英雄クリスの伝説 in BSAA 美女たちの饗宴 作:masayumi
原作:バイオハザード
タグ:クリス・レッドフィールド レオン・ケネディ ジル・バレンタイン レベッカ・チェンバース クレア・レッドフィールド ピアーズ・ニヴァンス ジェバ・アローマ ジェシカ・シェラワッド
元々細マッチョ派でゴリマッチョ男性の魅力がわからなかった私ですが、クリス 兄さんに出会い、その魅力が分かりました。世界に愛されるクリス兄さんを書きたかったので、おそらく まだまだ書くと思います。
夜のBSAA本部、作戦の成功を祝う打ち上げパーティーが屋上ガーデンで開かれていた。
ライトアップされたテラスには、酒を手にした隊員やスタッフが談笑し、緊張感のない、穏やかな笑い声が夜風に混じっていた。
その中心に一人、浮いたように立っている男がいた。
クリス・レッドフィールド。
作戦の中核を担い、何人もの命を救った『英雄』が、今日の主賓だ。
その場では彼を囲むように、すでに出来上がった女性たちが集まっていた。
若草色のローラ・アシュレイのワンピースを着たレベッカ・チェンバースは頬を赤らめながら、クリスの背後から彼の肩に腕を回し、まるで彼に背負われるようにしながら、密着して笑っている。
「ふふっ……クリスの背中、相変わらずがっしり……落ち着くわぁ……」
その右側では、青色のDKNYのスーツを着たジル・バレンタインが左腕をしっかり組んで立っていた。 その姿はまるで、内助の功を誇る正妻。
「あんた、ちゃんと水も飲んでるの? ほら、こっちに身体預けなさい」
と、淡々としつつも、視線は周囲の女性たちに向けてピリついている。
さらに、後ろからは赤のアルマーニのドレスを着たクレア・レッドフィールドが満面の笑みで兄に抱きついて、頬をすりすりしていた。
「兄さん、お疲れ様……今日は甘えてもいいよね? ね?」
その時、緊張した面持ちで、白のクリスチャン・ディオールのドレスを着た女性が近づいてきた。
前の作戦でクリスと共闘したシェリー・バーキンだった。
顔を真っ赤にして、両手をぎゅっと握りながらおずおずと口を開く。顔が真赤なのは照れのせいか、酒のせいか。
「す、すみません……! 皆さんと一緒に、写真……撮ってもいいですか?」
クリスが笑って「もちろん」と答えると、 シェリーは小さく「ありがとうございます……!」と頭を下げ、そっとクリスの右手を、きゅっ♡と握った。
その初々しい手つきに、ヴァレンチノのブラウンのスーツでキメた、レオン・S・ケネディが、離れた場所でグラスを片手に凍りつく。
「……シェリーおい!……あれは、どういうことだ……」
さらに、その光景を見ていた若手のBSAA隊員たちは一斉に呻いた。
「……隊長、どんだけ好かれてるんだよ……」
「まじでハーレムって実在するんだな……」
「女神に囲まれた聖人……いや、隊長……」
「そりゃあの腕と胸筋見たら、寄りかかりたくなるよな……」
その時、扉が開き、にぎやかな声が飛び込んできた。
「ごめーん、遅れたわ! 写真って聞いて来ちゃった♪」
ヴェルサーチのドレスを着たシェバ・アローマと、シャネルのスーツでキメたジェシカ・シェラワットが到着した。
ジェシカはクリスの首に軽く腕を回し、耳元で囁くように言う。
「ねえ、久しぶりだし、私も隣、いいでしょ?」
シェバは彼の反対側で笑って手を振る。
「記念写真なんて久々! 昔を思い出すわね、クリス!」
その瞬間、クレアがジェシカにガッと目を向けて、クリスに再び抱きつく。
「だめ! 兄さんは私が守るの!」
「ちょ、ちょっとクレア、落ち着いて!」
と、ジルが間に入ってクレアを引き離そうとするが、クレアはクリスの頬にチュッ、チュッ、と何度もキスをしながら離れようとしない。
そんなクレアに茫然とするジルの正面にシェバが立ち塞がる。
「久しぶりね、ジル」
すでに臨戦態勢の目をするシェバ。
ジルも負けてはいない。
「よくもここに来れたわね、シェバ。私とクリスの絆を知っている上で来たの」
しばらくジルの顔を見つめていたシェバだが、フフ…と顔をほころばすと
「クリスは私の最高のパートナーだったわ。今さらあなたが割りこめるとでも?なんならここで借りを返すわよ」
ジルはぐっ!とつまった。
そんなジルを尻目にシェバはゆっくりクリスの首に抱きつくと、頬にチュッ、とキスを落とした。
「あっ!」
「ああっ!」
「ちょっと!」
「なに!」
「ずるい!」
美女たちが次々に抗議の声をあげる中、シェバはフフフ…と楽しそうに笑う。
「兄さんに何するのよ!!」
クレアの金切り声が上がるのを、周りがなんとか宥める。
それを見たBSAAの若手隊員がまた絶望的に呟く。
「これもう……修羅場じゃねぇか……」
「隊長、もしかしてフェロモンでできてんのか?」
「これが男の理想形、ってやつか……」
「俺たちに足りないのは何? 胸筋? 首? 声? 全部じゃねえか……」
そして……レオンはその光景を見て、無言でグラスをぎゅうっと握りつぶした。
パキィン、と静かな破裂音。
「………………クソが。」
そして、ついに撮影が始まろうとした時
「隊長、すみませんっ、私たちも混ざっていいですかー!?」
と、優秀な部下のナディアがフェンディのブラウンのドレス姿で声を上げる
隣には彼女のガールフレンドがいて、一緒に撮影したがっているようだ。
さらにその後ろから、事務職の紺色のスーツ姿のメガネ女性、衛生班の若手の白い作業服の美少女、整備係の黒のタンクトップにカーキ色のカーゴパンツの女性など、 BSAA女性陣が次々に押し寄せてくる。
「いつもありがとうございます!」
「本部に隊長のファン多いんですっ!」
「これが夢だったのよ……整備班みんな泣いてます……」
「胸筋が……あのTシャツの下の立体感……目で追っちゃうのよね」
「私は腕! あの腕に支えられたら、何も怖くない気がする……」
「太い首って、本当に守られてる感あるのよ……」
「声が低くて落ち着く……毎朝アラームにしたいくらい……」
「クリス隊長に、頑張ったな、って言われたら、1週間分の疲れが吹き飛ぶの」
クリスは困惑しながらも、写真中央で照れくさそうに笑う。
そして、全員がクリスを中心に笑顔で収まった瞬間、
カシャッ!
