やっぱり痛いのは嫌なので今度は遠距離からチクチク?しようと思います   作:静寂のメイムル

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難しい…文が難しい、


召喚特化?と可能性

 

見渡す限りの白い世界に一瞬驚いたサリーだが、卵を見て警戒レベルを最大限に高め、いつでもメイプルを守れるようにしておく。

 

「わぁ〜」

 

その一方で、見渡す限りの白い世界に一瞬驚いたメイプルだが、普段見慣れない光景を目にして、好奇心が抑えられず目が移ってしまっている。

その時、ピキッという音と同時に真ん中の卵にヒビが入り始める。

サリーはもちろんのこと、流石のメイプルも杖を構え、戦闘が始まることを確信した。

 

「キューキュー!」

 

殻を突き破って出てきたのは、もちろん小鳥。

体は、純白の体毛に覆われ、大きさは外にいた鳥と同じくらいと、小鳥にしては大きいがそこまで巨大というわけではない。

そして一番の特徴は、宝石が埋め込まれ豪華な装飾があしらわれた、美しい王冠が頭に乗っていることだ。

 

「あれが、外にいた鳥達の王子?王女?みたいだね。」

「王冠綺麗だなぁ」

 

白い鳥は、メイプルとサリーの顔を見据えてから、力量を確認したとばかりにその純白の羽を羽ばたかせながらこちらに突進して来る。

 

「よっと……」

「わっ!?」

 

サリーはもちろん危なげなく回避した。

そして、メイプルでさえもギリギリ回避することができた。

前作と違い、AGIは0ではないとはいえ、お世辞にも高いとはいえないメイプルが、だ。

つまり、はっきりというと遅かった。

というか、別にスタイリッシュな鳥というわけではなく、体は少し丸っこいどちらかというとかっこいいより可愛いが勝つような鳥だ。

早く飛ぶところなんて想像する方が難しいほどである。

 

「あれ?!ぜんぜん避けれたよ!」

「…このまま終わるわけなさそうだけど………。ま、とりあえず攻撃してみるか」

 

サリーは、攻撃されてもまともに避けることすらできなさそうな鳥を見据えて、攻撃を入れる為に走り出す。

鳥は、まるでこれが王の威厳だと言わんばかりに真っ直ぐとサリーを睨み、全く動かず逃げようともしない。もっとももし逃げたとしても、あの飛ぶ速度では簡単に追いつくことができるのだが。

 

「『一閃突き』!!」

 

サリーの拳は、鳥の腹部にクリーンヒットし、HPバーがほとんど削れ、ほぼ瀕死の状態になる。

それでも、鳥はサリーを睨み、そこを動かず、悲鳴すら上げない。

 

「やっぱりギミック系なのか…?倒した後に何かある…?」

 

流石にボスにしては弱すぎる、そこら辺の敵の方がまだ強いレベルだ。ここまでの弱さだと、熟練のプレイヤーだけでなく、最近始めた初心者の人でも、その人が"ゲーマー"である限り、ギミックや倒した後の初見殺しを疑うだろう。

 

「メイプル!急に攻撃が来るかもしれないから準備しといて!」

「わかった!」

「…ふぅ、よし、」

 

サリーは気を引き締め、深呼吸をして集中力を高める。

 

「やぁぁぁ!」

 

サリーの通常攻撃によって、鳥の上にあったHPバーは全て黒になり、緑が消えた。

 

 

突然だが、皆さんは図工、もしくは美術の授業は好きだろうか?

それらの授業では、水溶性の薄い水彩画のような絵の具を使うことも多いだろう。

その時、薄い色から塗れと言われなかっただろうか?

薄い色はあとから別の色を塗って混ざってしまっても、濃い方の色に染まって、目立たなくなってしまう。

その最たる例が、"白"という色だ。

確かに色は薄くなってしまうが、上から塗られるのはもちろん、完全に乾かして上から白を塗っても真っ白な絵を見ることは相当不透明な絵の具を使っていない限り、ほぼできないと思う。

でも、"色は薄くなる"、確かに影響は与えている。

白は、どんな色になることもできるだろう。

でも、それは"模倣"ではない、色は必ず同じにならない。

新しい色をを"創造"しているのだ。

白は、何にでもなれ、新しいモノを作り出す。

白とは、"宇宙"。

可能性という星が、果てしなく続いている──。

 

 

 

