ようこそクエスト至上主義の教室へ   作:アキラああああああ

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高校編まで少しかかります


軽井沢恵

軽井沢恵

その名前は俺が中学一年の頃から知っていたし

それなりに有名人だった

彼女は俺と同じカースト最下位だ。

中学3年間別のクラスだったので詳しくは知らないのだが些細な出来事で起きた、いじめらしい

だが、俺はそれを聞いて助けようとは思わないし特に興味もなかった

そもそも俺だっていじめられてるし、そんな余裕も勇気もない、そして力もない。俺は仮に自分が虐められていなくても助けなかっただろう

多分大多数のやつもそうなんだろうし、実際そうだった。

 

軽井沢はそんな俺と同じ人種の人間で

そして一生関わらないと思っていた。だが…

 

現在教室で俺は席に座りながら先程トイレで出されたクエストについて考えていた

 

        System

     チュートリアルクエスト

    

    軽井沢恵をいじめから救え

       期限 3日間

 

         報酬

       Aカード一枚

       Bカード一枚

 

あの軽井沢恵を救えだと…?う、うそだろ

無理に決まってるだろ!そもそも俺もいじめられっ子なんだぞ!それにそんな義理はない!

てかまず俺を助けてくれ!!

 

「こんなクエストはキャンセルだ!」

 

クリアできるわけがない!別のを受けよう!

 

ビーーー  ビーーーー   ビーーーー

 

なんだこの不穏な音は嫌な予感がするぞ…

         

         System

         注意事項

 

ん?なんだこれは注意事項だと?

 

         System

もしクエストをキャンセルした場合、過去に受け取ったクエストのクリア報酬は全部没収され、今後クエストを受ける事は出来なくなります

 

それを見て俺の頭から血の気が引いた

報酬を没収!?!

 

「そ、そんな!!酷すぎる!!」

 

「なんだこいつ、さっきからうるせーな」

 

「きも…」

 

また周りが騒いでいるが最早どうでも良かった

嘘だろ!?キャンセルしたら、また165センチに戻るのか?!その現実に俺は頭を抱えた

 

「どうしたの?あれ〜」

 

「とうとう頭いかれたんじゃねw」

 

しかも今後クエストが受けられない!?

そんなのだめだ!!絶対にだめだ!

もう165センチに戻りたくない!

 

くそ…とりあえず挑戦するしかないか

 

☆☆☆

次の日の放課後

 

あれから一日、俺なりに考えた

軽井沢恵のいじめを止める為に俺が考えた作戦は、いじめっ子達が軽井沢をいじめてる時の動画を撮り弱みを握りそれを使って脅して虐めをやめさせるという手だ。

ありきたりだが、結局シンプルがいいものだ

 

そして恐らく軽井沢はトイレでいじめられる

実際にトイレから水浸しになってボロボロになって出てくる姿を過去に何度も見てきた。トイレは教師の目が少ない為いじめをするには最適で定番の場所だ。まぁこの学校の教師は見ても止めないが、トイレでは俺も実際よくいじめられていたある意味思い出の場所なのだ

 

だがここで問題の一つが軽井沢は女。

つまり女子トイレでいじめが起きるという事

男の俺が女子トイレに入るのは困難というかまず無理だろう…だから

 

「こうして、6時間目の授業中に早退して、誰もいないこの女子トイレに隙に侵入し、それからずっと女子トイレにこもっているわけだ。我ながら天才的なアイデアだ。

後は奴等がここに来て軽井沢の虐めをこのドアの隙間からスマホで盗撮するだけ」

 

作戦が完璧すぎる。…でもあれこれ2時間はいるぞ?今日はいじめないのか?それか今日はトイレじゃないとか…

 

「おい!軽井沢!こっちこいよ!」

 

「キャ!やめて!」

 

俺が諦めようとしてたその時いじめっ子達が軽井沢をトイレに連れてやって来た

いじめっ子の女子は軽井沢を髪を掴み地面に叩きつけた

 

よし軽井沢が来たな。それにしても相変わらず酷いな。まぁ後はスマホで動画を撮るだけだ

 

「お前まじうぜぇし!てか前からキメェんだよ

このブス!」

 

「わかる〜!まじそれな〜」

 

