「毎日生命線を彫刻刀で延ばしてる俺が死ぬわけないだろ」「手相以外の知識を捨てて来たのは分かりました」 作:遺書の切れ端
今日はもうキャパシティーがいっぱいいっぱいだ、一回文芸部隣の
「うーん、ある一定の拷問期間が過ぎると髪の毛を全剃りするのはなんなのか? 爪とか眼球を取るのは割と序盤に歯とかも鉄板。何故終盤に髪の毛になるのか、切断とかは人に依りけり、出血多量で大抵は長く保たないので目的との差異があるのだろう、個人的には初手切断は冷める。そっからちゃんと止血が出来れば尚良、残念ながら拷問にかけられるような人は大事にされないので怪我と治療を繰り返させてもらえるのは映画や漫画のフィクションだけだと身をもって気づかされた。現実の人間は他人の痛みを分かったフリは出来ても決して分かりはしないのだから所詮は他人事か」
結論に辿り着いた俺は埃が舞っている誰か掃除しとけ教室を後にして文芸部へ戻る、そうヤドカリ。
「ただいマヌカ」
「本当に帰ったかと思いました、残念です」
ドアを開けて癒しアピをしたが、いつも通り対して伝わらなかったらしい。
来たことへの安心なのかガッカリなのか、後輩の表情には本人もよく分かっていない感情が渦を巻いている。
「隣で黒板アートしてたら遅れた」
「……先輩は何しに学校に来てます?」
らしくない後輩は漫画に手が伸びずに、どうやら人並みに悩んでいる様子。
俺はなんて声を投げようか迷う。
「サーカスが来てるってさ」
大事な場面だ、迷う。なんて喋ろう?
「カスは先輩です」
一言目で運命が左右すると言っても
「よし、今シミュレーションした結果! サーカスは違うから別の選択肢を選んでみるか」
「仕方ないですね、サーもあげます」
現実は止まってくれない、何事も下から攻めよう。
「俺、お供として頑張るよ!!!!」
流石に孤立している後輩をほっとくのは先輩としていかがなものか。
ほっといたら孤立しないとか正論は死んだからもう居ない。正しさで救われるのはネットニュースのあからさまな悪を正論で殴るリプ欄だけだ、最近はインプレゾンビばかりで正義も見えにくくなった。
「きび団子とかあげましたっけ」
やっと緩めな
だから良く色んな国の船が遊びに来るけど、海域で言うと今フィリピンが熱い。何がとは言えない、怖いから。温度ということにしよう、温度が熱い、熱盛。
「そういえば、唇しかもらってないな。返却したい」
ウィットに
「先輩が勝手に奪いましたよね? このお供まったく役に立ちません、島流しです」
また流されてしまった……俺はいつもそうだ。
人の顔色を
「分かった、俺は他人に流されて作り笑いを浮かべながら本当の友達なんて作らずに上っ面だけで生きていくよ!」
現実の俺が心理描写の俺と同じことを言ってて草。
「それが出来ないからずっと一人なのでは?」
「ウケるーw」
ちゃんと心理描写で草が生えたら現実でも草を生やしとく律儀さの
「先輩、次笑ったら顔面をハサミで刺します」
あのハサミは俺の
「どうしよう、刃物が怖い……こういう時どんな顔をしたらいいんだろう」
「そうですね、まずはいつも目が死んでるので口だけじゃなくて目にもハイライト入れる感じを意識して口角しっかり上げて笑ってみてください」
「にははw」
「笑うなって言ってるでしょうがッ!」
「グゥェ!」
俺の哲也ほどの広さの
「これが伏線回収ですね!鞄のハサミがここで生きてきました!」
「もう嫌だこんな部活、ユラギを転校させよう」
「改変酷いと由良さんの家に人工衛星落としますよ」
「生きてそう」
「ではシナ〇ロールのツイ〇ターみたいなことしか言わない由良さんにします」
「(声にならない悲鳴)」
「誰とも比べないで素敵なんて分かるわけないでしょ?w比較対象無し過信ナルシスト爆誕!w」
↓
「だれかと比べなくていいんだよ。きみはきみのままで、とっても素敵なんだから」