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■まえがき
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
※ 奈落家のいつもの設定確認
・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回は人見城下の町に劇場がある設定です)
・奈落家の服装は、原作通り。
・奈落さんと分身たち皆、生存していて
人見蔭刀に仕えて奈落と一緒に
人見城に一緒に住んでいる設定です。
・季節は特に記載が無ければ、
投稿された日と同じです。
(あまり季節は関係無いですが、
一応秋の初めで月末なので9月末くらい)
ストーリーのジャンル:わりとまじめ。でもエッセイに近い感じ
では、このまま下へスクロールして本編どうぞ。
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月末で事務の仕事が切羽詰まっている人見一家。
こういう時に限って外出系の仕事は無く、
神楽と白童子がうだうだとすごいうるさい。
これでは神無や白夜の仕事のパフォーマンスも
大幅に下がると、
奈落は神楽と白童子の二人を連れて
外に出ることにした。
城門を後にし、
人見城下の町でちょうどオーケストラのコンサートが
開催される日だったことを思い出す。
奈落自身、二人の相手をし続けるのも消耗するので
彼は二人をそこに連れて行くことにした。
涼しい秋風の吹く中、
会場に着くと
すでに外まで長蛇の列。
最後尾のプラカードを持った若いスーツのイケメンスタッフに
訊くと当日券は売り切れとのこと。
しかし、奈落は人見領の領主蔭刀と容姿が瓜二つ。
「世の顔を見忘れたか!?」
と松平健演じる暴れん坊将軍のように言い、
無理やり空いているVIPルーム席に案内させた。
*
穏やかな午後。オーケストラコンサートが開演する。
しかし、領主の人見蔭刀が来ていると伝わった
黒スーツの若い男性スタッフたちは心穏やかではない。
指揮者兼司会者が舞台袖から登場。挨拶をし、
それぞれの楽器の人たちも舞台袖左or右から
紹介されつつ登場する。
左奥、トランペット、クラリネット、ティンパニー。
左手前、第一バイオリン、第二バイオリン。
中央奥、オーボエ。
中央手前、指揮者。
右奥、ファゴット、ホルン、コントラバス。
右手前、ビオラ、チェロ。
曲によっては指揮者の位置がずれて
ピアノが中央手前に来る。
だいたい配置はこんな感じであった。
黄色い淡い照明に
男性演奏者も女性演奏者も
夜闇のような気品あふれる衣装を身にまとい、
美しく磨かれたキラキラとした楽器も映える。
演奏者はたちは年齢を重ねた顔つきをしているが
とても凛々しくキリッとして立派に見える。
知性も感じられた。
オーケストラはオーボエを斬り込み隊長に
ファー、パァーと少し音合わせしつつ演奏が始まる。
流麗な音たちが香り、
CDやスマホアプリで聴くのとは
響きや連なる音が全然違う、
リアルな美しい旋律であった。
演奏や動きがそれぞれきちんとそろっている姿も美しい。
ステージ手前左右に見えるバイオリンやビオラは、
書道で言うトメ、ハネ、ハライのような動きもカッコイイ。
オーケストラの曲は何回も盛り上がりがある。
大きな盛り上がりは一回ではない。そこがいい。
荘厳且つ軽快なメロディ。
合間に指揮者(司会者)のトークもあり、
歴史の偉人の音楽家に対してちょっと毒を吐くところも楽しめた。
だがトーク中、舞台で座っている演奏者たちは
微動だにしないようにしなければならないので
けっこう大変そうだ。
指揮者も曲を覚えて演奏の指揮をしつつ、
合間のトークもするのでこれも大変だろう。
今回のオーケストラコンサートは、
プログラムに無い演奏もサービスでしてくれ、
その後途中、トークに絡めてちょっとした演奏なども
触りだけしてくれたりもする。ありがたい。
そして最後、オーケストラの演奏は
荘厳且つ軽やかな音色に豪快さも加わって締められ、
深い感動と大きな拍手と共に終わった。
きちんと美しい音色が心に響いて
感動した奈落。
だが、現実に戻るのも早く、
すぐさま荷物をまとめつつ
VIPルームの非常にゆったりとした座席で
完全に寝ている神楽と白童子に
さぁ少し怒って帰ろうと思ったが、
二人が座席で頭を寄り添い合って
静かに寝息を立てている姿に
不覚にもほっこりとしてしまうのだった。
スー、スーと二人は可愛い寝息を立てる。
おわり
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
ほんとに終わりです。