(えぇ久しぶりです
モチベが上がらず投稿してませんでした。
これからはぼちぼち投稿していこうと思います)
椎名が降りてくる少し前、看板片手に接近してくるであろう主へ知らせるために機動戦闘車の前側でスタンバイしていたヨーコは、煙の合間から見えるカモフラージュ柄のゴテゴテした車を目の当たりにしていた。
「……なんか、ゴテゴテした背の低い車がいるね」
どうやらこの車がアイリの言っていた音の主のようで、彼女曰くこの車はかつて日本で主要な自動車メーカーとして知られたトヨタ自動車が生産・販売している本格的な悪路走破性と実用性を追求した大型SUV『ランドクルーザー250』だと明かしていく。
「…ランドクルーザー250、かつて国内の主要な自動車メーカーだったトヨタ自動車が生産・販売している本格的な悪路走破性と実用性を追求した大型SUV」
尚本車はGXと呼ばれる5人乗りのディーゼルエンジン専用グレードであり、2.8L ディーゼルターボ(1GD-FTV)は圧倒的なトルクと実用性を兼ね備えた、ランドクルーザー 250の本命とも言えるエンジン。
最大馬力は150PS、1,600回転の低回転域から最大トルク 500 N・m を発生するため、悪路走破や重い車体の加速もスムーズとも言えるとか
「心臓部でもある2.8L ディーゼルターボ(1GD-FTV)は150馬力、でも1,600回転の低回転域から最大トルク 500 N・m を発生するから図体がデカい割には機敏に動く」
500N・m …?よくわかんないけど…せっセローより過ごそう?」
「…当たり前、デカいから出だし遅いと思ったら置いてかれるよ」
とまあそんなやり取りをしていた2人だったが、ふとヨーコ思い出したようにあの中にはどんな人が乗ってるのか気になったらしい。
もちろん自分では分からないためアイリに頼んでスキャンを試みて貰うと、車内にはヨーコと同じの人間とAIがいることが判明した。
「…ってそう言えば車内に乗ってる人ってどんな人何だろう…?アイリスキャンとか頼めるかな」
「まかせて……、うーん車内にはヨーコと同じ人間とAIがいるっぽい。敵意とかは今のところない」
するとそれを聞いたヨーコは満面の笑みを見せながら、嬉しそうにその場でジタバタし始める。まあそりゃそうだ、なんせシェルターから出て以降アイリを覗けば人らしい人とまったく出会えてない。
もう会えないと思っていた最中にまさかの他の生存者との遭遇、嬉しいを通り越して色んな感情で大渋滞する気持ちも充分に理解出来る。
「ほんと!?ってことは僕達と同じ生存者ってことだよね!うわーどうしよう!何話そうかな…!まずは自己紹介でもして…!」
だがそんなヨーコを見ていたアイリの表情は何処となく何とも言えないような雰囲気を見せており、少し間を開ける形で彼女の言葉に頷きを見せていた。
「…うん、そうだね」
とそんなことを話しているうちに少し離れた場所に止まっていたランクルの運転席側ドアが開き、それに気づいたアイリがそのことを口にしながら視線を向けた。
ヨーコも少し遅れる形ではあるものの、彼女と同じように視線を向けていくと、そこには運転席から出てきた茶髪ショートヘヤの少女、雨宮椎名の姿が…。
ボムっ
「…っ降りてきた、今ドアが開く落としたから」
「えっマジ!?……あっ…」
先ほどまでハイテンションだったヨーコも流石に初めて出会う人間を目の当たりにして驚いたのか、スンッ…と急に落ち着いた表情で椎名を見つめていく。
椎名もシェルター出てから初遭遇の生存者に思わずなんて声をかければいいか分からず、しばし両者の合間には無言の空気が流れていた。
「……」
ー本当に人だ…、僕たち以外にも居たんだ…ー
「……」
ーヤバい…こういうシチュエーションでなんて声かければいいか分かんない…、普通に挨拶するにしても変だし…ー
しかしその空気を打ち破ったのはヨーコであり、辺りに響くほどの声で自分やアイリの名前を告げていき、同時に椎名の名前も尋ねる。
そこで椎名もようやく話を切り出すタイミングを掴めたらしく、自己紹介をしながらこの惨状はどうしたのかという質問を切り出すのであった。
「…はっ初めまして!僕はヨーコ、んでこっちはアイリ!君の名前はなんていうの!?」
