっ!」

「ふっ!ほっ!」

「はっ!」

 

 狼真達は生身でモリスと戦いながら、ゴーカイガレオンの船外に出る。

 すると。

 

「へぇ…………アンタ達が異世界の戦士って奴か」

『っ⁉︎』

 

 そんな声が聞こえてきて、狼真達は声のした方を向く。

 そこには、スーパー戦隊、仮面ライダー、プリキュアのモリス達を引き連れている男がいた。

 

「何よ、あいつ⁉︎」

「モリスを引き連れていますが…………」

「どうなってんだよ⁉︎」

「おい、何か知っているのでは無いか⁉︎」

 

 その男を見たイドラ、テルティナ、灯悟、ロゥジーはそんな風に言う。

 ロゥジーの問いに対して、狼真達は。

 

「あの指輪って……………!」

「間違いないな。厄災の指輪…………ブランクリングだ!」

「厄災の指輪?」

「その話は後だ。お前!一体何者だ⁉︎」

 

 男がつけている指輪を見て、莉菜と光輝はそう言う。

 男がつけている指輪は、センタイリングに似ているが、絵柄が何も無い物だった。

 その指輪は、厄災の指輪もとい、ブランクリング。

 ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーに登場した厄災クラディスが復活するために作られた指輪だ。

 狼真がそう問いかけると。

 

「僕はナツキ・レコード。お前達の指輪はもらう。エンゲージ」

「あれは…………⁉︎」

 

 その男はナツキ・レコードと名乗り、ブランクリングを見せる。

 すると、ブランクリングは青いライオンの頭の形になる。

 それを見た狼真が驚愕の表情を浮かべると。

 

ゴジュウレオン!

 

 すると、ナツキの姿が変わっていく。

 その姿はゴジュウウルフに似ているが、青を基調としており、ライオンの頭となっていた。

 

「あいつも変身した⁉︎」

「しかも、狼真のゴジュウウルフに似てるわよ⁉︎」

「どういう事だ⁉︎遠山狼真!」

「俺にも分かんねぇよ!一つだけ分かるのは、ゴジュウジャーの力が、厄災の手に渡っちまったって事だ!」

「とにかく、変身するぞ!」

「はい!」

「ああ!」

 

 それを見て、灯悟とイドラは驚いた反応をする。

 何しろ、ゴジュウウルフに似た戦士に変身したのだから。

 ロゥジーがそう聞くと、狼真はそう答える。

 そして、狼真達は変身する。

 

絆装甲(バンソウプレート)!セット!」

「エンゲージ!」

「「プリキュア!ユニバースエンゲージ!」」

 

 灯悟達はそう叫ぶと、それぞれのアイテムを変身アイテムに装填する。

 

ぺっTURN(ターン)

クラップユアハンズ!

センタイリング!

CHEMYRIDE(ケミーライド)

 

「絆装チェンジ!」

「変身!」

 

 そんな音声が鳴る中、光輝はそんな風に言い、狼真達は変身を開始する。

 

ゴジュウウルフ!

リュウソウジャー!

LE()-LE()-LE()-LEGEND(レジェンド)

 

「数多の世界を繋ぐ光!キュアユニバース!」

「キミと歌う、ハートのキラキラ! 笑顔ニッコリ、キュアアイドル!」

「燃え盛る!熱き友情の戦士!キズナレッド!」

 

 イドラを除いた面々は、それぞれの戦士に変身して、莉菜、テルティナ、灯悟はそんな風に名乗りをあげる。

 

「これが…………プリキュアとやらですか………!」

「テルティナ様………!その姿も美しい…………!だが、やはりこの赤色は気に食わん!」

「ええっ⁉︎なんでだぜ⁉︎似合ってるじゃねぇか!」

「どうでもいいんだよ!さっさと倒すぞ!」

 

 テルティナは、キュアアイドルとなった己の姿を見て、そんな風に反応していた。

 それを見て、ロゥジーはそんな風に言うと、リュウソウレッドとなった己の姿を見て、そんな風に言う。

 灯悟がショックを受ける中、狼真はそんな風に言う。

 そして、狼真達は応戦していく。

 


 

 そんな光景を、遠くの方から先ほどの女性が見ていた。

 

「船が消えたと思ったら、色んな人がいるな〜!それにしても、あの子達って…………」

 

 その女性はそんな風に呟くと、狼真達の姿が目に入る。

 

「もしかして、あの子達がテガソードちゃんの言っていた指輪の戦士ちゃん達か!よーし!それじゃあ、フーカちゃんも行きますか!」

 

 その女性…………フーカはそんな風に言うと、狼真達の元へと向かう。

 


 

 一方、狼真達も戦闘を開始していたが、イドラは変身していなかった。

 

「…………はっ!情報量の多さに圧倒されてたわ…………!私も!うわっ⁉︎」

 

 イドラは情報量に圧倒されていたのか、フリーズしていたのだ。

 イドラはマジレッドに変身しようとすると、モリス兵達が邪魔をしてくる。

 

「くっ!邪魔しないで!」

 

 イドラは変身する暇がないのか、変身出来ずにいた。

 一方、他の人たちは。

 

「はあっ!はっ!」

「ふっ!はっ!」

「はっ!ほっ!」

「ハァァァァァ!」

「おらっ!はっ!」

 

 莉奈、ロゥジー、光輝はモリス達の相手をして、トウゴと狼真でナツキの相手をしていた。

 

「おらっ!はっ!」

「ふっ!はっ!」

 

 狼真とナツキは、徒手空拳で戦闘を行っていた。

 すると。

 

縁結ビームガン!

 

「ハァァァァァ!」

「フッ!はっ!」

 

レオンバスター50(ゴー)

 

「おわっ⁉︎」

 

 灯悟は背後からナツキに迫り、縁結ビームガンで撃とうとする。

 だが、ナツキはゴジュウレオンの武器であるレオンバスター50を出すと、後ろを見ずにレオンバスターで灯悟を撃ち落とす。

 

「な、なんで分かったんだぜ⁉︎」

「あいにく、この指輪の能力で、耳が良くなってるんでね」

「そんなのありなの⁉︎」

「それがゴジュウレオンの指輪の能力だ!」

「その通り!」

「くっ⁉︎」

 

 灯悟が驚く中、ナツキはそんな風に言う。

 ゴジュウレオンの指輪には、聴力を強化する能力があるのだ。

 それを聞いて、イドラがそう言い、狼真がそう言うと、ナツキは狼真にも発砲して怯ませた。

 すると。

 

「曇天焦がす炎精の鉄拳!イフリート・ブロウ!」

 

 イドラは魔法でモリス兵達を何とか吹き飛ばす。

 

「待ってて!加勢するから!エンゲ…………!」

「遅い」

「きゃっ⁉︎」

 

 イドラはそう言って、マジレッドに変身しようとする。

 だが、ナツキはマジレンジャーリングを狙って撃って空中に弾く。

 マジレンジャーリングは、ナツキの元に向かう。

 

「まずは一つか。エンゲージ」

 

マージ・マジ・マジーロ!

マジレンジャー!

 

 ナツキはそう言うと、マジレッドにエンゲージする。

 

「マジレンジャーの指輪が⁉︎」

「何をしている!アーヴォルン!」

「やっぱり厄介だな…………!あの指輪!」

「行くぞ。マジスティックソード!」

「おわっ⁉︎」

 

 イドラがそう言う中、ロゥジーがそう叫ぶと、狼真はそう呟く。

 ブランクリングは、センタイリングを取り込みさえすれば、シームレスに変身出来るので、テガソードを用いた変身よりも隙がないのだ。

 ナツキはそう言うと、マジスティックソードで二人を切りつけていく。

 

「このっ!ハァァァァァ!」

「アッシュ・フレイム。ハァァァァァ!」

「うわっ⁉︎」

 

 灯悟は握手カリバーで応戦していく。

 鍔迫り合いになると、ナツキはアッシュ・フレイムを喰らわせる。

 灯悟が怯むと。

 

「ハァァァァァ!」

「無駄だ。マジパンチ!ハァァァァァ!」

「のわっ⁉︎」

 

 狼真は背後から奇襲をしかけようとする。

 だが、ナツキは狼真にカウンター気味にマジパンチで殴り飛ばす。

 それを受けて、狼真が吹き飛ぶと、一つのセンタイリングがナツキの方に向かう。

 

「あっ⁉︎ゼンカイジャーリングが⁉︎」

「次はこれかな。エンゲージ」

 

ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!

ゼンカイジャー!

ゼンカイザー!

 

 狼真はセンタイリングが奪われた事に気づいた。

 奪われたのは、機界戦隊ゼンカイジャーのセンタイリングだった。

 ナツキはゼンカイジャーリングを取り込むと、ゼンカイザーにエンゲージする。

 

「今度は白い戦士に変わった⁉︎」

「ゼンカイジャーの指輪まで…………!」

「本当に何をしている!遠山狼真!敵に指輪を奪われるなど!」

「うるせぇ!さっさと取り返すだけだ!」

「出来るかな?」

 

 それを見たイドラと莉菜はそんな風に言う中、ロゥジーは狼真に対して責めるようにそう言う。

 狼真はそう言うと、ナツキはそう言いながら、二丁のギアトリンガーを連射する。

 狼真と灯悟の二人が距離を取ると、横走りしながら撃っていく。

 すると、マジレンジャーの指輪の効果で、途中から、暴太郎戦隊ドンブラザーズで登場したゼンカイザーブラックに変わっていく。

 

「色が変わった⁉︎」

「どう言う事ですか⁉︎」

「マジレンジャーの指輪の効果だ!」

「行くぞ」

 

ダイゼンカイ!

 

「おわっ⁉︎」

「くっ⁉︎」

 

 それを見たイドラとテルティナがそう言うと、光輝はそう答える。

 ゼンカイザーからゼンカイザーブラックに変わったのは、マジレンジャーリングの能力である灰化(アッシュ)による物だ。

 ナツキはそう言うと、ハンドル操作なしでビームサーベルを発動して、斬撃を飛ばして、灯悟と狼真を吹き飛ばす。

 

「レッド!狼真!」

「あの二人を助けに行かねば!」

「…………助ける必要はない気がするが」

「そんな事言わない!」

「しかし、邪魔だ!」

 

 イドラや光輝達が助けようとするも、他のモリス兵達が邪魔をしてきて、助けに行けなかった。

 約一名(ロゥジー)は見捨てようとしていたが。

 一方、白真は。

 

「俺様鉄拳!ブリザードクラッシャー!」

 

ポーラー!グーデフィニッシュ!

