両面宿儺でスカイリム   作:蠅頭

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失踪します
ウルド!ナーケスト!


第10話

 

 宿儺の知識を元にドラゴンボーン一行はアルフタンドに来ていた。

 雪山の中にそびえる遺跡であり、そこには既にキャンプの後があった。

 

「既に何者かが調査していたようですね」

「そうね……気を付けていきましょう」

 

 調査している者が公式な者、帝国から来た者たちなどならまだいいが山賊などが根城にしようと来ている可能性もあるので警戒して損はない。

 三人は調査しながら進むと氷河を割るように洞窟があるのを見つける。

 ここ以外に進めそうなところもないと中に入っていく。

 

 宿儺が変性魔法の灯火を唱える。

 宿儺は呪力を持ちマジカも持つ。といってもマジカの容量は少ない。

 この世界、マジカであふれる世界で暮らすことで食事や呼吸で自然と摂取したから得た力に過ぎない。

 そのため素人程度の魔法行使能力しかない。

 

 灯火は空中を漂う光球を生み出す魔法だ。松明代わりの灯りである。

 

 宿儺が先頭に立ちながら進んでいく。

 下がっていく。床が氷なので滑らないよう気を付けて進む。

 

「む」

「何か見つけたの?」

「……カジートの死体だな」

 

 宿儺は二つのカジートの死体を見つける。

 カジートとは獣人の一種の事だ。

 スカイリムにいるカジートは猫をそのまま二足歩行させたような容姿をしている。

 彼らは生まれた時の月齢で外見が変わるという特徴を持っている。

 生まれつき肉体能力が高く暗視能力を持つ。

 

(ふむ。ゲーム中だと生きてたが……)

 

 死体の名は知っている。ジェイ・ザールとジダールだ。

 ジダールはスクゥーマ中毒である。

 スクゥーマとはある特殊なサトウキビから生成されるムーンシュガーを使った物であり、言ってしまえば麻薬の一種だ。

 中毒性が高く、効能も高いと言う。

 一般的にスクゥーマ中毒を治す薬はないとされ、薬を飲むのをやめて時間が経つのを待つしかないとされる。

 そのため一度飲むと禁断症状に悩まされる。

 だがカジートは生まれつきムーンシュガーに対し耐性を持つため常飲している者も多い。

 そのためスカイリムではカジートは麻薬密売者とみなされ街に入れない。

 

「……先に行きましょう」

 

 死体を放置し一行は進む。

 少し進むと地面はドゥーマー遺跡の石の物に変わる。

 石の床を進んでいくとガシャンという音が鳴る。

 壁にある配管からドゥーマーが残した機械の兵士が出てくる。

 

 一メートルにも満たない小さい機械で出来た小さな蜘蛛だ。

 ドワーフ・スパイダーというオートマトンである。

 近接攻撃をし、遠距離の敵には雷撃を放ち、壊されると雷の爆発を起こす。

 

 出てきたのは二体。レイアが一体受け持ちもう片方は宿儺が戦う。

 レイアは武器も新調している。

 

 スカイリム最高の鍛冶師エオルンド・グレイメーンの手によって作られた竜の武器だ。

 ドラゴンスケイルの鎧に竜の骨の片手剣と盾を持っている。

 重層鎧に片手武器である。

 

 剣で簡単にドワーフ・スパイダーは破壊され、宿儺の呪力強化された拳で簡単に破壊される。

 

「奥へ行くぞ」

 

 奥へと進んでいく。

 道中でドワーフ・スフィアという人型のオートマトンを壊し進む。

 

 

 ■

 

「うわ、ファルメル」

 

 進んでいくとファルメルに遭遇した。

 ファルマーとも呼ばれる盲目の種族であり常にしゃがんで移動する種族だ。

 真っ白な肌を持ち、魔法を使うことからエルフ種の一つとされている。

 

 実際はかつてはスノーエルフと呼ばれた種族だがとある事情で今の姿になったとされている。

 

