比翼の二人   作:暁悠

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第十一話 決める覚悟 後編

 アイヴィーさんっ!? ──と、ジーンは駆け寄るなり悲鳴を上げた。

 アイヴィーは、全身から出血──ではないが、魔力が漏れ出している。この勢いのままでは、アイヴィーは死んでしまうだろう。

『イオフィ、どうにか出来ない?』

『出来るよ。万人に恵みを(もたら)す神聖魔法なら、この人を完全に回復させる事だって出来る』

 とても、心強い返事だと、ジーンは感じた。

「──〝豊穣なる天の恵み(ファータイルブレッシング)〟──」

 それは、記録上最高位の神聖系回復魔法である〝最高位傷病快癒(ハイエスト・リカバリー)〟や〝完全回復(フル・ヒール)〟をも超える、真なる奇跡だ。その身に智天使(ケルビム)たる高位の天使を宿すからこそ可能である、天が起こしたる奇跡を現出させる、最上の回復魔法なのだ。

 ここまでこれといった活躍がないジーンだったが、ここに来ての大活躍である。こんな所業はカーミラやフウマ、ゼルエルでも不可能だったので、ジーンであってこそ、なのだった。

 そんなジーンの施しもあって、完全回復したアイヴィーである。

「……何から何まで、済みませぬな」

「いやいや、いいんですよ。ピンチの時は助け合ってこそ、ですし」

 その言葉で少し和んだアイヴィーだったが、直ぐに気を取り直した。

「カーミラ様、済みません」

「うん? 何じゃ、急に?」

「いえ……申し訳なく、感じるのです。私は、カーミラ様の側近にして、執事。あんな大見得を切った手前、こんな結果となってしまい……本当に──」

 そこまで言ったのだが、肝心の言葉はカーミラに遮られてしまった。

「いいんじゃよ」

「──え?」

「いいんじゃと、言ったのじゃ」

 それは、アイヴィーからしてみれば予想外の言葉である。そんな動揺も気にせず、カーミラは語り続ける。

「いいのじゃ。逆に、よくやってくれた。あんな巨悪を相手に、ここまで時間を稼いでくれたのじゃからのう」

 アイヴィーは、少しばかり涙を催す。

「本当に、よくやってくれた。言ったじゃろう、ゆっくり休めと。……其方(ソナタ)は……わたしの誇りじゃ」

 その言葉に、アイヴィーは感極まって涙を流してしまった。

「────光栄、光栄です、我が主よ! このアイヴィー、貴方様の眷属として生まれる事が出来た事……幸運に思いますればッ!!」

「ならば、良い。さあ、休むのじゃ」

 カーミラがそう言うと、アイヴィーはどこかに『転移』した。地下の避難所(シェルター)に赴き、状況を説明しに行ったのだ。

 それは、(さて)()き。

 カーミラの真紅の瞳が、ギラリと光る。その鋭い眼光(サツイ)は、目に見えぬ刃となって、化け物を射抜く。

「良くもわたしの大事な、大事な大事な家臣を傷つけてくれたな、化け物風情が!! 天罰を下してやろうぞ。キサマ、楽に死ねると思うなッ!!」

 凄まじい怒気と威圧感を伴って、カーミラが叫んだ。

 それを横目に、ジーンはイオフィエルと会話する。

『ねえイオフィ、あの化け物、ちょっと不可解じゃない?』

『確かに……とは思うけど、どこが?』

『だって……ほら、あれ』

 ジーンが指したのは、化け物の背中に乱立する背びれだ。それは、どこかグレイブドラゴンの背びれに似ている。

『──確かにっ! グレイブドラゴンの背びれに似てる!』

『でしょ? ちょっと不可解だよね。ただの魔獣とは思えない』

 まず、ただの魔獣は核破壊熱線(ニュークリアブレス)など使えないのだが……ジーンにそんな知識はないので、関係ない事である。

『それに……どこか、歪だ』

『うん。色んなモノが混ざりあったみたいな……』

 それにどこか、懐かしい面影も感じるジーンである。どこか合成獣(キメラ)のような見た目の化け物。しかし、緑色の鱗には見覚えがある気がした。しかし今は戦闘中なので、余計な考え事はしない。