「あっえっ…わっ私は雨宮椎名!年は22で…っていや今はそれより…、少し聞きたいんだけど…この惨状は何があったの?」
その後今に至るまでの経緯を聞いた椎名は、先ほどまで暴走していた無人の装甲車を横目に道理で爆発音が響き渡っていた訳だ…と納得した表情を浮かべていた。
だがそれよりも気になったのがアイリであり、事前にお世話ロボットから彼女の正体を聞いていたいたとはいえ、まさかの装甲車を行動不能にさせるとは…と驚きを露にしながらそう口にしていく。
「…なるほど、そんなことが…」
「うん、アイリがいなかったらどうなっていたことか…」
「…でもその、アイリさん凄いよね。いくら人型ロボットとはいえ…装甲車を破壊?しちゃったんだから」
アイリも自分で凄いとドヤ顔を浮かべながらそんなことを口にしていき、それを聞いた2人は吹き出すように息ぴったりに笑い出す。
…がその後思い出したようにヨーコが、そういえば近くの崖下に自衛隊のトラックが落ちてて、そこに非常食とかあるよ!と椎名に教えるように案内し始める。
「そう、アイリは凄い」
「……ふふっなにそれ」
「自分でいうのは変だよヨーコっ、ってそうだ!ねぇ雨宮さん、確かあの崖下に自衛隊のトラック落ちてて、非常食もあるから取っていきなよ!」
「えっ本当!?」
その後崖下に落下してきたトラックの2台からたくさんの非常食やら飲み物が見つかったため、ヨーコにも手伝ってもらう形でランクルについたウィンチで地上へと何個かお世話ロボットに確認してもらいながらら汚染されていない食料を地上の道路へと運び出す(アイリは地上でトランクに運び込む要員)。
するとその最中に自衛隊のトラックをみた椎名がお世話ロボットにこれってディーゼルエンジンの車?と尋ねるように確認していく。
「よっと…!アイリー、あげるよー」
「はれい…こっちはいつでもオッケー…」
「はーいっ(ウィーン)…、ってねぇお世話ロボット。このトラックってディーゼルかな」
もちろん尋ねられたお世話ロボットはすぐに落下した自衛隊トラックを分析、ディーゼルエンジン搭載型のものであると回答。それを聞いた椎名はなら…と呟きながら、一旦必要な分の非常食を運び出すと一旦道路へと登ることに。
『ピピッ、分析の結果。 V型8気筒ディーゼルエンジンと思われます』
「なるほど…、よし!とりあえず荷物はこんなものかなっ、ヨーコさん。ひとまず上に戻ろっか」
「だねっ!」
その後地上に戻った椎名はランクルのリアゲート部分に設置された小型の燃料タンクとポンプを手に取ると、ランクルのウィンチでボタンで操作しつつ道具を下へと下ろしていく。
これは?と尋ねるヨーコに対して、椎名は丁度あのトラックがディーゼルエンジン型で同じ燃料である軽油を使ってるから、頂くつもりなんだと答えながら再び下へと降り立つ。
「よっと…(うぃぃん)」
「ん?これはー」
「あーこれはね、あのトラックがこの車と同じ燃料の軽油使ってるから頂こうと思ってさ」
「ほほう」
「よしっ、下まで行ったから私も降りるよっ。よっと」
その後小型で持ち運び可能なポンプで降ろしたタンクに軽油を入れ替える光景をしばらく観察していたヨーコだったが、そういえばこの車は内燃機関搭載のエンジンだったね…とアイリと話す
自分達のバイクも電動化する前はこんな感じにエンジン音がしてたのかな?とアイドリングで止まっているランクルをみながらそんなことを呟き、アイリもだと思うと応えていく。
「…そういえばこの車内燃機関搭載のエンジンだったね、そりゃ燃料いるよ」
「でも珍しいよね、世界がこうなる前の少し前から電動化進んでたのに純粋な内燃機関エンジン残ってるなんて」
「確かにっ!でも僕たちのセローもきっとこんな感じだったんだろうね」
「……多分」
とまあそんなことを話している間にも燃料を無事頂けた椎名が上手いこと安全なルートから戻ってきて、下に置きっぱにしていた燃料タンクもウィンチでゆっくりと持ち上げながら無事回収。
その後予備タンクギリギリまで入れている最中、ヨーコがふとこれからどうするのかと尋ねてきた。