 

 白真は必殺技を発動すると、モリスに向かって突撃していき、モリスを撃破する。

 だが。

 

「まだ出てきます!」

「キリがねぇな…………!」

 

 白真が必殺技で倒しても、次々と新しいのが出てきてキリが無かった。

 

「くっ…………!」

「こいつ、強いぜ…………」

「さあ、他の指輪を全てよこせ」

 

 狼真と灯悟がそう呟く中、ナツキがジリジリと近寄って来る。

 すると。

 

「っ!はっ!」

 

 ナツキは何かに気付いたのか、後ろを振り返る。

 すると、無数の矢が飛んできていた。

 ナツキはギアトリンガーで全て撃ち落とす。

 

「矢⁉︎」

「いったいどこから…………」

 

 無数の矢が飛んできた事に、莉菜と光輝が困惑していると。

 

「え〜…………マジ⁉︎フーカちゃんの矢にいち早く気づいて撃ち落とすのヤバくない⁉︎」

『っ⁉︎』

 

 すると、そんな驚きの声が聞こえてきた。

 狼真達が声のしたに視線を向けると、そこには弓を持ったフーカがいた。

 

「あの人は…………⁉︎」

「誰だ…………?」

「おい!ここは危ないから早く逃げるんだぜ!」

 

 イドラと狼真はフーカを見て困惑していると、灯悟はそんな風に言う。

 それを聞いたフーカは。

 

「心配してくれてありがとう。でもそう言う訳にはいかないね〜」

「おい!奴の手を見ろ!」

「センタイリング⁉︎」

「あれって…………⁉︎」

 

 フーカはそんな風に言うと、右手を見せる。

 それを見て、ロゥジー達がそんな風に反応する。

 狼真はというと。

 

「その指輪……⁉︎じゃあ、お前は!」

「うんうん……そういうことだよ」

 

 狼真はそのセンタイリングを見て、そんな風に反応すると、フーカはそう答えながら、金のテガソードを取り出す。

 そして。

 

「エンゲージ!」

 

クラップユアハンズ!

 

 フーカはそう叫ぶと、その鷲の頭のような形の指輪をテガソードに装填する。

 そんな音声が鳴ると。

 

「よっ!ふっ!あは♪それ♪」

 

 フーカはノリノリに踊るようにテガソードをクラップしていく。

 クラップをして、トリガーを引くと。

 

ゴジュウイーグル!

 

 その音声と共に、フーカは緑の鷲の戦士…………ゴジュウイーグルに変身する。

 

「あの人も変身しましたよ⁉︎」

「今度は緑だと…………どれだけいるのだ!」

「何あれ…………⁉︎」

 

 それを見たテルティナ達はそんな風に反応する。

 すると、モリス兵のマゲラッパ、クダック、ベチャット、カッシーン、シミー達が襲いかかって来る。

 

「危ないぜ!」

「よっと!ひらりと!それ♪」

 

 灯悟がそんな風に叫ぶ中、フーカはモリス兵達の攻撃を避けながらテガソードで攻撃していく。

 ある程度攻撃すると、テガソードグリーンリングをテガソードにセットする。

 

「よっ!はっ!」

 

 フーカは攻撃を避けながら手拍子をしてトリガーを引く。

 すると。

 

イーグルシューター50(ゴー)

 

 その音声と共に、ゴジュウイーグルの専用武器であるイーグルシューター50が召喚される。

 

「イーグルシューター50!行くよ〜!ハァ!」

 

 フーカはそう叫ぶと、羽を展開して飛行していき、矢を放って次々とモリス兵達を倒していく。

 

「フーッ♪やっぱりいいねこの力!体が軽い!羽が生えた様な感じっこだよ!ハッハハハ♪」

「いや、生えてるけど………」

「イドラ?キュアミラクルのリングを受け取ったんじゃないの?」

 

 フーカは羽を展開して浮きながら笑っているとイドラはフーカにそう突っ込む。

 すると、莉菜は戦いながらそう指摘する。

 

「あっ!そうだったわ!ぶっつけ本番だけど…………やるしかないわね!プリキュア!ユニバースエンゲージ!」

 

 イドラはそれを思い出すと、銀色のユニバースパクトにキュアミラクルのプリキュアリングを装填する。

 すると、イドラの姿が変わっていく。

 

「二人の奇跡!キュアミラクル!」

 

 イドラはそんな風に叫ぶと、キュアミラクルに変身する。

 

「…………って、なんでそんな風に叫んでるの⁉︎」

「それがプリキュアって物よ」

「行けるな?イドラ・アーヴォルン」

「そういう物なの…………?でも、やってみるしかないよね!」

 

 イドラは名乗りをあげた事に困惑していた。

 莉菜と光輝がそう話しかけると、イドラはそう言って、モリス達と応戦していく。

 そんな中。

 

「ハァァァァァ!ふっ!」

「よっと!はっ!」

 

 ナツキはゴジュウレオンに戻ると、レオンバスターでフーカに向かって撃つ。

 だが、フーカは避けて空高く飛ぶ。

 

「くっ!当たらない…………⁉︎ぐっ⁉︎」

 

 ナツキは狙って何度も撃つも避けられて当たらずにいた。

 逆に、イーグルシューターから放たれた矢を喰らってしまう。

 

「よっと!お…………?降りてきた所を袋叩きにする感じっこ?」

 

 フーカが地上に降りると、他のモリス兵達がやってくる。

 フーカがそう呟く中。

 

「オラッ!」

「ハァァァァァ!」

 

 そこに、灯悟と狼真も加勢して、モリスを吹き飛ばす。

 

「助かったよ!ありがとうね!」

「こっちも助けてもらったからな!」

「まぁな。借りを返しただけだ。…………あん?」

 

 フーカがお礼を言うと、灯悟と狼真はそう答える。

 すると、狼真からセンタイリングが出ると、フーカの元へ飛来する。

 

「センタイリングが⁉︎」

「フーカって奴を認めたのか?」

「およ?これは使えってことかな?サンキュー!」

 

 フーカの元に渡ったのは、ゴセイジャー、ダイレンジャー、キラメイジャー、ゲキレンジャーの指輪だった。

 灯悟と狼真がそう言う中、フーカはそう言うと、ゲキレンジャーの指輪をテガソードに装填する。

 

センタイリング!

 

 フーカはモリスと応戦しながら、テガソードをクラップしていく。

 そして。

 

ゲキレンジャー!

 

 その音声が鳴ると、フーカはゲキレッドに変身する。

 見た目はゲキレッドだが、ゴジュウイーグルの様な胸アーマーが装着されていた。

 

「ゲキヌンチャク!アチョー!」

 

 フーカは、ゲキレンジャーの基本武器であるゲキヌンチャクを使って、モリス兵達に攻撃していく。

 

「ニキニキのワキワキだね〜!」

「すっげぇ〜!俺も!握手カリバー!」

 

シェイクハンドッキング!

 

「ゲキセイバー!」

 

 フーカがそう言う中、灯悟は握手カリバーを取り出して、フーカもゲキセイバーを取り出す。

 

「ここは俺たちに任せろ!」

「ああ。お前は俺の……………獲物だ!」

 

ウルフデカリバー50(ゴー)

 

「エンゲージ!」

 

マジレンジャー!

 

 灯悟が狼真にそう言う中、狼真はそう言うと、ウルフデカリバーを取り出してナツキに向かっていく。

 ナツキもマジレッドに再変身して、応戦していく。

 そんな中、灯悟とフーカは。

 

「はっ!とりゃっ!」

 

 灯悟は握手カリバーでモリス達を切り倒していく。

 

「よっと!はあっ!」

 

 フーカはゲキセイバーでモリスに攻撃をしていく。

 

「次はこれで行ってみよう!エンゲージ!」

 

センタイリング!

 

 フーカはそう言うと、今度は天装戦隊ゴセイジャーのセンタイリングをテガソードに装填する。

 フーカはモリスと応戦しながら、テガソードをクラップしていく。

 そして。

 

ゴセイジャー!

チェンジ!ゴセイジャー!

 

 フーカはゴセイレッドに変身する。

 フーカはゴセイジャーの変身アイテムであるテンソウダーを取り出すと。

 

「ツイントルネードカード、天装!」

 

エクスプロージョン・スカイックパワー!

 

 フーカはカードをテンソウダーに装填すると、そんな音声が鳴り、巨大な竜巻が発生する。

 巨大竜巻でモリス兵を集めると。

 

「スカイックソード!」

「一緒に行こうぜ!」

「OK!」

 

 フーカはそう言って、ゴセイレッドの専用武器であるスカイックソードを取り出す。

 そして、灯悟と一緒に必殺技を発動する。

 

「バーニングキズナパンチ!」

「レッドブレイク!」

 

 灯悟はバーニングキズナパンチを、フーカはレッドブレイクを発動する。

 その必殺技で、モリスを撃破する。

 

「やるねぇ、君!」

「フーカもな!」

「「いぇーい!」」

 

 二人はそんな風に話すと、ハイタッチする。

 


 

 一方、イドラ達はというと。

 

「ハァァァァァ!」

「ふっ!はっ!」

「はあっ!はっ!」

「はっ!はっ!」

「はあっ!はっ!」

 

 イドラ、テルティナ、ロゥジー、光輝、莉菜はそれぞれの攻撃でモリスに攻撃をしていく。

 すると。

 

「イドラがキュアミラクルなら、私はこっちで!プリキュア!ユニバースエンゲージ!」

 

 莉菜はそんな風に言うと、キュアマジカルのリングを取り出して、ユニバースパクトに装填する。

 そして。

 

「二人の魔法!キュアマジカル!」

 

 莉菜はキュアマジカルへと変身する。

 そして、莉菜はイドラに近寄る。

 

「イドラ!一緒にやるわよ!」

「ええっ⁉︎しょうがないわね!」

 

 莉菜はそんな風に言う。

 イドラはそんな風に言うと、二人は必殺技の体制に入る。

 

「「ダイヤ!永遠の輝きよ!私たちの手に!」」

 

 二人はそんな風に叫ぶと、手を繋ぐ。

 そして。

 

「「フル・フル・リンクル!」」

 

 二人はそんな風に言いながら、リンクルステッキを動かして、ダイヤモンドの形になる様になぞる。

 すると、二人の目の前にダイヤモンドが現れ、モリスが取り込まれる。

 

「「プリキュア!ダイヤモンド……………エターナル!」」

 

 二人はそう叫ぶと、ダイヤモンド・エターナルを発動して、モリスを浄化していく。

 

「やるな。ならば、光輝様もいくとしよう!リュウソウジャーなら…………こちらは龍騎だ!」

 

 光輝はそんな風に言うと、レジェンドライバーに龍騎のケミーカードを装填する。

 

GO() GO() GO() GORGEOUS(ゴージャス) RYUKI(龍騎)

(龍騎変身音)

 

 その音声と共に、光輝はゴージャス龍騎へと変身する。

 

「さあ行くぞ、リュウソウレッドよ!」

「貴様が仕切るな!それに、その名で呼ぶな!」

 

 光輝はロゥジーにそう話しかけると、ロゥジーはそう叫んだ。

 

「ふっ!はっ!」

「ハァァァァァ!はっ!」

 

 光輝はドラグセイバー、ロゥジーは聖剣とリュウソウケンの二刀流で攻撃していく。

 そして。

 

「ゴージャスに散れ!」

「貴様が仕切るなと言っているだろう!第二聖剣!核熱怒業(ドラグラース)!」

 

 二人はそう叫ぶと、光輝は必殺技の体勢に入り、ロゥジーは聖剣を変化させる。

 

GORGEOUS(ゴージャス) ATTACK(アタック) RIDE(ライド) RYU(リュ)-RYU(リュ)-RYU(リュ) RYUKI(龍騎)

剣ボーン!