 ドワーフの遺跡の殆どに居る種族だ。強力な者も多い。

 

「問題ない」

 

 宿儺が解を放ち真っ二つに切り裂く。

 ファルメルは音に敏感だ。ファルメルたちがなんだなんだとやってくる。

 

「この数は面倒ね……」

 

 レイアが剣を構えながら言う。

 

 各々武器で戦う。宿儺はファルメルに触れたくないので解だけで戦う。

 だが数は少なく圧倒言う間に掃討が終わった。

 

「まだ奥があるわね……」

 

 この遺跡どんだけ広いのかしら、とレイアはため息を吐いた。

 

 

 ■

 

「なにあれ」

 

 一行は最奥らしき場所までたどり着いた。

 階段があり階段の奥にはドワーフ製の扉がある。

 

 取りあえず進もうと扉を開いて進む。

 階段は続くが踊り場に出た。

 

 ガシャン、と機械音がした。

 

 音がした左側を向くと其処には機械で出来た巨人が居た。

 三メートルの巨躯。関節部が歯車で出来た体。能面のような顔。

 

 ドワーフ・センチュリオンだ。

 

 センチュリオンが突撃しレイアに襲い掛かる。

 レイアは盾で突撃を防ぐ。

 

「ファスロダー!」

 

 レイアは揺ぎ無き力のシャウトを放つ。

 力の波動によってセンチュリオンは揺らぐ。だが吹き飛ばされはしない。

 レイアのシャウトの熟練度では重量のある相手を吹き飛ばすには至らないのだ。

 

 だがそれでも充分。その隙をついて宿儺が解を、リディアが矢を放つ。

 

 どちらともガキンという硬質的な音にはじかれた。宿儺は意図的に出力を下げていたので当たり前だが。

 

「こんにゃろ! スゥカハディーン!」

 

 レイアは激しき力のシャウトを使う。

 このシャウトは武器に風を纏わせ攻撃速度と攻撃力を上げるシャウトだ。

 

 怒涛の攻めが始まる。

 センチュリオンも攻撃に移ろうとするがその出始めをレイアが斬って止めるため何もできない。

 センチュリオンは胸に蒸気をためる。

 

「いかん! レイアよけろ!」

 

 宿儺が警告を発する。

 

「ファイム!」

 

 使ったのは霊体化だ。これであらゆる攻撃を受け付けなくなる。

 

 センチュリオンから蒸気のブレスが放たれる。

 至近距離で食らえば大やけどでは済まない威力だ。

 

 だが霊体化のシャウトのおかげで無傷に終わりブレスが終わった直後を再度攻撃する。

 

 センチュリオンはダイナモ・コアと呼ばれる核を破壊され機能停止した。

 

「これがここの最後の守護者ね」

「ああ……む。そいつ何か持ってないか?」

「本当ですね……これは……鍵ですね」

 

 リディアがしゃがんでセンチュリオンをまさぐると鍵が出てくる。

 

「これであの扉を開けろってことね」

 

 レイアはさらに階段の上を見上げる。

 更に上には柵がある。これを開けるカギだろう。

 

 三人は階段を上っていく。

 柵には案の定鍵がかかっていたため拾った鍵で開ける。

 

「……死体だわ」

 

 そこには二つの死体があった。

 両者ともノルドの死体である。

 男女の死体であり争った結果両者死んだように見える。

 

「まぁ、放置でいいだろ」

「それもそうね」

 

 一応死体から金目の物をとっておく。

 

「で、この中央の奴は?」

 

 出た広間の中央には明らかにドワーフ製の機械がある。

 機械には何か丸い物をはめる穴があった。

 

「ここにアチューンメント・スフィア……調律の鍵を使うんじゃないか?」

「なるほど」

 

 レイアが言われた通りアチューンメント・スフィアを穴にはめる。

 そしたら作動し石が下がっていき階段となる。

 アチューンメント・スフィアを回収し一行は階段を降りてそこにある扉を開けてブラックリーチへと入っていった。

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