思考ログ 新野冬子
"彼女の顔は、未だ誰も知らない"
"レッスンも現場でも、ずっと、ずぅっと、うさぎのお面をつけているから"
"理由は、研修生だかららしい。いや、いつまで見習いやらせるんだ、って彼女を除くグループメンバー全員で社長に詰め寄った事もあったけど、絶対に首を縦には降らなかった。正規の事務所から取った子じゃないから〜事務所のパワーバランスの問題で〜、的なこと、よく分からなかったけど、恐らくいつも通りの腐った芸能界案件だ"
"私達は、世を糺す正義の人でもなければ、聖人みたいな慈愛をもってる訳でもない。自分が可愛いし、他人のために自身のキャリアを擲ったり、干されるかもしれないことをやる勇気は無い"
"みんなそんなもんだ。それが"普通"だ。他人は所詮、どこまでいっても他人。誰だって最優先は我が身。だからせめて"普通"の人として最低限、『かわいそうに』とだけ言ってあげる"
"私達がこんなんだから、今日もあの子は、ご飯を作って、衣装を縫って、ブログを書いて、ずっと自主練して、でもステージでは人に笑われる"
"チェキや握手の時間に、カメラマンや動線誘導させられる事がどれ程の屈辱か。私だったらその場で大泣きしてしまうかもしれない"
"でも、あの子は声ひとつ揺らがせない。仮面つけてるから、泣いてるかどうかも分からない。ただ、私達が人気になってくれて嬉しい、と心の底からそう思っているように、手足が動いているように見えてしまう"
"正直、怖い。ホントは私達の事、殺しちゃいたいくらい憎んでるんじゃないんかって"
"あの子がそんなこと、思っている筈がない、と良心や友情、義理に感謝、過ごした時間が主張するが、疑い・疑心は一度現れたら決して消す事が出来ない。どれだけ意識的に消しても、心の底で燻り続ける"
"ホントに殺されちゃいそうになったら、受け入れるべきだ、なんて考えてしまう自分が現れた事も、怖いのだ"
"あの子のせいで私達は、うさぎが苦手になった"
『───そっか、ごめんね、ニノ。色々気づいてあげられなくて』
『……うん、罪滅ぼし、にもなんないし、だからなんだ〜って話でもあるけど』
『───ほら、私はこんな感じ。誰にもナイショだよ』
▲▲▲
はい、いよいよマジキチ兎ヅラでキャラ定着し過ぎて星野アイの顔面が完全封印されてしまうのでは、と恐れ慄いているところから再開。
こんな状態になるのは、マイナーキャラのぴえヨン・超ドマイナーキャラの吉澄未実自機プレイのときくらいなので、ほんと想定外過ぎて、今は数年前にやったぴえヨンのプレイ記憶を思い出しつつ、初心者のごとく面者キャラの操作法のwikiに齧り付いています。
顔を隠しているキャラに於いて、顔出しによりキャラ変するべきか、しないべきか、という問題はヒジョ〜に難しい問題で、そも、顔面非公開キャラの顔出し、というのが『異性狙い』や『自己顕示欲への敗北』、『迷走』というよくない印象を与えますし。というか、芸歴が長くなれば長くなるほど、『キャラクター』というのは脳に改変不能なレベルで定着します。星野アイがネットでやってた単純接触効果ですね。そういった資産に傷を入れてでもやるべきかどうか、というのは本当によく考えなくてはいけません。
では、芸歴2年目にゴー!