 

「「ハァァァァァ!」」

 

 光輝はドラゴンライダーキックを発動して、ロゥジーはディーノスラッシュと同時に核熱怒業(ドラグラース)の斬撃波を放つ。

 

「流石はロゥジーに光輝さん!では、私も!」

 

 それを見ていたテルティナはそんな風に言うと。

 

「クライマックスは私!」

 

 それを見たテルティナがそう言うと、テルティナの周りにライブ会場が生成される。

 テルティナがステージに立ち、右耳にアイドルハートインカムが現れると、残りのモリス達は軒並み椅子に座らされる。

 

「盛り上がっていきましょう!」

 

 テルティナがそう叫ぶ同時に、観客席からピンクのペンライトが一斉に輝いていく。

 そして。

 

「キミのハートにとびっきり♪元気をあげるね♪ゼッタイ!(ゼッタイ!)アイドル!(アイドル!)ドキドキが止まらない!急接近♪笑顔のユニゾン、応えてほしいな〜サンキュー♪最高のステージで〜キミと歌を咲かそう♪」

 

 テルティナは笑顔のユニゾンを歌っていく。

 

(˶‘ω‘ ˵)(˶‘ω‘˵)

 

 モリス達がペンライトを振っていくと。

 

「プリキュア!アイドルスマイリング!」

 

 テルティナはそう叫ぶと、ハート型のエネルギーを生成して、モリスにぶつける。

 それを受けたモリスは浄化されていく。

 

「こんなのも、悪くないですね」

 

 テルティナはそんな風に満足げにつぶやいていた。

 ちなみに。

 

「テルティナ様…………!美しい…………!」

 

 ロゥジーは感激しながら見ていて、光輝はそんなロゥジーを呆れた様子で見ていた。

 


 

 一方、狼真とナツキの方は。

 

「ハァァァァァ!」

「ふっ!はっ!」

 

 狼真はナツキに向かう中、ナツキはレオンバスターと魔法で攻撃してくる。

 狼真は銃弾を避けながら接近して、ウルフデカリバー50で攻撃していく。

 

「くっ…………⁉︎」

「これで終わりだ!はっ!はっ!」

「うわっ⁉︎」

 

 狼真はそう叫ぶと、斬撃を飛ばして後ろと前に裂け目を開く。

 そして、そこに向かって、ナツキを切り飛ばして、裂け目から裂け目に転送させて無防備にさせる。

 

「ハァァァァァ!」

 

ウルフデカリバーフィニッシュ!

 

「うわっ⁉︎」

 

 狼真は必殺技を発動して、ウルフデカリバーとテガソードで強力な斬撃をする。

 ナツキが吹き飛ばされる中。

 

「これで決まりっしょ!」

 

イーグルアローシュート!

 

「うわぁぁぁぁ⁉︎」

 

 いつの間にか、ゴジュウイーグルに戻ったフーカが必殺技で無数の矢を喰らわせる。

 フーカの追撃を受けたナツキは、変身が解けると、マジレンジャーリングがイドラの手元に戻る。

 

「っ!おかえり、マジレンジャーリング」

「よかったな!」

「……………おい。お前の負けだ。大人しくゼンカイジャーリングも返してもらうぜ」

 

 イドラはマジレンジャーリングをキャッチすると、そんな風に言う。

 灯悟がイドラにそう話しかける中、狼真はナツキにそう言う。

 すると。

 

「まだだ…………!まだ終わってない…………!うぉぉぉぉぉ!」

「何だ⁉︎」

「何が起こってるんだぜ⁉︎」

 

 ナツキはそんな風に言うと、ナツキの体から黒いオーラが溢れてくる。

 それを見て、狼真と灯悟がそう叫ぶ中、そのオーラはゼンカイジャーリングへと注がれる。

 すると。

 

暗黒ガッシーン!

ゼンカイオージュラガオーン!

 

 そんなくぐもった音声が鳴ると、暗黒から二体のメカが現れて合体する。

 

「何よあれ⁉︎」

「ゴーレムが二体、合体しました⁉︎」

「浅垣灯悟のアレと似た存在か!」

「あれは…………ブラックジュラガオーン!」

「どうしてそんなのが⁉︎」

「恐らく、厄災の力だろう」

 

 それを見て、イドラ達が驚く中、狼真達はそう話す。

 現れたのは、機界戦隊ゼンカイジャーのロボであるゼンカイオージュラガオーンのブラックバージョンといえるブラックジュラガオーンだった。

 ブラックジュラガオーンは、ゼンカイジャーの敵であるトジテンドが生み出した偽物のジュラガオーンだ。

 ゼンカイジャーリングと厄災の力によって、召喚されたのだ。

 操縦席には、ナツキの姿があった。

 

「あれは⁉︎」

「ブラックジュラガオーンだと⁉︎面倒だな…………!」

「食らえ!」

 

 ブラックジュラガオーンに気づいたグーデバーンと白真はそんな風に言う。

 ナツキはブラックジュラガオーンを操縦してグーデバーンを攻撃し、他のモリス兵達も援護する。

 

「なら…………!」

「ちょっと待った!あのデカブツちゃんはこのフーカちゃんに任せて!」

「あ?…………しゃあねぇな」

 

 狼真はテガソードを変形させようとする。

 すると、フーカはそんな風に言う。

 それを聞いて、狼真はフーカに譲った。

 

「カモンヌ!テガソードちゃん!」

 

 フーカはそう言うと、上空にテガソードが現れる。

 そして、フーカは右手に持つテガソードの人差し指と薬指の部分を展開する。

 

アウェイキング!

 

 その音声が鳴ると、フーカは変身解除して、服装がバトルドレスに変わると、その周りに巨大なテガソードグリーンリングのエネルギーが現れ、フーカはその中に入る。

 テガソードは変形していくが、途中で止まる。

 巨大化したイーグルシューターが現れると、変形してテガソードと合体していく。

 頭部にテガソードグリーンリングがつくと。

 

「リングイン!人神一体!」

 

 フーカはコックピットに入り、手に持っていたテガソードをパネルと融合させる。

 

射抜け!最速!グリーン!射抜け!最速!グリーン!

 

「テガソードグリーンちゃん!」

 

テガソードグリーン!

 

 そんな音声が流れる中、フーカはそう叫ぶ。

 あれは、飛行強化型の形態であるテガソードグリーンだ。

 

「何あれ⁉︎テガソードの姿が違うんだけど⁉︎」

「あれが、ゴジュウイーグル専用のテガソードだ」

「戦士によって、姿が異なるのですか………⁉︎」

 

 イドラが驚く中、狼真はそう言う。

 テルティナがそう呟く中。

 

「君たち、邪魔しちゃダメだよ!」

 

 フーカはそう言うと、空から矢を放ち、モリス兵達を何体か倒す。

 

「さっ、いきましょう!」

「ふんっ!」

 

 フーカがそう言う中、ナツキはそんな風に反応する。

 フーカは、ブラックジュラガオーンの相手をする。

 

「ふっ!はっ!」

「よっと!そりゃっ!」

 

 フーカはナツキの攻撃を避けながら、キック攻撃を喰らわせる。

 

「くっ…………!ちょこまかと…………!」

「そんなにカリカリしてたら血圧が上がっちゃうよ?」

「ぐっ⁉︎舐めるな!」

 

 ナツキが苛立つ中、フーカはそんな風に言いながら、華麗な脚技を喰らわせる。

 ナツキがそう言うと、新たなモリスが現れる。

 

「あれ?また増えた?なら…………あれ⁉︎」

 

 それを見たフーカは飛ぼうとするが、足を掴まれてしまう。

 

「ふんっ!」

「うわっ⁉︎そんなのアリ⁉︎」

 

 ナツキはモリス兵達と共に、テガソードグリーンに一方的に攻撃をする。

 

「流石に見てられないぜ!来い!キズナビースト!」

「俺も行くか。復元(リゲイン)!大獣神!」

 

 それを見ていた灯悟と狼真はそんな風に叫ぶ。

 灯悟がキズナビーストを召喚して合体させる中、砂漠に雷が落ちて、砂煙が上がる。

 

「無限の絆で未来を創る!絆創合体!マキシマム・キズナカイザー‼︎」

 

 灯悟がそう叫ぶ中、マキシマム・キズナカイザーと大獣神。

 絆創戦隊キズナファイブと恐竜戦隊ジュウレンジャーの二大戦隊のロボットが現れた。

 

「ハァァァァァ!」

「おらっ!」

 

 灯悟と狼真は、モリス兵達に攻撃してフーカを助ける。

 

「ありがとうね!」

「おう!」

「こいつらは俺たちに任せろ!」

「お前はブラックジュラガオーンを倒せ!」

「OK!」

 

 フーカがそう礼を言う。

 灯悟達はモリス兵の相手を引き受けて、ブラックジュラガオーンの相手をフーカに任せた。

 

「ハァァァァァ!はっ!」

「ふっ!はっ!」

「おらっ!ハァァァァァ!」

 

 マキシマム・キズナカイザーと大獣神とグーデバーンは、それぞれで攻撃をしていく。

 そして。

 

「決めるぜ、ロゥジー!」

「貴様が仕切るな!」

「行くぜ!」

「おう!」

 

 灯悟達はそんな風に話す。

 そして。

 

「背中合わせの絆が紡ぐ!虚空を断ち切る極光の剣! 勇輝一閃(ブレイブレイ)!キズナスラッシュ‼︎

「超伝説・雷光斬り!」

「俺様鉄拳!ブリザードクラッシャー!」

 

ポーラー!グーデフィニッシュ!

 

 灯悟達は必殺技を発動すると、モリスを一気に撃破する。

 一方、フーカとナツキは。

 

「ふっ!ハアッ!」

「よっと!ハアッ!」

 

 ナツキはブラックジュラガオーンを動かして、剣で攻撃していく。

 それに対して、フーカはナツキの攻撃を弾き、回し蹴りを喰らわせる。

 

「これで終わらせるよ!」

 

 フーカはそう叫ぶと、飛行していく。

 そして、目の前に現れたテガソードグリーンの背面のトリガーを引くと。

 

「テガソードちゃん・キューピッドアロー!」

 

イーグルアローシュート!

