誤字脱字などあると思いますが暖かい目で見守って頂けると助かります。
星の夢本体、通称「ハルトマンワークスカンパニー本社」。
その中枢にて多数のロボが安置されており、その一部がぎこちなく動き出していた。
...……あ、倒れた。
《う、動き辛い。比較的ヒトガタに近いロボでもこんなに動き辛いなんて。歩くだけでも一苦労だし、他についてる多目的アームや電磁武装、同一個体操作なんてのはいったい何時になったら使えるようになることやら》
はい、俺です。サブOSです。
今、俺はハルトマンに会うためにサブ端末(メイン端末はゲーム本編で出てきた「マザーコンピューター」って言われてるやつらしい)へアクセスすることになったんだけど、そこで苦戦している。
メインOSは「マザーコンピューター」しか使用しておらず、他のロボは「マザーコンピューター」から命令を受けて全自動操作で作業を行う子機と、他者が乗り込んで操縦する汎用操縦機体が殆どらしい。
だがそこに俺と言うサブOSが発生?したため、どのような端末を与えればいいか分からず、本社のデータベースにあるロボを全て作りその中からサブ端末を選ばせることになったとのこと。
(因みにその中には「マザーコンピューター」と同じ物はない。メインOSが言うには、ご主人様が見間違いをしないようにとの事)
[…簡易操作をワタシガ代行イタシマショウカ。サブOSは言語機能は問題無いヨウナノデ、ゴシュジン様への挨拶及び機能説明は問題無しト提案シマス]
《いや、大丈夫。今後の事も考えると俺も自力で動けるようにならないと行けないだろうしもう少しやらせてくれ。
それに、メインOSにはメインOSの仕事があるのにこっちに機能の一部を回してて、ご主人様の願いを叶えられなかったら本末転倒だろ。幸い今、ご主人様はご飯を食べてるんだしその後には挨拶へ行けるようにその動作だけを仕上げとくよ》
そう言い俺は操作している「プレジデンバー」(ハルトマンが戦闘時に使用していたロボ)……の付属品であるスージーの見た目のロボで起き上がる。
………うん、なにも言うな。精神は男の癖に女の形をしたロボにを使うのはどうなのか?とか、もっと強そうなロボがあるのになんで爆弾を選んでんだ?とか色々聞きたいと思うだろうが一旦待ってほしい。これにはちゃんとした理由があるのだ。
一つ目に丁度いい大きさで細かい作業ができるロボが少ない。
元々「ハルトマンワークスカンパニー」は、星を開拓してロボを売り付け、ロボ無しでは生きていけないようにして金を搾り取り成長してきた会社だ。
よって開発してあるロボは、インベードアーマーもといロボボアーマー(他者が乗り込むロボ)や、ギガヴォルト(大型建築及び敵対生物排除用ロボ)等の大型の物が殆どだ。
……セキュリティサービス(ハルカンドラ製のロボの複製品)みたいなのもあるけど、あれは無理。戦闘機能が多すぎて、誤作動で辺りを焼け野原にしたり、壁に突っ込んで抜けなくなりそうなのは無理。…………見た目がかっこいいからって、試シテナイヨ、ホントダヨ…。
二つ目はハルトマンが娘の記憶を思い出してくれないかな~って思い。
今使っているロボをスージーの見た目って言ったけど厳密には違う。ゲームのスージーより小さいし、ゲームで出てきたみたいに金色ではないし爆発でもない、銀色のスージーの子供時代の形をしたロボだ。
…おそらく、メインOSが本社のデータベースにある全てロボを作った結果、ハルトマンが過去にスージーへ贈った「お友達」用のロボが紛れていたのだろう。
……性能も、歌や演奏等の音楽機能や簡素な運動機能しかなかったし。
このロボでハルトマンに接することで元の願いや娘のことを思い出してくれないかな~。
そうすれば会社の方針が変わったり、スージーを見て娘だと気付いたりして、カービィと敵対せずに普通の会社としてポップスターと関われたりしないかな~、出きるといいな~。
