とある大学で開講されている、
脳科学とコンピュータサイエンスの合同講義。

担当教員は、若きカリスマ研究者――
脳と情報処理の最前線を行く男、春川英輔教授。

「脳内の電気信号を正確にトレースできるなら、
 最高の知能もいとも容易く生み出せる――」

刺激的すぎる導入で始まる特別講義を、
ごく普通の大学生である「俺」は、半分ビビりつつも興味津々で聴講していた。

しかしその教室には、ひときわ目立つ“二人の聴講生”が紛れ込んでいる。

妙に落ち着いたスーツ姿の少年と、
講義よりも学食のメニューで表情がころころ変わる黒髪の少女。

彼らの正体も知らないまま、
講義は「脳のコピー」「自己書き換えプログラム」「自我と物語」と、
どんどん物騒な方向へ加速していく。

一方その頃、研究棟の地下では――
春川の開発した自己書き換え型プログラム 「被験体HAL」 が、
講義映像と学生たちのデータを解析しながら、
“分類不能の聴講生”と“異常な食欲を持つ少女”に興味を抱き始めていた。

これは、

春川教授の特別講義

HALの成長ログ

そして、教室に紛れ込んだ“魔人”と“女子高生”によるささやかな介入

が、ゆるく交錯していく
「HAL編・もし別の世界線で、大学講義から始まっていたら」 な二次創作連作です。
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