えっ!?俺のサイドエフェクトはそんなこと言ってくれないんですけど!?   作:にわかトリオソ兵

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国近 柚宇

「あ゛ぁ〜勝てない゛ぃい!!」

 

「声汚っ」

 

 色違いウッウで6タテしてやっただけだろ。首絞めてくんな。

 ……最近締められてばっかだな。

 

「ウッウのクセになんでそんなに強いの!?」

 

「ウッウのクセにとはなんだ。俺のウッウにはちゃんと『ホウオウ』という名前があるんだ、バカにすんな」

 

「それが更に神経を苛立たせるの!」

 

 なんでや、可愛いやろウチのホウオウ。

 

 そんなわけで太刀川隊の隊室で国近ちゃんとポケモンバトルを繰り広げています。

 まぁ俺の全勝だがな!

 

「うぅ〜悔しい!」

 

「ハハハ!鍛え直すコトだなぁ!」

 

「うわ〜ん!」

 

 殴るな、締めるな、髪引っ張るな。

 

「……なんか柚宇さんと千里さん、めちゃくちゃ距離近くないっすか?」

 

「そうか?元々あんな距離だったぞアイツら」

 

「いやいやいや!柚宇さんが千里さんの膝の上にいるんすよ!?いくらなんでも……」

 

 出水くんと慶くんがゴチャゴチャほざいているが、こんな状況になっているのには訳があるんだ。

 あまりにも雑魚過ぎる国近ちゃんがハンデが欲しいと騒ぐもんだから俺の画面をカンニングしながら対戦することになった結果、国近ちゃんを俺の膝の上に乗せるという形に落ち着いたんだ。

 

 いまだに慶くんに色々言ってる出水くんの方を向く。

 俺の視線に気付いた出水くんとバッチリ目が合う。

 

「フッ、羨ましいかァ?出水くぅ〜ん」

 

「……太刀川さん、あの人殺す許可をください」

 

「ハッハッハ!よし、いいぞ!」

 

「ざっけんな慶くん!後で覚えとけよ!」

 

「鳴宮くん暴れないで〜」

 

 慶くんから俺の殺害許可をもらった出水くんが躊躇なく俺の首を絞めてくる。

 次はお前かよ。俺の首はみんなに締められるためにあるんじゃないんですが。

 

「羨ましいッスよ、千里さん!」

 

「分かったから締めるの止めてくれない?タダでさえココ最近みんな近界民より殺意高いんだから」

 

「アンタには今さんがいるじゃないっスか!その上、柚宇さんにまで手を出すなんて!この顔だけクズハーレム野郎!」

 

「言い過ぎ言い過ぎ、しかも結花ちゃんにも国近ちゃんにも手出してないよ俺」

 

「鳴宮くん、早く次やろう」

 

「ポケモン飽きた、他のゲームやろうぜ」

 

「おっけー」

 

 と、国近ちゃんは次にテレビゲームをするつもりなのか俺の膝から降りてテレビの方に行った。

 

「そんでさっさと手離せ、出水くん。そろそろマジで死ぬ」

 

「ッス」

 

 素直に離すんかい。いやありがたいけども。

 

「そんでなんの話だっけ?」

 

「アンタいつも柚宇さんとあの距離感だったんスか?」

 

「あ?そうだけど?」

 

「そのキョトン顔止めてくださいマジで。二人がそんな関係だとは知らなかったっすよ」

 

「そんな関係て、別にヤったワケでも付き合ってるワケでもねぇよ、国近ちゃんとも結花ちゃんとも」

 

「さぁ、やろっかー」

 

 そんなことを話していたら国近ちゃんがまた俺の膝に戻ってきた。

 

 お、『カービィのエアライド』とか懐かしっ!昔、実家のゲームキューブでやり込んだ記憶がある。

 

「いやいや、なんでまたナチュラルに千里さんの膝に戻ってるんスか柚宇さん……」

 

「もーうるさいなー出水くんは。あ、出水くんと太刀川さんもやる?」

 

「あー俺はレポートやってるんだが」

 

「まぁいいじゃん慶くん、また今度加古ちゃんにやってもらえば。俺がいることなんざ滅多にないんよ?」

 

「……うん、それもそうだな!」

 

「んで、出水くんはどうするよ」

 

「はぁー、俺もやりますよ!」

 

「ほな自分らでリモコン持ってこい」

 

 言われた通りに素直にリモコンを持ってきてソファに座る二人を尻目に、俺も国近ちゃんに交渉する。

 

「国近ちゃーん、このゲームでソコは結構邪魔かなぁ」

 

「これもハンデだよ鳴宮くん。負けたら罰ゲームね」

 

「俺だけ色々重すぎる!」

 

 ハンデ、ペナルティ、体重の要素を全て拾った小粋なギャグが発動!

 国近ちゃんの頭突きが炸裂!

 

「ぐふぅっ!」

 

「……太刀川さん、千里さんって前からあんなんなんですか」

 

「前はもっと荒々しかったというか色々荒んでたぞ」

 

「え、マジっスか?口調こそ乱暴だけどそんなイメージはないですね」

 

「千里がボーダーに来たばかりの頃はそれはもう大変だった。色々あって最近は大分落ち着いたがな」

 

「おいそこ二人!俺の黒歴史バラさないで!」

 

「シティトライアル始めるよ〜」

 

 チッ、慶くんめ、余計なこと広めよって。

 レポートサボってたって蒼也くんに言いつけてやる。

 

 そんで罰ゲームは嫌だから出水くんを今のうちに潰しとこ。

 

「ま、俺と"柚宇"は幼馴染ってヤツだからな」

 

「え」

 

「ちなみに俺が柚宇を狙ってるんじゃなくて、柚宇が俺と結花ちゃんを二人とも狙ってんだよ」

 

「は?」

 

「あー確かに昔から国近が千里にベッタリだったな」

 

「ふふーん♪」

 

「……」

 

 よし、慶くんと国近ちゃんの二人の援護射撃もあって出水くんを思考の海に落とせた。

 クハハ、これで出水くんはもうゲームに集中できまい。

 

 これで3人対戦だ!

 

 なお、俺がドラグーンを完成させて普通にボロ勝ちした。




今日は更新されないと思っていただろ?更新しちゃうのさ!

はい、そんなワケで国近ちゃん回でした。
今ちゃん回が今ちゃん回してなかったのを反省してこうなりました。
ちなみに前話で登場してた物知りな謎JCが国近ちゃんです。

なお次回は全く思い浮かんでないためすぐはに無理です。
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