悪魔の名を持つMSがダンジョンにいるのは間違っているだろうか 作:余楽
どうも余楽です
まずは懐古蟲さん投票ありがとうございます!!
それとお気に入り登録して下さった方々ありがとうございます!!
そして、投稿遅れてすみませんでした
リアルがクソ忙して上にメインで投稿してる小説書いていましてそれで遅れてしまいました
相変わらずクソ遅い投稿ペースですが楽しんでもらえると嬉しいです
あっ、そういえばX初めました
作者の名前を調べれば出てくるかも知れません
基本的にブルアカやウマ娘などのゲームやガンプラ関連に付いて投稿してます
数時間後、太陽が昇り日差しがオラリオを照らしていく
鳥が鳴き朝の合図を告げる。
ロキファミリアの面々は朝が来たと分かると寝巻きから着替え、大食堂へと向かう
ロキファミリアの主神であるロキの意向の元、団員は朝食と夕食をホームの大食堂で取る事になっている。何故そんな事をするかと聞けば「1人で飯食っても寂しいやんか!可愛い子供達の顔眺めながら食べたいんや!」と答えたそうだ
団員達からしても有り難いらしくロキの意向に不満は出ることはなかったらしい
団員達が集まる大食堂にザガンも訪れていた
最初は自分が居ても迷惑になると言うことで部屋に待機でもしようとしていたが,ディオナやレフィーヤ、アイズなどに声を掛けられ挙げ句の果てにはフィンに「君のことを知らない団員達に紹介する」と言われてしまい渋々来ることにした
大食堂に着くや否やザガンは食堂を見渡した。大食堂は一目見ても分かる程広く大人数が座れ食事が取れる様になっている。名前に大が付くんだかなり広い事は分かっていたが此処まで広いのは予想外だ
そんなことを考えながらもザガンは邪魔になる前にフィン達が座るであろう先頭の席へと行き、その近くの壁へ寄りかかった。マナーが悪いのは理解しているがそのまま座ればシールドプライヤーユニットなどが邪魔になるだろう。なら少しマナーが悪くとも迷惑を掛けない方がマシだ
そう思いながら全員が席に着くまでただ、見守っていた
食堂に人が増えるに連れ騒めきが大きくなっていくがロキやフィン達が現れたことで騒めき収まる
するとロキは声を出した
「はーーい!注目!!今から新人紹介するでぇ!」
ザガンは「そのテンションで紹介するのか」などと思いつつ前へ出る
「期待の新人!ザガンやで!見た目モンスターぽいけどモンスターやないから安心してええで!それと自己紹介終わったら話しかけてあげてな、ザガン案外寂しがりやからな!」
いつ何処で誰が寂しがりやだと貴方に言った
勝手にありもしない嘘をばら撒かれるのはたまったもんじゃない。此処に居る人たちには申し訳ないが多少殺気を出さてもらう
『…ロキ』
「ご、ごめんて!!冗談!冗談やから間に受けんといて!?ほら、一旦落ち着いて、殺気を納めてくれへん!?他の子めっっっちゃビビっとるやん!」
『次、余計な嘘吐いたら引っ叩きますよ。全力で』
((((((((この新人めっっちゃ怖))))))))
多少問題はあったがその後はなんの問題も無く自己紹介は終わると複数人から質問攻めにあい食事場は交流の場へと変わっていた
懇切丁寧に質問に答えているとロキがザガンに話しかけた
「そうやザガン、今日アンタの冒険者登録行くから準備しとき
準備が終わったら外で待っといてな。ウチすぐに向かうから」
『分かりました』
そうロキへ返すとザガンは大食堂を後にし自身の部屋に戻るが、準備をすると言われたが現在ザガンには私物と言える私物は無く部屋にあるのは自分には無用の長物のポーションと家具しかない
準備する物など無いのだ、無駄なことをした。そんなことを考えながら
ホームを出る
外は数時間前と比べられない程、既に活気で溢れており多くの人々が行き交う
ザガンはそんな光景を眺めながら待つこと10分程、ロキが出て来た
「おっ、ザガンもう来てたんかもしかして待たせてとったか?」
『いえ、私も先程此処に着いたのでそんなに待ってませんよ』
「嘘や、割と待っとたやろ!ザガンが人間の身体でそんなムーブされたら堕ちる子たち何人か出とったやろうなぁ」
一体何を言ってるんだこの主神は?などと思いつつザガンとロキはバベルの塔へと向かった
道中、何か起きてもすぐに護れるようにロキを抱き寄せるとロキに「ほっっんとに人間じゃないのが惜しいわザガン。人間やったら絶対イケメンやろ」と言われた
本当に何を言っているんだこの主神は?
