問題児達と英雄神が異世界から来るそうですよ。 <更新停止> 作:丘の麓で本を読む人
黒ウサギたちと共にコミュニティへ向かう途中で、俺は十六夜に声を掛けられた。
「なぁ迅。今から世界の果てに行こうと思ってるんだけど一緒に行かねぇか。」
「う~ん……まぁ、世界の果てには興味があるから行こうかな」
「よし来た!!やっぱりそうこなくっちゃな!!」
そう言って十六夜は走り出した。
「move_speed()」
そして、僕も強化スパイクを起動させて走り始めた。
十六夜と夜鶴が世界の果てに向かってしばらくたった頃。
残った飛鳥と春日部、黒ウサギは都市の外壁まで辿り着いていた。
入り口には、一人の少年が座っており、それを見た黒ウサギは耳をピンとたてて走り寄って行った。
「ジン坊っちゃ~ん!!新しい方を連れて参りましたよ~!」
近づいて来る黒ウサギに笑顔を向ける少年は後ろにいる二人を見ると、待っていましたと言わんばかりに声を掛けた。
「お帰り黒ウサギ。そちらの女性二人が?」
「はい!こちらの御四人様が……」
クルリと後ろを振り向いた黒ウサギはそこにいるはずの存在が見当たらず、カチンと体を固めた。
「………え……?あれ?私の記憶に間違いが無ければもうお二方いませんでしたっけ?
ちょっと目つきが悪くて、かなり口が悪くて、全身から【俺問題児!】っ てオーラを放っている殿方と、真面目そうで何だか温和そうな【俺一般人!】な殿方が……」
「あぁ……十六夜君と英神さんのこと?
彼らなら『ちょっと世界の果てを見てくるぜ!』と言って駆け出して行ったわ。あっちの方に。
まぁ、英神さんは十六夜君に引き摺られていたけど……」
飛鳥はそう言い、遥か遠くに見える断崖絶壁を指差した。
「な、なんで止めてくれなかったんです かっ!?」
「だって『止めてくれるなよ』と言われたもの」
「ならどうして黒ウサギに教えてくれなかったのですかっ!?」
「……『黒ウサギには言うなよ』と言われたから」
「嘘です、絶対嘘です!実は面倒くさかっただけ でしょう皆様方!」
「「うん」」
ジンと呼ばれた少年が話を聞くと蒼白になって叫ぶ。
「た、大変です!世界の果てには野放しにされている幻獣が……」
「幻獣?」
「は、はい。ギフトを持った獣を指す言葉 で、出くわせば最後、とても人間では太刀打ち出来ません!」
「あら、それは残念。もう彼らははゲームオー バーなの?」
「……ゲーム参加前にゲームオーバー?……斬新?」
「冗談を言っている場合ではありませんっ!!!」
ジンは彼らの身を案じているのか、ことの重大さを必死に伝えようと声を張った。
「ハァ……ジン坊ちゃん。
申し訳ありませんが、御二方のご案内をお願いしても宜しいでしょうか?」
「分かったよ。黒ウサギはどうするの?」
「……問題児様方をを捕まえに参ります。
……事のついでに【箱庭の貴族】と謳われるこの黒ウサギを馬鹿にしたことを骨の髄まで後悔させてやりますのでっ!!」
そう言った黒ウサギの水色の綺麗な長髪は桃色に染まり、ウサギ耳をピンと立てた。
跳び上がった黒ウサギは外壁の傍にあった門柱に 水平に張り付くき、飛鳥たちを見た。
「一刻ほどで戻ります!
皆さんはゆっくりと素敵な箱庭ライフを御堪能ございませっ!!!」
黒ウサギは壁に亀裂が入るほどの力で跳びだして行った。
その速度は一瞬で飛鳥たちの視界から消える程だった。
「……。箱庭の兎は随分早く跳べるのね……。素直に感心するわ……」
「黒ウサギは箱庭の創始者の眷属。
力もそうですが、様々なギフトの他に特殊な権限 も持ち合わせた貴種です。
彼女なら余程の幻獣と出くわさない限り大丈夫だと思うのですが……」
黒ウサギの跳んで行った方角を心配そうな様子で見詰めるジン。
そんなジンに飛鳥は明るめの声で話し掛けた。
「……黒ウサギも堪能くださいと言っていたし、お言葉に甘えて先に箱庭に入るとしましょう。
エスコートは貴方がしてくださるのかしら?」
「え……あっ!はい!
僕はコミュニティのリーダーをしている【ジン=ラッセル】です。
齢十一になったばかりの若輩ですが宜しくお願いします。
所でお二方の名前をうかがっても宜しいでしょうか……?」
ジンはその歳の幼さを感じさせない丁寧な口調で自己紹介をした。
「久遠 飛鳥よ。そして、そこで猫を抱えているのが」
「……春日部 耀」
「……さ、それじゃあ箱庭に入りましょう。
まずはそうね。軽い食事でもしながら話を聞かせてくれると嬉しいわ」
飛鳥はそう言うと、ジン、耀を連れて箱庭の中に入って行った。
「なぁ十六夜」
「何だ?」
「俺とお前で別行動しないか?」
「ほぉう、それはまたどうして」
「俺は俺で面白そうなことを思い付いたからだよ」
「それは俺も着いていきたいが俺は世界の果てを見たいからな」
「よし!別行動するか!」
「そうしてくれると助かるよ
じゃあまたあとで」
こうして俺と十六夜は別行動となった。
実は何だかおかしな感じがしたから別行動をしょうと提案したのだが
その場所に近づいて来たころ突然地面が揺れた
「なっ!!」
そこには神々しい光を放つ女性がいた。
「お主は何者だ?」
と、声をかけられた
「名前を訪ねるときは自分から言うものじぁないんですかね」
「そうだったな我は
《大地の女神 レア》 だ」
とんでもないビッグネーム来ました!
「俺は一応一般人だと思っている
英神 迅だ」
「我は今とても退屈しておるのだよってギフトゲームをせぬか?」
とっても我が儘でした!
「別にギフトゲーム事態は受けてもいいが、ルールはどうするんだ?」
「ふむ、純粋な力勝負にせぬか?」
「OK それでいこうややこしいのになったら今は勝てる気がしないからな」
レアは何処からともなく光輝く羊皮紙を出した。
そこには【ギフトゲーム】の内容が書かれていた。
『ギフトゲーム名 【神の退屈しのぎ】
・プレイヤー一覧
英神 迅
・クリア条件
レアの降参又は、打倒。
・クリア方法
【力】でもってレアを倒す。
・敗北条件
降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。
宣誓
上記を尊重し、誇りと旗印とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。
【ギリシア神】印』
「それでは始めるかの!」