血鬼少女のヒーローアカデミア   作:黄昏の跡地

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ワイルズのSwitch版が思ってた以上に早く出ることに吃驚した作者です、流石に今年の12月発売は早すぎィ!あっちなみにDLC付きのを予約入れました、来年にはアセンダンス出るし楽しみです


仲間の行方

 夜間のヴィラン連合の襲撃……それは望からすればアクシデントやトラブル以上の何かだった、偶然にしても本人たちは元々計画してましたと言わんばかりの表情で悪意に満ち溢れていた

 

「(どうしてこんな所にヴィラン連合が?場所が割れてた?でも場所変更と情報規制の為に色々してた事を考えると……内通者か!?)ラグドールさん動けますか?」

「ああ、あちきは大丈夫……どうするの?」

「もしかしたら全体的にヴィラン連合が配置されている可能性もあります……1度宿舎まで下がりましょう、その後は私一人で動きますので」

「させると思いで?」

 

 磁石を持ったオカマが振りかぶろうとするが望はこれに対しての回答札としてサンチョ亜流硬血13式-閉園-ブラッディ・カーニバルを使用して動きを封じる、全方位に刃の特性を持った硬血を展開して動きを阻害し更に紅糸斬で隙間を無くすことによって簡易的な檻を作った

 

「なんなのよこれ!?」

「マグネ!こいつは触ったら駄目だ!触れれば斬られるぞ!」

「今のうちに離脱しましょう!」

 

 紅翼を展開しラグドールを抱えて飛翔して周辺の状況把握を行った、遠方の崖から土煙の様なものが立ち込めておりすぐ側の地点からは桃色に近い色合いの煙が、宿舎側には青い炎が上っていた

 

「本当にこれ……偶然じゃないよね?」

「どう考えても計画した襲撃だと思いますよラグドールさん、急いで戻りましょう!」

 

 そう言いながら速度を上げて宿舎まで向かう、近くまで見えるとツギハギの男が先生たちと戦闘を行っているのが見えた……ので望はラグドールを適当に上に放り投げてツギハギの男をバッサリと槍で断ち切ったが

 

「……おいおい一撃かよ」

「っ!?泥の肉体……デコイか」

 

 ツギハギの男がドロドロと溶け始めていき最終的には完全に溶けて消えてしまった……少し呆けたがはっと思い出しラグドールを回収して事情の説明を行いラグドールを預けてからマンダレイの個性によって戦闘行動の許可を出した後スタートラインから回っていくように走っていく

 

「っいた!届け!」

 

 遠方に麗日と蛙水、それに対して注射器状の武器とタンクを背負った女子が見えたのを確認して槍を細長い針状に変形しながら逆手持ちにして3望を重ねて勢いよく投擲した……すると

 

 

ガッシャァァァァァァン!!!!!

 

 

 見事背中のタンクに直撃、溜まっていた血液が全て地面にボタボタと無惨に落ちていく様子を背負っていた少女が見て暫く放心していたが我に返って絶叫しだした

 

「ああぁぁぁぁぁぁぁ!!!???折角ちうちうした血が全部流れたぁ!?」

「2人とも大丈夫!?」

「「望ちゃん!」」

「私は大丈夫よ……ただお茶子ちゃんが」

「うちもちょっと刺されて血を吸われただけやし」

「……そう、2人ともこのまま宿舎に戻って頂戴ここは私が引き受けるから」

「わかった!」

「気を付けてね」

 

 2人と別れるや否やムスペルヘイムを発現し蹴りを一発叩き込み遠方へと追いやる、遠くから硬いなにかにぶつかる音が聞こえた為暫くは身動きが出来ないかもしれないと判断して別の場所へと移動することにした

 

「(そもそもとしてヴィラン連合の狙いは何?ただ襲撃するだけにしてはあまりにも計画性がありすぎる……生徒が分散するこのタイミングだと……なにが)「っ!鬼血!」っと障子くん!……に緑谷くん?」

