ドラゴンボールIF もしもブロリーが記憶を失ったら 作:ドドロット
「たった今からこの星は、ボージャック様のものになる。」
ボージャックの隣に立つ彼の部下、ブージンが言う。
「北の銀河の地球こそ、このお方が支配するのに相応しい。」
その反対側に立つ女、ザンギャが続け
「逆らう奴は…皆殺しだ。」
ブージンが締めくくった。
「俺たちを…舐めるなよっ!!!」
彼らの演説が終わるや否や、ヤムチャと天津飯はボージャック達に突撃する。しかし、3人とも一瞬で目の前から消え、背後からブージンの奇襲によって蹴りを食い、そのまま壁に吹き飛ばされ、2人はそのまま気絶した。
「…。」
仲間達がやられ、無言で目を開きながら怒りに震える悟飯。そんな彼をドス黒い笑みを浮かべて見る敵達。
「お前達…許さない…!!!」
そういうと悟飯は超サイヤ人へと変身した。黒髪は逆立った金髪へと変化し、金色のオーラが彼の周りを纏っていた。
「…。」
ザンギャは邪悪な笑みを浮かべ、小さく頷き、隣のブージンへと合図を送り、2人で悟飯へと突撃する。
カキィン
それを彼は両手の拳でそれぞれを殴り飛ばし、一旦背後の壁を突き破って距離をとった。
ブージンが再び突っ込んでくるが、悟飯は腕を掴んで投げ飛ばす。しかし彼は地面スレスレで体勢を持ち直した。その直後にザンギャも突撃してくる。
「はぁっ!!!」
悟飯は気弾を生成して放つが、彼女は片手で打ち払い、それは地面で炸裂した。
「うぉぉぉ!!!」
ボージャックが突撃するとともに他の2人も同じ様にして悟飯を壁へと押し込んだ。
ドガアンッ
すると壁が割れて中世の街風エリアへと入った。
なおもつづく攻防戦。しかし悟飯は徐々に追い詰められていた。
「…っ…。」
少し時間は流れ、ブロリーは目を覚ました。
「悟飯の気が…ダウン……し続けている…っ…!!!」
彼はどんどん下がり続ける悟飯の気を、本能的に何かはわからないが、察知したのだ。
「くそぉぉぉ!!!」
ブロリーは叫び、再び超サイヤ人へと変身した。
ボージャックにやられてた怒り、そして悟飯を傷つけられる怒り。それらが再び彼を持ち直させたのだ。
「悟飯っ!!!……はっ!?」
気を頼りに探索していると、変身したのだろうか、肌の色が白い緑になったボージャックに締め付けられている悟飯を発見した。
「そろそろ親父のいるあの世が見えてきたか?」
ボージャックが薄気味悪い笑みを浮かべつつ言う。そんな様子を見て、ブロリーの怒りはますます高まっていた。一年間とはいえ、自分と共に日々を過ごし、友情を深めた者が死にそうになっているのは耐え難かった。しかし、今ここで突っ込んでも勝ち目はない。
「呆気なかったな…では死ねぃ!!!」
「あっ、あっ…!!!あっ………。」
悟飯は限界が来たのか、ボージャックに締め付けられたまま気を失った。
「はぁ…はぁ…!」
ブロリーの中で、怒りとともに何かが、絶えることなく高まり続けていた。
「はぁっ…!ううっ…!あぁっ…!」
それはどんどん高まり続ける。そして、
「っ!!!おおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああああああ!!!!!」
彼の中で限界に達し、爆発した。
ブロリーから発せられた気が、島全体を揺らす。
「!?」
ボージャックは膨大な気が現れた方へと目を向けた。
「なっ!?」
そこにいたのは、三メートル以上まで巨大化し、筋肉も膨れ上がり、白目を剥いたブロリーだった。
「…………。」
ブロリーは無言で彼らを睨んだ。
「い…行けぇ!!!」
ボージャックは額に汗を浮かべながら部下達に命令する。そしてザンギャとブージンは突撃した……のだが
ドゴォン
ブロリーのストレートを腹に喰らって、そのまま爆散した。
そして、彼は笑みを浮かべながら言い放った。
「ボージャック……お前を血祭りにあげてやる……。」