「毎日生命線を彫刻刀で延ばしてる俺が死ぬわけないだろ」「手相以外の知識を捨てて来たのは分かりました」 作:遺書の切れ端
血が仕立て上がっている、
血液の売値は気にしちゃいけない、善意を金額で計ると偽善になってしまうから。
「ふむ、ヘモグロビンの味がする」
俗名鉄分。
「せ、先輩!血が!!!」
麦わら帽子
「このぐらい安いもんだ、無事でよかった」
「でも……私、返り血で制服が汚れてしまいました……」
落ち込んでいる後輩を慰めるべきか、エンゼルケアが面倒。
「生理って言えば大抵は誤魔化せるらしいぞ」
「軽い方なので整合性取れません」
「返し違くない?そこはデリカシーを注意しない?刺されたことよりそっちの方が驚きが強い」
「いまさら先輩にデリカシーなんて期待していませんよ、期待しているのはどんな断末魔で鳴いてくれるかだけです」
知らない間に見限られていたらしい、心当たりしかにゃい。
「断末魔はニャーで逝こうと思う」
「にゃぁですか……ミーちゃん*1…………」
「誰やねん」
「……そうですか、誰ですか」
そんな憎しみの籠もった
無意識に人を傷付け慣れているので経験を積んだリカバリー力を発揮する。
「そのミーチャァも多分一生懸命に生きたと思うんだ。きっとあの世で幸せに暮らしているさ、アーメンハレルヤマーマレード」
「ちょっと手を出してください」
なんだろう?プロポーズかな?エンゲージリングのサプライズはサイズを事前に測っとかなければ失敗する。
大きくて失敗ならブカブカだー笑、ぐらいの笑いごとで済むかもしれないが小さくて失敗はちょっとフォローが難しい。
最近はサプライズ期間内にサイズ交換してくれるので安心して当たって砕けたまえ、ヒイワトソンくん。
「手ーのひらをたいよーに透かしてみればぁああああああああ!!!!!」
手がサンサンじゃなくてグサグサされた、痛い。またしても手に穴が空きそう。
「これはミーちゃんの分です」
原作とアニメでは言っていない台詞だ。
「俺の分は!?」
「これです、んっ」
「っは、クーリングオフ間に合うかな……朝
「うるさいです、いいから黙って
「ぁ、ひゃい」
目まぐるしい物事の変化に付いていけていない、まるで頭から血が出ているようにクラクラする。
これがキスの魔力なのかもしれない、なんだか手のひらも
貫通していたら太陽を透かせなくなってしまう、それ以外に手の使い道は特に無い。
「も、もう終わらない?俺、ちょっと恥ずかしい」
もじもじ。
「嫌です」
柊の手が首の後ろに回ってがっちりと遊具のように掴まれた。
返事以外はほぼ粘膜交換状態、こいつ昼を食べたあと歯をちゃんと磨いた?磨いてなさそうだ……嫌だなぁ……帰りたいよ……肉体構造の要求を代弁する。
「せめて一回トイレ休憩を挟ませて。ずっと
「漏らしてください」
「嘘なんだから漏らすわけないじゃん」
「この!!!!」
何故か舌の動きが激しくなった、その勢いで家の食器とかを洗浄してくれないかな。
乾燥機は超便利、コインランドリーに居る人は皆サクラなんだ。
そしてマッチングアプリにサクラは存在しない、理由は偽装として機能していなくて
思い出した、マッチングアプリを使ったことが無かった。
偏見は良くないか、そーりー。
「はぁ……反省しましたか……?」
実際に体験していないのにネットで聞いた情報を
「しました……しゅん……」
もうリカバリーなんてしない、実直に肩を落としてアピール。
「ではご褒美として足舐めていいですよ」
あれ?またミスった?
罰ゲームラッシュに入ってしまったので別ルートを選ぶ、セーブをし忘れていた詰んだ。
「…………そう言えば学校の給食費を盗んだのを忘れてた、元に戻してくる」
「ウチの学校給食ないです」
「それ込みで元に戻してくる」
「いいでしょう、私の足を配給します」
会話のキャッチボールが刀狩りされている。
背中の傷は剣士の恥らしいから行くか……放課後とか余計な情報が脳裏を駆け巡っている。
このままだと保健室登校を通り越して不登校になりそうだな、体育は無かったはず……でも夏なんだよなぁ……はぁ。
「れろっ……
「運営がこんな話を止めないから足を舐める羽目になったぜ(他責思考)」
「先輩足好きですもんね」
「マジでそう思われたらどうするんだ、後輩を消す方法」
「あと先輩は靴下も好きです」
「凄い勢いで俺がヤバイやつにされてる……」
「1話からです」