偽天馬の超次元サッカー日記   作:のぞむ

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ついに始まる全国大会!

○○月××日

 

 

中間テストが無事に終わってしばらく経った今日、俺は屋内レジャープールで葵ちゃんを待っていた。事の発端は数日前、葵ちゃんから「今度の日曜日空いてる?」と聞かれて特にないと答えると最近オープンしたレジャープールに行かないかと誘われた。特に断る理由もないのですぐさま承諾すると葵ちゃんはとても喜んでくれた。よっぽどプールで遊びたかったんだな~。

 

しばらく待っていると「天馬~!」と呼びながら葵ちゃんがやって来た。それから俺達は更衣室前で別れ、水着に着替えて一足先にプールサイドに着いた。やっぱり最近オープンしたばかりという事もあり内装はとても綺麗だし、ウォータースライダーや流れるプールといった遊び場も用意されていた。それとプールなので当たり前なのだが、水着を着た美女が沢山いた。俺だって男なのでついつい胸囲の侵略者達に見入ってしまうものだ。

 

「なーに鼻の下伸ばしてるの…?」

 

そんな声が聞こえ後ろに振り向くと水着に着替えた葵ちゃんが笑みを浮かべながら仁王立ちしていた。だが、この時俺はすぐにわかった。葵ちゃんは微笑んではいるが怒っていると。もちろん葵ちゃんが怒っている理由が俺が美女達に無粋な目で見ているからだとわかった。下手したら変態扱いされて警察のお世話になっちまうからな。ひとまず俺は葵ちゃんの怒りを静める為に葵ちゃんの水着を褒める事にした。

 

「葵ちゃん。その水着似合ってるよ!」

 

「ご、ご機嫌取りしたって私は…」

 

「そんなつもりで言ってないって。青色のフリルビキニ凄く良いよ。葵ちゃんの可愛さを更に引き立ててるし、何より…」

 

「もうっ!わかったからもうやめてよ!」

 

「あ、そっか…」

 

何故かは知らないが顔を赤くした葵ちゃんに褒めるのを止められてしまった。

 

「…でも、ありがとう!」

 

そう言って葵ちゃんは笑顔で礼を言ってきた。どうやら許してくれたようだ。今後はあまり水着の女性を直視しないようにしよう。

 

それから俺達はウォータースライダーや流れるプールで遊んだ俺達はいったん休憩しようとプールから上がり、休憩スペースへやって来た。すると「おっ、天馬に葵じゃねぇか!」と聞き馴染みのある声が聞こえると俺達の側に水鳥さんと茜さんがやって来た。どうやら今日は二人で遊びに来たようだ。水鳥さんは緑色のシンプルなビキニを、茜さんは赤色のワンピース水着を着ていた。

 

「二人とも、もしかしてデート?」

 

「えっ?お前らもう付き合ってんのかよ!?」

 

「ち、違います!私達はただ遊びに来ただけで…」

 

「そうですよ。そもそも俺達は幼馴染ってだけなんですから、そんな事言ったら葵ちゃんも気にしちゃいますよ」

 

俺がそう言うとどういう訳か葵ちゃんは不機嫌になり、茜さんは同情の目を葵ちゃんに向けながら「葵ちゃん、可哀想…」と言い、水鳥さんは「お前マジかよ…」と言いながら養豚場の豚を見るかの様な目で俺を見てきた。何で!?

 

それから二人と別れ、俺は葵ちゃんと自分のジュースを買いに行き、戻ってくると葵ちゃんがチャラそうな男二人に絡まれていた。流石にヤバそうな雰囲気だったので葵ちゃんの肩に軽々しく触れてきた男の手を掴んだ。

 

「俺の大事な(幼馴染の)葵ちゃんに触るな」

 

そう言って圧を出すと男達はすぐさま逃げていった。

 

「葵ちゃん、大丈夫?」

 

「う、うん…ねぇ天馬、さっき『俺の大事な葵ちゃんに触るな』って言ってたけど、本当に?」

 

「そんなの当たり前だろ?葵ちゃんは俺にとって大事な幼馴染なんだからな」

 

「あ…そっか、そうだよね…」

 

どういう訳か少しガッカリしたような葵ちゃんだが、それからすぐに俺の手を握ってきた。

 

「あ、葵ちゃん?」

 

「ごめんね天馬…少しだけ、手を握っても良い?」

 

「…ああ、いいよ」

 

今思うと葵ちゃん、よっぽど怖かったんだな…

 

それから俺達は夕方までプールで遊ぶのだった。

 

 

 

 

××月○○日

 

 

今日はうちのクラスに転校生がやって来た。その転校生とはもちろん狩屋マサキだ。担任の先生から狩屋はサッカーをやっているようだから仲良くしてやってくれと言われた事もありさっそく話しかけてみる事にした。狩屋もサッカー部に入部希望のようで、ポジションはDFだと教えてくれた。

