幻想少女との現代生活   作:アルマジロ君

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弾幕ゲームはお手のもの

ルーミア視点

 

 小鳥のさえずりが聞こえてくる朝に私は目を覚ましその重い瞼を擦りベットから起き上がる。

 私の名前はルーミア今から一ヶ月ほど前に無縁塚に出現していた謎の空間に触れたことによる事故でこの私たちの知る外の世界と限りなく似た世界の森の中に転移してしまった常闇の妖怪である。

 

「おはようルーミア朝だぞー?」

 

「お兄ーさんおはようなのだー」

 

 扉を開けてこちらに挨拶をしてきた人は佐々木真という青年であり、あの日森の中で熊に襲われ怪我を負い気絶してしまった私をお兄ーさんは私を背負って乗ってきていたキャンピングカーという場所まで運んでくれてそこで治療してくれた人であり、私の知る世界とは全く別の世界に飛ばされてしまい孤独に耐えれなかった私を匿ってくれた恩人でもある。

 

「今日の朝ごはんは焼き鮭と白米に味噌汁を作ってみたんだ」

 

「和食なのだーいただきますなのだー」

 

 この生活が始まって一ヶ月が経とうとしているがお兄ーさんは行き場所のなかった私を養ってくれており私も最初の頃よりかはお兄ーさんとうまく話せるようになりこの生活も安定してきていた。

 お兄ーさんはとても優しい人でこの世界での常識や身分を証明してくれるものなど私は様々なものをお兄ーさんから受け取り感謝しても仕切れないほどだった。

 

「今日は二階の物置を掃除しようと思っているのだー」

 

「あーあそこももう何年も整理してなかったからなぁお願いできるかな?」

 

「任せてほしいのだー!」

 

 この家に匿ってもらう上で私はお兄ーさんから家の掃除を手伝ってほしいと言われたお兄ーさんがいうには自分の部屋などの私生活をする場所なんかは自分で掃除はしているけれどそれ以外のほとんど一人生活では使わないような部屋は掃除できていないとのことであり私はそんなお兄ーさんのお願いを聞き入れることにした。私をここまで助けてくれたのだから何か私もお兄ーさんの助けになりたいと思っていたところでこのような仕事が来てくれたことに私は歓喜した。

 

「あ、そうだ今日僕は会社に行ってくるからルーミアは一人になっちゃうけど大丈夫?」

 

「安心してほしいのだー家から出ることもないと思うし大丈夫なのだー」

 

「ならよさそうだな・・・今日は六時くらいには帰ってくるから家の留守は頼んだよ」

 

「わかったのだー」

 

 お兄ーさんは普段は家にいるけれどたまに仕事で会社という場所に通っているらしいなんでもお兄ーさんは株主という仕事をしているらしくたまに会社の方に出向かないといけないようなのだ。こうして今日は一人でお兄ーさんの家で過ごすことになった私は早速掃除用具を持って物置の掃除をしに二階に上がって行こうとした。

 

「フフン!この世界の掃除機というのにもだいぶ慣れてきたのだー後は雑巾を持って上に行くのだー」

 

 この世界は幻想というものはその多くが否定されその代わりとして科学技術というのが発展してきたとお兄ーさんは言っており私が今手に持っているこの掃除機というものも機械というものでありボタンを押せば起動音と共に強雨力な吸引力をみせて床のゴミなんかを吸い取ってくれる機械だとお兄ーさんは説明してくれた。幻想郷の人里の人間たちが使う一般的な掃除用具は箒や塵取りなどのゴミを掃いて行く感じでありゴミを吸い取る機械なんてそれこそ妖怪の山に住んでいる河童などのエンジニアなんかじゃないと作れない代物であり幻想郷との大きな違いを私は思い知った。

 

「さてと早速物置の掃除を始めるのだーまずは扉を開けて・・・わわわ!?」

 

 物置の前にやってきて早速掃除を始めようと扉を開けた私は中から飛び出してくる埃の量に驚いてしまい思わず倒れてしまった。お兄ーさんがいうにはこの物置は長年使ってなかったらしく中に入っているものも保存はいいようだがその上から埃などが覆い被さっていた。

 