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《バベルの塔 ギルド受付け》
ギルドで働くエイナ・チュールは静かに悩んでいた
普段の彼女もギルドに所属していることから悩むことなど多くあるが今回ばかしは話しが違う、今朝自身が担当している駆け出しの冒険者 ベル・クラネルから相談があった
それは
最初こそ中層付近にいるモンスターでも上がって来たのではないかと思った、ごく稀にあるのだ駆け出しで知識不足の子が中層付近のモンスターを上層で見かけ見覚えないモンスターと遭遇したと報告されることがある、今回もその系統だろう
そう思いベルにそのモンスターの特徴を聞いたがそのモンスターは自身の記憶にあるどのモンスターにも当てはまらなかった
エイナは酷く困惑した。何せ何年もギルドに所属している彼女ですら、あのようなモンスターの情報は耳に入ったことはない
それに特徴を聞く限り、そのモンスターは下層か深層に居るレベルのモンスターの筈だ、そんなモンスターが上層に現れたとならば大騒ぎだ
その時は何でもアイズ・ヴァレンシュタイン氏によって討伐されたようで何とか事なきを得たそうだが、この件をギルドに報告するかエイナは悩んでいると同僚のミィシャ・フロットとエイナを心配し声を掛けた
「エイナ、大丈夫?あの子が帰ってからずっと頭を抱えてるけど…」
「…大丈夫、大したことないから」
そんなやりとりをしていると急に周りが騒めきだした
冒険者がうるさくすのは大抵限界がある。
1つ何処かのファミリアの誰かがレベルアップを果たした
2つくだらない喧嘩が始まった
3つロキファミリアかフレイヤファミリアの一等級冒険者の誰かが来たかのどれかだろう。
可能性としては1つ目の何処かのファミリアの誰かがレベルアップしたのだろう
何故その答えに行き着いたかというとレベルアップとはすなわち己の限界を超え偉業を成した時に上がるものでそこらのモンスターを狩りまくったてレベルは上がることは決してない
普通レベル2へ上がる為にはそれ相応の時間を要する一部例外こと居るがそれを除いて普通の人間がレベルアップしたと言うだけでそれは多少なりとも話題になる
そんなことを考えながらもエイナは仕事に戻ろうとすると1人の影に覆われた。冒険者が来たみたいだ、いつも通り対応しようと笑顔を作り顔を上げながら定型文を口にする
「ようこそ冒険者ギルドへ今日は一体何の 」
そこまで言った辺りで冒険者の姿を見ようと目を開いて押し黙った
2M以上の巨体に全身真っ黒な鎧を纏った謎の人物は此方を見下ろすだけで一言も発さない
エイナとミィシャは突然現れた巨体の人物に威圧感を放ちながら見下ろされ声を漏らしてしまう
「「ヒェ…」」
普段の彼女達は様々な冒険者に対応することもあり強面の冒険者にもビビらないのだが今回ばかしはそうもいかないようだ
あまりにも異質な雰囲気を放つその人物に流石のエイナたちも怯えてしまったようだ。
すると目の前にいる人物が突然アクションを起こした
屈みこみ姿勢を低くし話し掛けた
『あの……大丈夫ですか?先程からお二人揃って顔色が悪いですよ。何処か体調でも悪いのですか?』
この時、ギルド職員と冒険者の思考が一致した
(((((((その見た目で超丁寧な口調なのか)))))))
全員が驚愕する中、背後に隠れて居たロキがザガン前へ出ると呆れながらザガンに言った
「だから、言うたやろザガン。オマエの見た目じゃあ周りをビビらせて話しは進まへんって!実際、エイナたん達がビビっとるやないか」
『……そうですね。此処からはロキ様、貴方に任せます』
声色は変わってないが姿勢が先程より下へ向いているので何処となく落ち込んでいるようにエイナ達は見えた
「あっ……神 ロキ!?す、すいません。気付くのが遅れてしまいました!」
「そんな気にせんでええで今回はこっち非があるからな。急に来てごめんな、今日コイツの冒険者登録に来たんや」
そう言いながらロキは背後に居るザガンを指で指す
「えっと……わ、分かりました。準備するので少々お待ち下さい!」
そう言うとエイナは大急ぎで登録用の用紙を取りに下がる。アレは一体何ならだろうか?モンスターにしか見えないがモンスターではないらしい。ならばドワーフか?いや身体を見る限りまず人ですらない一体何者なのだろうか?