 そして、カーミラが動く。

「わたしの家臣を傷つけた報い、受けるが良い! ──〝吸収反射破壊滅覇(リフレクト・デストラクション)〟──ッ!!」

 カーミラが行った事は至って単純。〝純白(ブラン)〟にて吸収した核破壊熱線(ニュークリアブレス)に自身のエネルギー及び破壊力も上乗せして、撃ち返しただけである。

「グギュギオォオオオオオオオーーーーーーンッ!!」

 最大最強の技を放ったばかりで、まだ全身ボロボロだった化け物の体に、そんなものが撃ち込まれたのだ。想像を絶する痛みを伴うのは、想像に難くない。

 しかし──それなりに、問題もあった。

「……チッ、エネルギーが強すぎる。こんな勢いで使っていては、わたしの〝純白(ブラン)〟が耐えられぬわ」

 そうなのだ。大ダメージを与えられるのはいいのだが、如何せん、エネルギーが強大過ぎた。このままでは、カーミラの〝純白(ブラン)〟の方が壊れてしまいそうな勢いで。

「厄介なものよな……。まあ、よかろう。フウマよ、飛行は出来るな?」

「ああ、魔法で」

「ならば良い。お主とわたしで、アヤツを少しずつでも削らねば。ジーンは、後方から高威力の魔法で攻撃じゃ」

「わかった」

 直ぐに作戦は決まり、それぞれが行動を開始する。

「極大・光波手裏剣!」

 フウマは、変わらず神聖魔法による攻撃。

紅血魔熱波動(イヴィルブラッドウェーブ)!!」

 カーミラは、化け物の熱線を流用した範囲攻撃。それを放ちながら──

「──紅血終焉波動(ブラッドウェーブ・エンド)──」

 紅血魔熱波動(イヴィルブラッドウェーブ)に、ユニークスキル『怠惰(スロウス)』による〝死への誘い(エンドマーク)〟を融和させて放つ、新たな奥義を。

 これは、生あるものは抗えぬ、絶対の権能だった。範囲攻撃故に味方を巻き込みかねないが、そこはギリギリまで指向性を与えて避けさせる事で問題にならない。

 当たればその者の魂を侵食し、いずれ死へと誘う──最強とも呼べる技なのだ。

 しかし──

「──チッ、無駄に図体が大きすぎて、中々〝内面(たましい)〟まで届かぬ!!」

 やはり侵食には時間を要するし、肉体の大きさに比例して必要照射時間も長くなる。化け物は巨体による妨害も行ってくるので、この技で仕留めるのは無理だった。

 しかも、この技の真骨頂は精神作用。肉体的には、表面を少し焼く程度しか与えられないので、今回の化け物相手では分が悪い。

「極技──〝閃風(せんぷう)〟──」

 フウマの極技──〝閃風(せんぷう)〟も、どちらかというと対人かそれと同等のサイズ想定の技。巨体を持つ獣相手では、すれ違い際の超速斬撃という長所を活かしきれない。

 だが──

「天使イオフィエルへの祈りを捧げ奉る。天使の()(ちから)にて、邪悪を葬り給え──〝崩魔聖天(メルトノヴァ)〟──」

 ジーンが、最大最強の攻撃系神聖魔法を放つ。

 人類史における最大最強の神聖魔法とは、間違いなく〝破邪の光(ディスインテグレーション)〟だ。

 しかし、それは飽く迄も〝人類史〟における話。太古より存在していて、その上に〈神聖魔法〉のメカニズムの元でもある天使には、別の最強魔法が存在していた。

 それこそが、神聖魔法:崩魔聖天(メルトノヴァ)。〝破邪の光(ディスインテグレーション)〟よりも遥かに高威力だが、長い詠唱が必要となる。最大効果の『詠唱破棄』を行っても、ジーンのように、何節か詠唱が残ってしまうのだ。