 

放課後になり、サッカー棟に来た俺達は先輩達と円堂監督に狩屋を紹介する。するとキャプテンが「練習の前にまずは入部テストからだな」と言ってきた。そういや入部テストの事を伝えるのすっかり忘れてたな…

すると監督は狩屋に「サッカーは好きか?」と聞き、狩屋が「はい。好きです」と答えると円堂監督は狩屋の入部をアッサリ認めてしまった。監督曰く「サッカーをやりたい奴が入るのがサッカー部だ」とのことだ。

 

それから狩屋を加えたメンバーで今日の練習が始まった。狩屋の動きは中々の物で基礎の方はちゃんと出来ているようだ。すると蹴り上げたボールを誰かがトラップした。ボールをトラップしたのは鬼道さんだ。どうやら今日から一時的に雷門のコーチになるようだ。どうやら聞かされていなかったらしい円堂監督と音無先生は驚いていたがまた一緒に仲間として戦える事を喜ばしく思っているようだ。

 

 

 

 

○○月××日

 

 

今日は秋姉さんが監督を務めている秋空チャレンジャーズと練習試合をした。秋空チャレンジャーズは木枯らし荘に住む人達で結成されたサッカーチームでメンバーには元イナズマジャパンの一人でもある小暮さんがいる。それから練習試合が始まった訳だが試合自体は7対0で俺達の勝ちだった。しかし試合中に狩屋と霧野さんが揉めている様子がちょくちょく目に入ってしまった。確か原作でもあった事だったな。そんで狩屋の言動に不信感を感じた霧野さんは狩屋がシードなのではないかと疑うんだっけ…

 

だが狩屋はシードではない。あいつが少し捻くれているのは理由がある。確か事業をしていた親父さんが騙されたかなんかで会社が倒産し、家庭環境が崩壊。それから狩屋はあのヒロトさんや緑川さんが育ったお日さま園に預けられる事になるがこの出来事がキッカケで人を信じず、関わりを持たなくなったんだったよな…

 

だけど狩屋のサッカーへの想いは本物だ。今は俺達を信じられないかもしれないが、時間をかけて雷門が信じられるチームだと思ってもらう事にしよう。

 

 

 

 

××月○○日

 

 

いよいよホーリーロード全国大会が始まる日がやって来た。まず開会式をやった後、初戦が行われるスタジアムに向かう事になっている。いくつかのチームが入場した後、俺達雷門に順番が回ってきた。

 

「続いて関東ブロック代表、雷門中です!昨年は惜しくも準優勝となりましたが今年の雷門には新星の如く現れたサッカーモンスター、松風天馬がいます!今年こそ優勝の栄冠を手に出来るのかァーーッ!!」

 

実況の角馬王将さんの声が聞こえてくるが、うん…もうサッカーモンスター呼びされるのは慣れたものだ。

 

次に俺達の初戦の相手である月山国光が入場してきたが、その中にいる二人にキャプテン達は動揺していた。そう、月山国光のユニフォームを着た倉間さんと南沢さんだ。

 

…正直そんな気はしてた。だってこの人達同じタイミングで転校していったんだからな。

 

開会式をやった後、俺達はホーリーライナーという電車に乗って『サイクロンスタジアム』という会場にやって来た訳だが、目の前には月山国光メンバーと倉間さん、南沢さんがおり今にも一触即発になっていた。

 

「南沢!どうしてお前が月山国光にいるド!?」

 

「倉間!何故お前まで!?」

 

「フフッ、お前らに現実ってもんを教えてやろうと思ってな。そうだろ倉間?」

 

「はい。ハッキリ言うけどよ、お前らがしようとしてる事は無駄な事なんだよ」

 

「お前らは大きな流れに逆らって叩き潰される…哀れなもんだ。お前らのやってる事がどんなにダサくて意味のない事かわからせてやるよ」

 

言いたい放題言ってるな…

 

「はたしてダサくて意味のない事をしてるのはどちらでしょうか…?」

 

「なに…?」

 

おっと、俺の中の雲明君が出てきちまったよ。

 

「おい松風。口の利き方に気を付けろよ」

 

「ホントの事でしょう?雷門のやり方が気に食わないから別の学校に行って雷門を潰して、自分達が正しいと証明したい…そんなところでしょうか?」

 

「わかったような事言いやがって…!」

 

「言わせとけ倉間…松風。この試合でお前と雷門を叩き潰す。その為に俺達はここに来たんだからな」

 

「そうですか…それじゃあこの試合、俺達の勝ちで決まりですね」

 

「なんだと…?」

 

俺は二人に背を向けて、試合の準備をする為にベンチへ向かっていった。




いよいよ明日はオリオンルート(前編)解放か~…



いざ飛び込みましょう、地獄へ…!
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