猫科戦隊ニャーレンジャー   作:舞嵐

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第20話:最終執行、運命の刃

幻獣界・幻獣殿 玉座に座る黄龍皇帝(ゲヘナ)が、その前に深く跪く鋼牙(ダークファング)に冷たく告げる。

「白虎の剣よ、朱雀の件で、貴様の絶対的な論理に疑問符がついたことは明白だ。だが、貴様の忠誠は疑わぬ。

今、全幻獣界の秩序のため、余が直々に命を下す。」

黄龍皇帝の目が、禍々しい輝きを放つ。

「最終執行だ。地球のニャーレンジャーを、この地上から、存在ごと消し去れ。」 「御意。黄龍様への忠誠と、白虎様へ誓った絶対的な論理の名にかけて、必ず成し遂げます。」

鋼牙は、冷徹にその勅命を受け止める。

幻獣界の辺境。

鋼牙の心の声:(朱雀の炎は、計算の外だった。あの人間どもの魂の力とかいう、クソみてぇな科学が、俺の信念を揺さぶりやがる。だが、俺は白虎様への絶対的な忠誠を誓った闇の探求者だ。この全ての疑念ごと、この刃でブッ殺す…人間、鋼牙白伐の感情は、ここで完全に停止する!)

彼は、己の心を完全に『絶対的な論理』で覆い隠すことを決意した。

その頃、レスキュー基地では、ニャーレッド(吼輔)が体調をほぼ回復させていた。 「鋼牙は、黄龍皇帝から最終執行の勅命を受けた。

今度の相手は、以前のような偵察ではない。本気の排除に来る。」

橙野指令が緊迫した表情で告げる。

「鋼牙は、俺たちの科学を脅威と見なしているはず。私とかなたが、彼の絶対的な論理を解析する。残りの5人は、彼の力を食い止めろ!」

時河はるか(ニャーゴールド)が指示を出す。

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ニャーレッド(吼輔)、ニャーブルー(蒼真)、ニャーピンク(愛)、ニャーイエロー(樹菜)、ニャーブラック(雄夜)、そしてニャーゴールド(はるか)とニャーシルバー(かなた)の7人が迎撃に出た郊外の荒野に、鋼牙が一人、静かに立っていた。 「来たか、秩序を乱すテメェらが。」

鋼牙の声は、以前にも増して冷たく、感情が欠落していた。

「鋼牙!なぜだ!お前が追う絶対的な秩序は、本当に正しいのか!朱雀が命を懸けた意味を考えろ!」

吼輔が叫ぶ。

「くだらねぇ魂の叫びだ。」

鋼牙は一蹴する。

「俺の忠誠と絶対的な論理は揺るがねぇ。テメェらが持つ秩序を超越した力こそが、幻獣界の秩序をブッ壊す。これこそが、最終執行の結論だ。」

彼は、白虎への忠誠と偽りの王への義務という、闇の信念を己の身に纏う。

「Dark Change!」

鋼牙の体から、激しい闇の時空間ノイズが噴出。

一瞬にして装甲が形成される。

それは、漆黒をベースに、要所が紫のラインで縁取られた、冷徹な闇の戦士の姿だった。

ダークファング、見参!

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ダークファングは、7人全員を相手に、その絶対的な強さを見せつける。

「無駄だ。テメェらの連携なんざ、俺の絶対的な論理の前じゃ、**誤差 $0.001\%$**で読み切れるんだよ。」

 

ニャーシルバー(かなた)が超速で解析した予測ルートさえも、ダークファングは一瞬早く、より効率的な攻撃パターンで破り、かなたの装甲を切り裂く。

 

ニャーゴールド(はるか)の技術的な罠も、ダークファングの完璧な論理的動きによって瞬時に見破られ、破壊される。

 

ニャーブルー(蒼真)とニャーブラック(雄夜)の連携攻撃は、彼の闇の装甲に阻まれ、全く通用しない。

 

ダークファング(鋼牙):「絶対的な論理は、魂の力なんてモンより、常に上だ!」 真炎装を避け、ニャーレッド(吼輔)に猛攻を仕掛けるダークファング。

吼輔は、まだ万全ではない身体に鞭打ち、ダークファングの論理の刃に立ち向かう。 「俺たちの魂の力は、絶対的な論理じゃない!未来だ!」

吼輔は、真炎装の力を制御し、ダークファングの論理的動きに予測不能な炎をぶつける。

その炎に触れたダークファングは、僅かに動きが止まる。

鋼牙の心の声:(この熱…)

その瞬間、ダークファングの視界に、紅蓮の光を放つ朱雀の幻影が一瞬重なる。

鋼牙の心の声:(この論理の外の乱れ…あの輝きは、まさか…朱雀の炎だ!チクショウ!)

その一瞬の隙を突いて、ニャーピンク(愛)とニャーイエロー(樹菜)が、覚醒させた魂の力を込めた連携の浄化エネルギーをダークファングに叩き込む!

 

ダークファングは、7人の魂の力と技術の連携によって、致命傷ではないものの、予測外のダメージを負う。

彼は、装甲のダメージよりも、『絶対的な論理』が揺らいだ事実に動揺していた。

ダークファング(鋼牙):「…今回の始末は、オアズケだ。」

鋼牙は、これ以上の戦闘は、俺の『絶対的な論理』を危険に晒すと判断し、冷徹に撤退を決断する。

ダークファング(鋼牙):「テメェらの秩序を超越した存在は、必ず俺が消し去る。白虎様へのこの忠誠心に誓ってな。」

ダークファングは、深い闇と紫の残像を残し、姿を消した。

残されたニャーレンジャーは、ダークファングという存在の重みと、今後の戦いの過酷さを改めて痛感するのだった。

 

—第20話 最終執行、運命の刃 完—

 

 

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