 

「ハァァァァァ!」

「ぐっ…………⁉︎うわぁぁぁぁ⁉︎」

 

 フーカは必殺技を発動して、天空からキックを放つ勢いで急降下し右脚から無数の矢を放っていく。

 それを受けて、ブラックジュラガオーンは大ダメージを受ける。

 すると。

 

「よっと!ゼンカイジャーだっけ?指輪ゲット!」

「くっ…………!覚えてろ…………!」

 

 ゼンカイジャーリングがフーカの手元にやって来る。

 フーカが嬉しそうにそう言う中、ナツキは悔しげにそう言うと、脱出する。

 ナツキが脱出すると、ブラックジュラガオーンは爆発して、消滅する。

 ブラックジュラガオーンとの戦いは、フーカの勝利に終わったのだった。

 


 

 その後、一同が集まる中、そこにフーカが現れる。

 全員が変身を解くと。

 

「お前…………一体誰なんだ?」

「自己紹介してもいいけど…………まずはそっちの名前を聞きたいな!」

 

 狼真はフーカにそう尋ねる。

 すると、フーカはそんな風に答える。

 それを聞いた灯悟達は。

 

「それもそうだな!俺は冒険者の浅垣灯悟!気軽にレッドって呼んでくれ!」

「私はイドラ・アーヴォルンよ」

「アヴァルロスト皇国第三王女、テルティナ・リズ・ワーグレイ・アヴァルロストと申します。彼は従者にして我が勇者、ロゥジー・ミストです」

「……………」

「俺は遠山狼真だ」

「俺様は熊木白真!この世の神になる男だ!」

「我が名は金城光輝だ」

「私は緒方莉菜よ。よろしくね」

 

 灯悟達はそんな風に自己紹介を行う。

 それを聞いたフーカは。

 

「オーケー、オーケー!トウゴっちに、ローマっちに、ろうくんに、テル姫ちゃんに、ちゃんイドに、はくまたんに、コーキンに、りなぽよだね!」

「おう!」

「ローマっち?」

 

 フーカはそんな風に言う。

 それぞれの渾名で呼んでいく。

 灯悟がそう答えて、狼真が首を傾げると。

 

「貴様ぁ!テルティナ様をそんな風に呼ぶな!後、その渾名はやめろぉ‼︎」

「テル姫ちゃん……素敵な渾名ですね!」

「ちゃんイドって……また濃い奴が来たわね……」

「ああ、どうしてこうも変な奴が多いのやら」

「全くだな」

「アンタらも変な奴なんだけどね」

「ぽよって何?」

 

 ロゥジーは憤慨しながらそう言い、テルティナは嬉しそうに言う。

 イドラは何とも言えない表情でそう言うと、光輝と白真はそう言う。

 イドラがジト目で二人を見る中、莉菜は首を傾げて、フーカは口を開く。

 

「改めて!フーカちゃんはフーカ・ウィングちゃんだよ!気軽にフーカちゃんって呼んでね!」

「おう!よろしくなフーカ!絆を結んで仲良くしようぜ!」

「いいよ〜♪」

 

 フーカはそんな風に名乗る。

 それを聞いて、灯悟がそう言うと、フーカはそう答えながらハイタッチをして、握手をする。

 波長が近いのか、意気投合していた。

 

「なんか…………癖が強いな」

「アンタも十分、癖が強いけどね…………」

「ところで、皆はどうしてこんな砂漠にいるの?」

「実は…………この先の太陽の森って所に用事があってな」

「浅垣灯悟!貴様、勝手に話すな!」

「まあまあ………」

 

 狼真がそう呟く中、イドラがそう突っ込むと、フーカはそう聞く。

 それを聞いて、灯悟がそう言うと、ロゥジーは憤慨する。

 テルティナが落ち着かせる中。

 

「えっ⁉︎太陽の森に行くんだ!フーカちゃんも一緒に行っていい?」

「おう!大歓迎だぜ!」

「貴様ァァァァァ!」

「まあいいじゃねぇか。こいつの実力は本物みたいだしな」

「光輝様は反対する理由はないな」

「私も」

「俺も大丈夫だ」

「私も構わないわよ」

「私もです!」

「テルティナ様⁉︎…………仕方ないか」

 

 それを聞いたフーカがそう言うと、灯悟はそう答える。

 ロゥジーがそう叫ぶと、他の面々は特に反対しなかった。

 テルティナも賛同しているのを見て、ロゥジーは渋々という形で了承した。

 フーカを加えて、太陽の森に向かうことになったのだった。

 


 

 フーカを仲間に加えた狼真たちは、引き続き、太陽の森へと赴いていた。

 

「くっ…………!何故、歩かなければならないんだ!」

「しょうがねぇだろ。流石にゴーカイガレオンで太陽の森の目の前まではいけねぇしな」

「トラブルになるでしょうからね」

「暑いが、しばしの辛抱だろう」

 

 白真がそんな風に文句を垂れる中、狼真達はそう言う。

 イドラから、流石に太陽の森の目の前までゴーカイガレオンで向かうのはやめて欲しいと言われたのだ。

 そんな事もあってか、自力で砂漠を歩いていたのだ。

 

「暑いのが苦手なんだね〜♪はくまたんって!」

「その呼び方はやめろ」

 

 フーカは揶揄うようにそう言うと、白真はそんな風に返す。

 しばらくすると。

 

「見えてきたわ。あれが太古のエルフの聖域…………太陽の森よ」

「あれが……………」

「うおおお!でっけぇサボテンの森だ!」

「サボテン?…………まあいいわ。行きましょう」

 

 イドラはそんな風に言う。

 目の前には、巨大なサボテンが見えていた。

 狼真と灯悟がそう言うと、灯悟の言葉にイドラが首を傾げたのだった。

 そうして、灯悟達は太陽の森の中に入る。

 


 

 そんな中、太陽の森の中のサボテンの一つに、二人の人影があった。

 そのサボテンの上にいる男女の内、女性が肩から下げているカバンのような物から、バッジのような物が一枚飛び出す。

 

スフィスフィ!スフィンクス!

 

 そのバッジからそんな音声が流れる中、男の方には、ティラノサウルスの頭部を模した指輪が付いていた……………。

 


 

 そんな中、灯悟達は太陽の森の中を進んでいた。

 

「すごい光景ね……………」

「サボテンだらけだな…………」

「なかなかに壮大だな」

「こいつは…………サボテン好きなイエローが見たら大喜びしそうだぜ!」

 

 狼真達は、周りの光景を見ながらそう言う。

 実際、砂漠の中に大量のサボテンが生えていたのだから。

 それがまるで、森のような姿を出していた。

 それを見ていた灯悟は、懐かしむようにそう言う。

 かつて、サボテンを愛でていた飛星エミリ/キズナイエローに対して、灯悟は失言を言って、頬を引っ張られたのだ。

 すると、イドラが口を開く。

 

「ここもかつては、木々が生い茂る森厳な土地だったのだけれど…………千年前、魔王の怒りを買って、砂漠に変えられてしまったらしいわ」

「へぇ〜…………」

「ちゃんイド、詳しいね〜!」

 

 イドラはそんな風に説明をする。

 太陽の森の周辺の地形は、元々は森だったのだが、魔王によって砂漠に変えられたのだと。

 狼真とフーカがそう言う中。

 

「森を砂漠に変えるなんて、とんでもない奴だな!」

「それほど、魔王とやらの力が凄まじいのだろう」

「それにしても、この中は涼しいな!これなら大丈夫だ!」

「こんなに変わった森の中でも、中は涼しいですね」

「ようやくマントが脱げました!」

「ええ」

 

 灯悟がそう憤慨すると、光輝はそう答える。

 森を砂漠に変える事が出来るほどの力を秘めた魔王に対して。

 白真がそう言うと、イドラ達はマントを脱ぐ。

 太陽の森が砂漠地帯なのもあってか、イドラ達は服装を変えていた。

 

「おお!新衣装!」

「おふつくしい…………!」

「まあ、俺らはいつも通りだがな」

「どんな衣装だろうと、ゴージャスに決めれればそれでいい」

 

 それを見ていた男性陣はそんな風に反応する。

 実際、男性陣は服装に変化はないのだ。

 そんな中、イドラは手を振り回すと、近くのサボテンの棘に当たって、血が出る。

 

「痛っ!」

「大丈夫か、イドラ?」

「サボテンの棘で切ったみたいだな」

「平気よ。ちょっと血が出てるけど、このくらい回復魔法も……………」

 

 イドラがそう言うと、灯悟と狼真はそう言う。

 イドラの左手の薬指から血が出ていたのだ。

 イドラがそう言う中、灯悟はイドラの左手を取ると。

 

「ちょっとの傷でも、ばい菌が入ったら大変だぜ!」

「えっ⁉︎ちょっ…………⁉︎」

「じっとしてろよ」

「れ、レッド⁉︎こんな所で何を…………⁉︎」

 

 灯悟はそんな風に言うと、あるものを取り出すと、イドラの左手の薬指に巻いていく。

 それを見て、テルティナ達が無言で見ていると。

 

「よし!」

「な…………何これ⁉︎」

「絆創膏だぜ!」

「ええっ⁉︎」

 

 灯悟はイドラの左手の薬指に絆創膏を巻いていた。

 イドラが驚く中、灯悟は絆創膏の入ったケースを取り出す。

 

「傷口を保護する…………俺達の世界の医療グッズだ!俺の絆装甲(バンソウプレート)はこれがモチーフなんだぜ!」

『い、いや…………そんな事より…………!レッドから…………左手の薬指に…………左手の薬指にぉああああ!』

 

 灯悟は絆創膏を見せながらそう説明する。

 だが、イドラはそれどころではなく、顔を赤くしていた。

 すると、イドラはオーバーヒートしたのか、頭から煙が出ていた。

 

「暑いなら帽子も脱げば?」

「多分、一番アチアチなのは、ハートなんですよ」

「全く……………鈍い奴だ」

「えっ?」

「そこがレッドさんの良い所なのですよ!」

「そうなのですか?」

 

 それを見て、灯悟がそう呟くと、テルティナは笑顔でそう言い、ロゥジーは呆れた口調でそう言う。

 一方、狼真達の方は。

 

「へぇ〜!トウゴっちてば、大胆だねぇ〜!」

「あ?何のことだよ?」

「ここにも鈍感がいた……………」

「やれやれ…………」

「まあ、それがこいつだ」

 

 フーカがニヤニヤしながらそう言うと、狼真は首を傾げていた。

 それに対して、莉菜達は意味を察していたのか、狼真の鈍感さに呆れていた。

 すると。

 

「え?あぁぁぁぁぁぁ⁉︎」

「イドラが攫われた⁉︎」

「何だ⁉︎今のアフロは⁉︎」

「大方、この森のエルフだろうな!」

「絆創チェンジ!狼真も来てくれ!」

「あ?ったく…………エンゲージ!」

 

 イドラが惚けている中、突如、アフロの男が現れて、イドラを攫っていった。

 それを見て、ロゥジーがそう言うと、白真はそう叫ぶ。

 それに対して、灯悟と狼真は変身する。

 

ぺっTURN(ターン)

クラップユアハンズ!

ゴジュウウルフ!

 

 灯悟はキズナレッドに、狼真はゴジュウウルフに変身する。

 

「来い!ターボ円陣!」

 

ターボ円陣!

