機動戦士ToLOVEるSEEDー猿山ケンイチの受難ー 作:SS好きのヨーソロー
金色の闇の襲撃も一応事情を説明しことなきを得た俺こと猿山ケンイチ。
今日はいつもながらリトたちと出掛けていたのだった。
「(我ながら、リトとの交友が本当に増えたな・・・。原作に参加させてもらってるってことだが・・・)」
顎に手を当てつい考えてしまう。
ララちゃんや美柑ちゃん、そして親友のリトと遊べるのはとても楽しいことなのだが・・・。
「ケンイチさん、また難しい顔してるよ・・・?」
じっ、と顔を覗き込んでくる美柑ちゃん。
ふわりと薫る、どこか甘い香りが鼻をつつく。
「美柑ちゃん・・・いや。特に何もないけれども」
しまったな、と苦笑いしつつ俺は何もないと誤魔化した。
それはそうだ。だって本当に美柑ちゃんに言っても仕方のないことなのだから。
原作キャラと関わるべきでないというのはこちらの考えであって、美柑ちゃんからしたら何を言っているかさっぱりわからんだろう。
美柑ちゃんはというと、ため息を吐いて腕をこついてくる。
「もう・・・どうせまた自分なんかがって考えてる。
私もララさんもリトも、ケンイチさんといたいから誘ってるんだよ?
そんな顔しないでさ。一緒に楽しもうよ・・・?」
美柑ちゃんにそう言われ、俺はつい笑ってしまった
「ははっ・・・・・・美柑ちゃんにはもうなんでもお見通しか。敵わないな」
「ケンイチさんがわかりやすいのがいけないんですよーだ。・・・ね、だから楽しもっ?」
ニコッ、と微笑む美柑ちゃんにやれやれと笑いながらも、俺は一言言う。
「わかった。とりあえずスケートリング上ではやめてくれな?転けそうで怖い」
足がプルプルしてきた。怖いって。
と言うわけで、俺たちはララちゃんが遊んでみたいと言うことでスケートリングの上で遊んでいた。
ララちゃんは運動神経が良いのかスイスイと器用に移動し、美柑ちゃんもそつなく動いている。
俺はこう言う遊びはする機会がなく、うまくいくかはわからなかったがMS操縦経験が反映されているのかそつなくこなすことができていた。
リト?端っこで足プルプルしてる。子鹿かよ、わかります。
「くそーー・・・こんなんなら家でゆっくりしてたかったぜ。つ、つってもなぁ・・・またあの子に狙われるかもだし・・・」
「なんか、暗殺者の女の子に狙われてたんだっけ?
確か、金色の・・・」
「金色の闇、です・・・・・・と、猿山ケンイチですか」
「よっ、ヤミちゃん。奇遇だな」
咄嗟に俺は左腕をストライクに変えてトランス状態の髪に近づけ防ぐ
「まったく、遊んでいて余裕ですね結城リト。私はいつでもあなたを狙っている。
それにしても奇遇ですね、猿山ケンイチ。あなたの力、厄介です」
「はは、それはSEED系MS纏う身としてはありがたいお言葉だな」
「あー!ヤミちゃん!奇遇だねー」
「こんにちわプリンセス。・・・これ、買いすぎたのであげます」
ヤミちゃんは買いすぎたと言うたいやきを渡していた。んでそのまま帰って行った。
「な、なんだったんだ・・・」
「さ、さぁ?・・・まあでも、うん。尊いな」
「と、尊い?」
「当たり前だろう。可愛らしい子と可愛らしい子の組み合わせは至高だよ。てえてえともいう」
俺の中の仮面の男が「あるのだよ!この作品の中でただ1人!全ての女性を見守る権利がなぁ!」と叫んでいる。
はいはい下がっていましょうね。まだZGMF-X13Aプロヴィデンスなんて纏えるわけない。身体が持たねえ
嫌だな、百合に目覚めるクルーゼ。絵面がひどい。
まあそれが本編の何百倍もマシってのがCEのクソさ加減ってわけだが。
「あ、いたいた。結城〜、猿山〜、ララちぃ〜」
その声についハッ!?とする。
そこにいたのは西連寺春菜、沢田未央、籾岡里紗の3人だった。待て待て待て、リトとララちゃんを認知しているのはわかるがなぜ俺?俺is猿山、猿山です。
「え、なんではr・・・西連寺たちが??」
「えへへ、私が呼んだの。みんないたほうが楽しいかなって!」
おいリト、クソ嬉しそうにしているな。確かにわからんでもないぞ。気持ちは。
