日曜日の午後。鋼牙は、愛(ピンク)、樹菜(イエロー)、はるか(ゴールド)の三人の女性メンバーに強引に引っ張られ、街のショッピングモールにいた。
「おい、てめぇら!手を離せ!こんな非効率的な場所に何の用だ!」
鋼牙は抵抗するが、愛と樹菜に両腕をしっかり掴まれている。
「鋼牙、見て!これ、あたしの躍動にピッタリなスニーカーじゃない?試しに履いてみてよ!」
樹菜が、スニーカーを鋼牙の顔の前に突き出す。
「クソッ、俺に履かせるだと?計算外の行動をさせるんじゃねぇ!」
「ねぇ鋼牙、こっちの服の方が、科学的に見て着心地がいいわよ。並外れた強度に耐えうる、最新の素材よ。」
はるかが隣で冷静に助言する。
「鋼牙くんも、たまにはこういう優しい時間がないとね。心の絆を育むには、こういう時間も大切なのよ。」
愛が微笑みながらジュースを差し出す。
鋼牙は、頭を押さえて呻く。
鋼牙の心の声:「理解不能だ。衣服の選定に、なぜこれほど無駄な熱意を注ぐ?女子会ルールは、俺の絶対の計算を崩壊させる…!」
「鋼牙、今のところ、私たちが選んだ服の費用対効果は23%よ。分析を。」
はるかがデータメガネをかけて尋ねる。
「てめぇらの感情は、数値で表せない!これは予測不能な行動だ!」
鋼牙は苛立ちを隠せない。
その時、ショッピングモールの電源が突然ダウンする。警報が鳴り響き、人々がパニックに陥った。
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幻獣将メドゥーサが出現。
メドゥーサは、人々の不安や怒りといった感情を異常に増幅させ、混乱を引き起こしていた。
メドゥーサの攻撃は、理性で動く者ほど、感情を大きく乱され動きを封じられる。
「鋼牙、行くわよ!」
愛が叫ぶ。
「Wild Change!」
鋼牙は即座に変身し、ニャーファング(Wild)となる。
しかし、鋼牙は過去の罪と計算の崩壊による感情の揺らぎが大きいため、メドゥーサの感情増幅波の影響を最も強く受けてしまう。
彼のMode Wildの装甲のラインが激しくスパークする。
「無駄だ!貴様のような揺らぐ心を持つ者こそ、脆い感情で成り立っている!お前はまだ計算の奴隷だ!」
メドゥーサは嘲笑する。
鋼牙の動きが止まる。
その隙に、メドゥーサは街のエネルギー中枢を狙った。
「させるか!」
三人の女性が同時に変身する。
「Wild Change!」
「解放のパンサー!ニャーピンク!」
「躍動のタイガー!ニャーイエロー!」
「永遠のゴールド!ニャーゴールド!」
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三人はメドゥーサに対し、息の合った「乙女のポリシー」に基づく連携を見せる。
ピンクのポリシー(解放):
愛(ピンク)は、パンサーの自由な動きで、メドゥーサの攻撃の射程外に飛び出す。彼女は、解放の力を自身と仲間に注ぎ込み、感情増幅波による身体の拘束を打ち破る。 「理性に縛られないで!私たちの愛の想いを解放するのよ!」愛の解放の波動が、鋼牙の装甲のスパークを沈静化させ、彼の意識を取り戻させる。
イエローのポリシー(躍動):
樹菜(イエロー)は、愛の解放を受け、躍動のパワーを爆発させる。超人的なスピードと俊敏な体術でメドゥーサの周囲を無軌道な勢いで周回し、メドゥーサを翻弄する。 「計算なんてどうでもいいもん!タイガーの湧き上がる力は、誰も止められないんだから!」躍動のタイガーの爪のようなダイナミックな体術が、メドゥーサの装甲に連続でヒットし、データを狂わせる。
ゴールドのポリシー(永遠/強度):
はるか(ゴールド)は、強靭な力と圧倒的な強度を司る科学的知性を融合させる。メドゥーサの音波攻撃の波動を瞬時にその衝撃から分析し、光の咆哮のような力強いエネルギー波を放ち、メドゥーサの感情増幅装置を精密かつ強力に破壊する。 「一時の感情に囚われるなんて愚かね!データ解析完了!私のポリシーは、ゆるぎない正確さと一撃必殺の強靭さを併せ持つ!」
メドゥーサは驚愕し、三人の「トリプル・ガールズ・バースト」によって体勢を崩し、動きを止めた。
鋼牙は、彼女たちの非効率的でありながら完璧な連携に目を見張る。
「…クソッ。これが、計算を越えたポリシーの力か…!」
メドゥーサの装甲が砕け散る直前。
「今よ、鋼牙!」
愛(ピンク)が叫ぶ。
彼女は、鋼牙が感情の揺らぎから完全に解放されたのを感じていた。
「了解した!てめぇらのポリシー、見届けた!無限の力、計算を越えろ!」
ニャーファング(鋼牙)は、Mode Wildの力を両手の双剣に集中させる。
それは、女性たちの強い想いによって導かれた、心の力による完璧なカウンターだった。
「ファング・インフィニティスラッシュ!」
鋼牙の無限の力のウンピョウの双剣が、メドゥーサのコアを一閃する。
轟音と共に、メドゥーサは爆散した。
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戦いが終わり、鋼牙は人間体に戻り、ショッピングモールの非常階段で三人の女性に背を向けて立っていた。
「…解析不能だ。てめぇらの行動は、全て非効率だった。愛の解放、樹菜の無計画な躍動、はるかの非人道的な費用対効果…。どれも俺の計算に反している。にもかかわらず、勝利の確率を99.9%まで高めた。」
「それはね、白伐くん。」
愛が優しく言う。「絶対の計算だけじゃ、楽しいショッピングも、大切な仲間も守れないのよ。」
「そうだよね、鋼牙。」
樹菜が、同意するで。
「たまには、理屈じゃないものを信じてみようよ!アツい気持ちをさ!」
「そして、貴方の絶対の計算を高次元の視点で進化させるのよ。」
はるかが加える。
鋼牙は、白伐という名と、彼女たちの純粋な心の力に晒され、装甲を砕いた時以上に感情が揺さぶられる。
「…チッ、勝手にしろ。だが…」
鋼牙は顔を背けたまま、小さく、しかしはっきりとした声でつぶやく。
「…たまには、この予測不能な女子会ポリシーも悪くはない、とだけ感謝しておく。」 彼は、照れ隠しのように三人に背を向けたまま、そそくさとその場を立ち去った。
愛と樹菜は顔を見合わせ、はるかはデータメガネを上げ、三人で微笑み合う。
「ふふ、ちょっとだけデレたわね。」
愛が言う。
「あたしたちの乙女のポリシー、効いたみたい!」
樹菜が勝利のポーズをとった。
—第27話 華麗なる三連撃!乙女のポリシー 完—