「よっと…ふぃーこれでしばらくは大丈夫かなー、ディーゼルエンジンってトラック以外だとあんまないから電動化時代に探すの大変なんだよねぇ…」
「あはは…(汗)ってそうだ雨宮さん、これからどうするの?」
「え?これから?」
こうしてせっかく生存者同士再会出来たのだから出来るのなら一緒に行動したいという思いがヨーコにはあるのだろう。
もちろん事情があれば強要はしないと彼女は話していくが、椎名からすればせっかく出会った生存者と分かれるという選択肢はなかったようで、そっちが良ければ行動を共にしたいと答えていく。
「うん、こうして出会えたんだから一緒にこれから行動したいなーって。もちろん無理は言わないよ!事情とかあるだろうし」
「…なら一緒に旅しよっかな、せっかく出会った生存者…!ここで逃がすわけには行かないし!人数が多いほど安心出来るから♪」
当然ヨーコもアイリも提案した側なので断るという選択肢はなく、それじゃ改めてこれからよろしく!とヨーコが右手を差し出しながら握手を求めていき、椎名もそれに応える形で差し出された右手を握り返しながら力いっぱいの返事を返していくのであった。
「…なら決まりだね!改めてこれからよろしくね!雨宮さん!」
「うん!よろしく!ヨーコさん、アイリちゃん!」
とまあそんなこんなでヨーコ達のたびに新たに生存者の椎名が加わっていき賑わいつつある頃、日が傾き移動に向けて準備をしている最中ふとヨーコが椎名の腕につけられたAI(お世話ロボット)を指さし、名前とかあるのかと尋ねる。
だがまだ名前をつけていないためお世話ロボットって呼んでると答えると、ヨーコがならアイリみたいに名前つけてあげたらいいんじゃないか?と提案してきた。
「…ってそういえばその腕に着けてるAIって、名前とかあるの?」
「あっいやないんだよね実は、お世話ロボットって名前だったからそう呼んでるけど」
「あっじゃあさ!せっかくだしこれを機に名前つけてあげたらいいんじゃない?」
確かに今まで名前がない分呼ぶ際に少し苦労する面があったため、これを機に名前を考えてあげるか…と椎名もその案に同意していく。
とはいえ名前をどうするか…という問題があり、何がいいかな…と彼女が考えているとアイリがサニーはどうかと提案するように話してきた。
「確かに言われてみればそうかも…、うーんでも名前どうしよっか…全然気にしたことが…」
「…ならサニーとかどう?」
「サニー?」
アイリ曰く彼女と共にしているお世話ロボットは明るい設定がされているらしく、それなら同じ意味を持つサニーがいいのでは…ということになったらしい。
するとそれを聞いたヨーコや椎名も確かにいいかも!とその提案に賛成していき、早速椎名はお世話ロボットのことを今日からサニーと呼ぶと命名。
するとお世話ロボットもその名前が気に入ったのか、これから改めてサニーとしてよろしくお願いしますと何処か上機嫌な雰囲気で答えていく。
「うん、そのお世話ロボット明るい性格の設定されてるっぽいし。それならサニーって名前いいんじゃないかなって」
「確かに…!それいいかも!雨宮さんもそう思うよね!」
「うん…!んじゃ今日から君はサニーだね!よろしくサニー!」
『ピピッ、分かりました。サニー、引き続きマスターを支えていきます』
そんなこんなでお世話ロボットの新しい名前が命名され一段落したタイミングで、椎名がヨーコ達にこの後どこにいくか宛はあるのか尋ねた。
もちろん宛はあるようで聞かれたヨーコは箱根といえば温泉ということで、お姉ちゃんに前教えて貰った場所に入りに行こうと思んだと口にする。
「…ってそういえば2人ってこのあと何処に行くか宛はあるの?」
「もちろん…!箱根っていえば温泉ってことで、お姉ちゃんに前教えて貰ったところにこれから行こうかなって!」
ということで次の目的地が決まったということで、ヨーコとアイリはセローに、椎名はランクルにそれぞれ乗り込むとモーター音とエンジン音を響かせながらセローを先頭に出発。
目的地である箱根の温泉に向けて、ひっそりと終末した世界を横目に走り抜けていくのであった。
「よっと…!(ガコッ)よーし!出発ー!」
「おーっ!」
「雨宮さん、遅れないようについてきてねー」
「ほーい」
キュィィィィン
ガラガラガラガラ