正直顔のレベルは圧倒的に軽井沢だが。その嫉妬からくる罵倒に見えた。いじめっ子達は顔を青くしうずくまる軽井沢の顔にビンタを浴びせた

もう1人の女はうずくまる軽井沢の横腹に蹴りを何発か入れていた

 

「や、やめて…」

 

いじめっ子達は軽井沢を蹴ったり殴ったりの暴行を加えていた。

 

俺はその状況を黙って隙間から撮影していた。緊張でスマホに自分の汗が滲む…バレないようにこっそりとだ。

 

「なに、ブスが髪なんか染めてんだよ」

 

そう言いいじめっ子Aがうずくまった軽井沢の後頭部を足裏で踏みながら言った

 

よし、これでもう動画は十分に撮ったはずだ。後はこれで奴らを脅すだけだ。相手は女だし、暴力沙汰になっても大丈夫だろう

 

そして、俺は思い切り蹴り飛ばしドア開けた

ここは昨日の夜、家でしたイメージ通りに…

 

「おい!お前ら!!いじめはやめろ!!」

 

「え?…やば!!…てか陽太じゃん。いじめられっ子のあんたが何のよう?まさかこの女を助けるつもり?てかあんたじゃ無理でしょw」

 

「お前ら今すぐ軽井沢を虐めるのをやめろ。もう証拠の動画もある

いいのか?この動画が広まったら高校受験に響くぞ?」

 

その動画を再生し見せつけたらいじめっ子は顔を青くした

 

「くっ!陽太のくせに!!」

 

「あ、あんた!覚えておきなさいよ!」

 

そう捨て台詞を吐き、不良達は消えていった

見事俺の作戦は成功した

なんか上手くいきすぎて怖い…

そしてクエストクリアの声が聞こえた

 

☆☆☆

 

いじめっ子がいなくなりすすり泣く軽井沢もようやく泣き止んだ事だし、目的も達成した俺も行くとするか、それにカードの内容が気になる

そう考えていたらびしょびしょで地面に座り込んだ軽井沢が俺に声をかけてきた

 

「ねぇ…あんた、なんで助けてくれたの?あんた明日から目つけられるわよ。あんただっていじめられてんでしょ」

 

「別に、気まぐれだ」

 

全部クエストのためだ

クエストがなかったら俺はお前がいじめられてるのを無視していた

俺にはそんな勇気も力も無いんだ

 

「まぁお前もこれからはいじめられないよう気をつけろよ」

 

あんたが言わないでよ

 

そう軽井沢は呆れたように俺を笑った

 

その時に見た軽井沢の顔はさっきまでいじめられた奴の顔には俺には見えなかった

 

☆☆☆

数十分後

ここはトイレの個室無論男子トイレだ

その個室内で一人の男がニヤニヤなにかを

見つめていた

 

「軽井沢は無事に助けたし、これでミッションクリアだ」

 

「くぅぅー!!!カードげっっとぉーー!」

 

では早速いきますか!

 

「開封!」

 

前回と同じくオレの周りが光り輝いた

そして同じ効果音を発しながら

二つのカードが現れた

 

こ、このカード、、大丈夫なのか…?

俺に使いこなせるのか…?

 

「まぁ、カードの開封と効果は今日の夜や明日試すとしてもう帰るか」

ピロン

 

ん?

         System

     チュートリアルクエスト

 

    橘陽太がいじめから抜け出す

 

         報酬

      Bランクカード2枚

   

 

ハァァーーーーーー!?

 

☆☆☆

次の日教室俺はクエストの内容でまた考え込んでいた

 

村上を倒せだと?無理に決まっている

それにあいつのバックには…

 

「せめて俺にも頼れる仲間さえいれば…」

 

「俺が手伝おうか?」

 

その言葉を聞いた俺は勢いよく席をたった

 

「まじで!?」

 

隣の席を見れば数センチの距離で眼鏡をかけた小太りでオタクな間抜け面が俺を見つめていた

 

「俺でもよければ」

 

うわ!びっくりした!!てか顔近!!

