アンチ・ボルト   作:無名野ナナ氏

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アンチ・カイギ

 

 

俺は会議場の扉を開けるとそこには俺以外の全員が着席していた。

どうやら俺が一番最後のようだ。

 

「すみません。どうやら遅れてしまったようですね」

 

俺はすぐに謝罪の言葉を述べた。

 

「いえいえ。我々が早すぎただけなので大丈夫ですよ」

 

俺は時計を見たが、まだ会議10分前だ。

なんで、自分のところの会議室じゃないのに俺より早く座っているんだよ。おかしいだろ

 

「では予定より早いですが、会議を始めましょう。議題は革命への対策です。」

 

 

 

 


 

 

 

 

俺が席に着いてすぐ、政府側が貧困層の者たちによる革命運動の現状を話す

 

「皆さんもご存知の通りここ最近、貧困層の住民たちによる革命運動が極めて活発になってきています。先日も東区で革命家たちによるテロが発生しました。幸いテロはすぐに鎮圧されましたが、このまま放っておくといずれは政府…そして三大企業へ膨大な被害がもたらされます。我々は早急にこの革命家たちに対処しなければなりません。ですので、三大企業の代表たちであるあなた方の力をお借りしたい。」

 

……などと言っているが、政府は我々の力を借りずとも革命家たちなど対処できるだろう。政府は強大な戦力、すなわち抑止力を保有するからな。

じゃあなんで我々に協力を仰ぐのか?

…おそらくだが、純粋にめんどくさいだけだろう。

ほんと迷惑だ。俺は別に革命家共が騒いだって興味ないし。

 

「具体的にはどういったことを?」

 

会議室に上品な声が響く

三大企業の一角、オル・オーロ・アンラーゲ(OOA)の代表取締役社長であるオイロ・アーレットだ。ちなみに女

 

「力をお借りしたいのはわかりましたわ。ですが、どういった力をお借りしたいので?まさか、戦力などと言いませんわよね?」

 

お〜言いたいこと全部言ってくれた。助かるわ〜

まあ、あまり仲良くないけど。

なんなら犬猿の仲だし。

あのお嬢様口調が腹立つんだよな。一体いつの時代のお嬢様だよ。

スタイルはめっちゃいいんだよ。

でも、服の趣味は悪いんだよな…金銀にたくさんの宝石…さらに髪の毛も金と銀のメッシュな上に目も宝石のような目をしている。

しかもめっちゃ下に見てくるし。

 

「はい。OOAには革命家たちに経済面で圧力をかけて頂きたい。これで奴らの武器や兵器調達を断ちます」

 

「革命家たちは郊外のスラム街の人たちがほとんどだと聞きますわ。そんな方々が律儀にお金を払って武器を買うとお思いですか?そもそもそんな人たちにお金があるかどうかすら怪しいですが」

 

OOAは不動産と金融などを握る、アンチ最古の企業にしてこの都市の金の支配者だ

 

「それに兵器や武器を封じても異能がありますわ。確かに相手の戦力を落とすにはちょうどいいかも知れませんけれど、あまり効果は期待できませんわね」

 

「ですが、それでも弱体化にはなります。武器はどんなに弱いものでも一定以上の強さを与える代物…それを封じれば制圧が格段と楽になります」

 

ほら。ついに政府が楽とか言っちゃったよ。やっぱ楽したいだけじゃん

でも流石にこれ以上会議の流れを握られていたら困る。そろそろ俺も発言するとしよう。

 

「なるほど…金を断ち、武器も断ち、相手の戦力を異能力者だけにすると?素晴らしい対策ですね。ですが、革命家たちの居場所に見当はついているので?スラム街には碌な監視カメラがなかったと聞きますが…」

 

まあ、実際は俺がつけた隠しカメラがたくさんあるけどな

 

「いくら革命家たちを弱体化させ、あなたたちお得意の圧倒的戦力での押し潰しができるとしても…潰す場所がなければなにもしていないと同じですよ?」

 

会議室は静まり全員の視線が俺に向かう。

俺は目を瞑り異能を使って革命家たちの会議を観察している。

 

このことを知ったら、皆どんな顔をするだろうな?

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