 だが、それ故に効果は絶大。

「グォオオオオオオオオオオオ────ッ!?」

 範囲こそ狭いが、化け物に一本の光の柱が降り注ぐ。それは絶大な威力の魔を滅する光で、化け物の一部を消滅させる事に成功していた。

「よしっ!」

「ほう! よくやったぞ、ジーンよ! ここからならば──」

 そう言って、カーミラが傷口の前に移動する。

「今度こそ、死せよ! ──〝紅血終焉波動(ブラッドウェーブ・エンド)〟──ッ!!」

 魂を侵食する波動が、化け物の体内に流れ込む。

「グギッ、グガガガガガガガ────ッ」

 それに伴って、化け物が暴れ狂う。

 それは、大きな問題だった。

「────逃げろ、カーミラッ!!」

 フウマから怒号が飛ぶ。

「わかっておるわッ!」

 カーミラも、感じていた。

 ──認識は、浅いものだったが。

「グギっ────グギュルォオオオオオオオオ────ッ!!」

 化け物が大きく咆哮し──あの日のジーンのように、有り余るエネルギーを解放した。

 

   ◇◇◇

 

 爆音。衝撃。

 ジーンは、数秒間意識を失っていた。

(……………………何が…………どうなったの……?)

 ジーンは欠けたる意識をかき集めて、周囲を見渡した。

「──ッ!?」

 そこは、地獄だった。

 幸い、国を包み込む常夜の『結界』は破れていなかった。しかし……。

「うっ……うう……た、助け……助けてくれぇ……」

「苦しい、苦しいよ……」

「うっ、うわぁああああああんっ! だず、だずげ、だずげでぇ──っ!」

 瓦礫の下敷きになった者達だろうか。その者達の怨嗟の声が、呻き声が、周囲から聞こえてくる。

 化け物は、微動だにしていなかった。エネルギーを使い果たしたのと、傷を癒やすので、一時的な休眠状態へと陥っているようだった。

 そして、傍らには──

「カーミラさんっ!?」

 カーミラだ。カーミラは、ジーンを爆発から守っていたのだ。

「……………………じ……ん……」

 カーミラが、薄っすらと目を開ける。カーミラは『多重防御結界(マジック・アイアス)』も駆使してジーンを守ろうとしていたのだが、健闘虚しく、その多重結界も壊れてしまった。

