ここは幻想郷、妖怪と人間が共存しあう最後の楽園。
そんな忘れ去られたものたちが集う幻想郷のとある森の奥で一人の妖怪が闇に紛れて動いていた。
「ん〜今日もいい天気なのだー」
その妖怪は自身を闇に覆いあたりをふよふよと浮いていたルーミアであった。
寝起きの体を捻り眠気を覚ます。そしてようやく眠気が取れて来た頃には森を抜けてあたり一面霧に覆われた巨大な湖が姿を現した。
そこは霧の湖と言われる年がら年中霧が出ている湖であった。そんな湖の上を渡っていくとその先に羽の生えた二人の少女が色とりどりの光球を打ち合っているのが見えた。
「チルノ〜大妖精〜おはようなのだー」
「ん?ルーミア!おはよう!大ちゃん!ルーミアが来たよ!」
「あ!ルーミアちゃんおはよう!」
声をかけた二人チルノと大妖精は元気な声で挨拶を介してくれた。二人とはよく一緒に遊びあう仲でとても仲のいい友達である。この後もチルノ達と遊ぶ約束をしていた。
「二人ともさっきまで弾幕ごっこをしてたのかー?」
「うん!チルノちゃんがルーミアちゃんが来るまでの間やろうよって誘ってくれたから遊んでたの!」
「大ちゃんのスペルカードとても綺麗で凄かったんだよ!もちろん弾幕ごっこは最強のアタイが勝ったけどね!」
「わは〜そーなのかー」
フンス!と自慢げに話しているチルノを見て笑みが出る。チルノは妖精の中でもずば抜けて力の強い妖精でありそこら辺にいる下手な妖怪よりも強い、そんな話をしていると大妖精が私とチルノに声をかけてきた。
「二人とも集まったことだしそろそろ移動しない?」
「お、そうだねじゃあどこ行こっか?」
「とりあえず人里の方に行ってみない?確か甘味処で新しいお菓子が出てたはずだよ?」
「新しいお菓子なのかー?気になるのだー!」
「よーし!じゃあまずは人里へ向けて出発だー!」
「「おー!」」
こうして人里へと向けて飛んでいく二人に続いてルーミアも飛び立った。湖を抜けた後は周りの風景は森一色に染まっておりまだ残暑は続いているが秋の紅葉がが所々に出始めているのが見えた、そろそろ秋の姉妹神も動き出す頃だろう。そんなことを考えていたら森も抜けて徐々に人間の活動する領域に入ってきた。そして人里の門が見えたので飛ぶのをやめて歩いていきチルノが門前にいる自警団の人に話しかけに行った。
「おーい自警団の人、これから人里に三人で入りたいんだけどいいかな?」
「ん?あぁいつもの氷精じゃないか後ろの二人もいつもの二人組だな、よし人里に入っていいぞ!ただしくれぐれも人里ないで暴れんじゃないぞ?また寺子屋の先生の頭突きはくらいたくないだろ?」
「う、わかってるよ!慧音先生の頭突きは絶対やられたくないからね!」
チルノはこの前私たちも通っている寺子屋で仲良くしてもらっている女の子が他の子供達にいじめられているのを見て怒り人里内で能力を使ってしまい急いで駆けつけてきた寺子屋の先生である慧音先生にチルノは女の子をいじめをしていたいた子供達と一緒に頭突きをうけておりそれ以降人里では能力を使わないように気おつけていた。でもあの時の女の子を助けたチルノの姿が私にはとてもかっこよく見えてしまった。
「うん、わかってるならよろしい」
「ありがとう!おーい!もう入れるよー!」
「行こう!ルーミアちゃん!」
「わかったのだー」
その後私たちは人里の中を周り甘味処で新しく出たお菓子を三人で食べるなどをし一日を過ごしていった。日が傾き出した頃には人里を後にしておりまた霧の湖の近くまで帰ってきていた。
「ルーミア!また明日!」
「ルーミアちゃんまた明日です。」
「二人ともまた明日なのだー」
日が沈み夜の闇が近づいてきた頃に私達はおわかれして私は近くの森の中に入り闇世の中を歩き始めた。
今日は新月、月明かりも何もなくただどこまでも続く闇が広がっていた。私はそんな夜の闇にまぎれて走り出した、どこまでも続く闇に私は絶好調になり木々を掻き分けて進んでいく気がつくとあたりにはお墓が広がっておりその周りには何やら見知らぬ四角い物体やボロボロの本などよくわからないものが落ちている場所についた。
ここは無縁塚と呼ばれる共同墓地であり他にも妖怪の賢者が言うには外の世界で忘れられたものなどがこの地に流れ着く場所でもあるらしい。
私はそんな忘れられた物なのだろう物体に物珍しさを感じて観察していた。
人間はこれをどういうふうに使っていたんだろう?確か魔法の森の近くに店を構えている店主がそういうのに詳しかったはずだから今度聞いてみよう、そんなことを考えながら周りを見ているとふと目に止まるやつがあった。
「ん〜?なんなのだーこれは?」
そこには地面から数十センチ浮いている歪んだ空間があった、まるで空間自体が歪んでるのではないかと思うその円に思わず手を触れた瞬間異変が起こった。
「え!?」
手が触れて一瞬瞬きした瞬間あたりの森の雰囲気がガラッと変わったのがわかった、急いで周りを見渡すとさっきまであった墓や流れ着いた物などが綺麗さっぱり消えており生えている木も変わっていた。
「何が起こっているのだー?」
停止してしまった思考を無理やり回転させて今起こっている状況を考えだした。
ここは何処なのか?
