「リィンと会ったことがない?」
「ない、生まれたときから父さんはいなかった。母さんに聞いても遠いところにいるとしか教えてくれなかった。写真でしか見たことがない」
「ふむ…………?」
「黄昏についても名前だけなら知っている、詳しいことを聞こうとすると、みんな悲しそうにするから聞けなかったけど」
「じゃあレクターさん達のことが嫌いなのは?」
「氷の乙女とかかし男が嫌いなのは父さんがそうなった原因に関係しているからだ、これは誰かに言われたとかではなく、自分で聞いてそう判断した」
「まぁ、黄昏ん時のこと言われると何も言えねぇよなぁ?」
「そ……うですね、あの時のことを言われると…………」
「もういいか?」
「ああ、俺は平気だ。リィンは何かあるか?」
「……………………まだ混乱してはいるが聞きたいことはないな。」
「とりあえず夢幻回廊に挑めばいいんだっけ?」
「ああ、記憶は無理だが力は持ち帰れると言っていたな」
「だったらやることは一つだな」
「《夢幻回廊》…………俺達に無縁な話ではなさそうだ」
「ここ以外に夢幻回廊ってあるのか?とう…………リィンさん」
「呼びやすい方で呼んでいいよ、学生の時に一度だけ挑んだことがあるだけだよ」
【では、第一階層の侵入を許可する。試練の果ての可能性、ヒトがそれを掴み取ることを期待するものなり】
「この機会利用させてもらうことにしましょう」
「はい!」
「行けるメンバーには限りがあるみたいだがどうする?」
「そうだな……………………俺とリィンは確定として後三人か」
「こっちからはエマと俺が行こう」
「こっちは俺とリーシャで、残りの人枠なんだが」
「言いたいことは分かるよ、俺も同じ意見だ」
一階層に行くメンバーを決めているみんなだが、俺は関係ないだろう
昼寝でもするかな……………………
「「ギーラを連れて行こう!」」
ゑ?
「装備の準備をしよう、準備ができたらエレベーターの前に集合だ」
装備の準備と言っても、獲物が壊れてるから拳しかないんだよなぁ
【ギーラ】
「クローヌ?」
【導力剣なんだけど、壊れる前まで直ってるわ。多分外に出たら壊れた状態に戻ると思うけど】
「了解、サンキュー」
「ギーラ、準備はいいのか?」
「ロイド、ん、問題ない。」
「そうか」
「クロスベルに起きたこと話した方がいい?俺は記憶あるよ?」
「いや、管理者がそういった処置を取ってるということは、俺達は知らない方がいいんだろう。大丈夫だ、今はただ力をつけるために攻略に集中しよう」
「うぃ」
「…………リィン教官の息子ですか…………」
「え。何、怖い、怖い目が怖いよ…………」
ユウナさんの目が怖い……………………捕食者の目をしているっ!
「そ、そんなことないよ!?」
「はい、はい。リィンさんに振られたからって息子に目を付けないの」
「ち、違いますよ!?」
「ははは、行くか、ギーラ」
「う、うぃ」
乾いた笑いをしたロイドとエレベーターの前にきたら他の人は準備が終わったのか集まっていた
「じゃぁ行こう」