 

「さっきからブツブツ一人でどうした?」

 

この太っちょの眼鏡を掛けた男子は外村秀雄

俺の数少ない友達だ

 

「てかお前その顔どうしたんだよ!」

 

外村の顔は腫れて包帯まで巻かれていた

 

「村上達にやられた」

 

「あー、、そうか、、」

 

村上

俺たちをいじめてる奴だ。こいつはかなりのクズだ。平気で人に暴力を振るいクラスからも恐れられいて、先生もこいつの事は我関せずという態度を取り続けている

たがこいつがこんな態度も取れるのも裏にいるこの西中学のボス。本当に厄介なのがコイツだ

 

全国中学ボクシング大会で1位  西園寺司

 

かなりヤバいやつらしくて比較的平和ボケしているこの西地区が東中や南中や北中の連中にウチが占領されないのも西園寺のただ一人の実力があるかららしい。当の本人は地区制覇に興味ゼロらしいが

 

「はぁぁ、どうするか」

 

「おいてか陽太、お前次体育だぞ?着替えに行くぞ」

 

「今そんな気分じゃねーってのに、まぁ作戦会議だな」

 

そう俺は席を立ち上がった

だがその瞬間俺の側頭部に、テンプルというやつだ。そこに拳が突き刺さった

 

「ぐはっ!」

 

見事に喰らった俺は自分の椅子から教室のドアまで殴り飛ばされていた。テンプルを殴られたせいか平衡感覚がなくなっていた、俺は千鳥足になりながらもその殴った本人に怒声を飛ばした

 

「な、なにしやがる!!」

 

俺が怒声を飛ばした本人は村上だった

あ…む、村上…

 

「おいおい、冗談だろ〜俺も外村みたいに陽太と仲良くなりたかったんだ」

 

そんなふざけた事をニヤニヤと村上はほざいていたなんでこんな目に遭わなくちゃいけないんだ。俺はなにもしていないのに…

 

「おい、返事しろよ?」

 

そう、村上が拳を振り上げたのを俺は呆然と見つめる事しか出来なかった

 

「やめなさいよ!!」

 

え…?突然誰かが俺と村上の間に割って入った

女子の声だ

 

「軽井沢!?どうして!!」

 

お前違うクラスだろ?いや、そこまで騒ぎが聞こえてきたのか

でもどうしてお前が…俺は軽井沢の小さい背中を見つめていた

 

「私もあんたみたいに戦おうと思ったのよ」

後借りもあるしね」

 

おい、バカかこいつ。折角いじめから解放されたのに、俺なんかのために

 

「あ?テメェ、いじめられっ子の分際で、、

なに女が俺に意見してやがる!」

 

怒号を浴びせながら村上の左拳が軽井沢の腹に突き刺さった。側から見てもかなり重い一撃のはずだ。それを食いながらも軽井沢は村上に物怖じしなかった

 

「う、うぅ…痛くなんかない…、!私はあんた達なんかには負けない!!」

 

その軽井沢の叫びが何故か俺の心に深く突き刺さった。今まで俺はあんな風に村上に向かって軽井沢の様に啖呵を切る事ができたか?

いや出来ていない。俺はずっとやられてばっかだった。待ち望んでいたクエストをクリアした所で何も成長なんかしていなかった。成長した気になっていただけだ

目の前にいる少女はクエストなんかなにもないのにいじめから立ち上がり成長していた。

立ち上がるのにクエストなんか必要ないんだ

俺は軽井沢の姿を見て一つ決心ができた

 

「おいクソ野郎」

 

俺は目の前のクズに向かってそう言い放った

それを聞いた村上は眉間に青筋を立てながらこちらに向かってきた。今俺と奴の距離は数センチだ

 

「あ?今俺に言ったのか?てめぇとうとう頭いかれたか?」

 

「あぁ、お前に言ったんだ」

 

「そうか、なら歯食いしばれ!!」

 

村上は拳を俺に向かって放った

たが、俺は村上の拳より早く左ジャブを放った

 

「ぐっ!?!」

 

村上は俺の一撃に驚いていた

 

「嘘っ…」

 

軽井沢も外村もだ

当たり前だよな、今まではただのいじめられっ子だったんだから。だがもう俺は今までとは違う、あいつを見て進めたんだ

 

俺は決心したんだ、もう逃げないと




外村性格改変してます
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