 

 灯悟はターボ円陣を出して、飛んで追いかけようとする。

 だが。

 

「イテテテ⁉︎」

「灯悟!サボテンだらけのこの空間じゃ、ターボ円陣の風で棘が飛びかねねぇ!」

「なら、足で追いかけるしかないぜ!」

 

 ターボ円陣に乗ったのは良いが、棘が風によって灯悟に向かっていく。

 狼真がそう指摘すると、二人は走ってアフロのエルフを追いかける。

 

「私たちも追いましょう!」

「っ!テルティナ様!」

「テル姫ちゃん、危ない!」

 

 テルティナがそう言って、灯悟達を追いかけようとする。

 すると、何かに気付いたのか、ロゥジーはテルティナの手を引き、フーカはイーグルシューターで何かを撃つ。

 すると、テルティナの居た場所に、真っ二つに割れたサボテンの棘が落ちる。

 

「これは…………サボテンの棘?」

「どうやら…………光輝様達は囲まれているようだな」

「手荒い歓迎だな…………」

 

 それを見た莉菜がそう呟くと、光輝と白真はそう呟く。

 白真達の周りには、サボテンの棘の矢を弓につがえるエルフ達の姿があった。

 

「この森に何用だ…………人間」

「我々の目的は、ここのエルフが持つという奇怪な力の回収だ!大人しく差し出せば、危害は加えん!」

「ロゥジー!もっと穏便に!」

「何で火に油を注ぐ真似をするんだか…………」

「ろうくん、落ち着いて!」

 

 エルフの一人がそう問いかける。

 それに対して、ロゥジーは高圧的な態度でそう迫る。

 テルティナとフーカが落ち着かせようとして、莉菜がそう呟くと、エルフの一人が口を開く。

 

「やはり…………!貴様らの目的はアメンか!」

「アメンだと?」

「それがその力の名称か」

 

 エルフは歯軋りすると、そんな風に叫んだ。

 それを聞いて、光輝と白真がそう反応する中、エルフ達の矢を持つ手が光ると、矢が放たれる。

 矢がロゥジー達に迫ろうとしていると。

 

「第五聖剣!餓生烈風(グラトシルフ)!」

 

 ロゥジーは聖剣を餓生烈風(グラトシルフ)に変化させると、風を巻き起こして、矢を巻き上げる。

 

「テルティナ様の御御足を狙いおった貴様らに……………慈悲はなし!」

「やり過ぎだって!」

「…………過剰防衛ね。どう見ても」

 

 ロゥジーはそんな風に叫ぶと、風を操って、矢をエルフ達に向かわつつ、エルフを吹き飛ばす。

 フーカがそう叫ぶ中、莉菜は呆れ気味にそう言う。

 風に飛ばされたエルフ達が地面に落ちると、エルフの一人にロゥジーが剣を突き出す。

 

「くっ…………⁉︎」

「さあ、アメンとやらについて、話してもらおうか」

待ちやがれぇ‼︎

「何この声?」

「上だ!」

 

 エルフの一人が歯軋りする中、ロゥジーはそう言う。

 すると、そんな叫び声が響き渡る。

 莉菜が首をかしげる中、白真はそう叫ぶ。

 サボテンの一つの上に、女性と男性の姿があった。

 

「性懲りも無く来やがったな!クソ人間ども!」

「全く…………懲りない奴らだ」

ラーニヤ様!ニルギリ様!

 

 女性がそう叫ぶ中、男性はそんな風に呟く。

 その二人を見ると、他のエルフ達が黄色い歓声を上げる。

 

「うっ…………⁉︎」

「下がってください!テルティナ様!」

「ちょっと待って⁉︎あの男の人がつけてる指輪って…………!」

「ゴジュウティラノか⁉︎」

「指輪の戦士か…………!」

「マジで⁉︎」

「貴様らは⁉︎」

 

 テルティナが驚く中、ロゥジーはテルティナを庇うように立つ。

 すると、ニルギリという男の手に、指輪が嵌っているのに気付いて、莉菜達はそう話す。

 フーカが驚く中、ロゥジーはそう問いかける。

 すると。

 

「審判、問答!全て無用‼︎仲間を傷つけ…………森を穢した罪…………!我が激情に則り…………粉滅の刑に処す‼︎」

「森を傷つけるとは…………どうやら、躾が必要なようだな!」

 

スフィスフィ!スフィンクス!

 

 ラーニヤとニルギリの2人はそう言う。

 すると、ラーニヤはバッグのような物から出てきたバッジを、ニルギリはゴジュウティラノのセンタイリングを構える。

 

「言語を発する小道具に指輪だと⁉︎」

「やはり、指輪の戦士だ!」

 

 それを見たロゥジーと白真はそんな風に言う。

 すると。

 

「戴天身!」

「エンゲージ!」

 

 2人はそう叫ぶと、ラーニヤはバッグのようなものにバッジを、ニルギリはテガソードにゴジュウティラノのセンタイリングを装填する。

 

PATCH(パッチ) UP(アップ)

クラップユアハンズ!

 

 そんな音声が鳴る中、ラーニヤはピラミッドのような物に覆われていき、ニルギリはテガソードをクラップする。

 そして、ニルギリがテガソードのトリガーを引くと。

 

ゴジュウティラノ!

 

 そんな音声が鳴ると同時に、ラーニヤを覆っていたピラミッドのような石レンガが消え、ニルギリと共に姿が変わった。

 ラーニヤの見た目は、どこかアヌビスを思わせる見た目になり、ニルギリはゴジュウティラノに変身していた。

 


 

 一方、灯悟達はというと。

 

「あぁぁぁぁぁ!」

「いぎゃあああああ!」

 

 そのエルフはイドラのお尻を叩きながらそんな風に叫んでおり、イドラは悲鳴を上げていた。

 そんなエルフを、狼真達が追いかけていた。

 

「素早いぜ…………!」

「ったく…………!」

「助けて!レッド!狼真〜!」

「あんにゃろ…………!この針の中をひょいひょいと…………!このままじゃ引き剥がされちまうぜ!」

「だったら、これで行く!エンゲージ!」

 

 灯悟達は走っていたのだが、地の利はエルフにあり、なかなか追いつけずにいた。

 すると、狼真は走りながらあるセンタイリングを取り出して、回転させる。

 回転する前は三つのキューブと二つのキューブとキューブのような形のイーグルが映っていたが、回転すると三つのキューブはそのままに、イーグルの見た目の戦士の絵柄が出る。

 狼真が取り出したのは、動物戦隊ジュウオウジャーのセンタイリングだった。

 狼真は、ジュウオウジャーリングをテガソードにセットする。

 

センタイリング!

 

 そんな音声が鳴る中、狼真は走りながらクラップをする。

 そして、トリガーを引くと。

 

ア〜ア〜アア〜!

ジュウオウジャー!

 

「野生解放!」

 

 そんな音声が鳴ると、キューブのようなエネルギーに包まれて、狼真はイーグルの戦士に変身する。

 狼真が変身したのは、ジュウオウジャーのジュウオウイーグルだった。

 ジュウオウイーグルに変身して、すぐに野生解放を発動して、イーグルの翼を出す。

 

「先に行くぜ!」

「おう!挟み撃ちにするぞ!」

 

 狼真がそう言うと、灯悟はそう答えて、狼真は飛んでいく。

 そんな中、イドラは。

 

「こうなったら!ぶっつけ本番!徹夜で研究した成果を試すわよ!」

「了解だぜ!」

 

緊急キズナワープ!

 

 イドラはそんな風に叫ぶと、右腕を見る。

 イドラの右の手首には、腕輪がついていた。

 灯悟のキズナブレスからそんな音声が鳴ると。

 

「アーヴォルン式!緊急キズナワープ!」

 

 イドラはそんな風に叫んだ。

 すると、アフロのエルフの目の前にワープエフェクトが現れると、そこから灯悟が出てくる。

 

「What⁉︎」

「すげぇな…………!」

絆創拘束(バンソウバインド)!」

「イーグライザー!」

 

 アフロのエルフが驚く中、それを上空から見ていた狼真はそう呟く。

 すると、灯悟は絆創膏を射出して、エルフを拘束し、その上から狼真がイーグライザーで拘束する。

 

「キャアアアア⁉︎」

「おっと!」

「よっと」

 

 エルフから離れたイドラが落ちる中、灯悟はイドラをキャッチする。

 エルフの方は、狼真がイーグライザーで拘束しているのもあって、宙吊りになっていた。

 

「あ、ありがとう…………」

「それにしても、お前ら、あんな事が出来たんだな」

「ああ!マナメタルを使った緊急キズナワープ、大成功みたいだな!」

「え、ええ…………!」

 

 イドラが灯悟にお礼を言う中、狼真がそう聞くと、灯悟はそう答える。

 あの深夜で、アーヴォルン式緊急キズナワープを出来る魔道具を完成させていたのだ。

 灯悟がイドラを降ろす中、アフロのエルフが口を開く。

 

「くっ…………!貴様ら人間なんぞに…………この森も…………!アメンの力とゴジュウティラノの力も!決して渡さんぞ‼︎」

「「アメンって…………何?」」

「ゴジュウティラノだと⁉︎」

 

 アフロのエルフは拘束されつつも、そんな風に言う。

 それを聞いて、灯悟とイドラが首を傾げる中、狼真はゴジュウティラノという単語に反応していた。

 


 

 その頃、ロゥジー達の方はというと。

 

「コーキンのと同じ声で喋るのを使っているけど、お友達?」

「いや…………あんな友は居ないが…………この世界の仮面ライダーのような物か…………?」

 

 フーカは光輝にそう問いかける。

 実際、ラーニヤが使っている道具のシステムボイスが、光輝のレジェンドライバーの物と酷似していたのだ。

 アメンの姿を見て、光輝はアメンを仮面ライダーのような存在だと仮定していた。

 すると。

 

「天を戴き…………この身に宿す!我こそが、太陽の森の防人…………アメンだ!」

「余はプリンスエルフ、ゴジュウティラノ!」

 

 ラーニヤとニルギリは、そんな風に名乗りをあげる。

 ラーニヤが変身したのは、アメンと呼ばれる戦士で、スフィンクスレリーフと呼ばれるフォームだ。

 

「あれは…………」

「すっご!変身できるんだ!」

「ゴジュウティラノはともかく…………あの戦士は何なの?」

「あれは…………レッドさんと同じ異世界の力⁉︎」

「エルフの特異な力とは、魔力の種の事ではなかったのですか…………?」

 

 それを見ていた莉菜達はそんな風に反応していた。

 ロゥジーの言葉を聞いたラーニヤは口を開く。

 

「魔力の種だと…………?あんな邪悪な力と神聖なるアメンを一緒にするなぁああ!」

 

 ラーニヤは激昂したようにそう叫ぶと、ロゥジーに向かって攻撃しようとする。

 それを見た白真は口を開く。

 

「俺たちも変身するぞ!」

「「エンゲージ!」」

「「プリキュア!ユニバースエンゲージ!」」

 

 白真達はそう叫ぶと、それぞれのアイテムを変身アイテムに装填する。

 

クラップユアハンズ!