「うーんこれは時間がかかりそうなのだーよーしまずは埃を落としていくのだー!」

 

 そう言って私は置き物の上に溜まっている埃なんかを箒を使い床に落としていった。埃のまう量が多かったので私は家に置かれていたマスクをつけて埃を吸わないようにしながらなんとか壁や天井なんかの埃も全て落とすことができた。

 

「なんとか埃を落とせたのだー・・・次は一度物置の中のものを全部出すのだー!」

 

 物置の中には大量の荷物があり掃除機や雑巾掛けをしたいところではあるけれどこの荷物をどかさない限りは始まらないので物置の荷物を一つ一つ丁寧に出し始めた。

 

「えーとこの雑誌類はここにおいてっと・・・ふぅ一通り荷物を取り出すことができたのだー物置の中がスッキリしたのだー」

 

 物置から荷物を全て取り出したことによって目の前には私がいつも使っているお兄ーさんに買ってもらったベットがすっぽりと入りそうなぐらいのスッキリとしたスペースができていた。

 

「よーし!ここからはまずは掃除機をかけて埃を全部吸い取ってからは濡れ雑巾で綺麗にしていくのだー!」

 

 片手に掃除機を持ってそのボタンを押すと大きな音と共に掃除機はその吸引力で床に溜まっている埃やゴミなどを見境なく吸っていった。部屋の角のゴミまで吸い取ったら一度掃除機を止めて雑巾で床を濡れ拭きし床の汚れを一つ残らず拭き取っていった。

 

「掃除機がゴミを吸い取ってくれるからとても楽に掃除ができて一瞬で部屋が綺麗になるのだー後は出した荷物を綺麗にして物置にも出せば終わりなのだー」

 

 そうして部屋の中の掃除が終わった私は次は物置から出した荷物を綺麗にして再度物置に戻す作業に取り掛かり半分ほど片付け終わったあたりで気になるものを見つけた。

 

「?この箱だけもう何年も開けてなさそうなほどにボロボロなのだー」

 

 私が持ち上げた箱はすでにボロボロであり少しでも衝撃が加われば一瞬にして崩れてしまいそうなほどの箱だった。

 

「流石にこれは中身を取り出して新しい箱と交換するのだー」

 

 そう言って私はその箱の蓋を開けると中から何やら複数枚のCDケースのようなものが現れた。私はそのケースを取り出してみると何やら見覚えのある文字が書かれていた。

 

「“東方紅魔郷”?」

 

 それは東方Project第六弾に登場した東方紅魔郷というkゲームのCDケースであった。ところでなぜ私がこの世界は私のいた世界とは別の世界であるというのを知っているかというとお兄ーさんと初めて会った日にお兄ーさんから私はこの世界では架空の世界の住人とされており私の知るほとんどがゲームや二次創作というもので作られた幻の世界であるという説明があったからであった。

 

「これが・・・東方Projectなのかー?」

 

 私はそう言いながら中に入っているCDケースを取り出していった。中に入っていたのは紅魔郷をはじめとして妖々夢に永夜抄、風神録などが入っておりそのケースの表紙には見覚えのあるキャラクターが描かれていたりもした。

 

「これって霊夢とフランあと紫なのかー?」

 

 作品の表紙にはそれぞれ見知った人物が描かれており幻想郷の賢者である紫や博麗の巫女である霊夢などが描かれていた。これを見たことによって改めて私は知らない世界へ来てしまったんだなと痛感してしまった。するとふと箱の中にまだ何か入っていることに気づいた私はそれを手に取ったそれは一枚の手書きで書かれた紙であった。

 

「えっとなになに?プレイ方法なのかー?」

 

 そこに書いてあったのはこの東方Projectのゲームの起動の仕方からプレイ方法までが書かれていた紙であった私はこれを読み終えるとこのゲームをやってみたいという気持ちがふと出てきてしまった。

 

「確かお兄ーさんは弾幕シューティングって言っていたはずなのだーということは弾幕ゲームみたいなもののはずなのだー」

 