「…………すまんな……無理を、して……しもうた」

 見渡すと……少し遠くに、フウマが見えた。全身血だらけだが、ゼルエルが必死に回復魔法を行使している。

「ゔゔゔゔゔゔ──」

「待って」

 果てしない怒りを抱えそうになって──イオフィエルが、それを止めた。

「──あ……」

「まただ。また、なろうとしてた。そうだったんだね。怒り……とか、憎しみが、引き金(トリガー)になってたんだね」

 ようやく判明した暴走の原因。

「怒りのままに使ったんじゃダメ。私が戦うから、ジーンは──」

「………………………イヤだ」

 驚くほどに、か細い声だった。

「僕が……僕が、戦う」

「いや、でも……ジーン、魔法職じゃん。だから──」

「イヤだ、絶対。イオフィエルを一人で戦わせるなんて、絶対に。だから……僕も、戦う」

 イオフィエルは、どんどんと引き下がれなくなっていくような感覚に襲われた。

 ダメだ──と、イオフィエルの本能が、告げている。

 ジーンを戦わせたらダメだ──と、イオフィエルの理性が、告げている。

 それでも、ジーンに今更退()く気なんてなくて……。

 そう思ってしまったからこそ、少し、強い言葉を使ってしまったのだ。

「…………………………ジーンは、ダメなんだよ!」

「……え?」

「ダメなの、ジーンは。ジーンは、私より弱いもん! ジーンは、私より弱いんだから──」

 そこまで言って、言葉が詰まった。

 バレないように、唇を噛む。

 辛いのだ。ジーンに、こんな事を言うのは。イオフィエル自身、こんなに強い言葉を言った事なんて、生まれてこの方なかったから。

 しかし、ジーンも──

「…………イオフィ、だって……」

「……?」

「イオフィだって、出来損ないじゃないかっ!」

 ジーンも、叫ぶのだ。負けじと、叫ぶ。

 ただ、叫ぶ。

「え、えっ……?」

 その苛烈な言葉に、イオフィエルは少し涙ぐんだ。

 しかし……次に紡がれたジーンの言葉を聞いて、その出かかった涙も引っ込む。

「弱いのは……イオフィも、同じだろ……?」

 イオフィエルは、思わず、動きを停止してしまった。

 時間が止まってしまったかのように、動かない。動けない。

「一人で戦わせたりなんて……しないよ。僕達は……〝比翼〟だ。二人で、戦わなくっちゃ。だって、僕達──」

 ──運命で繋がってるんだろ?

 思わず、泣きそうになるイオフィエル。

 もう、突き放したりなんてしない。

「うん……」

 ただ、手を取り合って、進むだけ。

 

「でも……確かに、僕は弱いかも」

「…………」

「だから、僅かでも、可能性に賭けてみる」

「え?」

 ジーンはずっと、感じていた。あの時、雲海の森での事件から、ずっと。

 腹の奥でとぐろを巻く、何か、重くて力強いモノ。

 それに賭けようとしているのだと──イオフィエルも、察した。

「……暴走、したら?」

「そしたら、イオフィが僕を止めて? 僕、イオフィを信じてるよ」

 その言葉に、イオフィエルは頬を赤らめた。

「……うん、わかった。絶対、止めるよ」

 

   ◆◆◆

 

 ジーンは、自分の中を探っていく。

 心という、魂という海の中に潜って、それをひたすらに探す。

 その果てに──見えたものがあった。

 やはり、重くて力強い、何か。

 ジーンは、それを抱きしめる──

 

   ◆◆◆

 

 ジーンは、薄っすらと目を開けた。

「……行くよ、イオフィ」

「うん」

 ──覚悟を決めろ!

 自分を鼓舞するように、ジーンは心でそう叫んだ。

 そうして、眠る力を一気に解放していく──

(……? ジーンの胸の中心が、一瞬、淡い蒼色に輝いたような……)

 次の瞬間、ジーンから()()禍々しいオーラが放たれる。

(くっ……また、暴走──って、あれ?)

 前あった模様がない? ──と、イオフィエルは疑問に思う。そんなイオフィエルにお構い無しで、ジーンは(なお)もオーラを爆発させていく。しかし──破壊力は、生んでいない。

 ジーンの髪が一瞬だけ逆立った。美しい真紅色だったジーンの瞳が──胸の輝きを内包する、鮮やかな蒼色に変わる。

 暴走はしなかった。雰囲気は、いつものジーンのままである。

 では、自我は?

「……大丈夫だったみたい」

 ジーンのものだ。完全に、暴走を克服したのである。

「──行こう」

 ジーンは、イオフィエルの手を優しく握った。

「……うん」

 儚い笑みを浮かべたイオフィエルは、ジーンと共に戦場へ赴く。

 

   ◇◇◇

 

 先制攻撃を仕掛けたのはジーン。オーラを纏った状態ならば、魔法を使わずとも空中飛行が可能なようだった。ジーンは、その飛行に魔法での飛行を重ね掛けして速度を上昇させている。