思考を短時間で高速で回しながらいつも通りに冒険者登録用紙を手に取ると大急ぎでロキ達の元へ戻りロキへ用紙を手渡すとロキは用紙を受け取りすぐに書き始めたがある項目でピタリと手が止まる
一体何があったのだろうか、エイナは用紙に目をやると書かられていない項目が目に入る、種族の項目が書かれていなかった
確かにあの見た目だ、まず既存種族ではあの様な存在は居ない突然変異なんてこともあり得なくはないがあまりにも人からかけ離れていは突然変異などでは片付けられない
ロキが頭を抱えて10分経過した頃、ロキは諦めて普通に相談を始めた
「なぁ、ザガン。アンタ種族的に何処に当て嵌まると思う?」
『……そうですね。私達には種族という概念は存在しませんので何とも言えませんね。いっそのこと新種とするのはどうでしょうか
昔ある少年に言われことがありましてなんでも御伽話に出て来た
「なぁ、エイナたん…新種含め冒険者登録って出来るん?」
「……ギルド長と相談しないと何とも…」
「そっか、面倒掛けるけど任せてもええか?」
「分かりました。時間は掛かると思いますが少しお待ち下さい」
そうロキ達に告げるとエイナは再び席を立ちギルド長の居る部屋へ向かう、時間にして30分エイナが戻ってきた
エイナ曰く、冒険者登録は一応可能だが種族に関しては各方面で話し合う必要があるそうで結果が来るまでは取り敢えずドワーフということにしたそうだ。
此方としては迷惑を掛けているのに此処までやってもらってるのだこれ以上は迷惑を掛ける訳には行かないということで先程の件を了承しドワーフとして冒険者登録を行った
「これで登録は完了しました。ザガンさん、これからよろしくお願いします」
『よろしくお願いします』
冒険者登録を終えたロキとザガンは、バベルの塔を後にしホームへと戻って行った
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《祈祷の間》
椅子以外は何もない殺風景な部屋に2Mを超える常に無表情な長身の老神 ウラノスは、椅子に座り誰かを待っているようで動く気配はない
何もない空間に誰かの歩いてい来る足音が聞こえてくる。ウラノスは慌てることはなく流石に近付いてくる。
全身を黒衣で包んでおり姿殆ど見えないが黒衣に包まれたい腕を見るとそこには肉はなく
いや
『神 ウラノス』
「来たかフェイズ」
ウラノスはフェルズと呼ばれるモンスターに取り乱すことはなくいつも通り冷静で威厳のある声で話し掛けた
何故此処までウラノスが冷静でいられるのかと言うとフェルズは知性があり敵ではないことを知っているおり、此処へ来ることも予想出来たのだ
『私が何の目的で来たかは分かっているだろう
何故、あの
「それは承知の上だ。それを踏まえた上で彼を冒険者とした
フェルズ、お前が不安視するのも分かる…だが彼は今後お前達やオラリオの味方になってくれる可能性が高いだろう。もし何か彼がしでかし際は私が責任を負おう」
正直な話し、フェルズは未だに納得してはいなかった
ダンジョンすら関係ない存在であるイレギュラー ガンダムザガンを冒険者とするのは不安要素がある。フェルズとしては出来る限り不安要素を無くしたかったが神 ウラノスが此処まで言うのだ信じてみる価値はある筈だ
そう自分を納得させたフェルズはウラノスを見る
『…………分かった。神 ウラノス貴方の言うことを信じてみます』
会話を終えるとフェルズは静かに暗闇へと消えていった
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ウラノスとフェルズ会話から数時間後、辺りは既に暗くなり始めていたがオラリオの夜はこれからが本番だと言わんばかしに人通りは激しくなっていく
