猫科戦隊ニャーレンジャー   作:舞嵐

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第24話:白虎の決死!共闘の果てに

青龍の流した偽情報により、境界線上の荒野に誘い出された白虎は、既に「神獣の爪」を構え、ワーム型幻獣将と上級ゾルダの大群を迎え撃っていた。

「愚か者め。偽りの秩序を乱す者が、王の軍勢に勝てると思うか!」

ワーム型幻獣将が咆哮する。

「黙れ。歪んだ支配に魂を売った奴が、忠誠を語るな!」

白虎は、圧倒的なスピードと正確な爪の連撃で、ワーム型幻獣将の分厚い装甲に次々と傷をつけていく。

しかし、青龍が仕込んだ真実の探求を歪める特殊な罠が、白虎の動きを徐々に鈍らせていた。

ワーム型幻獣将の猛毒の尾が白虎の左脇腹を深くえぐる。

装甲が軋み、激しい閃光と共に白虎が膝をついた。

「くっ…!これが…秩序を歪める力か!」

白虎は、左脇腹の負傷により血を流しながらも、意地で再び立ち上がった。

彼の装甲はすでに大きく損傷し、満身創痍だった。

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レスキュー基地は、青龍の動向を解析し、白虎が罠に嵌ったことを知る。

「白虎が…青龍に捕まる!」

ニャーレッド(吼輔)が叫ぶ。

「助けに行かなきゃ、あいつは真実を知っている唯一の武将なんだ!」

「待って!青龍の罠よ!私たちが行けば、共倒れになる!」

ニャーゴールド(はるか)が制止する。

その時、通信が入った。

発信元はダークファング(鋼牙)だった。

「ニャーレンジャー。聞け。」

鋼牙の声には、激しい葛藤と焦燥が混じっていた。

「白虎様を、俺一人じゃ守りきれねぇ。奴が守ろうとした真実を、俺が守る。…力を貸せ。これは、白虎様への忠誠を果たすための、論理を超えた、最初で最後の共闘だ!」

「鋼牙…!」

吼輔は、その言葉に迷いはないと確信した。

「わかった!俺たち7人全員で、お前の論理を援護する!」

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荒野に、ニャーレンジャーの7人全員が駆けつける。

ニャーレンジャー(7人): 「Wild change!」

7色の光が炸裂し、彼らが戦闘スーツを纏う。青龍の部隊が動きを止める。ニャーレッドが放つ光は、他のメンバーと異なり、より鮮烈な真紅のオーラを放っていた。

 

ニャーレッド(吼輔): 「情熱のライオン、真炎装!ニャーレッド・オワゾーヴァーミヨン(Oiseau vermillon)!」

ニャーブルー(蒼真): 「知性のチーター!ニャーブルー!」

ニャーイエロー(樹菜): 「躍動のタイガー!ニャーイエロー!」

ニャーピンク(愛): 「解放のパンサー!ニャーピンク!」

ニャーブラック(雄夜): 「神秘のジャガー!ニャーブラック!」

ニャーゴールド(はるか): 「永遠のライガー!ニャーゴールド!」

ニャーシルバー(かなた): 「洗練のタイゴン!ニャーシルバー!」

ニャーレッド: 「闇を切り裂く、獣の刃!猫科戦隊!ニャーレンジャー!」

 

その直後、凄まじい闇のオーラと共に、もう一つの黒い閃光が炸裂する。

 

ダークファング(鋼牙): 「Dark Change!」

光の中から、ダークファングが変身完了した姿で出現する。彼らの目の前には、左脇腹を深々と負傷し、辛うじて片膝をついている白虎の姿があった。

「白虎様…!」

鋼牙は、その負傷に激しく動揺する。

ダークファングは、咆哮と共に即座に青龍の部隊に斬り込む。

「忠誠は、論理に優先する!」

ダークファングは、白虎を守るという『忠誠心』を、『絶対の論理』で最も効率的な「守りの盾」へと昇華させる。

 

• ニャーレッドは、その新しい翼の力で空を舞い、広範囲の敵を紅いエネルギー波で焼き払う。彼の攻撃は、青龍の部隊にとって致命的な脅威となる。

• ニャーシルバー(かなた)とニャーゴールド(はるか)が、ダークファングの動きを瞬時に解析し、敵のエネルギー波を予測して防御システムを彼の周辺に最適配置する。

• ニャーレッドとダークファングは、背中合わせで共闘。予測不能な炎と予測可能な論理の剣が融合し、青龍の部隊を完全に圧倒する。

• ニャーブルー(蒼真)、ニャーピンク(愛)、ニャーイエロー(樹菜)、ニャーブラック(雄夜)の4人は、魂の絆の連携で白虎を青龍の罠から引き離そうと鉄壁の包囲網を築く。

 

青龍は、論理の戦士が魂の戦士と手を組み、さらに強化された力が加わった光景に、激しく動揺する。

「ふざけやがって! 絶対の秩序の崩壊だ!」

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ニャーレンジャーとダークファングは、ワーム型幻獣将を撃破し、重傷を負い動けない白虎の元に辿り着いた。

だが、青龍の最後の罠が作動する。

空間が歪み、幻獣界の重力拘束装置が白虎の体を瞬時に締め上げた。

「助けに来てくれたこと、感謝するぞ、鋼牙。だが、もう遅い。」

青龍が姿を現す。

「歪んだ支配の御前に、裏切り者の真実など必要ない。白虎は、真実の探求者として、我々が拘束する。」

青龍は、動けない白虎を掴み、幻獣界への転送ゲートへと引きずり込む。

「白虎様…!クソッ!」

鋼牙は、白虎に届くことができない。

彼の論理の剣は、青龍の用意周到な罠を破ることができなかった。

白虎は、拘束されながらも、鋼牙に微かな笑みを向ける。

「…生きろ、鋼牙。真実の理念を、お前が見つけ出すのだ…」

そして、白虎は青龍と共に転送ゲートの光の中に消えた。

「クソォッ…!白虎様を…救えなかった!」

鋼牙の頭の中で、「黄龍皇帝への忠誠」「論理の絶対性」という彼を支えていた全ての論理が、音を立てて崩壊した。

彼は、己の『忠誠の論理』に従い、最も忠誠を誓った存在を守れなかったという現実に直面する。

鋼牙の心の声:「論理は…無力だ。俺の信じてきた闇の論理は、白虎様を救う力じゃなかった…! 俺の忠誠**は、何だったんだ…!」

 

—第24話 白虎の決死!共闘の果てに 完—

 

 

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