星野アイ13歳 芸歴2年目
⬛︎研究方針
普段より一枠多いし、教養・知性ステが死ぬ程高いし、知恵関連パッシブが死ぬ程ついている為、爆速進行。特に早期から積み立てている勉強関連は、正直、受験を抜きにすれば中高に通う必要はないレベル。医学部志望なのでクソみたいな受験対策は、どんな天才でも必要ですが(日本の入試というのは、徹底的な対策ゲーである為。吾郎の所の国立医学部ならセンター九割が足切りラインという過酷っぷり)、これは17〜18歳のときにアイドルとして最低限の活動以外、受験に全ブッパすればなんとかなるくらい。何だったら芸能人がやるとだいたい落ちる事で定評の受験ドキュメンタリーを組んで、国立医学部に合格し次回以降のハードルを上げまくり、二度と同種の受験ドキュメンタリーをやれなくする呪いを業界にかけるのもアリです。
芸能関連に関しても、アイドルスキルが封印されてる為、他が爆速で進みます。ダンスに歌にトークに役者にと、ハイパーマルチタレント目指して突き進んでいきましょう。イベントを見る感じ、特撮ルートも狙えそうなので、隙を見てチマチマ入れて、ニチアサのヒロイン狙って子供達の脳を破壊しましょう。
あとは、作曲ガチャ。教養と器用さ、知性を参照する作詞なら出来ても、流石に作曲は音楽理論関連にリソースを振りまくらなければいけない為、今の星野アイでも外部依存をせざるを得ません。『推しに願いを』『STAR⭐︎T⭐︎RAIN』『HEART's❤︎KISS』あたりはとっとと揃えたいですね。特に『推しに願いを』をさりな生存中に間に合わせると、吾郎、さりなに特殊パッシブ『星の巡礼』後年アイに『双子星の返礼』がつき、結果的に後年、星野一家に大きなバフがかかります。
⬛︎人生方針
引き続き、ニノセンターのB小町との和解ツリーを進めていきます。
で、グループ評価自体が高めになったので『地表へ』という、地下アイドル卒業する方針を2年ほど早く踏めそうです。この『地表へ』というのは、取るための必要条件無しの『地下に巣食う』という敢えてメジャーデビューしない方針との分岐方針なのですが、基本的に絶対に後者を踏んではいけません。理由は当然、地下アイドルを極めたところで特に何も起こらないから。箱は永遠に地下のライブハウスですし、敵はずっと大した旨味もない雑魚ばかり、場合によってはアイドルとしての賞味期限が切れた後の潰しも効かず、末路はアイドルをやっていたと自称出来るだけの一般人になります。
⬛︎主要なイベント・仕事遍歴
『不登校』・4月
→人間関係、という唯一のメリットをB小町・苺プロで供給出来るようになった星野アイは最早、学校教育制度のレールに乗る必要性を微塵も感じなかった。高卒認定だけ取れれば、医学部受験は出来るため中高は不要だと断定。入学式すらいかなかった。因みに、幼稚園はいかず、小学校→大学なので人生で一度も正式に制服を着る事が無かった為、自身の制服系衣装は全部コスプレになっちゃうな〜とか思ったらしい。それで浮いたリソースは世の中のあらゆる事柄に対する勉強とあらゆる分野の芸能活動に全ツッパ。「学校は、精神的に、ほら、なんか大事」とかいう頭の硬い説教をする人間はいなかった為、この方針は確定的になった。
『引っ越し』・4月
→母の持ち家だったボロ日本家屋にアイは住んでいたが、手狭且つセキュリティー意識のカケラも無い有様。加えて、小学校の同級生や教員、地域の人間に住所が割れている事がそこそこ以上の身バレのリスクを孕んでいた為、引っ越しする事に。移動時間を完全消去する為に事務所に住む事に決めた。事務所の一つ上の空きテナントを壱護がアイの為に借りて完全な社宅化。毛利探偵事務所形式の生活が始まった。アイの部屋は、『工房』だとか『アトリエ』だとか『ラボ』だとか形容する言葉が定まらないくらいモノでごった返しており、壊すのが怖いので身内はそもそも誰も入りたがらない。