HPがなくなったことにより、白い小鳥は地面へと落ちる。

しかし、サリーは警戒を切らさない。この後に何かが起こることを確信している。

小鳥が地面に落ちてすぐ、異変が起こり始めた。

小鳥の姿でさえも自分を閉じ込めている殻だったとでも言いたいのか、殻を割るように倒れた小鳥の中から大きな鳥が出てきた。

体毛は純白であるということこそ変わってはいないが、羽の一部が様々な色で構成されており、遠目から見れば虹色に見える。

そして、先程の可愛さはどこへいったのやら。

丸い体から、細い、イメージとしては不死鳥のような姿に変わっていた。

 

「わぁ…!かっこいい!」

「気をつけて、多分ここからが本番だよ」

 

小鳥の頃と変わらず、真っ直ぐにメイプル達を見つめている。

先程はあの見た目から、威厳はかけらも感じなかったが。神々しさすら感じられる成体は、目を見るだけで気圧されるほどの覇気を纏っている。

 

「キュィィ!キュイ!」

 

鳥が、バサッと羽を広げたのと同時に周りの風景が変わっていく。

先程までは白一色だった壁、床、天井は文字通り宇宙になった。

周りのものは全て無くなり、ところどころにある星以外には何もない。果てしなく続いている空間。

 

「わっ!?急に周りが!?」

「本気…ってことみたいだね。足場ないとまともに戦えないし、とりあえずあそこに着地しよう」

「わかった!」

 

重力もなくなっている為、2人は近くにあった星にとりあえず着地した。

ちゃんと星の重力は働いているらしい。

 

「どうやって倒すか…」

「飛んでいくわけにもいかないもんね…」

 

その時、ずっと静止していた鳥が微かに動くのがサリーの目に入った。

それと同時にサリーの危険センサーも警報を鳴らす。

 

「後ろか…!」

 

間一髪でメイプルを守り切ったサリーが見ている方向は、先ほど鳥がいた方向とは逆。

成体となった鳥の最初の攻撃は瞬間移動。いや、正確には自ら星になり、高速で移動して後ろに回ったというのが正しい。

そうではなく、もし完全な瞬間移動だとしたら、流石のサリーも避けることはまだしもメイプルを守ることは難しかったであろう。

そもそも、完全な瞬間移動でも避けられることがおかしいのだが。

 

「あ、ありがとう!」

「ふぅ…危なかった…」

「でもどうしよう…あんな攻撃されたら私じゃ避けれないよ…」

「流石にクールタイムがあるはず…でも一応2人で行動しておいた方が良いだろうね」

 

メイプル1人だけでは、あの攻撃は避けれない。

つまり、いつものようにサリーが前衛をして、メイプルが後方で火力を出すという作戦も、今回は悪手どころか最悪の手となってしまう。

 

「じゃあ、いくよ!『箒星』!」

 

サリーとメイプルは、『箒星』によって鳥との距離を詰める。

 

「『一閃突き』!」

「『ダークネス』!」

 

間髪入れずに2人の連携攻撃、その攻撃で鳥のHPを1割強ほど削ることができた。

 

「よし!」

「HPは低そうだね!」

 

『五行の極み』による属性威力上昇も大きいだろうが、それにしてもHPが少ない。

まだ何かあるのかと疑う材料としては十分だろう。

 

「とりあえず削ってみないとわからないか…」

 

攻撃手段は今のところ瞬間移動しかないようなので、初見でサリーを倒せなかった時点でワンウェポンしかない敵は、サリーを倒すことなど不可能に限りなく近いだろう。

あとは同じことの繰り返しだ、避けて、近づいて、殴る。

だんだんその作業を続ける中で、ある異変に気がついた。

尻尾のところにしかなかった色が、体に広がっていっている。

それが何を意味するかはまだわからないが、良いことよりかは悪いことの方が可能性は高いような気がする。

 

「これで…!!。HP半分切ったよ!注意!」

 

HPが半分になったと同時に鳥の動きが止まった。

もう鳥の体には、先ほどまでとは違い、至る所に"色'が広がっている。

その時、鳥はおもむろに羽を前に掲げ始めた。

そして、その羽から体に広がった"色"がこぼれ落ちてくる。

それらは、だんだんと固まり、まるで何かを形作ってるかのようだ。

 

「え…あれって…」

 

 




急にテイストが変わってごめんね……
急に周りが宇宙になるのも変かな…?と思いまして…理由を書きたかったんです…
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