「無事だったんだな、他のみんなは?」

「さっき麗日と梅雨ちゃんと会った、B組の子達の行方が分からなくて全体的にバラけてるせいで安否確認が出来てないの……ていうか緑谷くん?何その腕?まさかとは思うけど力任せにヴィラン倒したとか言わないよね?」

「いや……これは」

「……はぁ〜、今回は不問に伏すけど今度同じように使い潰すならその腕切り落としてやるからね?」

「ヒェッ……あっそうだ!ヴィラン連合の目的が判明した!かっちゃんの誘拐だ!」

「爆豪くんの?なんだってそんなことを……いや個性もそうだけど精神的にヴィラン寄りだと思って攫いに来たの?」

「考えているところすまないが鬼血、常闇をどうにか出来ないか?」

「は?うおおぉぉぉあっぶね!?」

 

 合流するのもつかの間、背後の森の奥から黒影が暴走し制御不能に陥っていた常闇が突っ込んできた……こっから最終決戦のバルドルになるレベルまで仕上げるの流石なんだけどこの時の常闇はまだ未熟ということもあってか押さえ付けるのにも限度があった

 

「一応あれを止めれなくはないけど……ってヴィランもいたの!?」

「どうすれば……っ!轟!爆豪!常闇の黒影を何とかしてくれ!光らせれば緩むはずだ!」

 

 前方にヴィラン、後方に暴走黒影がいる状態だったがそこからの動きはとても早かった、望が拘束具で口から刃物を展開したヴィランにレーヴァテインを鞘ごと殴り飛ばして再起不能にして轟と爆豪が炎と爆破を利用して黒影を怯ませて常闇の救出に成功した

 

「すまない……助かった」

「礼は結構よ、一先ずこれで戦力を一個に集中出来ているわね……B組の皆の救出優先にしつつ爆豪くんと常闇くんを中心にして動きましょう、向こうの目的が爆豪くんなら攫いにくくすればいいし」

「んでてめぇの命令聞かなきゃなんねぇんだよ!」

「爆豪真ん中歩いてくれ」

「命令すんな!」

 

 そう言いつつ律儀に真ん中を歩く爆豪、轟は後方に、緑谷は腕が損傷している為望が普段持ち歩いている応急キットで処置を施して障子に再度背負わせる、道中轟が回収したらしいB組の子を望が背負い轟をフリーにさせながら歩いて行きながら他のB組メンバーを捜索、道中で動ける人がいたお陰で事前に回収していた子を引き渡すことに成功した……が

 

「……っ!?爆豪くんと常闇くんは!?」

「は?さっきまで一緒に……はぐれたか?」

「俺のマジックで頂いたよ」

「返せ!」

 

 回収作業に集中していた影響で爆豪と常闇への注意力が散漫になって仮面をした男に奪われてしまった……轟が奪還を試み大規模凍結を行うが器用に避けられてしまった挙句逃げられてしまった

 

「追うぞ!」

「取り返さなきゃ……助けなきゃ」

「あんたのそのヒーロー精神は大変素晴らしいけど今の身体の状態を理解した方が先決よ!ていうか足速いわねあいつ!」

「どんどん突き放されていっている!どうする!」

「……一か八かだけど私があいつに向かって放り投げるわ!轟くんも行きなさい!障子くんは皮膜で軌道修正を!舌噛まない様にね!」

「うぉ!?おおおおぉぉぉぉぉぉ!!!???」

「いっけぇー!」

 

 開花E.G.O.+硬血30+望3つを右腕に重ねて障子の腕を掴んで勢いよくぶん投げた、元々槍投げのコントロールはかなり上手い方ということもあってなのか逃げていた男に見事直撃に成功、後は3人に任せるしかないと思った望は踵を返して他のメンバーの回収に向かうのだった

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 合宿所でのヴィラン襲撃があってから数時間後……無事生還出来たのは40名、内ガスによる昏倒が15名、重軽傷13名、無傷14名……拉致1名と最悪に近い結果となり現在全員付近の病院へと足を運んでいた