『B小町崩し・引き抜きの計』・5月
→カルバノグこと、星野アイはどれだけの労力を賭しても、移籍・へッドハンティング・不義理な裏取引の類には応じなかった。加えて、叩いても埃が出ないどころか、文字通り『何も出ない』。そう、顔写真の一枚すら。業界全体は、結論付けた、成る程、彼女は完璧であり、隙などありはしないのだと。しかし完璧である事が判れば、逆に是が非でも欲しくなってしまうモノ。しかし、彼女は完璧であるが故に絶対に崩せない。であれば、方針を、視点を変える他無い。
───完璧な彼女以外を全て崩せばよいのだ。
幸い、他のメンバーまで、超越した精神性や絶対的な特殊能力を持っている訳では無い。加えてまだギリギリ地下アイドル、容易に崩せる。金、出世、人間関係、不祥事、男、脅し、弱点は幾らでもある。こんな手段を取れば、カルバノグの恨みを買いかねない事は承知の上。自身らの制御下、手駒ではない手に入れられない『完璧』など、『いない方がマシ』、実際にB小町の醜聞を拡散させ、芸能生命を断つことまで想定された計画であった。
かくして、異変は突如起こった。カルバノグに対して、全グループメンバーから別大手芸能事務所の引き抜きの打診があったのだ。勧誘メンバーから、自身とセットで、と。
アイは、即座にこの状況を理解。壱護と共に対処を始める。
状況の対処法としてはシンプルで、この計画を仕掛けてきた全ての事務所に対して相互破壊確証、即ちこちらを殺した場合、相手も確実に死ぬ為の何かを揃える事。
洋画好きなアイは、こんな状況もまた一興、と速攻で諸々の準備を始める。
『コードネーム・
→計略を仕掛けてきた事務所、またはその所属タレントのあらゆる醜聞を集めるミッション。星野アイは、義憤と狂気、ほんの少しの娯楽的興味により、これを断行。
長年蓄積されたフィールドワーク技術と、証拠を押さえる写真術、カルバノグ生活で慣れ切った変装に、あらゆる状況に対応する知識、毎日タレントとして鍛えている小柄でしなやかながらも頑強な体。そして怖いくらい全てを見通す推理力と決して折れず動じない不屈の精神力により、この任務は電撃的に達成された。
本人的には本社ビルに突貫・潜入して、ダクト侵入や赤外線センサー潜りをやりたかったらしいが、あまりにもボロが多すぎてそこまでする必要性すらなかったのだ。女優が10歳の子と不倫してるって……。
あとは壱護がこれらの醜聞を使って少し小突いてやれば、どんな事務所も二度と苺プロに、あの正体不明の怪物兎に手を出そうとするものはいなくなった。
『完璧は、完璧であるが故に、完璧なのだ』業界関係者は、そう今回の事をそんな間抜けな教訓にしたという。
『B小町・ダイエット!』・5、6月
引き抜きの計により、グループ全体に動揺が走り、パフォーマンスや業務に精細さが欠けていっていた(カルバノグを除く)。まぁ、今回ばかりは仕方が無い、ということで、サクッとB小町を活動休止に。理由はメジャーデビューの為の調整、という計略をかけている連中からしてみれば、強がりなのか何か隠してるのか、と兎に角恐ろしい状態に。
そんな外部の不安もいざ知らず、星野アイは裏の諜報活動とは別に、B小町各人が抱える不安やストレスに対処することに。とはいえ、さしもの星野アイも007しながら、7人全員をカウンセリングするのはインポッシブルだった為、一括で対処する事に。
そう、ダイエットだ。とはいえ、ダイエットなんてクソストレスかかる行為を、この引き抜き圧力による超高圧ストレス下でやるのは自滅行為。
という訳で、食事制限無し!飯はエブリデイビュッフェ!ただし、それ以外の全日程はランニング!ボクシング!ストレッチ!筋トレ!