さっきの歪んだ空間に触れてこうなったのか?
戻る方法はあるのか?
そのような考えを頭に並べているとふとある違和感に気づいた、さっきまであちらこちらにあった妖怪の気配が軒並み消えているのである。
ふとルーミアはあることを考えてしまった。妖怪の気配が感じられず、歪んだ空間に触れて気がついたら見知らぬ森の中そのような考えを並べていきあることが頭をよぎった。
「もしかして外の世界なのかー?」
そのようなことを考えてしまいルーミアの中で不安が込み上げてきてしまった。もう帰れないのではないか?チルノ達にもう会えないのではないか?とそんな不安を頭の中で考えていると、ルーミアの後ろで気配を感じて急いで振り返った、その目線の先には二メートル以上はあるであろう巨大な熊が佇んでいた。
「グォォォ!」
「ッ!?」
そんな熊を見て再び思考が停止した瞬間急に熊がその巨大な手を振りかざし私に襲いかかってきた!咄嗟に反応できなかった私は振りかざされた熊手にあたり吹き飛ばされてしまった。
妖怪には精神にダメージが入る攻撃が主流であるが物理攻撃が一切効かないというわけではない通常の物理での攻撃でもくらえば怪我もするし痛みも伝わる。
私は熊に吹き飛ばされて意識が朦朧とする中急に背中に激痛が走り何が起こったのかと背中を確認すると大きな怪我を負ってしまったのがわかった。痛みに耐えていると遠くからまた熊がこちらに近づいてきているのが見えた。痛みで悲鳴を上げる体に鞭を打って急いで熊との距離を離そうとしたが先ほどのダメージが効いており思うように飛べなかった。そんな状況に慌てているうちにも熊はどんどんこちらとの距離を縮めてきている。
「く、来るななのだー!」
そんな言葉を出したと同時に私は赤い妖力弾を熊に向けて撃ち放った!妖力弾は弾幕ごっこのような遊び程の怪我をしない威力ではなく当たれば人間でも体を貫通してしまうような威力だった。
「グォアァ!?」
熊に放った妖力弾が熊の脇腹や肩口に直撃するとその巨大な体を貫通しぽっかりと穴を作ってしまった。熊は急な痛みに悲鳴をあげて倒れたが少ししたら痛みに耐えて起き上がりその痛みを怒りに変えてさらにこちらへ迫ってきた。私はそれを見てから今私の中にある全妖力を凝縮して妖力弾を作成した。その時には熊は後数メートルのところまで近づいており後数秒でこちらに攻撃が届いてしまうであろう距離にいた。
「グォォォオォォアァァ!」
「うあぁぁぁ!」
熊は悲鳴にも近い叫び声をあげこちらに手を振りかざし私は芯から声が出る勢いで叫んで手元に凝縮された妖力弾熊の頭に向けて放ったそして、、、
ド・・・ドシン・・・
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
そんな地響きを鳴らしながら頭部が消滅した熊が膝をついて倒れた私は息を切らして意識が朦朧とする中熊が動かないことを確認してホッと息をついただがこの血の匂いに釣られて他の肉食動物が来られたらたまらないので背中の傷をどうにか抑えながらゆっくりとその場を離れていった。
数分ほど歩いた先で体力の限界を感じて近くの木に寄りかかり少し休憩しようと考えた。木に寄りかかった私はこの先どうなってしまうのか不安に駆られながら少しづつ意識を手放していった。
「何処にいるんだー?近くにいるはずだと思うんだが」
ふと何処からか声が聞こえて意識を取り戻した私は遠くから光が近づいてきているのがわかった。
私はまた新たな肉食動物が来たのかと思い、私はあぁもうだめなのかー?と思った瞬間に再び強い眠気が襲ってきた。
そして・・・
「ルーミア・・・?」
私の名前が呼ばれた気がするがそれを最後に私は再度意識を手放した。
皆さんは好きな東方のキャラクターはいますか?
僕が好きなキャラクターは藤原妹紅と蓬莱山輝夜、ルーミアの三人ですね!仲間がいたら嬉しいな(/ω・\)チラッ