そんな中、ロキは【ガネーシャファミリア】の主神であるガネーシャ主催のパーティーに参加する為の準備をしていた
装飾を加えたシンプルな黒いドレスを身に纏い鏡の前に立つ、余計で邪魔くさい装飾はないのは良いが自身のスタイルの悪さにロキは少し若干落ち込みながらも出掛ける準備を終えるとロキは足早に自身の部屋を後にする
ホームを出ると既に馬車の準備はされており、後は乗り込むだけっというところでホームへと近付いてくる4人の人影が見える。アイズ達だどうやら遊び終わって帰って来たようだ
するとティオナ達も此方に気が付いたのか近寄り話し掛けてきた
「わ、ロキ、何その格好!?髪型まで変えちゃって!」
「ん?お~、帰ってきおったか四人娘。ぬふっ、どや、似合うやろ?」
「はい、似合ってますけど……どこかに行かれるんですか?」
そう言えば言っていなかった……いや、実際は興味が無かったのだが中々面白い情報を手に入れたのでそれの確認の為にロキは、今回の『宴』に参加することにしたのだ
「ちょっと神どもが馬鹿騒ぎする『宴』に足を運ぼうと思ってなぁ」
「あら、でも『神の宴』には興味ないとか言ってなかった?ロキ?」
ロキはその言葉を待ってましたと言わんばかしにゲスの様な笑みを浮かべると【神の宴】に参加する理由を話す
「フヒヒ。ちょっと愉快な情報耳に挟んでなぁ、貧乏神のドチビをいじりに行ってくるわ」
貧乏神のドチビ、一体誰のことだろうか。此処までロキがゲスイ顔をしながら貶しているのだかなり仲が悪いみたいだ、自分達が知らないと言うことは最近このオラリオに降りて来たのだろうか?
そんなことを考えているとロキは既に馬車に乗っており御者席にはラウルが乗りながら小さく「何で自分が……」呟いている姿が目に入る
そんな姿にティオナ達は同情の目を向ける
「ほんじゃ、行ってくるわー!ご飯は適当に食べといてなー!」
そうアイズ達に言いと鞭で叩かれる音と共に馬車は動き出す
ロキは顔を出しアイズ達がホームへ戻るまで見届けながらロキとラウル
【神の宴】が行われる【ガネーシャファミリア】のホームへと向かった
馬車に揺られること数十分、馬車から一つの建築物が見える
外見は象頭人体を模した、巨大な像だった
真っ当な感性を持った人間なら一度は目を見張り、建築士は阿保みたいな構造に発狂するだろう
「相変わらず奇抜なデザインしたとるな…」
側から見ればモンスターにも見えなくもないその外観はしかしどこか愛嬌があって憎めないがその分、違和感は凄いのだが神々はそんなもの気にするかと躊躇も迷いもなく門を潜っていく
門の前に馬車が止まるとラウルの手を借り馬車から降りる
ふと、思ったことを口にした
「それにしてもラウル、女性の扱い方上手くなったなぁ。いいエスコートやったで!」
「は、はぁ………ありがとうございます」
「そんで、悪いんやけど、もうちょい付き合ってくれんか?遅くなるかもしれんけど、うちが帰るまで待っとってくれへん?報酬は弾むで!」
「…わ、分かりました」
そうラウルは苦笑いを浮かべながらロキの頼みを了承する
ラウルはあんな感じだが実力に関してはちゃんと信頼出来る、何せラウルは2等級冒険者と分類されるレベル4なのだ
見た目に反しかなり強いのだ、自信さえ持てれば一皮剥けるだろうがそれはもう少しだけ先になりそうだ
そんなことを考えながら門を潜り抜けるとそこには広い庭がありそれを越えて建物の中に入るとロキを歓迎するかのように1人の男の大声が建物の内に響き渡る
「俺が、ガネーシャだ!!!」
叫んだ男は、半身がほぼ裸で筋肉質な体をした黒髪に顔の上半分を覆う象の仮面を装着している男神 ガネーシャだった
