姫アルクに転生したけどここ新横浜だよね!?   作:久保サカナ

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主人公がみっぴきと炬燵でぐだぐだ駄弁るだけのショートです


お正月短編 みっぴきプラスワァン!が駄弁るだけ

 

 

 

「あけましておめでとうございます、ロナルドさん、ドラルクさん、ジョン君、ヒナイチさん。これ、私からのお年玉です」

 

 

そう言いながら正月を迎えたロナルド吸血鬼探偵事務所のみっぴきの元に現れたのは新年の装い…艶やかな振袖に身を包んだ姫アルクである。

 

彼女はみっぴきにB4封筒大の可愛いアルマジロがプリントされた分厚いポチ袋を差し出すのだった………ロナルドとヒナイチとジョンが恐る恐る受け取るとズシッとした重みを感じる、中を見ると金の延べ棒が入っていた。

 

 

(ドラルクは重みに耐え切れず死んだ、ジョンが新年早々泣いている)

 

 

とりあえず、ロナルドが「良いんですか?コレ…」と尋ねると姫アルクは「空想具現化で造り放題だから良いんです!私の推し活に付き合ってあげるくらいのノリで受け取ってください!」と言うので受け取る。

 

というか「ヒナイチくんは警察官なのに市民から金品を受け取って良いのかね?」と砂から戻ったドラルクが尋ねると「今日はオフの日だから良し!」と言うではないか、半田といいこの街の警察官はもう駄目かもしれんね。

 

 

「あと、カフェの店長からお菓子を頂いたので一緒に食べましょう!お茶もあるんですよ、当店のおすすめです」

 

「ちん!お菓子!?」

 

「へぇ〜良いなぁ。ドラルク、おせちの後に出してくれよ」

 

「(しょっぱい顔)」

 

 

ドラルクは知っている………姫アルクの勤めているカフェのフラワーティーにはゼンラニウムの股間の花が使われているという事を、そう思い出すとしょっぱい顔にもなろうというもの、風味や香りはめちゃくちゃ良いのが腹が立つ。

 

しかし、この際ロナルドくんとヒナイチくんも道連れにしてやろうと言う気でフラワーティーを淹れるのであった、ティーセット一式は後で漂白だ!

 

そうして一同は炬燵に入りドラルク特製おせち料理(どうせ人が来るだろうから多めに作った)を頂くのだった。

 

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そして、一同はおせち料理とお雑煮を食べ終わり、お茶とお菓子で一服つくのであった。

 

 

「そういえば、吸血鬼すぐ死ぬって『チャンピオンの銀魂』の称号を持ってたじゃないですか」

 

「ああ、そうだな!俺は銀さんと違っていつも働いているし安定した収入もあるけどな」

 

「それがどうしたのかね姫アルクさん」

 

「いやね、こないだネットニュース見てたら銀さんが『重い過去を持つキャラクター選手権』で優勝してたんで、ロナルドさんやドラルクさんにも重たい過去あるのかな?ってふと疑問に思ったんです」

 

「ちん?そうなのか?」

 

 

すると姫アルクはホワイトボードを出すと『坂田銀時の半生』と書き連ねたのだった。

 

 

・物心ついた頃には孤児で死体を漁って生き延びる

 

・彼を慕っていた仲間は戦争で死ぬ

 

・挙句にトロッコ問題を強制されて育ての親同然の師を斬る

 

・自罰的になり処刑を選んだ果てに、彼を逃した罪で首斬り役人が死ぬ

 

・誇りも仲間も師も何もかも失ったのが、銀魂「第一話」の主人公

 

・完結編では地球滅亡させて過去の自分に討たれて死亡

 

 

まさかSFお江戸コメディの主人公がここまで重い過去を持ってるなんて1話の時点では誰も予想がつかなかっただろう、ちなみに作者は将軍暗殺編以降は銀魂のギャグシーン見ても笑えなくなった。

 

これにはみっぴきもスンッな顔になる、おめでたい正月にする話題か…?これが…?

 

 

「ロナルドさんも銀髪とか何でも屋とかギャグ漫画の主人公とか強いとか色々共通点あるじゃないですか、もしかしたら重い過去が生えたりとかしません?」

 

「いやいや!吸血鬼すぐ死ぬのノリで銀魂並みのシリアスやるのは無理だって!!第一に俺には兄貴も妹もいる!!!」

 

「でも、銀魂だってまさかのドシリアスがスタートしちゃったからねぇ…多分誰も予想出来てなかったと思うぞ」

 

「ちーん、そう考えると吸血鬼すぐ死ぬがシリアス漫画になる可能性はゼロじゃないのか…?」

 

「ヌヌン…」

 

 

まぁ、作者こと盆ノ木先生もシリアスもやれなくも無い(ゲルテナとか)ので「吸血鬼すぐ死ぬシリアスになるのか問題」もファンの間では度々議論されているのだ。

 

実際、シリアス要素になりそうなピースとして

 

・辻斬りナギリの過去

 

・よくないモノ

 

・度々出て来る「ゴボッ」

 

など伏線自体はある。

 

 

ただ、姫アルクとしても「平和とスリルを両立しつつバカやってるポンチギャグ漫画」の吸血鬼すぐ死ぬを愛しているのでシリアスはどちらかといえばナシにして欲しい。

 

まぁ、シリアスが始まったら姫アルクのスペックでゴリ押しして悲劇とシリアスををロックンロール!!!(ドクターウェスト感)してしまうだろう。

 

 

「すみません、新年早々変な話しちゃって(ホワイトボードをしまう)」

 

「いやいや、考察自体は面白かったぜ」

 

「オタクの考察というものはユニークだね、やはり転生者という上位の目線だから思いつくのかい」

 

「ちん!確かにお正月といえど気は抜けないな、パトロールをいつもより気合いを入れてする事にするぞ!」

 

「ヌヌンヌン!」

 

 

そう言いながら一同はフラワーティーとお菓子で一服しながらサブスクで「劇場版銀魂 紅桜編」を鑑賞するのだった。

 

なお、バクチ・ダンサーが流れるシーンでドラルクが「このフラワーティーの素はゼンラニウムの股間の花」と言ったのでロナルドとヒナイチとジョンは思いっきり吹き出してしまい画面の高杉のご尊顔が台無しになった。

 

ドラルクはロナルドパンチで死にました(予定調和)

 

 

 





なお、姫アルクはゼンラニウムティーを「うおお!リアル推しの味!!」と思いながら飲んでる猛者です。

これにはみっぴきも戦慄、オタク怖い!


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