カレン卿LOVEのメイドさんはシャドウガーデン構成員になれるらしい 作:海老天 進司
私はヘルツォーク家に仕えるメイドのラリサ。今日も元気にカレン様のお世話をしようとしたらあら大変。
屋敷が襲撃されています。ヘルツォーク家の護衛は腕が立つはずですが、数が多いのか劣勢のようです。
私はしがない一端のメイドですので、襲われたら殺されてしまいます。死んでしまってはカレン様の麗しく凛々しいお姿を見られなくなってしまうのは困るのです。
ですがやはり流石というべきでしょうか。ベガルタ七武剣の1人であるカレン様の槍捌きによって多くの襲撃者を退けています。
その勇姿を見ているだけで体の内側から熱くなって、ビリビリとした刺激が駆け巡り、私が壊れてしまいそうです♡
夢中で見ていたらよだれが垂れていました。これはメイド失格ですね。
ですが、悪いのはあんなにかっこいいカレン様です。あれを見てしまったらそうなるのも自明の理でしょう。
そうこうしているうちに襲撃者は全員退けたなんてことはなく、カレン様はものすごい鎧を身につけた男の相手をしています。
ですのでその他の雑兵が、鍛え抜かれ洗練されたヘルツォーク家の護衛たちを数の暴力で圧倒しています。
またカレン様の方へ目をやると大分押されているように見えます。かなり戦況は悪いようで、屋敷全体の退路が塞がれてしまっています。
ヘルツォーク家の他の皆様も逃げることができないと判断し、交戦されています。
かなり命の危機を感じていますが、私はカレン様が死ぬその時まで、この命を絶やしてはいけないのです。カレン様を残してこの世を去るなどあってはならないのです。
ですからそろそろ逃走したいのですが……、カレン様から目が離せません。
ピンチのカレン様など初めて見ました。苦しんでいるカレン様の姿もまた麗しいのです♡
あっ……。カレン様の右目が……、抉られてしまいました。あの右目を食べたいと思ってしまった私は変態かもしれません。
カレン様が屋敷から離れていきます。そのため周りに目を戻したのですが……。
ああ……、ヘルツォーク家の他の皆様はすでに肉塊と化していました。
同僚のメイドたちも次々と殺されています。
その光景を目の当たりにしながらも私は必死に逃げました。
どれだけ傷つけられようとも逃げました。
生きたい。死にたくない。カレン様を堪能したい。それだけが頭に浮かんでいました。
追手が見えなくなった時、私はふと襲撃された原因を考えてみました。
一つだけ心当たりがありました。カレン様のお世話をしている際、右足が黒ずんでいたのです。
カレン様が最高にかっこいいことに変わりはないのでスルーしていましたが、よくよく考えてみたら<悪魔憑き>の症状そのものです。
結論が出たので、ひとまずはカレン様と再会するために生き延びようと思います。
◆◇◆◇
私まで<悪魔憑き>になってしまいました。
日に日に体を蝕んでいく呪いを見つめてはカレン様を想い続けています。
カレン様に会いたいその一心で頑張って命を繋いでいました。
そんなある日のことです。
カレン様に会いました。
「カレン様ぁあああああああああああ」
泣きながら私はカレン様に抱きついていました。
「なぁ!?」
と素っ頓狂な声を出されていました。
後から聞いた話なのですが、かなり赤面していたそうです。絶対に可愛かったと思います。
なんだこれ……。え……、なんだこれ。一旦続きは書く予定です。脳みそ溶かしながら書くのタノシイ。次からやっとカレン様ことカイ様との絡みが始まります。