「いつも通り盛り上がっとるな」
コツコツとヒールを鳴らしながらロキは会場を見て回る
勿論、目的は貧乏神のドチビを貶すためなのだがこれが中々見当たらない。自分を呼び出す為のガセでも掴まされたか?なんどと考えているとロキに気が付いた神々が騒めき出した
「ロキだ!」「来た!ロキが来たぞ!」「おーい!ロキ!アレは何だよ!」「アイツはモンスターなのか教えろー!」
「ええ〜い!うるさい!邪魔や!群がるな!」
「そうは言ってもよぉ、ロキ。あれは誰だって気になるって!絶対ヤバい奴だって!何アレモンスター?」
「そーだそーだ!」「説明責任を果たせ─!」
ホンマ鬱陶しい!こうなるから宴きは参加したく無かったんや、見た感じドチビも来てへんしもしかしてガセでも掴まされたかぁ?
そんなことを考えていると聞き覚えのある声に呼ばれる
呼ばれた方へ目を向けると、何処かの国の王子の様な格好に首まで伸ばした金髪に細身の男神 ディオニュソスが笑いかけながら近付いてきた。
「よぉー、ディオニュソス。来とったのか」
「ああ、せっかくの宴の場だ、情報収集もかねて足を運ばせてもらっているよ。私のファミリアはロキのところほど強くもなければ、非常識でもないからね」
喋り方や身に纏う衣服からでも分かるがディオニュソスは
神々は時に奇抜な格好をしているが此処まで周りから浮くのも彼しか居ないだろう。ごくごく普通で当たり前の会話をしていると1人の女神がロキ達へ近付いてきた
片手にグラスを持ちロキには持ち得ない豊満な身体に優しく微笑みんでいおり見た目通りに優しい雰囲気を纏っている女神 デメテルだった
「あらぁ、ロキ。お久しぶり。元気にしていた?」
「おおぅ・・・デ、デメテル、いたんか」
「ああ、今の今まで私と話していてね」
ちなみだがロキはこの2人とは基本的になかが良い訳でもなければ悪い訳でもないがロキ個人としては2人に好感を持っているので交流している。
「ロキ、ファミリアの調子はどう?貴方の眷属の活躍を聞かない日はないけれど、みんな元気にしている?無理はさせてはいない?」
「ああ、うちの子達はみんな元気や。逆に、ちょーっと元気過ぎて、派手にスッ転ばんか心配なんやけどなぁ。……デメテルの方はどうや?」
「うちのファミリアも色々なところに御贔屓してもらっているわ。ありがたいことにね。先日野菜が沢山取れたから、今度ロキのところにもおすそわけしてあげる」
「おぉ、ありがとな〜」
【デメテル・ファミリア】は野菜や果物などの作物類を栽培し、オラリオへ卸し販売する商業系の派閥で都市郊外に広い農地を有し、収穫物の多くがオラリオに出回っている。
一般人や冒険者などもお世話になっていて今のオラリオにはなくてはならない存在となっている
「今ここで出回っているワインも、デメテルのところの葡萄を使っているんだろう?葡萄酒にはうるさい私が認めるよ、これは美味い」
「ふふっ、ありがとう、ディオニュソス」
「えっ、ほんま!?」
酒やワインに目がないロキは近くにいた給仕をとっ捕まえ葡萄酒を貰う。そういやディオニュソスの近況を聞いてへんかったな、自分達の近況を聞いといて話さないて不公平やないか
ふと、そんなことを思ったロキはディオニュソスにそちらの近況はどうかと質問を投げ掛ける
「で、ディオニュソスのところはどうなん?大した噂はここんとこ耳にせんけど」
「私の【ファミリア】かい?可もなければ不可もなく、といったところかな。落ちぶれない程度には頑張らさせてもらってるよ」
「もぅ、さっきからはぐらかして。ずるいわ、ディオニュソス」