そう、これはダイエットとは名ばかりのストレス発散である。
疲れて寝ろ、不安は寝て忘れろ、たとえ事務所辞めたとしても辞めなかったとしても運動により得た体力とパワー、戦闘力は腐ることは無い。アイはそうメンバーに嘯いた。
こういう、人生の岐路を迫られている時の自分磨きはどっち選んでも役に立つ、食う寝る動くの3連コンボである。
結果として、B小町メンバーの体重は僅かに増えたが、シルエットのバランスは良くなった。それ即ち、筋肉である。
『B小町・メジャーデビュー!』・6月
→業界からの包囲体制を完全に破壊した苺プロは晴れてメジャーデビュー。扱いは腫れものそのものであったが。
最初は、地域の大きめのイベントや地方のライブイベントなど地下のグレードアップのようなところからチマチマと。
新曲『推しに願いを』をライブ中にリリースし、話題性も上々。カルバノグのパフォーマンスも諜報作戦編(アイドルものにあってたまるか、こんな編)を超えて、関節の動きや手先の器用さ、カメラ映りの把握などが一段と別次元のものに。
『星の啓示』・7月
→センターのニノが、アイドルを辞めると言い出した。
業界からの圧力問題を解決して、メジャーデビューを果たし、まさにこれからというこの時期に。
無論、というか当然、皆、引き留めにかかる。
話を聞いてみれば、自身の力では、リーダーなんてやれそうにもない、力不足、カルバノグとセンター変わってくれ、と。
壱護とアイの計画では、中堅とトップの間くらい、謂わばラスボス二歩手前くらいの最後のひと押しとして、面を外す予定であり、現状はまだ貯めの時期。ここで外したとしても、メジャーデビュー以降は全てアイの功績になるのがオチであり、些か、皆の能力が足りていない状態。ここで、切り札を切る訳にはいかなかった。
カルバノグに面を嵌めさせ続けているせいで、ある種、B小町の中では敵役の壱護では説得の席にもつかせられず、酸いも甘いも噛み分けた大人な聖人君主のミヤコさんでも一歩及ばす。
であれば、例によって星野アイの仕事である。
*詳細ログ
→閲覧しますか?
→YES
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『会話ログ 星野アイ⇄新野冬子 交渉
『やっほ、ニノ』
『……研修生ちゃん。あなたでもダメよ。あなただからダメなの。話す事は無い、私は辞めるの、どっかいってよ』
『うーん、別にそんな話はしないよ?他愛のない話、別にアイドル辞めても、縁まで切れちゃう訳じゃないでしょ?』
『嘘よ、このタイミングで、もう紙切れ一枚あのグラサンに叩きつければ終わりなこのタイミングで、研修生ちゃんが話しかけてくることには、絶対に意味がある』
『だって、あなた、無駄なことなんて一度もしたこと無いから』
『……うーん、ニノが言ってる事もホントだけど、私が言ってることも嘘ではないよ?ホントに、辞めるのやめてもらう、っていう話じゃないし、私は私のしたい事の為に話したい事があって、ニノに話しかけているから。私達の主張はぶつかり合うものじゃない』
『相変わらず、難しく喋るね、研修生ちゃんは。普通そこは「そんなことないよ」や「ごめんね」だとかで良いんだよ。こんな悪態、真面目に受け取る必要なんてないんだよ』
『そういうのなの?咄嗟の悪態にしては、凄く核心ついたこと言ってたけどなぁ。久々に結構効いたんだよ』
『それに理性挟んで、色々歪曲や配慮された言葉より、つい口をついちゃった言葉の方が本音に近そうだし、尤も、理性の方が本音じゃない、っていう話でもなくて───』
『そーゆーの、今は良いから、結局、何話しにきたの、あなたは』
『いや?ニノさえよければ、アイドル辞めた後でも友達続けたいなぁ〜、的な話。私、同年代の知り合いって、ニノ達しかいないから、友達不足の私の身勝手な都合』
『それこそ、アイドル辞めても、縁まで切れる訳じゃないんでしょ。態々言いにくるような事でもないじゃん』
『ありゃ、こりゃ一本取られたかな。失敗、失敗。……っていう感じでもなくてさ、───多分、私と縁切る為に、ニノはアイドル辞めるんだよね』
『……ッ』
『やっぱりそうなんだ、ん〜、こりゃ結構堪えるね』
『研修生ちゃん、私は……!』