「はあっ!」

「グギュオオ──ッ!?」

 両手に禍々しく赤黒いオーラを纏わせ、それを飛ぶ爪撃として飛ばす。思わぬ破壊力を持っていたようで、化け物の肩を切り裂いた。

「そこだ、聖光弾丸(ホーリーブレッド)!」

 そちらに気を取られた隙に、イオフィエルが光の弾丸を飛ばす。計十発撃ったが……的が大きかったからか、全弾命中。

 隙を生じぬ二段構えで、ジーンが化け物に襲いかかる。

「はああああああっ!!」

 禍々しいオーラを纏った拳で、化け物を殴りつけるジーン。やはり破壊力が段違いなようで、化け物はそれだけで少しよろけた。

「──〝破邪の光(ディスインテグレーション)〟──」

 そこに、魔を滅する光が降り注ぐ。

「グギュルォオオオオオオオーーーーーーンッ!!」

 負けじと、化け物も全身からエネルギーを発散する。しかし、第一波以上の威力は出ない。

 それぞれの『結界』でピンピンしていた二人が、尚も追撃する。

聖閃光波(ホーリーレイ)っ!」

「レイジング・リッパー!」

 ジーンが叫んだのは、即興の必殺技である。「破壊する」という意味の〝レイジング〟と「切り裂く人」という意味の〝リッパー〟を掛け合わせただけであるが、中々様になっていた。

「カッコいいね、それ!」

「即興にしてはね。最大威力で、サッサと決着つけよう!」

「そうだね」

 イオフィエルは、長い詠唱を開始する。『詠唱破棄』を使わずに、効率度外視の威力重視で魔法を行使する気なのだ。

 ジーンは、(うな)るように体をうねらせ、全身に循環する邪悪の力(エネルギー)を活性化させる。それに伴って、ジーンの全身が淡く、赤く輝いていた。

「「これで終わり()!!」」

 かくして、イオフィエルの詠唱が終了する。

 同タイミングで、ジーンは、活性化させたエネルギーを両手に集約させた。両掌を前に突き出して手首を合わせて、掌の間に集約したエネルギーを更に融合させる。そして──

「──〝崩魔聖天(メルトノヴァ)〟──ッ!!」

破壊滅爆覇(レイジング・バースト)ッ!!」

 邪悪な力と聖なる力が交わり合い、超級の破壊力を生む。それは、如何なるモノをも滅する破壊の暴威となった。

 しかし──

 

「グギッ、グググググ──」

 

 化け物の前に『結界』のようなモノが出現し、化け物を守る。まるで、化け物に明確な〝思考〟と〝意思〟があるかのように。

「ダメだ、破れない!」

「諦めないで。もっと威力を高めるよ!」

 二人は最後まで諦めず、出力を上昇させ続ける。

 

 ──そんな二人に、幸運の女神が微笑んだ──

 

「グギャウッ!?」

 巨大な光の手裏剣が飛んできて、化け物の『結界』に刺さったのだ。

 その主はもちろん──

「「フウマさんっ!?」」

 そう、フウマである。

「サッサとぶっ殺しちまえよ、そんなヤツ! 何、モタモタしてんだ!!」

 フウマの怒号が飛ぶ。しかし、その声はいつもと比べてもの凄く弱々しくて……。

 余計に元気づけられた二人である。

「「はぁあああああああああ────ッ!!」」

「るっせーな、極大・光波手裏剣ッ!!」

 フウマの飛ばした手裏剣が、『結界』に刺さっていた手裏剣を押し込んで破壊する。

 そして──受け止められていた超高威力の奔流が、化け物に襲いかかった。半ば破壊光線と化したそれは、化け物の肉体を簡単に射抜いて……。

「グッ──グォオオオオオオオオオオーーーーーーンッ!!」

 大咆哮と共に、化け物は内部から爆発。

 多大なる被害を出しながらも──かなりギリギリの瀬戸際で、化け物に辛勝を収めたのだった。




 タイトル回収出来ちゃいました。もっと最終回とか、そっちの方がいい気がしますけど……。
 まあ、いいんです! 自分なりに最高のタイミングでしたから! これで良かったんです!
 ジーン……強いけど、ちょっと不安要素が残る力使ってますね? 怖いね。
 ちなみにですが。魔法の名称が、同じ読みでも漢字が違うこと、ありますよね? あれ、ミスじゃないんですよ。
 魔法は〝人の思考を魔波に伝えて物理法則を捻じ曲げる〟技能ですので、人によって解釈や効果が違うんですよね。それでも学校で習ったりするので、文字列や呼び方は似通ってるってわけです。そういう見方では、魔法もユニークスキルみたいに見えてきました。
 以上、あとがき兼作者のプチ解説コーナーでした。
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