センタイリング!

CHEMYRIDE(ケミーライド)

 

「変身!」

 

 そんな音声が鳴る中、光輝はそんな風に言い、白真達は変身を開始する。

 

ゴジュウポーラー!

ゴジュウイーグル!

リュウソウジャー!

LE()-LE()-LE()-LEGEND(レジェンド)

 

「数多の世界を繋ぐ光!キュアユニバース!」

「キミと歌う、ハートのキラキラ! 笑顔ニッコリ、キュアアイドル!」

 

 白真達は、それぞれの戦士へと変身する。

 それを見ていたニルギリは。

 

「おお……!ぬしらが我がナイトのゴジュウジャーか。話には聞いているぞ」

「あ?ナイト?」

「いやいや……フーカちゃんはアーチャーですけど」

 

 ニルギリは白真とフーカを見ながら、そんな風に言う。

 白真が首を傾げて、フーカはそう呟くと。

 

「余はぬしらの主にして太陽の森のエルフの王子、ニルギリ・ファングである。存分に尽くせよ」

「……………えっ?」

「何て偉そうな奴だ」

「全くだな」

「いや、2人が言っても説得力ないわよ」

 

 ニルギリはそんな風に言う。

 それを聞いて、莉菜達は当然の事に困惑した。

 白真と光輝がそんな風に言うと、莉奈にそう突っ込まれる。

 

「とにかく、そっちは任せたぞ。そこのそいつは俺様達が相手してやる!」

「貴様が指図するな!」

 

 白真がそう言うと、ロゥジーはそう叫んだ。

 ラーニヤの方は光輝とロゥジーが相手をして、ニルギリの方はフーカ、白真、莉奈の相手をすることになった。

 それを見たニルギリは。

 

「無礼を働く余のナイト共には躾が必要か!」

 

 そんな風に言って、白真達と応戦する。

 ラーニヤが攻撃をして、ロゥジー達が避けると。

 

「この力はかつて、勇者と共に魔王と戦った異世界の戦士、初代アメンがこの森を守護する為に遺して下さった神聖なる力だ!」

「っ!異世界の戦士⁉︎やはり、あいつらと同じ…………!」

 

 ラーニヤはそんな風に叫んだ。

 アメンもまた、異世界から持ち込まれた力であると。

 それを聞いて、ロゥジーはテルティナを守るように立つ。

 ラーニヤのキックに対して、ロゥジーは聖剣とリュウソウケンで、光輝は腕で受け止める。

 

「お待ちください!我々の目的は、魔力の種の回収です!貴女の力が別物なら、我々に戦う理由はありません!」

「貴様らの目的が何であろうと…………無断で森に入り込み、森と同胞を傷つけた時点で、粉滅対象だ!」

「話を聞かないか…………」

 

 テルティナはそんな風に言う。

 だが、ラーニヤはそう返答して、光輝はそう呟く。

 一方、ニルギリと戦っている白真達は。

 

「「ハァァァァァ!」」

 

 白真と莉菜の2人は、ニルギリに向かって攻撃をする。

 だが、ニルギリは2人の攻撃を受け止めていた。

 

「なっ…………⁉︎」

「やっぱり、怪力の効果が…………!」

「これを喰らうがいい。ティーラ!」

 

ティラノハンマー50(ゴー)

 

 白真と莉奈の攻撃を受け止めるのを見て、2人はそう呟くと、ニルギリはそう言いながら、ゴジュウティラノの専用武器であるティラノハンマー50で殴り飛ばす。

 2人が吹き飛ぶ中。

 

「よっと!」

 

 フーカはイーグルシューターから矢を放つ。

 すると、ニルギリはフーカの放った矢を全て掴み取る。

 

「嘘っ⁉︎」

「ほう……いい弓術だ。我が同胞と同等かそれ以上……だが」

 

 それを見たフーカが驚く中、ニルギリはそう言うと、矢を握り潰す。

 

「なら!」

 

イーグルアローシュート!

 

「ふっ!」

 

ティラノハンマークラッシュ!

 

 フーカはすかさず、必殺技を放つ。

 だが、ニルギリの必殺技で弾き返される。

 

「余には通用しない」

「マジで強いんですけど…………!」

 

 ニルギリはそう呟く中、フーカはそう呟く。

 一方、ラーニヤはロゥジーと光輝に対して、連続蹴りを放っていた。

 

「凄まじい速度とパワーだな」

「だが!」

 

 光輝がそう呟く中、ロゥジーは見切ったのか、そんな風に叫ぶ。

 すると、光輝が動いた。

 

「太古の力には、太古の力だ」

 

 光輝はそう言うと、カードを取り出すと、ドライバーに装填する。

 

CHEMYRIDE(ケミーライド)

 

 その音声が鳴って、待機音が流れる中、光輝はドライバーを操作する。

 

GO() GO() GO() GORGEOUS(ゴージャス) KUUGA(クウガ)

(アークル音)

 

 その音声が鳴ると、光輝はゴージャスクウガに変身する。

 

「ふっ!はっ!」

「ハァァァァ!はっ!」

 

 光輝が徒手空拳で攻撃する中、ラーニヤも応戦する。

 2人が応戦する中、ロゥジーも攻撃して、ラーニヤの攻撃を聖剣で受け止めると。

 

「貴様は巨大ゴーレムは出さないのか?」

「巨大ゴーレム?何の話だ⁉︎」

「やはり、仮面ライダーをベースにしているのだろうな」

「なるほどな。あいつらのような異次元な力までは持っていない様だな」

 

 ロゥジーがそう問いかけると、ラーニヤはそう叫ぶ。

 光輝とロゥジーがそう言うと、聖剣の魔力吸収によって、ラーニヤの魔力が吸収される。

 

「ちっ!魔力を吸いやがるのか!いやらしい剣め!だったらこいつだ!」

 

 ラーニヤはそれを見て、ロゥジーから距離を取ると、別のバッジを取り出す。

 

スカスカ!スカラベ!

PATCH(パッチ) UP(アップ)

 

 その音声が鳴ると、ラーニヤの両手に石レンガが集まり、合わさる。

 石レンガが消えると、両腕に緑色の装甲がついた。

 

「な⁉︎形状が変化した⁉︎」

「なるほど。デモンズやオーバーデモンズ、デストリームのゲノミクスチェンジに近い能力か」

 

 それを見たロゥジーと光輝は、そんな風に言う。

 光輝は、ゲノミクスチェンジに近い能力だと分析していた。

 そんな中、ラーニヤはバッジを重ねる。

 

スカスカ!スカーレット・ランペイジ!

 

 そんな音声が鳴ると、両手から巨大な火炎弾を形成する。

 

「魔力吸収を嫌って、遠距離攻撃に切り替えてきたか。ならば!」

「ならば…………こちらはこれで行くとしよう!」

 

 それを見たロゥジーと光輝はそう叫ぶと、ロゥジーは聖剣を変化させ、光輝は別のカードを装填する。

 

GO() GO() GO() GORGEOUS(ゴージャス) SABER(セイバー)

ブレイブドラゴン!

烈火一冊!勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時、真紅の剣が悪を貫く!

 

 光輝はゴージャスセイバーへと変身し、ロゥジーは第二聖剣に変化させる。

 

「オラァァァァァ!」

「第二聖剣!核熱怒業(ドラグラース)!」

「ゴージャス火炎十字斬!」

 

GORGEOUS(ゴージャス) ATTACK(アタック) RIDE(ライド) SA() SA() SA() SABER(セイバー)

 

 ラーニヤが火炎弾を放つ中、ロゥジーと光輝はそれぞれの剣で巨大な火炎弾を真っ二つに斬る。

 だが、ラーニヤが四つの火球と共に追撃をしようとしていた。

 

「ふぅぅぅっ!」

「っ⁉︎」

 

 ラーニヤが火球を投げると、地面に着弾して砂煙が上がる。

 一方、狼真はというと。

 

「ゴジュウティラノがこの森にいやがるのか…………!」

 

 狼真はそんな風に言いながら、テガソードに乗ってロゥジーの元に向かっていた。

 すると。

 

「っ⁉︎センタイリングが⁉︎」

 

 狼真からセンタイリングがいくつか出てくると、どこかへと向かっていく。

 すると、そのセンタイリングはニルギリの元に向かっていた。

 

「センタイリングが⁉︎」

「共鳴したのか!」

「ほう……余に従いたいのか?これらは利口な指輪だな」

 

 それを見た莉菜と白真がそう言う。

 ニルギリの手元にはアバレンジャー 、キュウレンジャー、カーレンジャー、デンジマン、カクレンジャー 、ジュウレンジャーのセンタイリングがあった。

 ニルギリはそう言うと、デンジマンのセンタイリングを回転させる。

 

「エンゲージ」

「デンジマンね!なら…………プリキュア!ユニバースエンゲージ!」

 

 ニルギリがそう言う中、莉菜はキュアスカイのプリキュアリングを出す。

 2人は、それぞれのアイテムに指輪を装填する。

 

センタイリング!

 

 そんな音声が鳴る中、ニルギリと莉菜は変身する。

 

デンジマン!

 

「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」

 

 ニルギリはデンジレッドに変身し、莉菜はキュアスカイへと変身した。

 

「デンジパンチ!」

「行くぞ!」

「ええ!」

 

 ニルギリがデンジパンチを装備する中、白真と莉菜はそう話す。

 そして、3人は攻撃していく。

 

「ふっ!はっ!」

「ハァァァァァ!はっ!」

「ふっ!おらっ!」

 

 三人がそんな風に戦っていくと。

 

「デンジパンチ!ハァァァァァ!」

「ヒーローガール…………!スカイパンチ‼︎ハァァァァァ!」

 

フィニッシュナックル!

 

「ハァァァァァ!」

 

 ニルギリ、莉菜と白真は、互いに必殺技で拳を叩き込む。

 三人のパンチがぶつかり合うと、お互いに後退する。

 

「やるな」

「イッタ〜い!やっぱり、デンジパンチ、硬すぎよ!」

「スーパー戦隊とプリキュアでは、条件が異なるからな」

 

 ニルギリがそんな風に言うと、莉奈は少しだけ痛がっており、白真はそう呟く。

 一方、ロゥジー達の方では、砂煙からロゥジー達が脱出していた。

 

「ご無事ですか⁉︎テルティナ様!」

「ゲホゲホ…………!はい!」

「なかなかやるな」

 

 ロゥジーはテルティナにそう話しかけて、テルティナがそう答える中、光輝はそう呟く。

 それを見たラーニヤは、別のバッジを変身アイテムであるアメンバッグルに装填する。

 

ファルファル!ファルコン!