 思い立ったが吉日私は物置に残りの荷物を入れ終えるとCDケースを持って一階に置かれているパソコンを開きお兄ーさんから教えてもらったパスワードというものを思い出しながら開いたそしてこれもお兄ーさんから教えてもらったパソコンにつながっているディスクプレーヤーに東方紅魔郷のCDを入れてみた。弾幕ゲームなら幻想郷のみんな得意分野なのだ!そう思いながらゲームを開くとどこかレトロチックな音楽と共に東方紅魔郷というタイトルが書かれたタイトル画面が出てきた。

 

「えーと難易度がイージー、ノーマル、ハード、ルナティックがあってルナティックが最高難易度なのかー」

 

 私はまだ操作方法を学んでいないからここはノーマルモードを選ぶことにしたすると画面が切り替わり操作するキャラクターが現れそこにいたのは霊夢と魔理沙であった。

 

「確かに幻想郷の異変を解決していたのもいつもこの二人だった気がするのだー」

 

 そう思いながら私は今回は無難に霊夢を選択したするとまた画面が切り替わり音楽と共に霊夢が暗い森の中を飛んでいる画面が出てきた。するとどこからか妖精らしきキャラが現れてその妖精から弾幕が放たれてきた。

 

「おーちゃんと弾幕を放っているのだー面白いのだー」

 

 私はまだ慣れていない手つきで妖精の弾幕を避けていき霊夢の弾幕で妖精を倒して行った。ある程度妖精を倒すと画面が変わり奥から見覚えのある妖怪が出てきた。

 

「え?私なのかー?」

 

 現れたのは紅魔郷の一面ボスである常闇の妖怪であるルーミアそう私であったのである。確かに私は紅霧異変で一度霊夢と魔理沙の二人と戦ってはいるもののこのようなゲーム通りの会話をした記憶がなかったのである。

 

「私は“食べれる人類?”と言った覚えはないのだー」

 

 私はそう言いながら自らのスペルカードを避けていき無事に自分を撃破した。自分で自分を倒すのを見るとなんだか複雑な気持ちになってしまうが久しぶりの弾幕ゲームだったのであまり考えないようにした。その後は見覚えのある湖の上を通りながら先ほどより明らかに弾幕が激しくなった妖精の攻撃を避けていると大妖精やチルノなんかも現れたりしてこのゲームは各異変で霊夢や魔理沙が戦った相手は基本的に全員出てくるようだと私は知った。

 弾幕ゲームに夢中になってしまい時間がどんどん過ぎているのに気づかなかった私は玄関の扉が開く音によってようやく今の時間がすでに六時を回っていることに気づいた。

 

「ただいまーうん?ルーミア何やってるんだ?」

 

「あ・・・お兄ーさんえっとこれはー・・・」

 

 私は怒られてしまうのではないかと身構えてしまったがお兄ーさんはそんなことはせず私の頭を撫でながら私がゲームをしていることに感心しているようであった。

 

「ちゃんと掃除はしているようで良かったよ・・・しかしまさかルーミアが物置から東方紅魔郷を取り出すだなんて思わなかったよ。ルーミアはこのゲームを遊んでどう思った?」

 

「え・・・えっと私の知っている幻想郷で起こった異変の流れとほとんど同じだったし弾幕もちゃんとみんな放ってきててとても楽しかったのだー」

 

「そうなんだ楽しめたようで何よりだよこのゲームのCDはうちの親が元々買ったものなんだけど僕が一人暮らしを始めると同時に持っていけって言われて一緒についてきたんだけどやる機会がなくてねずっと物置にしまってあったんだ」

 

 そんなことを言うお兄ーさんはどこか懐かしいものを思い出すような顔をしていた。私はそこでお兄ーさんに一緒にやろうと誘って見ることにした。

 

「お兄ーさんも一緒にやろうなのだー」

 

「え?いいの?ルーミアが楽しんでいるとこを見るだけでも良かったけど」

 

「二人で一緒にやった方がきっと楽しいのだー」

 

「・・・わかったよ一緒にやろうただし先に夕飯とお風呂に入ってからなもうこんな時間なんだし」

 

「わかったのだー!」

 

 こうして私はお兄ーさんを誘うことに成功して一緒に私の世界を再現したゲームを楽しんだ。自分の過ごしていた世界や仲間が画面の中にあるのはなんだか変な感じだけど今はお兄ーさんとの楽しい時間を過ごしていこうと思ったのだった。

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