最高の一枚が撮れた。
写真の後、BSAAの男性隊員たちは全員膝から崩れ落ち、
「……神かよ……」
「もう無理……一生勝てねぇ……」
「転職するしかねぇ……」
「俺らの存在、もはや背景……」
レオンは椅子に座ったまま頭を抱え、うわ言のように呟く。
「……なんで俺は空気なんだ……なあ、誰か……説明してくれよ……」
夜のパーティーは、クリスを中心に静かに、しかし確実に伝説とした。
【翌朝 BSAA内部チャット シータルーム】
『【速報】伝説のハーレム写真、社内ネットに流出』
「なにこの画面の女神密度……」
「全方向から美人に囲まれるクリス隊長……強すぎる……」
「左腕→ジル。右手→シェリー。後ろ+頬→クレア。背中→レベッカ。前→ジェシカとシェバ……夢か」
「俺は今まで何と戦ってきたんだ……」
「筋トレしてもダメ、声低くしてもダメ、無理ゲーじゃね?」
「モテるっていうレベルじゃないじゃん」
「スクショにして部屋に貼った……けど、逆に辛い……」
【同日夕方 女子休憩室 ブロッサムルーム】
女性陣が集まり、自然発生的に『クリス魅力談義』が始まっていた。
「まず、あの胸筋。近くに立つと陰になるのよ……幸せの影……」
「いや私は声。深夜の警備当番で『ありがとう』って言われただけで泣いた」
「太もももすごいよ。あれで蹴られたら死ねる。逆に喜ぶ」
「首と背中のライン、で三時間話せる自信ある」
「でも……結局あの人、誰にでも誠実で優しいのがズルいよね……」
「ね、ジルさん以外は全員片想いってわかってても、夢見ちゃう……」
そんな会話の隅で、ひとり新人女性隊員が小声で呟いた。
「私……一度でいいから、隊長に『よく頑張った』って頭撫でてもらいたい……」
「………………わかる(涙)」
【深夜 クリスの個室】
クリスは一人、パーティーでもらった記念写真を眺めていた。
「……何でこうなるんだ、毎回……」
頭を抱えて呻く。
「ただ任務をこなして、後輩たちに感謝されるようにしてるだけなのに……」
そこへチャットの通知音が鳴る。
(ピアーズより報告)
『隊長。SNSでもこの写真出回ってます。女性陣の名前を一人ずつ教えてくださいって依頼が来てます(泣)』
「……頼むから消してくれ、今すぐ……」
肩を落としつつも、翌日のトレーニングスケジュールに目を通すクリス。
その背中は、世界一モテる男にして、最も鈍感な男の背中だった。
【同日午後 レオンのSNS】
(レオン・S・ケネディ公式アカウント)
投稿画像 トレーニングジムの鏡前、シャツをまくりあげた腹筋ショット
キャプション「時代は……胸筋より、腹筋(微笑)」
いいね数 急上昇中
【コメント欄】
「レオンさん最高!」
「こっち派も全然アリです!」
「#チーム腹筋」
レオンの嫉妬は、静かに、しかし確実に炎を燃やしていた。
そして夜のBSAA本部。レオン・S・ケネディは、クリスのモテ伝説に悔しさをにじませながらも、静かに策を練っていた。
「俺たちも『地味にいい男キャンペーン』を始めるぞ。目立たなくても、着実にアピールしていけば…」
そんなレオンの呼びかけに、数人の男性隊員が賛同した。
筋トレ動画、真面目な任務風景、献身的なサポートシーンをSNSに投稿し、「#渋いけど頼れる」「#真の男は細部に宿る」などのタグをつけて拡散する作戦だ。
だが、効果があったかは定かではない。
一方、世界中のBSAAには別の動きがあった。
海外のゲイ隊員たちが結成した「クリス隊長ファンクラブ」である。
彼らはオンラインで集まり、クリスの写真や動画を共有。
彼の鍛え上げられた肉体、誠実な人柄、そして隊員たちへの温かい気配りを熱烈に称賛していた。
「隊長の胸筋、あれは芸術だ!」
「あの声で励まされると、つい守りたくなる!」
「誠実なところが最高! みんなが信頼してるのも納得」
ファンクラブ内のチャットは終わらず、隊長への愛が日々深まっていった。
BSAAの男たちの静かな戦いは、今日も続いているのだった。