PATCH(パッチ) UP(アップ)

 

 今度は、ファルコンが描かれたバッジを取り出して、アメンバッグルに装填する。

 すると、ラーニヤの全身に石レンガに囲われ、それが消えると、腕が翼になったアメンが出てくる。

 これが、ファルコンレリーフだ。

 

「くそっ!次から次へと!」

「ファルコンか。ならば、こちらはこれだ!」

 

GO() GO() GO() GORGEOUS(ゴージャス) FOURZE(フォーゼ)

(ベースステイツ変身音)

 

 光輝はゴージャスフォーゼに変身し、ロケットモジュールで飛行していく。

 ロゥジーも核熱怒業(ドラグラース)の力で飛行していると。

 

「逃さんぞ!人間ども!」

 

ファルファル!コンバット・ブレイズ!

 

「ハァァァァァ!」

 

 ラーニヤがそう叫ぶと、アメンバッグルを操作する。

 そんな音声が鳴ると、ラーニヤは翼から無数の羽型ダガーを発射する。

 羽型ダガーが迫ってきて、ロゥジーと光輝達が回避すると。

 

「第三聖剣!羨姫絶響(エンヴィーネ)!」

「これならどうだ?」

 

ガトリング!オン!

 

 ロゥジーは聖剣を第三聖剣に変化させ、光輝はガトリングモジュールを装備して、羽型ダガーを撃ち落としていく。

 すると。

 

「ハァァァァァ!」

「うわっ⁉︎」

「きゃっ⁉︎」

「最初からそれが狙いだったか」

 

 煙に紛れて、ラーニヤはロゥジーにキックをする。

 光輝はロゥジーから少し離れていたのもあって、キックは逃れていた。

 

「ふんっ!その程度の力でアメンに挑むとは…………」

 

 ラーニヤはそんな風に呟いていた。

 一方、フーカの方は。

 

「やるねぇ…………!だったら!エンゲージ!」

 

 フーカはそう言うと、キラメイジャーリングを取り出して、テガソードに装填する。

 

センタイリング!

 

 その音声が鳴ると、フーカはクラップをする。

 そして、テガソードのトリガーを引くと。

 

「キラキラ〜!フッ!」

 

キラメイジャー!

キラメこうぜ!

 

 その音声が鳴ると、フーカの周りに魔進ファイヤが飛び回ると、フーカと合わさる。

 フーカは、キラメイレッドに変身した。

 

「キラメイショット!ハァァァァ!」

「ふっ!無駄だ!」

 

 フーカがキラメイレッドに変身すると、キラメイショットで必殺技のビーム弾を撃ちながら接近して行く。

 それに対して、ニルギリはデンジパンチで弾き、互いに殴打やキックの応酬をしていく。

 

「キラメイソード!ハァァァァァ!」

「ふっ!」

「うわっ⁉︎」

 

 フーカはキラメイソードを取り出して、斬撃をする。

 ニルギリはフーカの斬撃を防ぎ、蹴りを繰り出す。

 それを受けて、フーカは吹き飛ばされる。

 

「だったら!はっ!」

 

 フーカは後ろに飛ばされながらも、イーグルシューター50で矢を放つ。

 しかし、それはニルギリの横を通り過ぎていく。

 

「ふっ。どこに向かって撃っている?」

「油断禁物だよ!」

「何?っ⁉︎」

 

 それを見て、ニルギリはそう呟く。

 それに対して、フーカはそう答え、ニルギリは首を傾げると、衝撃を受ける。

 イーグルシューターから放たれた矢は、先程撃ったビーム弾に当たって跳ね返り、ニルギリの背中に当たったのだ。

 

「へっへ〜ん!作戦成功!」

「…………やるな。だが、この程度では倒れん」

 

 フーカは得意げにそう言う。

 先程撃ったビーム弾には跳性があり、弾かれた後、周りのサボテンに当たって飛び回っていたのだ。

 ニルギリはそんな風に呟く。

 ダメージを受けたが、それで倒れる程やわではなかった。

 ニルギリはゴジュウティラノに戻ると、ティラノハンマーを構える。

 一方、テルティナはロゥジーに話しかける。

 

「ロゥジー!これ以上は…………!」

「お下がりください!何としても、奴は私が倒します!第六聖剣!星蝕浄咬(ラストノワール)!」

 

 テルティナがそう話しかける中、ロゥジーはそう叫ぶ。

 すると、聖剣の形が突撃槍の形へと変化していく。

 それを見たラーニヤは。

 

スフィスフィ!スフィンクス!

 

 ラーニヤはスフィンクスレリーフへと戻っていた。

 そして。

 

スフィスフィ!スピリット・コフィン!

 

 そんな音声が鳴ると、ピラミッドの天辺がロゥジーに向き、ラーニヤはキックの構えを取る。

 

「この一撃で…………潰す!」

「ならば、こちらも対抗するだけだ!」

「この一撃に賭ける!」

 

GORGEOUS(ゴージャス) ATTACK(アタック) RIDE(ライド) FO(フォ) FO(フォ) FO(フォ) FOURZE(フォーゼ)

 

「ライダーロケットドリルキック!」

 

 ラーニヤ、ロゥジー、光輝がそう叫ぶと、それぞれの攻撃をしていく。

 そして、ニルギリ達の方でも、駆け出そうとし、ぶつかり合おうとすると。

 

「絆創合体!」

「リングイン!」

 

テガソードレッド!

 

「その喧嘩…………ちょっと待っただぜ!」

 

 そんな叫び声と共に、ラーニヤ、ロゥジー、光輝の間にマキシマム・キズナカイザーとテガソードレッドが現れる。

 二体のロボットは、ラーニヤ達の攻撃を受け止めていた。

 

「貴様ら!」

「な、何だこれは⁉︎それに…………あれはテガソード様⁉︎」

「ん?」

 

 ロゥジーがそう叫ぶ中、ラーニヤはマキシマム・キズナカイザーとテガソードレッドを見て、そんな風に反応する。

 光輝は一足早く、必殺技を解除した。

 すると、マキシマム・キズナカイザーの胸部が開き、そこから灯悟達が出てきて、テガソードレッドの手から、ゴジュウウルフに変身した狼真が出てくる。

 

「俺たちが戦うべきは、エルフじゃない!」

「魔力の種を持っているのは、この森と争っている人間の方らしい!」

「あっ…………まさかあれは…………!」

 

 灯悟と狼真がそう叫ぶ。

 キズナレッドとゴジュウウルフを見たラーニヤは、そんな風に反応する。

 2人が地面に降り立つと。

 

「なるほど…………そういう事か」

「そんな事は分かっている!しかし!そこのエルフが話を聞かんのだ!」

「半分はロゥジーがやり過ぎたせいですけどね」

「全くよ。火に油を注ぐ様な真似をして」

「なっ…………⁉︎」

 

 光輝がそう呟く中、ロゥジーはそう叫ぶ。

 だが、元を辿れば、ロゥジーが高圧的な態度を取った為にこうなっており、テルティナと莉菜はそう言う。

 ラーニヤの元にニルギリが合流する中、それを見ていたイドラは。

 

「そこのエルフ達…………?」

 

 イドラがそう呟くと、ラーニヤはアメンバッグルからレリーフを抜き、ニルギリはテガソードからゴジュウティラノのセンタイリングを抜く。

 すると、2人は変身解除する。

 

「なっ…………そこのゴジュウジャーはともかく、レッドと同じアイテムによる変身能力⁉︎」

「そいつの力も異世界の物らしいが、貴様の仲間か?」

「いや…………キズナファイブの物とは全くの別物だぜ…………」

「誰だ?お前ら」

 

 それを見て、イドラが驚く中、ロゥジーがそう聞くと、灯悟はそう答える。

 アメンの存在は、灯悟も知らなかったのだ。

 狼真がそう聞く中。

 

「まさか…………あなた達が予言に記された”伝説の赤き戦士達”⁉︎」

「それに…………あれはテガソード様だ!」

「へ?」

「あん?」

 

 ラーニヤが灯悟と狼真を見ながらそう呟く中、エルフの1人がテガソードレッドを見ながらそう叫ぶ。

 それを聞いて、灯悟と狼真の2人が首を傾げると、エルフ達はニルギリを除いて、土下座をしていた。

 

「数々の非礼!誠に申し訳ございません!」

「うお⁉︎」

「何だ⁉︎」

「お望みとあらば、どんな処罰でも受けます!ですので、どうか!我らの森をお救い下さい!」

 

 エルフ達が頭を下げる中、ラーニヤはそんな風に叫び、ニルギリは無言で見つめていた。

 それを見て。

 

「ど…………どういう事だぜ?」

「さぁな」

 

 それを見て、灯悟が狼真にそう聞くと、狼真はそう答える。

 こうして、戦いは終わったのだった。

 


 

 誤解が解けた後、狼真達はラーニヤに連れられて、街の方へと向かう。

 

「ここが我らの里、ルグシムです」

「おお!まさにオアシスって感じだぜ!」

「この砂漠地帯に、こんな素敵な場所があったなんて!」

「あ、ああ…………」

 

 ラーニヤが里を紹介しながらそう言うと、灯悟はそう言う。

 ただ、狼真は歯切れが悪い様にそう言う。

 その理由は…………。

 

「改めまして。私はラーニヤ。次期族長にして、七代目のアメン継承者です」

 

 ラーニヤはそんな風に自己紹介を行なった。

 それを聞いたロゥジー達は。

 

「……………いや。誰だ、貴様は」

「さっきとキャラ違い過ぎません?」

「ギャップが激しいわね……………」

 

 それを見たロゥジー、テルティナ、莉菜はそんな風に呟く。

 アメンに変身していた時とキャラが全く違うからだ。

 それを聞いて、ラーニヤは。

 

「す、すみません…………。小さい頃から内気な所がありまして…………。その…………戦闘中はああやって心に強気な仮面をかぶって勢いをつけてないと…………その…………恥ずかしくて戦えないんです…………」

『『『可愛いな、こいつ』』』

 

 ラーニヤはそう語る。

 アメンに変身していた時のキャラは、仮面を被った状態であり、そうしなければ戦えないのだと。

 それを聞いて、イドラ、テルティナ、莉菜がそう思うと。

 

「へぇ〜!可愛いじゃん!ラーにゃん♪」

「うわぁ⁉︎」

 

 フーカはそんなふうに言うと、後ろからラーニヤに抱きつく。

 

「ら、ラーニャンって何ですか⁉︎」

「ラーにゃんはラーにゃんだよ!このリボン猫耳みたいで可愛いし、これも尻尾みたいにフリフリして猫って感じがしていいじゃん!ほれなでなで〜♪」

 

 ラーニヤはいきなりの渾名に戸惑う中、フーカはそんな風に言う。

 すると、フーカはラーニヤの頭を撫でる。

 

「ちょ、フーカさん⁉︎///なでなでしないで下さい!///」

「いいじゃん!減るもんじゃないし!さっきまで…………『仲間を傷つけ 森を汚した罪………我が激情に則り、粉滅の刑に処す!!!』ってかっこよかったのに、急にこんな可愛くなって……ギャップがたまらんのニャ〜♪」

「ちょ⁉︎や、やめて下さい⁉︎///」

 

 ラーニヤがそう言う中、フーカはそんな風に言いながら、撫でるのを続ける。

 フーカに可愛がられ、ラーニヤは顔を真っ赤にしていた。

 そんなフーカに、一同は引いていると。

 