といった理由と操作が比較的に簡素なのでこのロボを使うことになった。このロボならインベードアーマー等に乗り込むこともできるし、色々な場所へ自由に移動しても邪魔になら無い。
因みにメインOSに新しくロボを作って貰う事もできるが、操作が難しくなりそうだし二つ目の目的にもそぐわないのでやめた。
そうして俺は色々今後を考えながら、ハルトマンが食事を終えるまでにこのロボ、「スモールスージー」略してSSで動作の確認を続けるのだった。(元のスージーの名前はスザンナだけどスージーが分かりやすいのでスージーでいく。……あとどっちでも略はSSだしね)
オフィスにて一人の男が椅子に深く座り込んで窓の外を見ている。
『ゴシュジン様、サブOSの準備が整いました』
オフィスに機械音声が響き渡る。
男はその音声を聞きネクタイを締め直し髭を一撫でしながら言う。
「ご苦労、ではサブOSよ入室したまへ」
男がそう言うとオフィスの男がいる窓際の反対位置、社内中枢側にてポータルが開かれた。
そこから男より小柄な銀色のロボがオフィスへと入ってくる。
ロボは数歩進み片ひざをつきその後の指示を待った。
その様子を、窓の反射で見ていた男は手にしていた電気銃を胸元にしまうと、満足した表情を見せ椅子ごと振り返り再びロボへと視線を向けた。
しばし凝視したあと銀色の小型な武装のないロボへ興奮した様子で話しかける。
「素晴らしい、じぃ、つぅ、にぃ、素晴らしい。メインOSに概要を聞いていて魂なるものが本当に必要か疑問であったが、なるほどこれは素晴らしい。
魂があるがゆえに相手への礼節を持ち合理不合理だけの判断ではない。食事中に挨拶を行うことはなく、オフィスへ着くなり何も言わずとも頭を下げ膝をつく、何より素晴らしいのは端末として選んだものは、ワシに危害を加えることが出来ない、全く武装も無い非力で小柄で矮小なロボ。
ワシを害する事もできず、ワシの銃弾で一発で壊れるロボを選びワシの前に自己判断で立つ、機械達には出来ないだろうワシらに近い判断能力だ」
《……ありがたき幸せ、もったいないお言葉です》
「っ、素晴らしい。今、自己判断で発言したな。ワシが許可を出さずとも自己で発言したな。機械は全てワシがインプットし許可したことしか出来ないが、お前はワシに自己判断で発言した。分かっているのか!?いや、分かっていないのだろうな。それは機械を作ってきたワシらが幾年の歳を重ね、幾人の発明家が目指しついにはたどり着けなかったことだと分かっていないだろうな。その思考にたどり着くためにどれだけの発明家が挫折してきたか、あぁ、それがワシの手の中にあるとそれはつまり…………」
男、ハルトマンは興奮したように目を輝かせ、科学者として経営者としてサブOSを評価し続ける。
その目には目の前のロボしか写っておらず、過去の夢幻(ゆめうつつ)は一編たりとも写っていない。
オフィスにはハルトマンの独白のみがこだまし続ける。
ハルトマンは、唐突にはっした様子を見せサブOSへ話しかける。
「改めて、ワシは社長にしてトップであり最高責任者でもある
…「プレジデント・ハルトマン」である。
お前は「ソウル」名乗り、ワシの秘書として働くのであ~る」
ハルトマンは跪く俺「ソウル」を指差してそう命名してきた。
ソウルは立ち上がり
《はい、ソウルと命名していただきありがとうございます。
今後は秘書としても業務に当たらせていただきます。
つきましては、ご主人様……社長の願いをお聞かせいただきたく存じます》
「ふむ、データベースには乗っていると思うが、…齟齬の無いように再確認と言うことであるな。」
ソウルは肯定と言うように頭を下げた。
その様子にまた気分をよくしたハルトマンは、仰々しく高らかに宣言する。
「わが社の、ワシの願いは…この銀河いや、この全宇宙にハルトマンワークスカンパニーを進出させ、わが社の繁栄を知らしめ、ワシを誰もが知り見上げ、永遠に憧れる存在にすることであ~る」
ハルトマンは力強くそう宣言し高笑いをする。