【ディオニュソスファミリア】は【ロキファミリア】同様の探索系のファミリアとされているが【ロキファミリア】とは違い一等級冒険者などはおらず抱えている団員の複数がLv2止まり、俗に言う中堅に当たるファミリアで華々しいダンジョン内での功績がないせいか、あまりぱっとした印象はないのだ
「ロキのところは遠征が終わったばかりなんだろう?何か収穫はあったか、もしよければ土産話を聞かせてくれないか」
「自分のことは何も言わんくせに、ほんまずけずけ聞いてくれなぁ」
此方の質問をのらりくらりと上手く交わし話題転換を測るディオニュソスにデメテルとロキは呆れていると、ふとディオニュソスは何かを思い出したようでロキに質問をする
「そういえば…ロキ最近、君のファミリアにモンスターの様な奴が屯しているという噂を耳にしたがそれは本当かい?」
「あー………ザガンのことか、最近入った眷属なんや心配せんでええでアイツあんな見た目しとるがめっちゃいい奴やで」
「そうか、それなら良かった。冒険者含め色々な神がロキを心配してたがどうやら杞憂みたいだったね」
ディオニュソスは安堵した表情を浮かべると話題は再び変わり何故ロキは今回の宴に参加したのかという話題になった
ロキは基本的に宴には参加しない、だが今回は突然の参加だ何か目的でもあるのかと気になったのだ
「良い情報ありがとう、ロキ。そういえば、ロキは何しにこの宴に参加したんだい?」
「んー?ちょーっと噂を聞いてな?ドチビがファミリアを作ったてな。それを確かめに来ただけや」
「ああ、ヘスティアのことかい?彼女なら先程彼方に見えたよ」
ディオニュソスが指を指した方向へ目を向けると綺麗な黒髪に幼い身体、それに不釣り合いな豊満な胸を持った幼なく見える女神がそこに居た
その女神を見たロキはみるみる内に不気味な笑みを浮かべるとグラスに残っていたワインを一気に飲み干し、荒っぽく口元を腕で拭いテーブルにグラスを置く
「ほんじゃ、ディオニュソス、デメテル。うちそろそろ行かせてもらうわ。また今度な!」
そう2人に伝えるとロキは背を向け足早に目的の女神の元へと向かって行った
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ディオニュソスは遠ざかり少しずつ見えなくなっていくロキの背中を見つめていた。その目は何かを見据えるような、見定める様な目だった
誰にも聞こえないほど小さい声で呟いた
「……彼は本当に
彼の実力は分からない、それを測れる尺度を既に超えている可能性がある。今は従順かも知れないが彼が敵ならばオラリオ総出でもきっと返り討ちになるだろう
そうなったら……そうなったらどれほど
「また何か悪巧み?」
デメテルから投げ掛けられる問いにディオニュソスは振り向くと
「人聞き悪いな、デメテル?私がいつ悪巧みをしたっていうんだい?」
彼の本質を 本性を知らない彼女はいつもの様に優しく微笑んだ
「だって、ディオニュソスがそんな顔をする時、決まって何かが起こるんですもの」
神々の宴は続く、オラリオに近付いく悪意に気付かぬまま仮初の平和が続くと思い込んで
ーーーー〈 ショートストーリー:戦闘訓練 〉ーーーー
冒険者登録を終えホームへ戻ると木製の物がぶつかり合う音が響いていた
誰かいるのだろうか?そう思ったザガンは門を抜け庭へ目を向けるそこには木製の槍を持ったフィンと木製の剣を持ったラウル、そしてそれを見守るガレスがいた
見た感じ戦闘訓練なのだろう。ガレスに何故訓練をするかと聞けば、なんでもフィンは次の団長候補としてラウルを上げており彼に強くなってもらう為にこうして隙間時間を見つけるとラウルと訓練をしているそうだ。
「フィンは忙しい身のによくやるのう」と笑いながら言うガレスにザガンは同意するとラウルが容赦なく木製の槍でぶん殴られた