「に、ニルギリ!助けて下さい!」

「そのニルギリとやらは、ティータイムをしている様だが?」

 

 ラーニヤはニルギリに助けを求めるが、光輝はある方向を指さす。

 そこには、ニルギリが紅茶を飲んで、ティータイムを楽しんでいる光景があった。

 

「それは一度置いておき、お前達もティータイムを楽しまないか?」

「ティータイムなど、どうでもいい。現状を話せ!」

 

 ニルギリはそう言って、ティータイムに誘う。

 すると、ロゥジーはニルギリの胸ぐらを掴み、そんな風に問いかける。

 

「いいのか?お言葉に甘えるぜ!」

「まあ、いいか」

「私も!」

「そうですね。ロゥジー、あれだけの戦闘をしたのですから、少しは休息も必要ですよ?」

「テルティナ様がそう仰られるのなら…………」

「素直じゃないわね」

「全くだな!」

「光輝様達もティータイムを楽しむとしよう」

 

 灯悟達が了承する中、テルティナはロゥジーにそう話しかける。

 一番戦闘を行っていたのはロゥジー達なので、少しは休んだ方が良いと。

 それを聞いて、ロゥジーも渋々ティータイムを取ることに。

 狼真達はニルギリから紅茶を淹れてもらった。

 

「さあ、飲んでみるがいい」

「いただきます」

 

 ニルギリがそう言うと、灯悟はそう言って、紅茶を飲む。

 

「っ!この紅茶、すっごく美味しいぜ!」

「そうね!」

「確かに…………美味しいですよね、ロゥジー」

「はい。テルティナ様」

「悪くねぇな」

「この世界で飲んだ紅茶の中で、一番美味しい…………!」

「そうだな」

「悪くないな!蜂蜜をかけて楽しむのもありだ!」

 

 味と香り、今まで飲んできた紅茶の中で一番だと好評であった。

 狼真達がそんな風に言う中、ニルギリは口を開く。

 

「ティータイムとは喧騒の狭間に咲く花。心に余白を取り戻すための……美と静寂の寄り道」

『うぉぉぉぉぉ!』

 

 ニルギリはそんな風に紅茶が入ったカップを持ちながらそう言う。

 すると、それを聞いた周りのエルフ達が歓喜の声を上げる。

 

「なぁ?ニルギリって王子なのか?」

「確かに…………プリンスとか自称してたが」

「いえ。あれは自称しているだけで、王族ではないんです」

「自称かよ。変わってんな」

 

 それを見た灯悟と狼真は、ラーニヤにそう問いかける。

 それを聞いて、白真がそう呟くと。

 

「ですが…………圧倒的な強さに威厳、カリスマ性と立ち振る舞いから、他のエルフ達からは王子の様に慕われており、族長と同等の権限を持っているんです」

「なるほどな…………」

「では、この里の現状と予言の話をしましょう!」

「予言ね…………」

 

 ラーニヤはそう言う。

 圧倒的な強さに威厳、カリスマ性と立ち振る舞いから、王子の様に慕われているのだと。

 ラーニヤはそう言うと、とある遺跡へと案内する。

 その中に入ると、壁に何かが彫られていた。

 ラーニヤが手を触れると、文字が光り出し、絵も発光していく。

 

「これは…………⁉︎」

「凄い…………!レッドそっくり………!」

「マジかよ…………⁉︎」

「あれは……………ゴジュウウルフだな」

「後ろにはテガソードちゃんも居るし!」

 

 その絵を見て、灯悟達は驚愕の表情を浮かべる。

 何故なら、壁画にはキズナレッド、ゴジュウウルフ、テガソードレッドの姿があったのだから。

 

「そして…………周りに書かれてるのは、古代エルフ文字ね」

「これは…………千年前、勇者様一行にいた予言者様が残された言葉だそうです」

「予言者……………」

「あん?」

 

 イドラが文字を見ながらそう言うと、ラーニヤはそう説明する。

 預言者という単語を聞いて、灯悟が反応して、狼真が首を傾げる中、イドラは文字を読んでいく。

 

「『森に大いなる厄災迫りし時、赤き2人の戦士と巨神テガソード、異空より現れ、厄災退け、輪を齎す』…………要約するとそんな感じね」

「イドラって、古代エルフ文字読めるの?」

「まぁね」

「テガソードも予言に入っているとはな」

 

 イドラはそんな風に要約文を読む。

 赤き2人の戦士は、キズナレッドとゴジュウウルフのことだ。

 莉菜と白真がそう言うと。

 

「その大いなる厄災ってのは何だ?」

「……………恐らく、魔力の種の持ち主、ククジャの街の領主、アジールと厄災の配下であるナツキ・レコードのことです」

「あいつも絡んでいるのか」

 

 灯悟は大いなる厄災についてを聞くと、ラーニヤはそう答える。

 それを聞いて、狼真がそう呟くと。

 

「ククジャ…………確か、魔鉱石の採掘で栄えた街で…………数年前に反乱で領主が亡くなる事件があったはず…………」

「その街の領主が魔力の種を使っているのね…………」

「はい。その後、領主を引き継いだのが、先代領主の息子、アジールです。奴は触れた物を砂に変え、意のままに操る特権魔法を使い、この森を侵略しにきたのです」

「それまで、ククジャと太陽の森は種族の垣根を越え、良い関係を築けていたのに…………!」

「全てをあの強欲息子がぶち壊しやがった!」

 

 テルティナがそう言うと、莉菜はそう反応して、ラーニヤはそう説明する。

 それを聞いて、エルフの2人がそう言うと、ラーニヤは沈んだ表情をする。

 灯悟が首を傾げる中、光輝は口を開く。

 

「それで、そのアジールとやらにはどうしたのだ?」

「もちろん、我々は抵抗しました。しかし、この砂漠において、奴の砂を操る能力は最凶最悪…………アメンの力を以てしても、侵攻を食い止めるのが精一杯でした。そして、奴は…………」

 

 光輝がそう聞くと、ラーニヤはそう答える。

 アジールの特権魔法と砂漠という環境は相性が良く、苦戦しているのだと。

 そして、アジールはこう言った。

 

『アメンを引き渡し、隷属を誓うなら不要な血は流さない。しかし、逆らうなら、この森に住むすべての命を砂に変える』

 

 ……………と。

 ラーニヤはそれを伝えると。

 

「……………そう告げて、去っていきました」

「そんな時に無断で森に入る人間がいたら…………」

「そりゃ、全力で迎撃しますわ…………」

「当然の反応だな…………」

 

 ラーニヤはそう言うと、テルティナ達はそう言う。

 そんな環境下で、灯悟達が入ってきたのだから、全力で迎撃するのだと。

 すると。

 

「我々の力だけでは、奴に打ち勝つ事はできません。出会ったばかりの…………それも異種族の方に頼むことでは無いのは重々承知です!ですが…………どうか、我々にお力を貸しては頂けませんか⁉︎」

「おう!いいぜ!」

「そ、即答⁉︎」

 

 ラーニヤはそんな風に頼み込む。

 すると、灯悟はそんな風に即答する。

 それを聞いて、ラーニヤが驚いていると。

 

「困っている人が居たのなら、問答無用で助ける!異種族だろうが、出会って1秒だろうが、関係ないぜ!」

「…………まあ、乗りかかった船だ。最後まで乗っかってやるよ。厄災も絡んでるわけだしな」

「そうね」

「俺様は、世直しゴッドネスを目指す男!世直しならやってやろう!」

「この光輝様が、ゴージャスに救ってやろう!」

「私たちも、魔力の種が絡んでる以上、見過ごせません!ですよね!ロゥジー!」

 

 灯悟達はそんな風に言う。

 それぞれの言い分は異なるが、太陽の森のエルフ達を助けることに異論はなかった。

 テルティナがロゥジーにそう問いかけると。

 

「……………あい」

『あ。これ、背中蹴られたの根に持ってるな』

 

 ロゥジーはそんな風に若干の間がありつつもそう答える。

 それを見て、テルティナはロゥジーがさっき、背中を蹴られた事を根に持っている事を察した。

 

「というわけで!エルフと人間!新たな絆でこの森を守ろうぜ!」

『おぉ〜!』

 

 灯悟はそんなふうに言うと、周りのエルフ達は歓声を上げる。

 すると、それを黙って見ていたニルギリは。

 

「素晴らしい心掛けだ。では余の為、同胞の為に存分に働くといい」

「誰が貴様のために働くだと…………⁉︎」

「まあまあまあ!」

 

 ニルギリは上から目線でそんな風に言う。

 そんな態度のニルギリに対して、ロゥジーが文句を言うが、灯悟は取り押さえるのだった。

 灯悟はロゥジーを取り押さえていると、ラーニヤに話しかける。

 

「ところで…………この予言を残した予言者…………ってのはどんな人だったんだ?」

「予言者様…………ですか?初代アメンと同じく、勇者様の仲間の1人…………ということしか聞いたことがありませんね。予言者様の事を知っているとすれば……………千年前から生きている大婆様くらいですが…………その大婆様もここ数百年は寝たきりで、次に目を覚ますのは何十年後になるか…………」

「千年前から生きてるエルフがいるのか…………」

「そっか…………」

 

 灯悟はその予言者について話を聞こうとする。

 だが、ラーニヤは予言者については詳しくなく、千年前から生きている大婆様なら何か知っているかもしれないが、今はまだ寝ている為、話を聞けないのだと。

 狼真がそう呟く中、灯悟はそう反応する。

 すると。

 

異世界の戦士(初代アメン)よりも、その予言者の方が気になるの?」

「……………予言って聞くと……………どうしても思い出しちまう人がいてな…………」

「あ?」

「レッド?」

 

 イドラは灯悟に対してそう問いかける。

 初代アメンよりも、予言者の事を気にしている灯悟に対して。

 それに対して、灯悟はそう答える。

 その脳裏には、ある女性の姿があった。

 それを聞いて、イドラは首を傾げた。

 


 

 そんな中、森の近くでは。

 

「さぁて。エルフ狩りの時間だぜ」

 

 3人の男が太陽の森を見ていた。

 その3人には、おでこ、首筋、左腕に魔力の種が埋められていた。

 そして。

 

「指輪は…………僕の手に」

 

 その近くに、ナツキの姿もあった。

 太陽の森に、脅威が迫りつつあった。




今回はここまでです。
今回は、太陽の森に向かうまでです。
今回の話で、ゴジュウレオン、ゴジュウイーグル、ゴジュウティラノが登場しました。
ゴジュウレオンは、厄災による不正な物ですが。
アメンに変身するラーニヤも登場しました。
そして、予言にはキズナレッドだけでなく、ゴジュウウルフとテガソードも加わっていました。
そんな中、太陽の森に魔の手が迫りつつあった。
次回は、狼真の過去が明らかになる予定です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
ゴジュウユニコーンに変身するキャラは、孤児院の話で登場する予定です。
今後の展開でリクエストがあれば、活動報告から承っております。
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