かつて高天原と呼ばれる地には、一人の男がいた。その男は三貴子の一人の息子でありながら、神の力を受け継がなかった。
だが、男は唯一つ父から受け継いだ。それは武。己を守るために、そして何よりも誰かを守るために彼は武を鍛え続けた。何時しかその力は武神と呼ばれるにふさわしくなり、誰もが彼を崇めるようになった。
長い時が過ぎた時、彼は高天原から離反する。穢れた地上を捨て月に行こうとする神々と別れ、彼は地上を生きる決意をした。そのちっぽけな力で精一杯生きようと。
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