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■まえがき
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
※ 奈落家のいつもの設定確認
・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回はラーメン店内。令和モダンなオシャレです。)
・奈落家の服装は、原作通り。
・奈落さんと分身たち皆、生存していて
人見蔭刀に仕えて奈落と一緒に
人見城に一緒に住んでいる設定です。
・季節は特に記載が無ければ、
投稿された日と同じです。
(今回は夏の暑い日)
ストーリーのジャンル:ほのぼの
では、このまま下へスクロールして本編どうぞ。
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夏の人見城下の町。
熱い日差しの中、セミがジリジリと永遠に鳴き続け、
セミにじわじわと攻撃されているような気分になる中、
人見城外の仕事に出ていた神楽と神無は、
さすがにこのまま外を歩き続けるのはキツいと
一休みするために近くにあったラーメン店に入った。
入口のドアを入ると
店内はかなり冷房が効いていて
神楽たちは救われた。
TikTokの背景で流れていそうなオシャレで
落ち着いたBGMがかかっている。
小柄なおねえさん店員が多く、
接客は丁寧で暑苦しい感じもしない。
チープなラーメン店のようなにおいもしないし、
かと言って高級店のようなとっつきにくさも無い。
平日のお昼を外した時間帯のため、
お客さんもそれほどおらず
店内は静かで落ち着いていた。
ほのかな黄色めの間接照明も良い。
シーサイドテラスのような
窓際の実用性よりインテリア性を重視したような
細い脚の、薄い板のテーブルの席に案内される。
椅子も小さく細めで少し高い。座る所は丸い。
テーブルも椅子も暑い国の猫のようにスリムだった。
運ばれて来た氷のたくさん入った緑の玄米茶を飲んで
「あー」などと神楽が言いながら神無と共に一息つく。
少し黙って一休みした後、
メニュー表を二人で見つつ
神楽が「どれにする?」などと言いながら
タブレットで注文する。
「テキトーに入ってみたけど、
イイカンジじゃん」
などと神楽が窓の外の
焼けるような道路を見やりながら
落ち着いたバーのような店内を悠々と眺めつつ
神無と話している間に
神楽の頼んだ冷麺と神無のゆず塩ラーメンが
すぐにほぼ同時に運ばれて来る。
神楽の注文した冷麺は冷やし中華味のスープだがおいしく
たくさん入った角切りチャーシューも味噌の味が
濃くついていてとても良い。
千切りキュウリはやや太めなのが良い。
キムチの酸味、辛味、塩味のバランスがすごく良く
スープと合う。
ゆず塩ラーメンはきざみネギや
千切りネギがたくさん載っており
チャーシューも大きめで豪華だ。
透き通ったスープが綺麗だった。
ちょこんと中央てっぺんに載った
ちょうど良い量の黄色いきざみゆずも彩りが美しい。
そうして食べ終わる寸前、
ふと、神楽が見ていたアニメの気に入っていた
オープニングテーマ曲が流れて来る。
単なるアニソンじゃなくて
ふつうにオシャレなJPOPなところが良い。
神無もすぐさま神楽のそれに気づいたようだ。
「…いい曲ね」
神楽に静かにつぶやく神無。
彼女も本当に良いと思って「いい」と言っている。
「だろ? こういうオシャレなところで
かかるとサイコーだよな」
テンションが上がっている神楽。
神楽と神無は思いがけなく出会ったオシャレなラーメン店に
幸せを感じていた。
「…こういうの大事」
「そうそう。奈落みたいに城(ウチ)にいて
節約ばっかりしてるのが人生じゃねえんだよ。
たまにはカフェ行くみたいに自由を謳歌しねえと」
「…私たち、意外と自由じゃない?w」
「あー、そうかもな。実際こうしてる訳だしw」
神楽と神無は自身らの自由に改めて気がついた。
そして自由というものが心に灯った気がした。
二人のもとにサービスのバニラのミニソフトクリームが
花を模した薄い桃色の小さな涼しげな透明なガラスの器で
運ばれて来る。
神楽と神無は顔を見合わせてさらに笑顔になった。
おわり
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
ほんとに終わりです。