 

 

「……結局、取り逃した挙句爆豪くんは攫われた……

と」

「すまない……俺たちがもっとちゃんとしていれば」

「怒ってるわけじゃないから良いのよ、最善を尽くしてこれならお釣りが来る位よ……とはいえ15名はガスを吸って昏睡状態、捕縛出来たヴィランは僅か3名のみ、爆豪くんは誘拐で後手後手に回されての結果がこれとはね」

 

 あの後の事を望は障子から聞いていた、マスクを着けたヴィランに追いつけたもののUSJにも出現した霧のようなヴィランの介入によって過半数は取り逃し、すんでの所で青山がネビルレーザーによって仮面を破壊して常闇の奪還には成功したものの爆豪がそのまま拉致、雄英側からしてみれば大損害も甚だしかった

 

「私さ……ふと思うのよね、もしかしてって」

「もしかして?」

「内通者の可能性……普通に考えて有り得る訳がないのよ、先生たちがあれだけ情報規制をしたのにも関わらずヴィランの襲撃が発生した」

「まさか……そんなことがありえるのか?」

「私も正直考えたくは無いけどね……っとごめんなさいちょっと電話が来たわ」

 

 望のスマホからバイブレーションが発生して席を外す、画面には【リアン】と書かれており望は嫌な予感をしつつも電話に応じた

 

「もしもし」

『やあサンチョ、ご無沙汰だね……うちのヨシヒデは変わりないかな?』

「相変わらず元気ですよ、それで?ご要件は?」

『ヘルメスからの指令だ……【シ協会フィクサーとして神野に連れ去られた爆豪勝己を救出せよ、手段は問わない】……だそうだ』

「(神野……神奈川にある区画だったはず)了解です」

『既にヴェルギリウスが外に待機してるはずだから合流したまえ……吉報を期待しているよ』

 

 その言葉と共に通話が切れた、一先ず望は動けるメンバーに用事が出来たから先に帰ると伝えて病院の廊下を歩いていると八百万が入院している病室からオールマイトと塚内が歩いて出てきた……遠目ではあったものの何かをもっているのが見えた望は八百万と話をすることにした

 

「ヤオモモ、今いい?」

「鬼血さん……ええ大丈夫ですわ」

「さっきオールマイトが出てきたけど何か渡したの?」

「あ……えっと……それは」

「正直に答えて」

「……発信機ですわ、襲撃してきたヴィランの中に脳無が居まして突如として攻撃行動を止められましてその隙に取り付けましたの」

「その発信機の受信が出来るやつを渡したと……それ私にもくれる?」

 

 何にも躊躇いもなく差し出す手、八百万は望が何をしようとしているのかの意図は組めなかったが素直に渡す気にはなれなかった……がしかしフィクサーとしての仕事で必要だからと普段とはかけ離れた低い声を聞いて恐る恐る渡してしまった

 

「素直に渡してくれたこと感謝するわ……無理はしないようにね」

「鬼血さん……ここを出る前にひとつお聞かせください、貴女は何をなさるおつもりなのですか?」

「爆豪くんの救出だよ、雄英高校ヒーロー科一年A組鬼血望としてではなくラ・マンチャランド所属一級フィクサーサンチョ・パンサとしてね」

 

 その言葉を最後に望は病室から退室、病院から出ると既にヴェルギリウスが待っており移動式拠点【メフィストフェレス】への乗車を促しそのまま乗車、移動している合間に渡された東部シ協会の制服に袖を通していく

 

 

 

 

 

……向かうは神奈川県横浜市神野区、後にグラウンドゼロと呼ばれる歴代史上最悪のヴィランとオールマイトが死闘を繰り広げた爆心地へとバスは進んでいく

 




次回、神野での決戦です

ちなみに望ちゃん、肝試しの時の格好は赤い薄手のフード付カーディガンに白い肩出しTシャツ、黒い半パンを着てロシナンテ履いてました
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