『大丈夫、大丈夫、"慣れてるから"』
『私ってさ、捨てられるのこれで3回目なんだ』
『えっ……?』
『一人目はお母さん。どっか行っちゃって、ずっと帰ってこないの。私の事がずっと嫌いだったみたいで、だから頑張って"良い"子になろうとしたんだけど、それが余計腹立たしかったみたいで』
『二人目はセンセ、お世話になったお医者さんなんだけど、転勤?的なのになっちゃって今はお互いの為に互いに距離を置いてる。でも、ホントは、あの日、私も連れていって欲しかったなぁ、なんて』
『二人とも、なんで私を置いていきたかったのかな?近くにはいたくなかったのかな?って、わかんなくて』
『でも、わかんないものを、わかんないままにしたら、ずっと私は置いて行かれたままだ』
『帰納的に考えて、二人とも私の顔を恐れてた、って事実があった。だから顔を隠した姿で人間関係の全てを作ってみた』
『演繹的に考えて、ずっと一緒にいたくなる為にはどうすればいいか。その解として、有用な人であれば、少なくともその人の生活に、生存に利する行為を技術として有して実行し続ければ良いって考えて実行した』
『でも、反例がでちゃった』
『だから、私は、ニノと今、話したいんだ。これが殆どのホンネ』
『……やっぱり、貴方は怖いよ。研修生ちゃん』
『怖い、怖いんだ、私って』
『そうだよ、だって嫌だとか、苦しいだとか、疲れただとか、めんどくさいだとか、そーいうのが全然見えないし』
『……?そーゆーの、みんな頑張って隠そうとしてるし、それが"普通"なんじゃ』
『違う、"普通は隠せない"。どれだけ隠したくても、どれだけ頑張っても』
『───研修生ちゃんは、"普通"が分かってない。多分、一生分かることはないんじゃないかなぁ』
『"普通"はどれだけ夢みたことでも、どれだけ自分の意思で決めた道でも、朝、起きるのが億劫になるみたいに、面倒臭くなる、怠惰な気持ちが引っ張ってくる』
『"普通"は他人への献身なんて、周りからの評価や自分への見返りが前提で、それが無いホントの無私の奉仕なんて、綺麗事過ぎて反吐が出る』
『"普通"は異性に、みんなにチヤホヤされたくて、"特別"になりたくて、みんな必死に自分の取り分を主張して、限られた関心を他人と取り合い、憎み合う』
『カルバノグ、よくわからない兎の怪物の貴方には、それが無い。全く無い。人でなし、化け物、モンスター!』
『違うって言うなら、証明してよ!今、ここで、そのキッショい兎の首を落としてさ!』
"ニノの慟哭は、痛いほど、空間に響いた"
"私の心はどうだろう、正直『迫力あるなぁ〜』だとか、『普通ってそうなんだ〜』という理解があるだけで、胸を突くような熱いものは迫り上がってこない。いつもの伽藍堂の私の心"
"いつものように、それっぽい反応を心じゃなくて頭が作り出そうとすると……"
"彼女の、ニノの目が見えた"
"泣いていた、罪悪感と焦燥感、疲労に、自分自身への怒りが宿った瞳が見えた。どうしようもないくらいの感情が渦巻く『人の瞳』"
"目だ、目が違う。どうしようもないくらい、決定的に"
"私の瞳は、人間の目じゃ、『人の瞳』じゃない"
"理屈では、この違いを説明なんか出来はしない。どんな説明も本質を捉えることなんか出来はしない。それが人だ、人間の心なんだと、分かった"
"───じゃあ、この瞳に私は、どう答えるべきか"
『───そっか、ごめんね、ニノ。色々気づいてあげられなくて』
『……うん、罪滅ぼし、にもなんないし、だからなんだ〜って話でもあるけど』
『───ほら、私はこんな感じ。誰にもナイショだよ』
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イベント・『星の啓示』
リザルト
新野冬子はB小町に残留を決定した。
新野冬子に、
パッシブスキル『星追い人』が付与されました。
他多数のパッシブが付与されました。
成長ステータス上限が変更されました。
『絶対的センターの誕生』・8月
→首都圏のアイドルフェス。そのステージで彼女は誕生した。
B小町のセンターの少女、その動き、歌声、パフォーマンス、技術自体は荒削りながらもその全てが人が極めうる極地に至っていたのだ。