確かに大勢いた方が楽しいこともある。さてさて、なら俺はここにいては邪魔になるだろう。
「よっっし、じゃあ俺は・・・」
そろそろ離脱しどこかに行こうかね。
原作メンバーと遊んで、西連寺達とも出会えた。原作を多少知ってる人間からすれば褒美にも程があるだろう。
さて、そのほうびも受け取ったことだ。
美味いものを食いにいく、もいいし趣味に走るもいい。
そういえば色々な雑品がなくなってきてたんで、某ダイソーにでも行くのもありだな。後普通に本屋。
バイト先に行ってシフト入れてもらうのもありか?と思っていると首根っこ掴まれた
「籾岡・・・。なんだよ?」
「ほんと相変わらずよね、あんた。どうせ自分は邪魔になるなとか思ってるでしょ」
「・・・別に、そんなことはないけど」
「嘘つき。別にあたしはなんでもいいけど、結城の妹の顔見てみなさいよ」
そう言われ、美柑ちゃんの顔を見てみる。
「・・・・・・け、ケンイチさんが嫌なら、その・・・仕方がないですから」
うるうるしてた。あかん、泣きそうになってた
「ごめん美柑ちゃん、嘘。予定なんてない、遊ぼう、滑ろう」
流石に女児を泣かせる趣味はない。
そういうと顔を明るくさせる美柑ちゃん。
「あの男、案外罪作りよね」
「そうそう、水族館に行った時もなんだか仲良さげだったもん」
「猿山って案外面倒見いいんだろうね〜」
「じゃ、リトは春菜さんに練習付き合ってもらったら?
私はケンイチさんと滑ってくるから。じゃ、いこ?」
「ハハッ・・・・・・ってことだ。頑張れ親友」
「う、裏切り者ぉ・・・」
美柑ちゃんもリトが西連寺を気になってるのを知っているっぽい、まさかお相手に俺が選ばれるとは思わなんだがここは2人で滑るとでもしようかな。
ちなみに西連寺もスケートは得意ではないのかリトにこけていつも通りToLOVEるしてました。
妬ましいぞ、リト。同じ立場になったら俺は吐くことはほぼ確定だが。
「あ、羨ましいの?」
にやにや、とからかいの顔をしてくる美柑ちゃん
「んー?まぁ、西連寺はクラスでも人気だからな。美少女委員長って感じで隠れファンも多い。
俺は別に。中学の時からあいつらを知ってるからその感情もないけど」
ToLOVEるという原作を知っていること。それと中学の時のリトと西連寺を知ってるからこそ、その立ち位置は俺ではないということは心得ている。あ、もちろん男だから羨ましく思わないことはない。
しかし、俺の立ち位置はあくまでも彼らの友人ポジションだ。
それを崩すことはないしあってはならないと心得ている。
「・・・まーた、難しい顔してる。ケンイチさんってタイプとかないの?」
「・・・タイプ、か・・・考えたことなかったな。
一緒にいてしんどくない人っていうか、一緒に笑ってくれる人はいいよな」
「じ、じゃあ、その・・・年齢とか」
「あぁ、年上年下ってやつ?
やっぱお姉さん系はいいよな、男の夢・・・いやしかし年下も捨てがたい・・・ッッ!!
後輩系彼女、そこにも愛はあるんや・・・ッ!!」
なんてふざけているが実際いいよな。お姉さん系は癒し。後輩系は守ってあげたくなる。
「じ、じゃあ年下も悪くないんですか?」
「おう、ぶっちゃけそんなんよりも相性だかんな。絡んでみて・・・あ、この人いいなってなってこそだからなー」
というと、美柑ちゃんはそうですか・・・と僅かに上擦った声で話していた。
ははーん?さては美柑ちゃん、リトへの好意を自覚したか、もしくは同級生にいいやつを見つけたか?
なんだか知り合いのそういう話は淋しくなりつつもどこか嬉しいもんだ。
うんうん、ToLOVEるって感じがして微笑ましい。
美柑ちゃんは恥ずかしくなったのかそそくさと滑って行った。
「・・・・・・結城くん、美柑ちゃんってもしかして」
「・・・・・・どうなんだろうな。少なくとも好意的ではあると思う。
複雑だけど、任せれるのはあいつだし」
「の割には猿山くん、自覚ないね」
「・・・そこなんだよなぁ」
リトと春菜はその光景をやれやれ、とみていたとかなんとか。
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