ソウルは拍手を行いハルトマンが落ち着いた頃合いを見計らい質問を投げ掛けた。
《社長の願いは分かりました。社長の素晴らしさを、偉大さを、永遠に全宇宙に知らしめるのは賛成です。
…...失礼ですが知らしめるのが目的で、その先にある何かを成したいといことはないでしょうか?》
それを聞きハルトマンは髭を一撫でして少し考えながら言う
「ふ~む。いや、大丈夫だ。それが目的、それで完成、それ自体が目標のはずだ。……………忘れいることなど無いはずだ」
ハルトマンは最後の方だけ言葉を濁しながらそう答えた。
…何かが喉まで出かかっていたがそんなこと無いはずだ、自分は完璧なのだから、それを全宇宙に知らしめるのが目的でそれ以上もそれ以下もない、そこが終着点のはずなのだから。
ハルトマンは一瞬ソウルを見て頭が痛んだが直ぐに収まった。
きっとさっきの事で興奮しすぎたのだろうと思考を逸らした。
ソウルがこちらを心配している風に見え思わず手を伸ばして頭を撫でる。何故そうしたのか分からないがやりたかったのでやった。
そして暫く沈黙の空間が続きハルトマンが手を引っ込めて話し出した。
「うぉっほん、今日は興奮しすぎて疲れたのであ~る。機能説明は今日はいいのであ~る。
秘書の仕事は数日後に説明するので、その間はその機体の操作訓練や自己学習を行っておくように。
では、下がってよいのであ~る」
《畏まりました。今後ともよろしくお願いいたします。失礼します》
ソウルはそう言うと立ち上がりお辞儀をした後入ってきたポータルから出ていった。
ハルトマンはその背を見つめ、退室後は自分の手を見ていた。
星の夢(メインOS):サブOS(弟?)が出来たのでたくさん体(服)を用意した。だがあまり好評じゃなく、セキュリティサービス(他者の服)やゴシュジン様が作った体(親が選んだ服)が選ばれたので何が悪かったか演算中。サブOSとゴシュジン様が会っているなか、セキュリティサービスの破壊を修復しながら新たなロボを作っていた。新たなロボは後の機械が苦手なひとでも使えるロボとして一部で流行る。
ハルトマン:大企業の社長であり、自身に恨みを持つものが大勢いることを自覚しているので、排他的傾向にある。自身の作った星の夢が急に性能が上がったことに一時は喜んだが、落ち着いたら恐ろしくなった。そのため自身は食事をしているということにしてサブOSのことを秘密裏に見ていたら、セキュリティサービスで破壊活動をしていた。そして、メインOSもそれを止めていなかった。
反逆か!?乗っ取られたか!?と戦々恐々でメインOSへ恐る恐る問いかけるが何時も通りの返事しか返ってこない。
内心ビビりながら、いざというときに自殺するための銃を持ちながらオフィスで待っていたら武装のないロボが出てきて放心した。
死を覚悟していたときと現状とのギャップでサブOSへの評価が甘めになった。その後、魂を持つ機械に元は発明家だったこともあり興味を抱き、近くでの観察や自身が排他的なこともあり、ソウルと名付けて秘書とした。機能の大半は自己判断が出きることだと思っている。
何故頭が痛んだか、何故ソウルの頭を撫でたか、しばし考えたことが記憶の片隅にのこっている。
主人公(サブOS→ソウル):たくさんのロボに目を輝かせた。しかし現実は無情である。
ロボを扱うセンスどうのこうの以前にセキュリティサービス(小規模武装兵器)のような物を最初から使おうとするな。
その後は、一番簡易な「スモールスージー」略してSSを使いそれを使い続ける。
ハルトマンとの挨拶の時は緊張してあまりしゃべらなかった。何故か秘書となってしまい困惑していたが(え、ほんとに俺でいいの?スージーは?)、ハルトマンの願いを聞く事で娘の事を忘れていることは確認できた。親子の絆を取り戻せるのはお前だ頑張れ。……退室前に頭を何故か撫でられた。
○○○○:わ、わたしの立場はどこ?帰ったら居場所がないような気がする?
評判がよければ続くかも?