感情だ、強烈な心の力だ。何か、たった一つの場所に至らんとする求道者の姿がそこにはあった。
それは、観客の何もかもを呑むには十分すぎる程の力を持っていて、ライブが終わった後、皆、どこかうわの空な心地で、自身の心を切り裂いたその未知の感触をただただ頭の中でなぞるしか出来なかった。
▲▲▲
は、はい。流石にここで一時停止です。
いや〜、もう凡夫の私には何がなんだか……。
一応、ゲーム的に起こったことの解説は出来る為、まずはそちらから。
結論から言えば、ニノが最強になりました。
パッシブスキル『星追い人』は、星野アイを理解して、それでもなお、彼女を越えようとする人に付く、無尽蔵のモチベーション系のパッシブです。
これ本来、誰が持っていて、使う用なのかというと、
……それはなんと『星野ルビー』
はい、主人公御用達の鬼強スキルでございます。
これあると、精神力の回復が異常に速くなり、どんな致命的な精神ダメージでも、本当に0にならなければいつかは治ります。
そう、星野アイが死のうが、雨宮吾郎が亡くなっていようが、星野アクアマリンが再び自分の元を旅立ったとしても
───最後には、アイドルの、芸能の道に立ち戻り、再び輝き始めます。
ある種の呪いです。一度立てた誓いに何があっても背けなくなる、星野アイがかけた真性の意味での呪縛です。
加えて、ニノにプレイヤー操作でもなければまず見ないパッシブ群がこれとセットで開花しています。
その中でも、一際強いのが、パッシブスキル『厳冬』
これに関しては、ライブの精密業務画面を見ていただいた方が分かりやすいでしょう。
取り敢えず、8月の件のライブのオーラス……おおよそ全員で最後に出てきてなんか一曲歌う的なアレです。
で、その箱で出てた他のアイドルグループと影響力取り合う場面が以下の通りです。
『要求ダイス 美貌・魅力・歌唱・ダンス
シーン参加者 B小町、にゃんにゃんズ、Princess with you
シーンクオリティノルマ 各グループ平均20以上。
*星野アイ(カルバノグ)
⬛︎ダイス
3〜23
3〜23
⬛︎カード
巫山戯る、賑やかし、引き立て……
⬛︎パッシブ
・消しゴムマジック
グループ平均値算出時、自身が平均値を下回った場合、自身のダイス結果を無効化し、自身抜きの値をグループ平均として提出出来る。
・封印
所定のパッシブの効果が消去されている
─────
───
─
*新野冬子(ニノ)
⬛︎ダイス
30〜50
30〜50
30〜50
⬛︎カード
・パンダの愛嬌、氷姫のパフォーマンス……
⬛︎パッシブ
・厳冬
自身・または自身のグループとダイスマッチ時、敵一人につき一つのダイスを破壊する。
・足切り
シーンノルマを各人の平均で算出するとき、自身・自身のグループのみこれを達成し、他のグループにより、シーン失敗になりそうになった場合、他者・他のグループをこのシーンから除外する。
─────
───
─
*高峯
⬛︎ダイス
5〜25
⬛︎カード
─────
───
─』
はい、こんな感じで、相手のパフォーマンスを圧倒的な実力で圧力をかけ揺らして打ち砕き、それを無視して、その人らが得るはずだった観客影響度を総取りします。
そう、これが新野冬子の固有スキル群で、大体全部他者潰しに特化していて、全てに冬がモチーフの名前が入れられているのです。
『厳冬』はその中でも一番の無法。所有者がいるだけで、ダイス一個の雑魚はほぼ何も出来なくなる格下を確殺するためのスキル。
『推シミュ』プレイヤーの間ではこれは『冬将軍ビルド』だとかと呼ばれており、星野アイ以外なら大体勝てる火力があります。
星野アイが自然と誰もの瞳を奪うアイドルなら、新野冬子は同業者の力を劣等感で凍りつかせ、結果として星野アイと同様、場の全ての人の視線を集めるアイドルとなるのです。
まぁ、問題としては、同業者からのやっかみがそれはもうひどくなる点がありますが、星野アイでもそれは全く同じなので諦めです。……トップアイドルやってギスらないのは星野ルビーの特権ですね。
……という訳で、動画時間が長くなり過ぎたので、今回はここまで。
次回、次回こそは、カミキ前まで……行けたらいいな?と思います。自信無くなってきました。
では、ご視聴ありがとうございました。