頭を両手で押さえるラウルの姿を見ているとフィンがようやく此方に気付いたのか此方に声を掛けてきた
「おや、ザガン帰ってたのか。無事に冒険者登録が終わって何よりだよ」
『………えぇ、此方も無事に終わって安心してます』
絶対何かあったと察した3人だが問い詰めてもキリがないだろうし止めようと何があった聞きたくなる思いを押し留め再びラウルとの組み手を始めようとフィンは槍を構えるがラウルは待ったと声を上げる
「だ、団長そろそろ休ませて欲しいっす!ぶっ続けで訓練をやるのは流石にキツいっす!」
「うーん…確かにラウルにはキツいか、無茶させてごめんよラウル休んでいいよ。」
ラウルは内心助かった思い退がるがフィンは丁度身体が温まってしまい休む気にはなれずどうしたものかと考えようとしたが一瞬、ザガンと目が合う。
そういえば、あの時は新種のモンスターの乱入で実力を測りきれていなかった、今なら誰にも乱入される心配ない。なら今の内に測っていた方が今後の為になるだろう
そう考えたフィンはザガンに声を掛ける
「ザガン、折角だ。僕と一戦やらないかい?」
『急ですね。ですが、構いませんよ』
そう言うとザガンはゆっくりとフィンから離れた位置に立つ
こうして真正面から一対一でやり合うのは初めてたが分かる、その立ち振る舞いと纏う雰囲気、そして親指が疼き訴えかけてくる
あの時、出会った瞬間と比べると疼きは弱いがそれでもザガンが強敵なのは十分に理解している
此方が槍を構えるとザガンも構える
そして、フィンは踏み出し高速で突きを連続で放つフィンはザガンには効かないのは分かっているいつもの様に攻撃を受けてから反撃するとフィンは思い込んでいた
なんとザガンは攻撃を受けるのてばなく回避を選択したのだ
いつもの彼の戦闘スタイルは攻撃を受けつつのカウンターと打撃による物理攻撃が基本だ
それなのに今回は違う攻撃を受けず回避したことは流石に予想外だった
どうやってその図体で槍の隙間を縫いながら回避しているのか不思議でしかないが、そのままザガンは距離を詰め蹴りを放つ
当たる寸前でザガンは足を止め、片足で地を蹴り距離を取りフィンも同時に距離を取る
「驚いた、ザガンもそんな闘い方が出来るんだね」
『いつも通り受け身でも良かったのですが、それを続けるといつか足元を掬われる可能性がありますから少しでも無くそうと思いましてね』
「これは本気で挑まないといけなそうだね」
『なら此方も受けて立つまでです』
その言葉を皮切りに再び2人はぶつかり合う
訓練は数時間に渡り続いたが、白熱し続けた結果途中からガチ戦闘へと変わり武器などを捨て殴り合いへとなった
結果、リヴェリア止められ珍しく2人は怒られ、巡り巡ってそのことがアイズに伝わるとその日、アイズは訓練に誘われなかった事に不貞腐れザガンのことを無視した
そして、ザガンは内心落ち込んでいた
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最後までご閲覧ありがとうございます
それと気になる点や修正点を言ってくれると助かります
と言うかショートストーリーがショートじゃねぇ!!
久しぶりに書くってことで書いたけどめっちゃ長くなっちまったなぁ
ザガンをベル達と絡ませるか
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絡ませる
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絡ませない
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作者に任せる